愛用しているコンバースのソールがすり減ってきたとき、「修理に出すのは高いし、自分でできないかな?」と思ったことはありませんか。実は、コンバースのソール補強は適切な材料と手順さえ知っていれば、初心者でも十分に自分で行うことができます。
この記事では、シューグーやVibramソールなどの定番材料から、具体的な作業手順、失敗を避けるための注意点まで、コンバースの自己修理に必要な情報を網羅的にまとめました。プロの修理店で使われている技術も参考にしながら、家庭でできる範囲での最適な方法をご紹介します。
この記事のポイント |
---|
✅ シューグーを使った基本的な補強方法がわかる |
✅ Vibramソールでの本格的な修理手順を理解できる |
✅ 必要な道具と材料の選び方を把握できる |
✅ 失敗しやすいポイントと対処法を学べる |
コンバースのソール補強を自分で行う基本知識
- コンバースのソール補強は自分でも十分可能
- シューグーが最も手軽で効果的な補強材
- Vibramソールなら本格的な補強が実現
- 必要な道具は意外と少ない
- 修理前の準備作業が成功の鍵
- 接着剤選びで耐久性が大きく変わる
コンバースのソール補強は自分でも十分可能
コンバースのソール補強について調査したところ、実際に多くの愛好家が自分で修理を行い、満足のいく結果を得ていることがわかりました。特に、バルカナイズ製法で作られているコンバースは、一般的にはプロでないと修理が難しいとされてきましたが、適切な材料と手順を使えば家庭でも十分に対応できます。
自分で修理する最大のメリットはコストパフォーマンスの良さです。プロの修理店では両足で5,000円〜10,000円程度かかるところ、自分で行えば材料費1,200円程度で4〜5足分の修理が可能です。また、修理に出す手間や時間も省けるため、思い立ったときにすぐに作業を開始できます。
ただし、自分で修理を行う場合は仕上がりの美しさや耐久性はプロには劣る可能性があります。特に見た目を重視する場合や、修理経験が全くない場合は、最初から完璧を求めすぎないことが大切です。まずは練習のつもりで、普段あまり履かない靴から始めることをおすすめします。
また、修理を始める前に自分のコンバースの状態を正確に把握することが重要です。単純なかかとのすり減りであれば比較的簡単ですが、ソール全体がはがれている場合やアッパーに大きな損傷がある場合は、より高度な技術が必要になります。
成功の秘訣は焦らずに丁寧に作業することです。特に接着剤の乾燥時間を十分に取ることや、事前の下処理を怠らないことが、長持ちする修理を実現するポイントとなります。
シューグーが最も手軽で効果的な補強材
コンバースのソール補強において、シューグー(SHOE GOO)は最も定番で信頼性の高い材料として、25年以上にわたって多くの人に愛用されています。価格は1,190円程度と手頃で、1本で複数足の修理が可能なため、コストパフォーマンスに優れています。
🔧 シューグーの特徴と利点
項目 | 詳細 |
---|---|
価格 | 約1,190円(税込・送料込) |
容量 | 100g |
硬化時間 | 約24時間 |
色の種類 | 透明、白、黒、自然色など |
耐用年数 | 適切に使用すれば数年間効果持続 |
シューグーの最大の利点は使いやすさにあります。付属のヘラで塗るだけという簡単な作業で、特別な技術や高価な道具は必要ありません。粘度が高いため垂れにくく、初心者でも扱いやすい特性を持っています。
使用方法は非常にシンプルで、すり減った部分にシューグーを盛り、棒で押し付けるように伸ばすだけです。気泡が入らないようにしっかりと押し付けることが重要で、減りがひどい場合は何度かに分けて重ね塗りすることで、より丈夫な修理が可能です。
おそらく最も効果的な使い方は、新品のコンバースにあらかじめシューグーを塗っておく予防的な使用かもしれません。これにより、元のソールが削れることを防ぎ、シューグーの部分だけが削れるため、削れたら再度塗り直すだけで長期間靴を使い続けることができます。
ただし、シューグーにも限界があります。見た目の美しさを重視する場合や、大きな損傷の修理には向いていない場合もあります。しかし、実用性と手軽さを重視するなら、シューグーは間違いなく第一選択となるでしょう。
Vibramソールなら本格的な補強が実現
より本格的なソール補強を目指すなら、Vibram(ビブラム)ソールの貼り付けが最も効果的です。Vibramは1937年創業のイタリアの老舗ソール専門メーカーで、その耐久性とグリップ力は登山靴からタウンユースまで幅広く信頼されています。
📊 Vibramソールとシューグーの比較
比較項目 | Vibramソール | シューグー |
---|---|---|
材料費 | 約4,000円 | 約1,200円 |
作業難易度 | 高い | 低い |
仕上がり | 非常に美しい | 普通 |
耐久性 | 非常に高い | 高い |
作業時間 | 数時間 | 30分程度 |
必要工具 | 多数 | 最小限 |
Vibramソールを使用する場合、専用の接着剤と圧着作業が必要になります。調査によると、多くの実践者がダイアボンドという接着剤を使用しており、1足あたり50mL程度が必要とされています。また、カッター、ヤスリ、ハンマー、できればミニルーターがあると作業がスムーズに進みます。
作業手順は複雑で、まずVibramソールをコンバースの底より一回り大きくカットし、両方の接着面をヤスリで粗くします。その後、接着剤を塗布して数分乾かしてから貼り合わせ、ハンマーで圧着します。最後に、はみ出した部分をカットして形を整える必要があります。
一般的には、この作業には相当な技術と根気が必要とされています。特に、はみ出した部分を美しくカットする工程は、手作業では非常に時間がかかり、専用の工具があると作業効率が大幅に向上します。
しかし、完成したときの満足感は格別で、市販のスニーカーにはない独自のグリップ力とクッション性を得ることができます。また、Vibramソールは交換可能なため、削れてきたら再度張り替えることで、半永久的にコンバースを使い続けることが可能になります。
必要な道具は意外と少ない
コンバースのソール補強を自分で行う場合、基本的な修理なら最小限の道具で十分対応可能です。高価な専門工具を揃える必要はなく、多くの道具は100円ショップやホームセンターで入手できます。
🛠️ 修理レベル別必要道具リスト
基本修理(シューグー使用)
- シューグー本体(付属のヘラ・ヤスリ含む)
- 新聞紙やビニールシート(作業台保護用)
- ウェットティッシュ(手指の清拭用)
- ゴム手袋(必要に応じて)
中級修理(部分的なゴム貼り付け)
- 修理用ゴムシート
- 強力接着剤(アロンアルフアEXTRAゼリー状など)
- カッター
- 紙やすり
- マスキングテープ
上級修理(Vibramソール貼り付け)
- Vibramソール
- ダイアボンドなどの専用接着剤
- ミニルーター(または電動やすり)
- 金槌
- シューキーパー
- 各種やすり
調査の結果、最も重要なのは接着剤の選択であることがわかりました。一般的な瞬間接着剤では耐久性に問題があるため、靴専用の接着剤を使用することが成功の鍵となります。アロンアルフアEXTRAゼリー状は粘度が高く扱いやすいため、初心者にもおすすめです。
また、作業環境の整備も重要です。十分な照明がある場所で、換気を良くして作業することが大切です。接着剤の臭いが強いことがあるため、屋外やベランダでの作業も検討してください。
意外に見落としがちなのが乾燥時間の確保です。特にシューグーは24時間以上、厚塗りした場合は5日間程度の乾燥が必要な場合があります。この間、靴を平らに保つための工夫も必要になります。
修理前の準備作業が成功の鍵
コンバースのソール補強において、実際の修理作業よりも準備作業の方が重要かもしれません。適切な準備を行うことで、修理の成功率が大幅に向上し、仕上がりの美しさも格段に良くなります。
まず最も重要なのは靴の徹底的な清掃です。ソールに付着した汚れや古い接着剤の残りは、新しい材料の接着を妨げる主要因となります。水洗いできるコンバースの場合は、歯ブラシを使って丁寧に洗浄し、完全に乾燥させることが必要です。
🧽 効果的な清掃手順
- 粗い汚れの除去:ブラシで砂や泥を落とす
- 洗剤による洗浄:中性洗剤を使用して油分を除去
- すすぎ:洗剤が残らないよう十分にすすぐ
- 乾燥:最低24時間は自然乾燥させる
- 仕上げ清拭:アルコール系クリーナーで脱脂
次に重要なのが接着面の粗面化処理です。ツルツルの表面では接着剤がうまく定着しないため、紙やすりで軽くこすって表面を粗くする必要があります。この作業により、接着面の表面積が増加し、より強固な接着が可能になります。
マスキングテープによる養生も、美しい仕上がりを実現するために重要な工程です。修理する部分以外に接着剤が付着することを防ぎ、作業後の清掃も楽になります。特に、ソールとアッパーの境界線は慎重にマスキングすることが大切です。
また、作業する環境の温度と湿度も接着剤の性能に大きく影響します。一般的に、室温20-25度、湿度50-60%程度が最適とされています。寒すぎると接着剤の流動性が悪くなり、暑すぎると乾燥が早まって作業時間が短くなってしまいます。
接着剤選びで耐久性が大きく変わる
コンバースのソール補強において、使用する接着剤の種類は修理の成否を左右する最も重要な要素の一つです。適切な接着剤を選ぶことで、修理後の耐久性が数倍から数十倍も変わることがあります。
市場調査によると、スニーカー修理に最も適している接着剤として、以下のような製品が高く評価されています。
🔬 推奨接着剤の特徴比較
製品名 | 価格帯 | 乾燥時間 | 耐水性 | 柔軟性 | おすすめ用途 |
---|---|---|---|---|---|
アロンアルフアEXTRAゼリー状 | 500-700円 | 5-10分 | 普通 | 低い | 小範囲の緊急修理 |
シュー グー×アロンアルフア | 1,200円 | 数時間 | 高い | 高い | かかと・つま先補強 |
ダイアボンド | 800-1,200円 | 24時間 | 非常に高い | 高い | ソール全体の張り替え |
アロンアルフアタフパワー | 600-900円 | 5-15分 | 非常に高い | 中程度 | ほつれ止め・緊急修理 |
シューグーが特に優秀なのは、接着剤としての機能だけでなく、硬化後にゴムのような弾性を持つことです。これにより、歩行時の屈曲にも対応でき、剥がれにくい修理が実現できます。また、修理屋でも「修理屋殺し」と呼ばれるほど効果的で、プロも使用している信頼性の高い製品です。
接着剤の性能を最大限に発揮させるためには、使用方法の厳守が重要です。多くの失敗例では、乾燥時間を十分に取らなかったり、一度に厚く塗りすぎたりすることが原因となっています。薄く何度かに分けて塗り重ねることで、より強固で美しい仕上がりが得られます。
また、温度管理も接着剤の性能に大きく影響します。寒い環境では接着剤の粘度が上がって塗りにくくなり、逆に暑すぎる環境では乾燥が早まって作業時間が短くなります。可能であれば、室温で作業することをおすすめします。
さらに、混合型の接着剤を使用する場合は、混合比率を正確に守ることが重要です。目分量で混ぜると、硬化不良や強度不足の原因となり、せっかくの修理が台無しになってしまう可能性があります。
コンバースのソール補強を自分で実践する具体的手順
- かかとすり減りの修理が最も基本的な作業
- つま先の補強は予防的な効果が高い
- ソール全体の張り替えは上級者向け技術
- アッパーの破れ修理にはテープが効果的
- 失敗を避けるための重要なチェックポイント
- プロに任せるべき修理の判断基準
- まとめ:コンバースのソール補強を自分で成功させるポイント
かかとすり減りの修理が最も基本的な作業
コンバースの自己修理において、かかとのすり減り修理は最も頻繁に行われ、成功率も高い基本的な作業です。多くの愛用者がまず挑戦するのがこの修理で、適切な手順を踏めば初心者でも十分に対応できます。
かかとのすり減りパターンには個人差があり、外側が削れる人、内側が削れる人、全体的に削れる人など様々です。修理前に自分の歩き方の癖を理解することで、より効果的な補強が可能になります。
👟 かかとすり減り修理の詳細手順
準備段階
- 靴紐を完全に外す
- 靴を清水で洗い、完全に乾燥させる
- すり減った部分をアルコールで脱脂
- 紙やすりで接着面を軽く粗面化
修理作業
- マスキングテープで修理範囲を設定
- シューグーを付属のヘラに適量取る
- すり減った部分に押し付けるように塗布
- 気泡が入らないよう丁寧に伸ばす
- 表面を平らに整える
仕上げ
- 24時間以上自然乾燥させる
- はみ出した部分をカッターで切除
- 紙やすりで滑らかに仕上げる
- 必要に応じてアクリル絵の具で着色
修理作業で最も重要なのは気泡を入れないことです。気泡が入ると、そこから剥がれが始まってしまいます。ヘラを水で濡らすと作業しやすくなりますが、水分が多すぎると接着力が低下するため、適度な湿り気程度に留めることが大切です。
また、一度に厚く塗らないことも重要なポイントです。すり減りがひどい場合は、薄く塗って乾燥させ、再度塗り重ねる方法が確実です。この方法により、より強固で美しい仕上がりが得られます。
修理後のメンテナンスも大切です。定期的にすり減り具合をチェックし、早めに再補修することで、靴全体を長持ちさせることができます。また、削れ方に偏りがある場合は、歩き方の改善も検討してみてください。
つま先の補強は予防的な効果が高い
つま先の補強は、かかとの修理ほど頻繁ではありませんが、予防的な効果が非常に高い作業です。特に、つま先を引きずるような歩き方をする人や、自転車をよく利用する人にとっては重要な修理となります。
つま先の補強で注意すべき点は、歩行時の屈曲に対応する必要があることです。かかとと比較して、つま先は歩行時により大きな屈曲を受けるため、柔軟性のある材料を使用することが重要です。
🚶♂️ つま先補強の作業ポイント
工程 | 注意事項 | 使用材料 |
---|---|---|
下処理 | つま先の曲線に沿って丁寧に清掃 | 中性洗剤、アルコール |
粗面化 | 曲面に均等にやすりをかける | 240番程度の紙やすり |
マスキング | 曲線部分を正確にマスキング | マスキングテープ |
塗布 | 薄く均一に、屈曲を考慮 | シューグー透明色 |
乾燥 | 曲げずに平置きで24時間以上 | – |
つま先の修理では、透明色のシューグーを使用することを強くおすすめします。つま先は他の部分よりも目立ちやすく、色が合わないと非常に不自然に見えてしまいます。透明色であれば、元の色に関係なく自然な仕上がりが得られます。
また、つま先はソールとアッパーの境界が複雑になっていることが多いため、マスキングテープによる養生がより重要になります。特に、レザーのコンバースの場合は、アッパーに接着剤が付着すると除去が困難になるため、十分な注意が必要です。
修理後の耐久性を高めるコツとして、完全に乾燥した後に軽く紙やすりをかけ、さらに薄く重ね塗りをする方法があります。この二度塗り技法により、より強固で長持ちする補強が実現できます。
予防的な観点から、新品のコンバースを購入したら、最初からつま先に薄くシューグーを塗っておくことも効果的です。これにより、元のソールが削れることを防ぎ、長期間にわたって美しい状態を保つことができます。
ソール全体の張り替えは上級者向け技術
ソール全体の張り替えは、コンバースの自己修理において最も高度で、最も効果的な修理方法です。成功すれば新品同様の履き心地を取り戻すことができますが、失敗のリスクも高いため、十分な準備と練習が必要です。
調査によると、一般的な修理店でのソール張り替え費用は両足で6,600円〜13,200円程度とされており、自分で行えば材料費4,000円程度で済むため、経済的なメリットは大きいです。ただし、作業時間は数時間から一日がかりになることも覚悟しておく必要があります。
⚡ ソール全体張り替えの作業工程
前準備(最重要)
- 既存ソールの完全な除去
- アッパー底面の清掃と脱脂
- 新しいソールのサイズ調整
- 接着面の粗面化処理
接着作業
- 専用接着剤の均一塗布
- 規定時間の乾燥待機
- 正確な位置合わせでの貼り付け
- 圧着機またはハンマーでの圧着
仕上げ作業
- はみ出し部分の精密カット
- エッジ部分の滑らか仕上げ
- 必要に応じた追加圧着
- 最終的な形状調整
この修理で最も困難なのは既存ソールの除去です。バルカナイズ製法で作られているコンバースは、ソールとアッパーが強固に接着されているため、除去には相当な技術と根気が必要になります。熱を加えながら少しずつ剥がしていく方法が一般的ですが、アッパーを損傷させるリスクもあります。
Vibramソールを使用する場合は、その優れた性能を活かすために、貼り付け後の圧着作業が特に重要になります。専用の圧着機がない場合は、重石を載せて24時間以上圧着させる方法もありますが、均等な圧力をかけることが難しいのが実情です。
また、はみ出し部分のカット作業は、仕上がりの美しさを大きく左右します。手作業では限界があるため、ミニルーターやベルトサンダーなどの電動工具があると作業効率が大幅に向上します。
成功のためには十分な練習が不可欠です。まずは履かなくなった古い靴で練習し、コツを掴んでからお気に入りのコンバースに挑戦することをおすすめします。
アッパーの破れ修理にはテープが効果的
コンバースのアッパー部分に破れや穴が生じた場合、防水テープを使用した修理が最も実用的で効果的です。縫い合わせによる修理は家庭では困難ですが、適切なテープを使用することで、見た目も機能性も十分に回復させることができます。
アッパーの破れは主に屈曲の激しい部分で発生します。親指の付け根部分、小指の外側、履き口の内側などが典型的な破れ箇所です。これらの部分は歩行時に常に動きがあるため、修理材料も柔軟性のあるものを選ぶ必要があります。
🩹 アッパー修理用テープの種類と特徴
テープ名 | 価格 | 特徴 | 適用箇所 |
---|---|---|---|
テント用防水テープ | 1,900円 | 超強力、防水性抜群 | 外側の大きな破れ |
すりきれボーエー帯 | 880円 | 伸縮性あり、色豊富 | かかと内側 |
ダブルラッセルメッシュ | 500-1,000円 | 通気性良い、馴染みやすい | 広範囲の補強 |
透明補修テープ | 300-500円 | 目立ちにくい | 小さな穴 |
修理作業で最も重要なのは破れた部分を内側から補強することです。外側だけに貼ったテープは、歩行時の摩擦ですぐに剥がれてしまいます。内側から貼ることで、破れた部分をしっかりと支え、長期間の使用に耐えることができます。
テント用防水テープは、調査した中で最も評価の高い修理材料の一つです。元々はアウトドア用品の修理に使用されるものですが、その強力な接着力と耐久性は、スニーカーの修理にも十分に応用できます。
作業手順は比較的シンプルですが、正確な位置決めが重要です。一度貼ってしまうと修正が困難なため、事前に仮置きして位置を確認することが大切です。また、角の部分は剥がれやすいため、角を丸くカットしてから貼ることをおすすめします。
靴紐を全て外して作業することも重要なポイントです。靴紐があると作業がしにくく、また完成後の見た目も悪くなってしまいます。少し手間ですが、丁寧に外してから作業を行ってください。
修理後は24時間程度は履かずに置いておくことで、テープがしっかりと定着します。急いで履いてしまうと、せっかくの修理が台無しになってしまう可能性があります。
失敗を避けるための重要なチェックポイント
コンバースの自己修理において、失敗を避けるためのチェックポイントを把握しておくことは、成功率を大幅に向上させる重要な要素です。多くの失敗例を調査したところ、いくつかの共通したパターンがあることがわかりました。
最も多い失敗原因は乾燥時間の不足です。特にシューグーは見た目は乾いているように見えても、内部がまだ柔らかい状態のことがあります。完全に硬化する前に靴を履いてしまうと、せっかくの修理が台無しになってしまいます。
⚠️ よくある失敗パターンと対処法
失敗例 | 原因 | 対処法 |
---|---|---|
すぐに剥がれてしまう | 下処理不足 | 接着面の脱脂と粗面化を徹底 |
仕上がりが汚い | マスキング不十分 | 丁寧な養生を実施 |
色が合わない | 材料選択ミス | 透明色または近似色を選択 |
気泡だらけになる | 塗布方法の問題 | 薄く何度も重ね塗り |
硬化しない | 温度・湿度の問題 | 適切な環境で作業 |
接着面の脱脂は、見落としがちですが非常に重要な工程です。靴底には歩行によって付着した油分や汚れがあり、これらが接着を阻害します。アルコール系のクリーナーで丁寧に脱脂することで、接着力が大幅に向上します。
また、作業環境の整備も成功のために重要です。十分な照明がない場所での作業は、細部の確認ができず、仕上がりが悪くなる原因となります。また、風の強い場所では接着剤が早く乾燥してしまい、作業時間が短くなってしまいます。
材料の保管方法にも注意が必要です。特にシューグーは開封後、空気に触れると硬化が始まってしまいます。使用後は容器をしっかりと密閉し、冷暗所で保管することで、長期間使用することができます。
失敗した場合のリカバリー方法も覚えておくと安心です。接着剤が固まってしまった場合は、溶剤で除去してから再度作業することができます。ただし、溶剤によってはアッパーの素材を痛める可能性があるため、目立たない部分で事前にテストすることが大切です。
作業記録を残すことも、スキル向上のために有効です。使用した材料、作業時間、結果などを記録しておくことで、次回の修理に活かすことができます。
プロに任せるべき修理の判断基準
コンバースの修理を自分で行うか、プロに依頼するかの判断は、修理の難易度、リスク、コストを総合的に考慮して決める必要があります。全ての修理を自分で行う必要はなく、適切な判断をすることで、より良い結果を得ることができます。
調査によると、以下のような状況ではプロに依頼することを強く推奨されています。まず、ソールの加水分解が進行している場合です。ソール自体がボロボロになっている状態では、家庭での修理は困難で、専門的な技術と設備が必要になります。
🏭 プロ依頼推奨度チェック表
修理内容 | 難易度 | リスク | 推奨度 | 理由 |
---|---|---|---|---|
かかとのすり減り | 低 | 低 | 自分で | 基本技術で十分対応可能 |
つま先の補強 | 低 | 低 | 自分で | シンプルな作業 |
ソール部分張り替え | 中 | 中 | 場合による | 技術と時間が必要 |
ソール全体張り替え | 高 | 高 | プロ推奨 | 専門技術が必要 |
アッパーの縫製修理 | 非常に高 | 高 | プロ必須 | 専用機械が必要 |
加水分解修理 | 非常に高 | 非常に高 | プロ必須 | 材料入手困難 |
コスト面での判断基準も重要です。材料費が修理店での費用とほぼ同等になる場合は、プロに依頼した方が確実で美しい仕上がりが期待できます。特に、高価なコンバースや思い入れの強い一足の場合は、失敗のリスクを避けてプロに任せることをおすすめします。
また、時間的な制約も考慮すべき要因です。自分で修理する場合は、材料の調達から作業、乾燥まで含めて数日から一週間程度の時間が必要になります。急いで靴が必要な場合は、即日対応可能な修理店を利用した方が実用的です。
技術的な限界を認識することも大切です。八方ミシンが必要な縫製作業や、特殊な接着技術が必要な修理は、どれだけ努力しても家庭では限界があります。無理をして失敗するよりも、最初からプロに任せる方が結果的に経済的な場合もあります。
ただし、学習目的や趣味として楽しむ場合は、失敗を恐れずにチャレンジすることも価値があります。たとえ失敗しても、その経験は次回に活かすことができ、修理技術の向上につながります。
最終的な判断基準は、**「失敗しても諦められるか」**です。もしその靴を失うことが許容できない場合は、プロに依頼することを強くおすすめします。
まとめ:コンバースのソール補強を自分で成功させるポイント
最後に記事のポイントをまとめます。
- コンバースのソール補強は適切な材料と手順があれば自分でも十分可能である
- シューグーは1,190円程度で4-5足分の修理ができる最もコストパフォーマンスの高い材料である
- Vibramソールを使用すれば本格的な補強が実現できるが技術と時間が必要である
- 基本的な修理なら最小限の道具で対応でき高価な専門工具は不要である
- 修理前の清掃と下処理が成功の鍵を握る最重要工程である
- 接着剤の選択と使用方法が修理後の耐久性を大きく左右する
- かかとのすり減り修理が最も基本的で成功率の高い作業である
- つま先の補強は予防的効果が高く新品時から行うことが効果的である
- ソール全体の張り替えは上級者向けで相当な技術と時間を要する
- アッパーの破れには防水テープを内側から貼る修理が最も実用的である
- 乾燥時間の不足が最も多い失敗原因でシューグーは24時間以上の乾燥が必要である
- 接着面の脱脂と粗面化処理を怠ると接着不良の原因となる
- 加水分解やアッパーの縫製修理はプロに依頼すべき修理である
- 修理費用が材料費と同程度の場合はプロ依頼の方が確実である
- 失敗を恐れず学習目的で挑戦することも技術向上に価値がある
調査にあたり一部参考にさせて頂いたサイト
- https://ameblo.jp/konkonmanma/entry-12000598623.html
- https://greenfunding.jp/lab/projects/7243
- https://shoesmaster-komatsu.com/entry/2021/08/02/070000
- https://ni-ten0.hatenablog.com/entry/2016/04/03/011913
- https://jp.ifixit.com/Guide/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%81%AE%E3%82%B9%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%81%AE%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%92%E4%BF%AE%E7%90%86%E3%81%99%E3%82%8B%E6%96%B9%E6%B3%95/120247
- https://www.aronalpha.com/support/44.html
- https://noc-s.hatenablog.com/entry/2018/02/17/diy_vibram
- https://www.minit.co.jp/service/sneaker_repair/
- https://www.youtube.com/watch?v=DRWt7y4tWZU&pp=ygUQI-ODqeODnOOCreOCtOOCtw%3D%3D
- https://www.e-begin.jp/article/284607/
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