リーバイス 502 ヴィンテージ 見分け方を知りたいデニムファンの皆さん、お疲れ様です。502は501のジップフライ版として1967年に登場し、わずか4年ほどで製造中止となった幻のモデルです。その希少性から現在でも高値で取引されており、ヴィンテージ愛好家の間では「通好み」として知られています。しかし、短期間の製造ながら年代によって様々な特徴があり、見分け方を知らないと価値を見逃してしまう可能性があります。
この記事では、リーバイス502ヴィンテージの年代判別から価値の高いモデルの特徴まで、徹底的に調査した情報をもとに詳しく解説していきます。トップボタン裏の刻印番号、内タグの変遷、パッチデザインの違い、さらには復刻版との見分け方まで、どこよりもわかりやすくまとめました。古着屋でお宝を発見するためのテクニックから、工場番号によるレア度判定まで、502マニアが知っておくべき情報を網羅的に紹介します。
この記事のポイント |
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✅ 502ヴィンテージの基本的な見分け方と年代判別テクニック |
✅ トップボタン裏刻印や内タグによる具体的な識別方法 |
✅ 価値の高いレアモデルの特徴と工場番号の重要性 |
✅ 復刻版と本物のヴィンテージを区別するポイント |
リーバイス 502 ヴィンテージ 見分け方の基本知識編
- リーバイス 502 ヴィンテージ 見分け方の第一歩はモデルの歴史を理解すること
- 年代判別の最重要ポイントは赤タブとパッチデザイン
- トップボタン裏刻印が502識別の決定的な手がかり
- ジッパーの種類で製造年代を特定する方法
- シングルステッチかダブルステッチかで前期後期を判断
- 内タグの有無と記載内容で年代を絞り込む
リーバイス 502 ヴィンテージ 見分け方の第一歩はモデルの歴史を理解すること
リーバイス502は、1967年から1971年という短期間で製造が終了した幻のモデルです。その背景には、シュリンクするデニムとジッパーの相性問題という技術的な課題がありました。501のジップフライ版として登場した502でしたが、洗濯による生地の縮みでジッパーに歪みが生じやすく、結果的に製造中止に至ったのです。
502の正式な品番変更の歴史を見ると、元々は501ZXXから派生したモデルであることがわかります。1954年発売の501ZXXがその前身とされ、1967年に新しく502のナンバーが与えられました。この短い製造期間こそが、現在の希少価値を生み出している要因です。
🔍 502の製造年代と特徴の変遷
年代 | 主な特徴 | レア度 |
---|---|---|
1967-1969年 | Big E、隠しリベット付き | ★★★★★ |
1970-1971年 | Small e、隠しリベット無し | ★★★★☆ |
復刻版(1990年代〜) | 日本製、ビッグE復活 | ★★☆☆☆ |
興味深いことに、502はアメリカ本国では1971年に製造中止となりましたが、日本向けには一度洗いをかけて「PRE-SHRUNK」のシールを貼って輸出し続けていた時期がありました。これは、リーバイ・ストラウス・ジャパンの設立は1982年でしたが、1970年には既に日本支社が設立されており、日本市場への対応が行われていたことを示しています。
502の希少性は、その製造期間の短さだけでなく、技術的な問題による早期終了という背景があることを理解しておくことが重要です。この歴史的背景を知っていれば、なぜ502がコレクターの間で特別視されるのかが理解できるでしょう。
また、502は501と同じシュリンクトゥフィットの赤耳デニムを使用していることも特徴の一つです。これにより、美しい縦落ちが期待できる個体として、ヴィンテージデニム愛好家から高い評価を受けています。
年代判別の最重要ポイントは赤タブとパッチデザイン
リーバイス502の年代を見分ける上で、最も分かりやすい指標となるのが赤タブのロゴデザインです。502は短期間の製造でしたが、その間にも赤タブのデザイン変更が行われており、これが年代判別の重要な手がかりとなります。
**Big E時代(1967年〜1971年頃)**の502は、赤タブに「LEVI’S」と大文字の「E」で表記されています。この時期のモデルは特に価値が高く、コレクターの間では最も求められるタイプです。一方で、**Small e時代(1974年以降)**は小文字の「e」となり、「Levi’s」と表記されます。ただし、502の製造は1971年で終了しているため、Small eの502は基本的に復刻版ということになります。
📋 赤タブによる年代判別の基準
赤タブ表記 | 製造年代 | 502での該当 | 価値 |
---|---|---|---|
LEVI’S(Big E) | 1967-1971年 | オリジナル502 | 非常に高い |
Levi’s(Small e) | 1974年以降 | 復刻版のみ | 中程度 |
パッチデザインも重要な判別ポイントです。1960年代の502は**紙パッチに「©1966」**の表記があることが多く、これが「66モデル」と呼ばれる所以でもあります。ただし、この©1966は1966年に製造されたという意味ではなく、パッチデザインが作られた年を示しているため注意が必要です。
フラッシャー(紙ラベル)の内容も年代判別に役立ちます。502は本来501同様にSHRINK-TO-FITでしたが、日本への輸出時には一度洗いをかけて「PRE-SHRUNK」のシールが貼られていました。このような細かい違いも、502の複雑な歴史を物語る重要な要素です。
さらに、パッチには**「CARE INSTRUCTIONS INSIDE GARMENT」**という表記がある場合とない場合があります。これは1970年代から内タグが付けられるようになったことを示しており、この表記の有無も年代判別の手がかりとなります。
これらの特徴を総合的に判断することで、502の正確な年代と価値を見極めることができるのです。特に古着屋で502を発見した際は、まず赤タブとパッチを確認することから始めましょう。
トップボタン裏刻印が502識別の決定的な手がかり
リーバイス502のヴィンテージ品を見分ける上で、トップボタン裏の刻印番号は最も確実な判別方法の一つです。この刻印は製造工場の識別番号とされており、502特有の番号パターンを知ることで、他のモデルとの区別や年代の特定が可能になります。
502のトップボタン裏でよく見られる刻印は**「16」「K」「4」「8」**などがあります。特に「16ボタン」は有名で、これは16番工場で製造されたことを示しています。16番工場は1950年代初期から1970年代中期まで存在していた工場で、特に味わいのある縦落ちが期待できることからコレクターに人気です。
🏭 502でよく見られるボタン裏刻印と特徴
刻印 | 工場・時期 | 特徴 | レア度 |
---|---|---|---|
16 | 16番工場(1950s-1970s中期) | 縦落ちが美しい | ★★★★★ |
K | 1960年代 | アルファベット刻印のレアモデル | ★★★★★ |
4 | 4番工場 | 比較的流通量が多い | ★★★☆☆ |
8 | 8番工場 | 1970年代前半 | ★★★★☆ |
特にアルファベットの刻印(「A」「D」「E」「F」「J」「K」「L」「O」「S」「W」)は1950年〜1960年代の証拠であり、502では非常に希少です。これらの刻印がある502は、まさにお宝レベルのアイテムと考えて良いでしょう。
ボタン裏の刻印を確認する際は、錆びや摩耗で文字が読めないことも多いため、光の角度を変えながら慎重に観察することが重要です。また、交換されたボタンでないかも確認する必要があります。オリジナルのボタンは、フロントボタン全体の材質や色味が統一されているはずです。
502と他のモデル(501、505など)の違いを見分ける際も、このボタン裏刻印は重要な手がかりとなります。例えば、505は主に「5」の刻印が見られることが多く、501では「2」「4」「6」などが一般的です。このように、モデルごとに使用される工場番号に傾向があることを覚えておくと役立ちます。
また、同じ刻印でも、それが付いているモデルによって価値が変わることも理解しておきましょう。502の場合、製造期間の短さから、どの工場番号であっても基本的に希少価値があると考えられます。
ジッパーの種類で製造年代を特定する方法
リーバイス502の年代判別において、フロントジッパーの種類は非常に重要な手がかりとなります。502の製造期間が短かったにも関わらず、使用されたジッパーには複数の種類があり、それぞれが製造時期を物語っています。
最も代表的なのは**「42 TALON」ジッパー**です。このジッパーは1960年代から1980年代まで長期間使用されたもので、502の多くでこのタイプが見られます。TALONは老舗ジッパーメーカーで、その品質の高さから現在でも評価されています。裏側に「U.S.A」の刻印があることも特徴の一つです。
その他、502で見られるジッパーには**「SCOVIL」「GRIPPER」「CONMAR」**などがあります。これらのジッパーメーカーの使用時期を把握することで、より正確な年代判別が可能になります。
⚙️ 502で使用されたジッパーの種類と年代
ジッパーメーカー | 使用時期 | 502での該当年代 | 特徴 |
---|---|---|---|
TALON(42) | 1960s-1980s | 1967-1971年 | 最も一般的、裏面にU.S.A表記 |
GRIPPER | 1960s | 1967-1969年頃 | 初期モデルに多い |
CONMAR | 1960s | 1967-1969年頃 | 初期モデルの一部 |
SCOVIL | 1970s | 1970-1971年頃 | 後期モデル |
ジッパーを確認する際は、ジッパートップ(引手)の形状にも注目しましょう。ヴィンテージのTALONジッパーは、引手が特徴的な形をしており、現代の復刻版とは明らかに異なります。また、ジッパーテープ(布部分)の色や質感も、年代を判別する手がかりとなります。
興味深いことに、502の後継モデルとして復活した1990年代以降の復刻版でも、TALONジッパーが復活して使用されることがあります。しかし、これらは「Levi’s刻印のTALON」であることが多く、オリジナルとは区別できます。
ジッパーの動きも確認ポイントです。ヴィンテージのTALONは独特のスムーズさがあり、現代のYKKジッパーとは異なる操作感があります。ただし、経年劣化で動きが悪くなっている場合もあるため、無理に動かすのは避けましょう。
502を購入する際は、ジッパーが正常に動作するかも重要なチェックポイントです。修理が困難なため、ジッパーの状態は価格に大きく影響します。
シングルステッチかダブルステッチかで前期後期を判断
リーバイス502の年代を細かく特定するために重要なのが、バックポケットのステッチの種類です。これは「66前期」と「66後期」を区別する決定的な要素であり、502の価値判定においても欠かせないポイントとなります。
66前期(1967年〜1976年頃)の502は、バックポケットの入口部分(折り返し部分)がシングルステッチで縫製されています。このシングルステッチは一本の糸で縫われており、裏側から見ると直線的な縫い目が特徴です。シングルステッチの502は特に価値が高く、美しい縦落ちが期待できる個体として知られています。
一方、66後期(1976年頃〜)ではバックポケットがチェーンステッチに変更されました。しかし、502の製造は1971年で終了しているため、基本的に502ではシングルステッチが主流です。もしチェーンステッチの502を見つけた場合、それは後の復刻版である可能性が高いでしょう。
🧵 ステッチの種類による年代判別
ステッチの種類 | 年代 | 502での該当 | 価値 | 色落ちの特徴 |
---|---|---|---|---|
シングルステッチ | 1967-1976年頃 | オリジナル502 | 非常に高い | 鮮明な縦落ち |
チェーンステッチ | 1976年以降 | 復刻版502 | 中程度 | まだらな色落ち |
シングルステッチとチェーンステッチの見分け方は比較的簡単です。シングルステッチは縫い目が一直線に見え、チェーンステッチは鎖のような形状をしています。また、チェーンステッチは伸縮性があるため、引っ張ると若干伸びるという特徴もあります。
502のシングルステッチモデルが高く評価される理由は、その希少性だけでなく色落ちの美しさにもあります。シングルステッチ時代のデニム生地は、現代のものと比べて染色方法や糸の質が異なり、着用と洗濯を繰り返すことで独特の風合いが生まれます。
また、フロントポケットの縫製も確認しておきましょう。ヴィンテージの502では、フロントポケット裏もシングルステッチで縫われていることが多く、これも年代判別の参考になります。
購入を検討する際は、ステッチがオリジナルかどうかも重要です。古着では修理やリペアが行われていることがあり、後からチェーンステッチに変更されている場合もあります。全体的な縫製の統一性を確認することが大切です。
内タグの有無と記載内容で年代を絞り込む
リーバイス502の年代判別において、内タグの存在と記載内容は重要な手がかりとなります。内タグが本格的に導入されたのは1974年頃からであり、502の製造終了(1971年)よりも後のことです。そのため、オリジナルの502には基本的に内タグは付いていません。
もし502に内タグが付いている場合、それは以下のいずれかを意味します:
- 1970年代初期の移行期モデル(可能性は低い)
- 復刻版やレプリカモデル
- 後から付けられた偽物のタグ
📝 502と内タグの関係
内タグの状態 | 年代推定 | 可能性 | 注意点 |
---|---|---|---|
内タグなし | 1967-1971年 | オリジナル502 | 最も信頼できる |
内タグあり(1970年代表記) | 1971年前後 | 移行期の可能性 | 要詳細確認 |
内タグあり(1980年代以降) | 復刻版 | レプリカ確定 | オリジナルではない |
日本製表記 | 1990年代以降 | 復刻版 | 比較的新しい |
502のオリジナルを探している場合、内タグの有無は重要な判断基準となります。内タグがない502の方が、オリジナルである可能性が高いのです。ただし、経年劣化や着用により内タグが取れてしまった可能性も考慮する必要があります。
その代わりに確認すべきなのが**「スレーキ(ポケット内側の白生地)スタンプ」**です。1972年まではポケット内側に品質管理のスタンプが押されることがありましたが、502の場合は日本向けプリシュランクモデルのためスタンプを押さなかった、または洗いで消えたと考えられています。
復刻版の502を見分ける際は、内タグの記載内容が重要になります。**「MADE IN JAPAN」**の表記がある場合は、1990年代以降のビッグEプロダクト時代の復刻版である可能性が高くなります。また、「J22」などの工場番号が記載されている場合も復刻版の特徴です。
内タグがない502でも、その他の特徴(赤タブ、パッチ、ジッパーなど)を総合的に判断することで、オリジナルかどうかを見極めることができます。複数の要素を組み合わせた判定が、確実な年代特定への近道です。
リーバイス 502 ヴィンテージ 見分け方の実践応用編
- 価値の高い502ヴィンテージは工場番号「16」が最高峰
- 復刻版と本物を見分けるコツは製造国表示を確認すること
- 502の相場価格は年代とコンディションで大きく変動
- 他モデル(501・505)との違いを理解すれば判別精度が向上
- レア度の高い502を見つけるポイントは複数の特徴の組み合わせ
- 2000年代以降のリーバイスタグは502には存在しない
- まとめ:リーバイス 502 ヴィンテージ 見分け方は総合判断が重要
価値の高い502ヴィンテージは工場番号「16」が最高峰
リーバイス502の中でも特に価値が高いとされるのが、トップボタン裏に「16」の刻印があるモデルです。通称「16ボタン」と呼ばれるこの個体は、16番工場で製造されたものを指し、ヴィンテージデニム愛好家の間では最高峰の評価を受けています。
16番工場は1950年代初期から1970年代中期までという長期間操業していた特別な工場で、以前のモデルで余ったパーツを使って製造されることが多かったとされています。そのため、60年代特有の味わい深い生地が使われている可能性が高く、着込むほどに美しい縦落ちが現れることで知られています。
🏆 502レア工場番号ランキング
ランク | 工場番号 | 特徴 | 推定価値 | 希少度 |
---|---|---|---|---|
S級 | 16 | 縦落ちが美しい、パーツ混在 | 80,000円~ | ★★★★★ |
A級 | K, J, A等 | アルファベット刻印 | 60,000円~ | ★★★★★ |
B級 | 4, 8 | 比較的流通量多い | 40,000円~ | ★★★☆☆ |
C級 | その他数字 | 標準的な工場番号 | 30,000円~ | ★★★☆☆ |
16ボタンの502が特に評価される理由の一つに、デニム生地の質の高さがあります。この時期の16番工場では、厚手で密度の高いデニムが使用されており、現代の生地とは明らかに異なる風合いを持っています。また、インディゴの染色も深く、初期の濃紺状態から美しい色落ちへの変化を楽しむことができます。
実際の市場価格を見ると、16ボタンの502は状態にもよりますが5万円以上で取引されることが一般的です。特に未使用に近いデッドストック品や、良好な色落ちが見られる個体では、10万円を超える価格で取引されることも珍しくありません。
16ボタンを見つける際の注意点として、刻印の確認が困難な場合があります。長年の使用により錆びや摩耗で「16」の文字が薄くなっていることがあるため、光の角度を変えながら慎重に観察することが重要です。また、交換されたボタンの可能性もあるため、他のボタンとの材質や色味の統一性も確認しましょう。
16ボタンの502を購入する際は、その他の年代特徴(赤タブ、ジッパー、ステッチなど)との整合性も確認することが大切です。すべての特徴が同じ年代を示していれば、真の16ボタン502である可能性が高まります。
復刻版と本物を見分けるコツは製造国表示を確認すること
リーバイス502の復刻版は1990年代以降に複数回リリースされており、これらとオリジナルのヴィンテージ品を見分けることは、適正な価値判断のために重要です。最も確実な判別方法の一つが、製造国の表示を確認することです。
オリジナルの502(1967-1971年製造)は、当然ながら**「MADE IN USA」の表記があります。一方、復刻版の多くは「MADE IN JAPAN」**の表記があり、特に1990年代のビッグEプロダクト時代の復刻モデルでは日本製が主流でした。内タグに「J22」などの日本の工場番号が記載されているのも復刻版の特徴です。
🔍 オリジナルと復刻版の見分け方
判別ポイント | オリジナル(1967-1971) | 復刻版(1990年代〜) |
---|---|---|
製造国 | MADE IN USA | MADE IN JAPAN |
内タグ | 基本的になし | あり(工場番号記載) |
赤タブ | BIG E(刺繍) | BIG E(プリント) |
ジッパー | 42 TALON(U.S.A表記) | TALON(Levi’s刻印) |
生地の質感 | 厚手、ザラザラした質感 | 現代的な滑らかさ |
赤タブのクオリティも重要な判別ポイントです。オリジナルの502は刺繍で「LEVI’S」が織り込まれており、立体感があります。一方、復刻版ではプリントによる表記のものも多く、平面的な印象を受けます。また、赤タブの色合いも微妙に異なり、オリジナルの方が深みのある赤色をしています。
生地の質感による判別も可能です。オリジナルの502はザラザラとした粗い質感が特徴で、現代のデニムとは明らかに異なります。復刻版は現代的な滑らかな生地感があり、肌触りが良いのが特徴です。ただし、これは実際に手で触れてみないと分からない部分もあります。
フラッシャー(紙タグ)の内容も参考になります。復刻版では**「VINTAGE CLOTHING」や「PREMIUM」**などの文字が入ることが多く、これらの表記があれば復刻版と判断できます。
価格面での判別も重要です。真のオリジナル502は希少性から高値で取引される一方、復刻版は1万円前後から2万円程度で購入できることが多いです。あまりに安価な502を見つけた場合、復刻版である可能性を疑ってみましょう。
ただし、復刻版だからといって価値がないわけではありません。1990年代の復刻版も現在ではヴィンテージとしての価値を持ち始めており、特に日本製のクオリティの高さは評価されています。
502の相場価格は年代とコンディションで大きく変動
リーバイス502の市場価格は、その希少性から一般的なリーバイスよりも高額で取引されています。しかし、年代、コンディション、特徴によって価格は大きく変動するため、適正価格を知っておくことが重要です。
最も価格に影響を与える要因は製造年代です。1967年〜1969年のビッグE初期モデルは最高値で取引され、状態の良いものでは10万円以上の価格がつくことも珍しくありません。一方、1970年〜1971年のモデルでも5万円〜8万円程度で取引されるのが一般的です。
💰 502ヴィンテージの価格相場表
年代・特徴 | コンディション良好 | コンディション普通 | コンディション悪い |
---|---|---|---|
1967-1969年(BIG E初期) | 80,000円〜120,000円 | 50,000円〜80,000円 | 30,000円〜50,000円 |
1970-1971年(BIG E後期) | 60,000円〜90,000円 | 40,000円〜60,000円 | 25,000円〜40,000円 |
16ボタン(全年代) | +20,000円〜30,000円 | +15,000円〜20,000円 | +10,000円〜15,000円 |
復刻版(1990年代〜) | 15,000円〜25,000円 | 10,000円〜15,000円 | 5,000円〜10,000円 |
コンディションの評価基準は以下の通りです:
- 良好:目立つダメージなし、色落ち美しい
- 普通:多少の使用感、小さなダメージあり
- 悪い:大きなダメージ、リペア跡あり
特別な工場番号(16ボタンやアルファベット刻印)がある場合、通常価格に2万円〜3万円程度の上乗せが一般的です。また、赤耳(セルビッジ)が付いている502も希少価値が高く、価格が上昇する傾向にあります。
サイズによる価格差も存在します。日本人の体型に合いやすいW30〜W34のサイズは需要が高く、やや高めの価格設定になることが多いです。逆に、W28以下やW36以上のサイズは比較的手に入りやすい価格で見つかることもあります。
購入場所による価格差も考慮すべきポイントです:
- 専門古着店:高品質だが価格も高め
- 一般古着店:掘り出し物の可能性あり
- オークション:相場価格での取引が多い
- フリマアプリ:価格にばらつきあり
502を購入する際は、これらの相場価格を参考に、適正価格での購入を心がけることが重要です。また、将来的な価値の変動も考慮し、投資的な観点からも選択することをおすすめします。
他モデル(501・505)との違いを理解すれば判別精度が向上
リーバイス502を正確に識別するためには、同時代の他モデルとの違いを理解することが重要です。特に501や505との違いを把握することで、間違いのない判別が可能になります。
まず、502と501の最大の違いはフロント部分の開閉方法です。502はジップフライを採用しており、501のボタンフライとは明確に区別できます。しかし、501ZXXという501のジップフライ版も存在するため、この点だけでは確実な判別はできません。
502と505の違いはより複雑です。どちらもジップフライですが、以下の点で区別できます:
🔄 502・501・505の比較表
モデル | フロント開閉 | トップボタン色 | 生地特性 | 製造期間 |
---|---|---|---|---|
502 | ジップフライ | シルバー | シュリンクトゥフィット | 1967-1971年 |
501 | ボタンフライ | シルバー | シュリンクトゥフィット | 1873年〜現在 |
505 | ジップフライ | 銅色 | プリシュランク | 1967年〜現在 |
トップボタンの色は重要な判別ポイントです。502は501と同じシルバー色のボタンを使用していますが、505は銅色のボタンが特徴です。パッチが破れて品番が読めない場合でも、この違いで502と505を区別できます。
ヒップポケットのサイズも違いがあります。502は501とほぼ同じサイズのポケットですが、505はやや大きめのポケットを持っています。これは視覚的にも判別可能な特徴です。
シルエットの違いも重要です:
- 502:501とほぼ同じストレートシルエット
- 505:太ももから膝にかけてゆったり、裾に向かってテーパード
生地の特性による違いも理解しておきましょう。502は501と同じシュリンクトゥフィット(洗濯で縮む)ですが、505はプリシュランク(防縮加工済み)です。この違いは品番からも確認でき、505-0217の「02」が防縮を表す番号です。
製造期間の違いも判別の手がかりとなります。502は1967-1971年の短期間のみの製造ですが、501と505は長期間製造されています。そのため、1972年以降の特徴(Small e、内タグ等)がある場合、それは502ではない可能性が高くなります。
これらの違いを総合的に判断することで、502の確実な識別が可能になります。特に古着屋で複数のモデルを見比べる際は、これらの特徴を順次チェックしていくことをおすすめします。
レア度の高い502を見つけるポイントは複数の特徴の組み合わせ
真に価値のある502ヴィンテージを見つけるためには、単一の特徴だけでなく複数の要素を組み合わせて判断することが重要です。経験豊富なコレクターたちは、これらの特徴を総合的に評価してレア度を判定しています。
最高レベルの502が持つべき特徴の組み合わせは以下の通りです:
✨ 最高レベル502の特徴チェックリスト
チェックポイント | 最高レベル | 高レベル | 標準レベル |
---|---|---|---|
製造年代 | 1967-1969年 | 1970-1971年 | 復刻版 |
赤タブ | BIG E(刺繍) | BIG E(プリント) | Small e |
ボタン裏刻印 | 16, K, J, A等 | 4, 8等 | その他数字 |
バックポケットステッチ | シングル | シングル | チェーン |
ジッパー | 42 TALON | SCOVIL等 | YKK等 |
内タグ | なし | なし | あり |
生地の質感 | ザラザラ厚手 | 普通 | 現代的 |
最もレアな502は、これらすべての条件を満たすものです。例えば「1967年製、BIG E、16ボタン、シングルステッチ、42 TALON、内タグなし」の組み合わせは、10万円以上の価値を持つ可能性があります。
古着屋で502を探す際の効率的なチェック手順は以下の通りです:
- パッチで502を確認(破れていても「502」の文字が見える)
- 赤タブでBIG Eを確認(これで年代を絞り込み)
- ボタン裏刻印をチェック(16や文字があれば期待値大)
- ジッパーの種類を確認(TALONかどうか)
- バックポケットステッチを確認(シングルかチェーンか)
- 全体のコンディションを評価
複合的な希少要素も見逃せません。例えば、通常の502にはない赤耳(セルビッジ)付きのモデルや、ティアオフタグ(切り取り式タグ)が付いたままのデッドストック品などは、さらなる付加価値を持ちます。
色落ちの状態も価値に大きく影響します。美しい縦落ちが見られる個体や、ハチノス(膝裏の蜂の巣状色落ち)が綺麗に出ている個体は、同じ年代の502でも高く評価されます。
一方で、以下の特徴がある場合は注意が必要です:
- リペア跡が多い(大幅な価値下落)
- 後付けのパッチ(偽物の可能性)
- 交換されたボタン(オリジナリティの欠如)
- 年代的に矛盾する特徴(改造品の可能性)
プロの目利き術として、質感と雰囲気による判断も重要です。本物のヴィンテージ502は、現代のジーンズにはない独特の存在感があります。この感覚は経験によって培われるものですが、多くのヴィンテージデニムを見ることで身につけることができます。
2000年代以降のリーバイスタグは502には存在しない
リーバイスの内タグデザインは年代とともに変化しており、2000年代以降の特徴的なタグデザインを理解することで、502の真偽判定に役立てることができます。重要なポイントは、オリジナルの502(1967-1971年製造)には2000年代以降のタグは存在しないということです。
2000年代以降のリーバイスタグの特徴は以下の通りです:
🏷️ 2000年代以降のリーバイスタグ特徴
年代 | タグの特徴 | 表記内容 | 502との関係 |
---|---|---|---|
2000-2003年 | 最終USA製タグ | MADE IN USA、工場番号3桁 | 復刻版の可能性 |
2004年以降 | 海外製造タグ | MADE IN ○○(各国) | 現代復刻版 |
2010年代〜 | QRコードタグ | バーコード、URL表記 | 現代製品 |
2003年以降のタグがある502は、確実に復刻版または現代の製品です。なぜなら、リーバイスの米国工場は2003年にすべて閉鎖されており、それ以降の「MADE IN USA」表記は基本的に存在しないからです。
内タグの印刷方法も年代判別の手がかりとなります:
- 1970年代:スタンプ印字、かすれやすい
- 1980年代:染み込みプリント風
- 1990年代:薄いペラペラ生地
- 2000年代以降:鮮明なプリント、耐久性高い
502に2000年代以降のタグ特徴が見られる場合の判定:
- 確実に復刻版・現代製品
- オリジナルヴィンテージではない
- 価格相場は大幅に下がる
- コレクション価値は限定的
ただし、復刻版にも価値がある場合があります。特に2000年代初期のLVC(リーバイス・ヴィンテージ・クロージング)シリーズや、限定リリースされた502復刻版は、現在でも一定の価値を持っています。
偽物判定にもタグ情報は有効です。あまりにも新しいタグデザインや、年代的に矛盾する表記がある場合は、偽造品の可能性を疑う必要があります。
タグの経年劣化も確認ポイントです。本物のヴィンテージ502にタグがある場合(稀なケース)、そのタグも相応に劣化しているはずです。新品同様のタグがある場合は、後から付けられた可能性があります。
購入前には、タグの有無と内容を必ず確認し、年代的な矛盾がないかチェックすることをおすすめします。特にオンラインでの購入では、タグ部分の鮮明な写真を要求することも大切です。
まとめ:リーバイス 502 ヴィンテージ 見分け方は総合判断が重要
最後に記事のポイントをまとめます。
- 502は1967年から1971年の短期間製造された幻のジップフライモデルである
- 年代判別の最重要ポイントは赤タブのBIG E表記とパッチデザインである
- トップボタン裏刻印「16」は最高峰の価値を持つレア工場番号である
- バックポケットのシングルステッチが66前期の証拠となる
- 42 TALONジッパーがオリジナル502の最も一般的な特徴である
- 内タグがないことがオリジナル502の証拠の一つである
- MADE IN USAがオリジナル、MADE IN JAPANが復刻版の基本的な判別法である
- 最高レベルの502は10万円以上の価値を持つ場合がある
- 工場番号のアルファベット刻印(K、J、A等)は特に希少である
- 502と505の違いはトップボタンの色で判別できる
- 2000年代以降のタグがある502は確実に復刻版または現代製品である
- 複数の特徴を組み合わせた総合判断が最も確実な見分け方である
調査にあたり一部参考にさせて頂いたサイト
• https://jamtrading.jp/blogs/jam/12047433/ • https://room.fashionstore.jp/blog/2021/05/30/195343 • https://masagonia.com/archives/%E6%9C%80%E8%BF%91%E8%B3%BC%E5%85%A5%E3%81%97%E3%81%9F%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%B9502%E3%80%8C%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%80%8D%E3%81%A8501%E3%82%92%E5%BE%B9%E5%BA%95.html • https://note.com/vintajin/n/n943224780ae4 • https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11252215026 • https://www.leon.jp/fashions/6526 • https://levi-fun.com/levis-80nendai-miwakekata/ • https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1222354352 • https://levi-fun.com/505-ribaisu-vintage/ • https://www.nakymavideo.com/shopdetail/986081292.shtml
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