プラダといえば逆三角形のロゴプレートを思い浮かべる方が多いでしょう。しかし、実際には三角形以外のロゴデザインも公式に存在しており、「私の持っているプラダのロゴが三角じゃないから偽物かも?」と不安に思われている方も少なくありません。
この記事では、プラダの公式ロゴデザインの全種類や、偽物との見分け方、さらには知っているとちょっと自慢できるプラダの歴史まで、徹底的に調査した情報をまとめました。三角じゃないプラダのロゴについて疑問を持たれている方の不安を解消し、より深くプラダを理解していただける内容となっています。
この記事のポイント |
---|
✅ プラダのロゴは三角形だけでなく5種類の公式デザインが存在する |
✅ 文字のみのシンプルなロゴも正規品として販売されている |
✅ 偽物との見分け方を10のポイントで詳しく解説 |
✅ 各ロゴデザインの特徴と使用されているシリーズがわかる |
プラダのロゴで三角じゃないものの種類と特徴
- プラダのロゴが三角じゃなくても本物である理由
- 文字だけのシンプルなロゴデザインの特徴
- カナパシリーズの楕円形ロープロゴとは
- 2017年登場のエティケットシリーズ新ロゴ
- 年代によって変わったプラダロゴの歴史
- レザー製三角プレートの存在とメタルとの違い
プラダのロゴが三角じゃなくても本物である理由
プラダのロゴが三角形でなくても、それは決して偽物というわけではありません。実際に、プラダは公式に複数のロゴデザインを採用しており、三角形以外のデザインも正規品として販売されています。
最も一般的な逆三角形のトライアングルロゴは確かにプラダの象徴的なデザインですが、これは主にサフィアーノシリーズやガレリアシリーズで使用されているものです。しかし、プラダの商品展開の多様性に合わせて、異なるロゴデザインが採用されているのが現実なのです。
三角形以外のロゴが使用される理由として、まずデザインコンセプトの違いが挙げられます。カジュアルライン向けにはよりシンプルなロゴが、特定のコレクション向けには独自のロゴデザインが採用されることがあります。
また、製造時期や販売地域によってもロゴデザインが異なることがあります。特に1990年代以前の商品や、アウトレット商品、限定コレクションなどでは、三角形以外のロゴが使用されているケースが多く見られます。
さらに重要なのは、プラダがブランドアイデンティティの多様性を重視していることです。一つのロゴデザインに固執せず、商品の特性やターゲット層に合わせてロゴを変えることで、より幅広い顧客層にアプローチしているのです。
🔍 プラダの公式ロゴデザイン一覧
ロゴタイプ | 特徴 | 主な使用シリーズ |
---|---|---|
トライアングル(逆三角形) | 最も有名なメタル製プレート | サフィアーノ、ガレリア |
シンプル文字ロゴ | PRADAの文字のみ | ナイロン、一部レザー |
楕円形ロープロゴ | ロープで囲まれた楕円デザイン | カナパ |
エティケットロゴ | ブルーラベル風デザイン | エティケット(2017年〜) |
レザー三角プレート | 革製の三角形プレート | 一部限定商品 |
文字だけのシンプルなロゴデザインの特徴
プラダの文字のみのシンプルなロゴデザインは、三角形プレートと同じくらい歴史の古い正規のデザインです。このロゴは**「PRADA」「MILANO」「DAL1913」**の文字が縦に並んで配置されており、時には最下部にサヴォイ家の紋章が添えられることもあります。
シンプルなロゴデザインの最大の特徴は、控えめでエレガントな印象を与えることです。三角形プレートが持つ強いブランド主張とは対照的に、さりげなくプラダであることを示すため、ブランドロゴを目立たせたくない場面でも使いやすいのが魅力です。
このタイプのロゴは特にナイロン素材の商品で多く見られます。ナイロンの質感とシンプルなロゴの組み合わせは、スポーティで現代的な印象を演出し、カジュアルなスタイリングに最適です。また、一部のレザー商品でも採用されており、より洗練された大人の印象を与えます。
製造技術の面では、シンプルなロゴは刺繍やプリントで表現されることが多く、メタルプレートのような立体感はありませんが、その分軽量で実用的です。特にナイロンバッグでは、軽さが重要な要素となるため、このようなロゴデザインが重宝されています。
偽物との見分け方においても、シンプルなロゴには独特のポイントがあります。正規品では文字の書体(フォント)が統一されており、文字の太さや間隔も正確に調整されています。また、刺繍の場合は糸の品質や縫製の精度が高く、プリントの場合は発色や耐久性に優れています。
🎯 シンプルロゴの見分けポイント
チェック項目 | 正規品の特徴 | 偽物の特徴 |
---|---|---|
文字フォント | 統一されたゴシック体 | バラバラの書体 |
文字間隔 | 正確に調整済み | 不自然な間隔 |
刺繍品質 | 糸が均一で丈夫 | 糸がほつれやすい |
プリント品質 | 発色が鮮明 | 色がくすんでいる |
カナパシリーズの楕円形ロープロゴとは
カナパシリーズに採用されている楕円形のロープロゴは、プラダの中でも特に個性的なデザインです。このロゴはロープが楕円形を形作り、その中に「PRADA」「MILANO」「DAL1913」の文字が配置され、楕円の上部にはサヴォイ家の紋章が添えられています。
カナパ(CANAPA)とは麻という意味で、このシリーズは麻や綿素材で作られた伸縮性のあるトートバッグが中心となっています。ロープロゴのデザインは、麻という素材の自然な風合いと海や船をイメージさせるロープモチーフが見事にマッチしており、カジュアルでリラックスした印象を与えます。
このロープロゴの歴史的背景には、プラダが1919年にイタリア王室御用達となった際に使用を許可されたサヴォイ家の紋章とロープの組み合わせがあります。現在のトライアングルロゴからはロープの要素が取り除かれましたが、カナパシリーズではこの伝統的なデザイン要素が復活しているのです。
製造技術面では、ロープロゴは主に金属製のプレートで表現されます。ロープの質感を表現するために細かい凹凸が施されており、光の当たり方によって陰影が生まれ、立体的で美しい仕上がりとなっています。
カナパシリーズは他のプラダシリーズと比較して比較的手頃な価格設定となっており、若い世代の女性を中心に人気を集めています。そのため、偽物も多く出回っており、ロープロゴの細部まで注意深く確認することが重要です。
カナパロゴの真贋判定ポイント:
✅ ロープの質感: 正規品は細かい凹凸が正確に表現されている
✅ 楕円の形: 正確な楕円形で歪みがない
✅ 文字の配置: 3つの文字が等間隔で美しく配置されている
✅ 紋章の細部: サヴォイ家の紋章が鮮明に彫刻されている
✅ 金属の品質: 高品質な金属で変色や腐食に強い
2017年登場のエティケットシリーズ新ロゴ
2017年にプラダから発表されたエティケットシリーズは、従来のトライアングルロゴに代わる新しいアイコンとして注目を集めました。このロゴはブルーレザーのラベル風デザインが特徴で、プラダウェアの内側に使用されているブルーインサイドラベルからアイディアを得ています。
エティケットシリーズのロゴは、青い背景に白い文字で「PRADA」が描かれた長方形のプレートです。この斬新なデザインは、従来の三角形ロゴとは全く異なる印象を与え、より現代的でスタイリッシュな雰囲気を演出しています。
このシリーズが登場した背景には、プラダの新たなブランド戦略があります。サフィアーノガレリアが日本で大流行し、「猫も杓子もサフィアーノ」という状況になったため、より差別化されたデザインが求められていました。エティケットシリーズは、そのようなマーケットニーズに応える形で開発されたのです。
デザイン面では、エティケットロゴは目立ちやすさが大きな特徴です。ブルーという鮮やかな色彩は遠くからでも認識しやすく、持っている人の個性を強く印象付けます。また、長方形という形状は、バッグのデザインラインにも新鮮な印象を与えています。
機能性の観点では、エティケットシリーズはカジュアル使い向けに設計されています。従来のガレリアサフィアーノがフォーマルな場面での使用が多かったのに対し、エティケットシリーズは日常使いを重視した設計となっており、より幅広いシーンで活用できます。
📊 エティケットシリーズとガレリアシリーズの比較
比較項目 | エティケット | ガレリア |
---|---|---|
ロゴデザイン | ブルーラベル風長方形 | メタル三角プレート |
主な用途 | カジュアル・日常使い | フォーマル・ビジネス |
価格帯 | 比較的手頃 | 高価格帯 |
ターゲット層 | 若い世代中心 | 幅広い年齢層 |
発売年 | 2017年 | 2007年頃 |
年代によって変わったプラダロゴの歴史
プラダのロゴデザインは、ブランドの歴史とともに変化してきました。特に重要なのは、1990年頃を境にして、ロゴの文字「R」の斜め線部分の仕様が変更されたことです。この変化を理解することで、商品の年代推定や真贋判定により正確にアプローチできます。
1990年以前のプラダロゴでは、「PRADA」の「R」の斜め線に切れ込みがありませんでした。これは製造技術や品質基準の違いによるもので、当時としては標準的な仕様でした。しかし、偽物対策やブランド価値向上の観点から、より精密なロゴ製作が求められるようになりました。
1990年以降のプラダロゴでは、「R」の斜め線部分に意図的な切れ込みが入れられるようになりました。この切れ込みにより、斜め線部分がひし形のような形状になり、より精密で高級感のある仕上がりとなっています。この仕様変更は、偽物業者が簡単に模倣できないよう設計されました。
ロゴの材質面でも変化がありました。初期のプラダでは真鍮製のロゴプレートが多用されていましたが、後にステンレススチールや特殊合金を使用するようになり、耐久性や美しさが向上しました。
また、ロゴの取り付け方法も進化しています。初期の商品では単純な接着や縫い付けが多かったものの、現在ではリベット留めや特殊な固定方法が採用されており、ロゴが外れにくくなっています。
この歴史的変遷を理解することで、「古いプラダだから切れ込みがないのは正常」「新しいのに切れ込みがないのは怪しい」といった判断が可能になります。
🕰️ プラダロゴの年代別特徴
年代 | R字の切れ込み | 主な材質 | 取り付け方法 |
---|---|---|---|
1990年以前 | なし | 真鍮中心 | 接着・縫い付け |
1990年〜2000年 | あり | ステンレス導入 | リベット留め開始 |
2000年以降 | あり | 特殊合金 | 高度な固定方法 |
レザー製三角プレートの存在とメタルとの違い
一般的に知られている金属製の三角プレートとは別に、プラダにはレザー製の三角プレートも存在します。これは革で作られた三角形のロゴプレートで、主に限定商品や特定のコレクションで使用されています。
レザー三角プレートの最大の特徴は、柔らかな質感です。金属製プレートの硬質な輝きとは対照的に、革特有の温かみのある質感を楽しむことができます。また、使い込むうちに革が馴染んで来る経年変化も、レザープレートならではの魅力です。
製造技術面では、レザープレートは型押しや刻印によってロゴが表現されます。革に「PRADA」「MILANO」「DAL1913」の文字を正確に刻印する技術は、高度な職人技が必要で、偽物では再現が困難とされています。
しかし、市場での人気度や認知度を考えると、レザー三角プレートは金属製に比べてやや低い傾向にあります。これは、プラダ=金属製三角プレートというイメージが強く根付いているためで、買取価格も金属製より安くなることがあります。
真贋判定の観点では、レザープレートには独特のポイントがあります。正規品では革の品質が非常に高く、表面の質感や刻印の深さ、縁の処理などが丁寧に仕上げられています。一方、偽物では安価な革を使用しているため、質感や耐久性に明らかな差が現れます。
レザープレートの品質チェックポイント:
- 革の質感: なめらかで均一な表面処理
- 刻印の深さ: 適切な深さで文字が鮮明
- 縁の処理: 丁寧な仕上げで毛羽立ちがない
- 色の均一性: ムラのない美しい発色
- 経年変化: 自然で美しいエイジング
プラダのロゴが三角じゃないときの偽物判定方法
- 偽物を見分ける10の重要チェックポイント
- 白タグの有無と番号で判定する方法
- ファスナーの刻印による真贋判定
- 「PRADA」文字の細かな違いを見極める
- 縫製品質で本物と偽物を区別する
- ギャランティカードの見分け方
- 購入時期と製造年代の整合性確認
偽物を見分ける10の重要チェックポイント
プラダの偽物を見分けるためには、複数のポイントを総合的に判断することが重要です。一つの要素だけでは判断が困難な場合が多く、10の重要チェックポイントを体系的に確認することで、より確実な真贋判定が可能になります。
チェックポイント1: バッグ内側のAの結び目
プラダのバッグ内側には「PRADA」ロゴが連続してプリントされていますが、正規品では「A」の横線中央に小さな結び目があります。この結び目は肉眼では確認が困難で、拡大鏡を使用する必要がありますが、偽物では省略されていることが多い重要なポイントです。
チェックポイント2: メインファスナーの刻印
正規品のメインファスナーには、必ず**riri(リリ)、Lampo(ランポ)、IPI(アイピーアイ)**のいずれかの刻印があります。これらは高品質ファスナーメーカーで、プラダが正式に採用している会社です。刻印がない、または他社の刻印がある場合は偽物の可能性が高くなります。
チェックポイント3: 白タグの存在
バッグ内側のポケットなどに、生産工場を示す白いタグが必ずあります。このタグにはゴシック体の数字が真っ黒で印字されており、タグがない商品は偽物の可能性が極めて高いです。
チェックポイント4: ボタンの構造
ボタンの凹部分には2本の棒があり、正規品では「PRADA」のRとDの位置から反対側のRとDに向かって配置されています。また、ボタン周囲の点々の大きさや間隔も正規品では統一されています。
チェックポイント5: PRADAロゴのA
「PRADA」の2つの「A」は、正規品では完全に同じ形をしています。特にA内部の三角形の大きさが重要で、偽物では左右で大きさが異なることがあります。
🔍 真贋判定チェックリスト
チェック項目 | 正規品の特徴 | 偽物の特徴 |
---|---|---|
内側のAの結び目 | 横線中央に結び目あり | 結び目なし・直線 |
ファスナー刻印 | riri/Lampo/IPI | 刻印なし・他社 |
白タグ | ゴシック体数字・真黒 | タグなし・字体違い |
ボタン構造 | R-D間に2本棒 | 位置が異なる |
Aの形状 | 2つのAが同一形状 | 左右で形が違う |
チェックポイント6: Rの切れ込み
1990年以降の商品では、「PRADA」の「R」斜め線部分に切れ込みがあり、ひし形状になっています。ただし、年代によっては切れ込みがない正規品もあるため、他の要素と合わせて判断が必要です。
チェックポイント7: 縫製品質
正規品の縫製は一縫いの長さが均一で、全体が一直線上に揃っています。偽物では縫い目がぐちゃぐちゃになっていたり、大きく斜めにずれていることがあります。
チェックポイント8: メッキ品質
ファスナープルなどの金属部分のメッキは、正規品ではムラなく美しく塗装されています。偽物では角度を変えて見るとムラがあり、メッキが剥がれていることが多いです。
チェックポイント9: 底鋲
底鋲がある商品では、「PRADA」の刻印が小さめで鮮明に彫られています。偽物では文字が大きく、周りが凹んでぼやけて見えることが多いです。
チェックポイント10: ギャランティカード
正規品のギャランティカードには、購入場所と購入日がスタンプで押印されています。手書きやスタンプなしの場合は注意が必要です(ただし、アウトレット商品は例外)。
白タグの有無と番号で判定する方法
プラダの白タグは、真贋判定において最も信頼性の高いポイントの一つです。この白タグには生産工場を特定する数字が記載されており、正規品には必ず存在します。白タグがない商品は、偽物である可能性が極めて高いと判断できます。
白タグの設置場所は、主にバッグ内側のポケットや内側の縫い目付近です。小さなタグなので見落としやすいですが、丁寧に探せば必ず見つかります。財布の場合は、カードポケットの奥や小銭入れ部分に設置されていることが多いです。
正規品の白タグには、ゴシック体の数字が真っ黒で印字されています。ゴシック体とは文字の縦横幅が均一な字体で、プラダでは一貫してこの字体が使用されています。数字は通常3桁から4桁で、各生産工場に割り当てられた固有の番号です。
偽物の白タグでは、まずタグ自体がないケースが最も多いです。タグがある場合でも、数字の字体が異なる、数字が薄い、全体的に大きすぎるなどの特徴が見られます。特に数字の「4」の形状は、正規品では完全なゴシック体になっているため、見分けやすいポイントです。
白タグが2枚付いている商品もあります。これは正常な仕様で、異なる工程や検査段階を示している可能性があります。ただし、2枚とも正規品の特徴を満たしている必要があります。
🏷️ 白タグ番号の地域別特徴
番号範囲 | 製造地域 | 特徴 |
---|---|---|
100番台 | イタリア本国 | 最高品質・限定品多い |
200番台 | ヨーロッパ他国 | 高品質・一般流通品 |
300番台以上 | アジア地域 | 量産品・手頃価格帯 |
白タグの劣化について:
古い商品では、白タグの数字が経年劣化により薄くなっている場合があります。これは正常な現象で、偽物と判断する根拠にはなりません。重要なのは、字体の正確性とタグの存在です。
ファスナーの刻印による真贋判定
プラダのファスナーに刻印された製造会社名は、真贋判定において非常に重要な手がかりとなります。正規品では、世界的に信頼される高品質ファスナーメーカーの製品のみが使用されており、この情報を知ることで偽物を効率的に見分けることができます。
riri(リリ)社は、スイスに本社を置く高級ファスナーメーカーです。プラダで最も多く使用されているブランドで、刻印は「riri」に加えて「M6」のようなアルファベット1文字+数字1文字の組み合わせが記載されています。「M」はメタル(METAL)を意味し、数字はファスナーの歯の幅を示しています。
Lampo(ランポ)社は、イタリアの老舗ファスナーメーカーです。刻印は手書きのサインのような独特の書体で「Lampo」と記載されています。この書体は偽物では正確に再現することが困難で、見分けやすいポイントとなります。
IPI(アイピーアイ)社も、イタリアの高品質ファスナーメーカーです。「IPI」の文字がシンプルに刻印されており、文字の太さや間隔が正確に調整されています。
これらの刻印は、ファスナーの**裏側(見えにくい側)**に刻印されていることが多いため、確認には少し角度を変えて光を当てる必要があります。また、内側のポケットファスナーには刻印がない場合もありますが、メインファスナーには必ず刻印があります。
偽物では、これらの3社以外の刻印があったり、刻印自体がなかったりします。また、刻印があっても文字が不鮮明だったり、書体が異なることが多いです。
⚙️ ファスナー品質の比較
ファスナーメーカー | 本社所在地 | 刻印特徴 | 品質レベル |
---|---|---|---|
riri | スイス | アルファベット+数字 | 最高級 |
Lampo | イタリア | 手書き風サイン | 高級 |
IPI | イタリア | シンプル文字 | 高級 |
偽物(例) | 不明 | YKK等・刻印なし | 低品質 |
ファスナーの動作確認:
正規品のファスナーは、滑らかで確実な開閉ができます。引っかかりや渋さがなく、何度操作しても安定した動作を維持します。偽物では、ファスナーが硬い、途中で引っかかる、すぐに壊れるなどの問題が生じることが多いです。
「PRADA」文字の細かな違いを見極める
プラダのロゴに使用されている「PRADA」の文字には、正規品特有の細かな特徴があります。これらの特徴を理解することで、一見本物らしく見える精巧な偽物でも見分けることが可能になります。
文字「P」の特徴:
正規品の「P」は、縦線と横線の接続部分が正確に直角になっています。また、上部の丸い部分は完全な半円ではなく、わずかに縦長の楕円形になっているのが特徴です。偽物では、この微妙なプロポーションが再現されていないことが多いです。
文字「R」の特徴:
前述の通り、1990年以降の正規品では「R」の斜め線部分に切れ込みがあります。この切れ込みにより、斜め線がひし形状に見えるのが正規品の特徴です。また、「R」の脚部分の角度も正確に設定されており、偽物では角度が異なることがあります。
文字「A」の特徴:
「PRADA」には2つの「A」がありますが、正規品では両方とも完全に同じ形状をしています。特に重要なのは、A内部の三角形の大きさと形です。正規品では正三角形に近い形をしており、左右対称になっています。偽物では、三角形が歪んでいたり、2つの「A」で形が異なることがあります。
文字「D」の特徴:
「D」の丸い部分は、正規品では完璧な半円に近い形状をしています。また、縦線との接続部分も滑らかで、段差や歪みがありません。偽物では、丸い部分が歪んでいたり、接続部分に不自然な段差があることが多いです。
文字間隔とバランス:
正規品では、5文字の間隔が数学的に正確に調整されています。これは専用のフォントデザインによるもので、素人が目視で調整したような不自然さがありません。また、全体的なバランスも計算されており、どこから見ても安定した印象を与えます。
📝 文字品質チェックポイント
文字 | 正規品の特徴 | よくある偽物の特徴 |
---|---|---|
P | 直角接続・縦長楕円 | 角度がずれる・真円 |
R | 切れ込みでひし形・正確な脚角度 | 切れ込みなし・角度違い |
A | 同一形状・正三角形内部 | 左右で違う・歪んだ三角 |
D | 完璧な半円・滑らか接続 | 歪んだ円・段差あり |
印刷・刻印の品質:
正規品では、文字のエッジが鋭利で、ぼやけや滲みがありません。金属への刻印では適切な深さで均一に彫られており、プリントでは発色が鮮明で長期間変色しません。偽物では、文字の輪郭がぼやけていたり、浅い刻印、色あせしやすいプリントが使用されることが多いです。
縫製品質で本物と偽物を区別する
プラダの縫製品質は、ブランドの価値を支える重要な要素の一つです。正規品では熟練職人による精密な縫製が施されており、偽物との差が明確に現れる判定ポイントでもあります。縫製を詳しく観察することで、他の判定方法と組み合わせてより確実な真贋判定が可能になります。
ステッチの均一性:
正規品の縫製では、一針一針の長さが完全に均一です。これは高精度のミシンと熟練した技術者による作業の結果で、どの部分を見てもステッチの長さにバラつきがありません。偽物では、手縫いのような不均一さや、ミシンの調整不良による長短のバラつきが見られます。
縫い目の直線性:
正規品では、縫い目が完全な直線を描いています。カーブ部分においても、滑らかで自然な曲線を維持しており、急激な角度変化や不自然な歪みがありません。偽物では、縫い目が蛇行していたり、意図しない場所で曲がっていることが多いです。
糸の品質:
使用されている糸は、正規品では高品質なポリエステルや綿が使用されており、時間が経っても色あせや劣化が起こりにくいです。また、糸の太さも統一されており、縫製箇所による太さの違いがありません。偽物では、安価な糸を使用しているため、色あせや切れやすさが問題となります。
縫い始めと縫い終わりの処理:
正規品では、縫い始めと縫い終わりの返し縫いが確実に行われており、ほつれの心配がありません。また、余分な糸は適切にカットされており、飛び出している糸がありません。偽物では、返し縫いが不十分だったり、糸の処理が雑でほつれやすいことがあります。
重要箇所の補強:
バッグの持ち手や角部分など、負荷がかかりやすい箇所では、正規品は適切な補強縫製が施されています。これには、縫い目を二重にしたり、補強用の当て布を使用したりする技術が含まれます。偽物では、このような補強が不十分で、使用中に破損しやすい傾向があります。
🧵 縫製品質比較表
評価項目 | 正規品 | 偽物 |
---|---|---|
ステッチ均一性 | 完全に均一 | バラつきあり |
直線性 | 正確な直線・曲線 | 歪み・蛇行 |
糸の品質 | 高品質・色あせなし | 低品質・劣化早い |
処理の丁寧さ | 返し縫い確実 | 処理が雑 |
補強の有無 | 適切な補強あり | 補強不十分 |
色合わせの精度:
複数の材料を縫い合わせる場合、正規品では色の境界線が非常に正確です。革とナイロンの境界、異なる色の革の境界などで、ずれや隙間がありません。偽物では、この境界線の処理が雑で、不自然な隙間や重なりが見られることがあります。
ギャランティカードの見分け方
プラダのギャランティカード(保証書)は、商品の正当性を証明する重要な書類です。しかし、偽物のギャランティカードも大量に出回っているため、カード自体の真贋判定スキルが必要になります。正しい知識を持つことで、偽のギャランティカードに騙されるリスクを回避できます。
表面デザインの特徴:
正規品のギャランティカード表面には、「PRADA」ロゴを囲む鎖模様が描かれています。この鎖の一つ一つには、必ず小さな**点(ドット)**が描かれており、これは非常に精密な印刷技術が必要な部分です。偽物では、この点が省略されていたり、不鮮明だったりします。
購入情報の記載:
正規品のギャランティカードには、購入店舗と購入日がスタンプで押印されています。このスタンプは専用のものが使用されており、手書きではありません。ただし、アウトレット商品の場合は、この情報が記載されていなくても正規品です。
商品情報の正確性:
カードには商品の型番、素材、色が記載されています。この情報は実際の商品と完全に一致する必要があります。型番をインターネットで検索した際に、同じ商品が表示されることも重要なチェックポイントです。古い商品の場合は検索結果に出ないこともありますが、比較的新しい商品なら必ず検索できます。
文字の品質:
型番、素材、色の文字は真っ黒で印字されており、爪で削っても消えません。この耐久性は特殊なインクと印刷技術によるもので、偽物では簡単に削れたり、色あせしたりします。
用紙の品質:
正規品のギャランティカードは、高品質な厚紙を使用しています。手触りがしっかりしており、簡単に破れたり折れたりしません。また、用紙の白色度も高く、黄ばみや色むらがありません。
📋 ギャランティカード真贋チェックリスト
チェック項目 | 正規品の特徴 | 偽物の特徴 |
---|---|---|
表面鎖模様 | 各鎖に点あり・鮮明 | 点なし・不鮮明 |
購入情報 | スタンプで押印 | 手書き・記載なし |
商品情報 | 実物と完全一致 | 不一致・検索不可 |
文字品質 | 真黒・削れない | 薄い・簡単に削れる |
用紙品質 | 高品質厚紙・白色 | 薄紙・黄ばみ |
国内正規品と並行輸入品の違い:
どちらも正規品ですが、ギャランティカードの記載内容に違いがあります。国内正規品では日本の正規代理店情報が、並行輸入品では海外の購入店舗情報が記載されています。どちらも正規品として扱われますが、アフターサービスに違いがある場合があります。
注意すべきポイント:
ギャランティカードがあっても、それだけで本物と判断するのは危険です。カード自体が偽物の場合もあるため、商品本体の真贋判定と併せて総合的に判断することが重要です。
購入時期と製造年代の整合性確認
プラダ商品の購入時期と製造年代の整合性を確認することは、偽物を見抜く重要な手がかりとなります。プラダのデザインや仕様は時代とともに変化しており、この知識を活用することで偽物の矛盾を発見できます。
製造年代の推定方法:
プラダの商品には、製造年を特定できる複数の手がかりがあります。白タグの番号体系、ロゴデザインの仕様、使用されている金具の種類、内装材の変更点などから、おおよその製造年代を推定できます。
デザイン変更の歴史:
例えば、1990年以前の商品では「R」に切れ込みがない、2007年頃からサフィアーノシリーズが本格展開、2017年にエティケットシリーズが登場するなど、明確な変更点があります。これらの情報と照合することで、不自然な商品を見抜けます。
購入証明書類との照合:
購入時のレシートやギャランティカードの日付と、商品の仕様が時代的に合致しているかを確認します。例えば、2000年購入となっているのに最新のロゴデザインが使われている場合は、偽物の可能性が高いです。
流通期間の考慮:
新しいデザインが発表されてから実際に市場に流通するまでには、数ヶ月の時間差があります。また、古いデザインの在庫が長期間販売されることもあります。この流通期間のずれも考慮して判断する必要があります。
限定商品の販売期間:
限定商品や季節商品には、明確な販売期間が設定されています。この期間外に「新品」として販売されている商品は、偽物である可能性が高くなります。
⏰ 年代別主要変更点
年代 | 主要変更点 | 確認ポイント |
---|---|---|
1990年以前 | Rに切れ込みなし | 古い商品なら正常 |
1990年〜 | R切れ込み開始 | 新しいのに切れ込みなしは怪しい |
2007年〜 | サフィアーノ本格展開 | 人気シリーズの開始 |
2017年〜 | エティケット登場 | 新ロゴデザイン |
中古品購入時の注意:
中古品を購入する場合、使用感と製造年代の整合性も重要です。製造から数年しか経っていないのに過度な使用感がある、逆に製造から長年経っているのに新品同様の状態である場合は、注意深く確認する必要があります。
まとめ:プラダのロゴが三角じゃない疑問を完全解決
最後に記事のポイントをまとめます。
- プラダのロゴは三角形だけでなく、公式に5種類のデザインが存在する
- 文字のみのシンプルなロゴも正規品として長年販売されている
- カナパシリーズの楕円形ロープロゴは麻素材との組み合わせが特徴
- 2017年登場のエティケットシリーズはブルーラベル風の新デザイン
- 1990年以前の商品では「R」に切れ込みがないのが正常仕様
- レザー製三角プレートも存在し限定商品等で使用される
- 偽物判定には10の重要チェックポイントを総合的に確認する
- 白タグの有無と番号のゴシック体表記は最重要判定要素
- ファスナーはriri・Lampo・IPI社製のみが正規品に使用される
- 「PRADA」文字の細部には正規品特有の精密な特徴がある
- 縫製品質は一針の長さから直線性まで完璧な仕上がり
- ギャランティカードの鎖模様の点の有無で真贋判定可能
- 購入時期と製造年代の整合性確認で偽物の矛盾を発見できる
- エンブレムの歴史的背景はサヴォイ家の紋章とロープの組み合わせ
- 各シリーズごとに最適化されたロゴデザインが採用されている
調査にあたり一部参考にさせて頂いたサイト
- https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1188689321
- https://www.kanteikyoku-shikoku.jp/useful/1093/
- https://note.com/nice_swan118/n/nf99038881cc2
- https://www.axes-net.com/abox/axesstyle/axesstyle-81
- https://www.prada.com/jp/ja.html
- https://veryweb.jp/navy/fashion/369003/
- https://ameblo.jp/wanwancocococo/entry-12295662195.html
- https://brand-hands.co.jp/brand/prada/genuine-checkpoint/
- https://www.fuku-chan.info/column/brand/prada/63055/
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