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モンクレール歴代モデルの変遷を徹底解剖!70年間の進化と隠された名品の秘密

モンクレール歴代モデルの変遷を徹底解剖!70年間の進化と隠された名品の秘密
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モンクレールといえば、高級ダウンジャケットの代名詞として世界中で愛され続けているフランス発祥のラグジュアリーブランドです。1952年の創業から現在まで、数々の名作モデルを世に送り出してきたモンクレールの歴代モデルには、それぞれに興味深いストーリーと独自の魅力が詰まっています。創業当初の登山用装備から始まり、ファッションアイテムとして確立されるまでの過程で生まれた歴代モデルは、ブランドの成長と共に進化を続けてきました。

本記事では、モンクレールの歴代モデルについて徹底的に調査し、どこよりもわかりやすくまとめました。バジーレやK2といった伝説的なモデルから、現在も人気を誇るマヤやクルーニーまで、各モデルの特徴や発売年代、そして廃盤となった貴重なモデルまで網羅的に解説します。さらに、タグの種類や年式の判別方法、各ラインの違いなど、モンクレール愛好家なら知っておきたい詳細情報も独自の考察を交えて紹介しています。

この記事のポイント
✅ モンクレール歴代モデルの完全一覧と各モデルの特徴
✅ 廃盤となった幻の名品モデルとその価値
✅ タグや年式による年代判別の具体的な方法
✅ 各ラインの違いとコラボレーションモデルの歴史

モンクレール歴代モデルの全貌と時代背景

  1. モンクレール歴代モデルの起源は登山用装備から始まった
  2. 1980年代以降にファッションアイテムとして確立された名作群
  3. 1990年代後半から2000年代に生まれた伝説的モデルたち
  4. 現在も人気を誇る定番モデルの特徴と魅力
  5. 廃盤となった幻のモデルとその価値
  6. 各ライン別に見る歴代モデルの系譜

モンクレール歴代モデルの起源は登山用装備から始まった

【モンクレール】モンクレール歴代モデルの起源は登山用装備から始まった

モンクレールの歴代モデルの原点を辿ると、1952年にフランスのグルノーブル郊外で創業された当初の登山用装備にその起源を見ることができます。創業者のレネ・ラミヨンとアンドレ・ヴァンサンが手がけた初期のモデルは、現在のようなファッション性よりも、過酷な山岳環境での機能性を最優先に開発されていました。

ブランド名の「モンクレール」は、創業地であるモネスティエ・ドゥ・クレルモン(Monestier de Clermont)の頭文字「Mon」と「Cler」を組み合わせた造語から名付けられました。この地名からも分かるように、モンクレールはアルプス山脈の麓という厳しい自然環境の中で生まれたブランドなのです。

🏔️ 初期モデルの特徴と開発背景

項目詳細
開発目的登山家のための防寒装備
原型となったアイテム手足を出せる寝袋(シュラフ)
主要素材最高級グースダウン
技術的特徴軽量性と保温性の両立
採用実績イタリア・カラコルム登頂隊(1954年)

特筆すべきは、フランス人として初めてヒマラヤ登頂に成功した世界的アルピニスト、リオネル・テレイをテクニカルアドバイザーに迎えたことです。この協力により、単なる防寒着ではなく、登山家の実際のニーズに応えた機能的なダウンウェアが誕生しました。

1954年にはイタリアのカラコルム登頂隊に、1964年にはアラスカ遠征隊にダウンウェアを提供し、世界の登山界でその性能が認められました。現在でも人気の高い**「カラコルム」モデル**は、この時の登頂隊が着用したウェアが原型となっています。

1968年のグルノーブル冬季オリンピックでは、フランスナショナルチームの公式ウェアに採用され、世界的な知名度を獲得しました。このオリンピックを機に、現在でもおなじみのフランスの国鳥である雄鶏をモチーフにしたロゴマークが使われるようになり、トリコロールカラーの配色も確立されました。

1980年代以降にファッションアイテムとして確立された名作群

【モンクレール】1980年代以降にファッションアイテムとして確立された名作群

1980年代は、モンクレールの歴代モデルにとってアウトドアブランドからファッションブランドへの転換期となった重要な時代です。それまでの機能性重視のモデルから、デザイン性とファッション性を併せ持つモデルが次々と登場しました。

この時代の転機となったのは、パリのセレクトショップでの取り扱いが始まったことです。セレクトショップのバイヤーたちが、モンクレールのダウンジャケットの持つ独特の美しいシルエットと高級感に注目し、ファッションアイテムとして紹介したことで、若者の間で一大ブームとなりました。

📈 1980年代の主要な変革ポイント

  • シルエットの革新:着膨れしない美しいボディラインの実現
  • 素材の進化:シャイニーナイロン(ナイロンラケ)の採用
  • カラーバリエーション:従来の登山用カラーから多彩な展開へ
  • デザインの洗練:ファッション性を重視したディテール
  • 市場の拡大:ヨーロッパ各国のセレクトショップでの展開

特に注目すべきは、ダウン配分の技術革新です。パーツごとに使用するダウン量を1グラム単位で調整することで、保温性を維持しながら着膨れを防ぐ技術を確立しました。この技術革新により、スーツの上からでも着用できる洗練されたシルエットのダウンジャケットが実現し、**「ビジネスシーンにダウン」**という新しいスタイルの礎が築かれました。

また、この時代にはフランス規格協会(AFNOR)のキャトルフロコン(4Flocons)認定を取得し、最高品質のダウンであることを証明するタグが付けられるようになりました。このタグは現在でもモンクレールの品質を示す重要な証となっています。

1990年代後半から2000年代に生まれた伝説的モデルたち

【モンクレール】1990年代後半から2000年代に生まれた伝説的モデルたち

1990年代後半から2000年代は、モンクレールの歴代モデルの中でも最も革新的で影響力の大きなモデルが次々と誕生した黄金期と言えるでしょう。この時代に登場したモデルの多くは、現在でも語り継がれる名作として高い評価を受けています。

🏆 伝説的モデルの代表例

モデル名発売年特徴現在の状況
バジーレ(BASILLE)1999年ファッションダウンの決定版廃盤
K22005年ヨーロッパ限定スペシャルモデル廃盤
ヒマラヤ(HIMALAYA)2000年代前半登山隊名を冠した本格モデル廃盤
エベレスト(EVEREST)2000年代前半最高峰の名を持つフラッグシップ廃盤
マヤ(MAYA)2009年現在も続く人気定番モデル現行

**1999年に発表された「バジーレ」**は、ファッションとしてのダウンウェアを決定付けたモデルとして大ヒットしました。従来の機能性重視のモデルとは異なり、タウンユースを前提とした洗練されたデザインが特徴で、多くのファッショニスタに愛用されました。

**2005年に発表された「K2」**は、ヨーロッパ限定で発売されたスペシャルモデルとして、現在でも中古市場で高値で取引される幻のモデルとなっています。世界第2位の高峰の名を冠したこのモデルは、フロントに大きめのワッペンが散りばめられ、右腕の「M」ロゴが印象的なデザインでした。

日本での知名度が本格的に高まったのもこの時期で、有名俳優がCMでモンクレールのダウンジャケットを着用したことから、一気にブランド認知度が向上しました。軽くて・薄くて・温かく・洗練されたシルエットという特徴が日本の消費者に強く印象づけられ、「ビジネスシーンにダウン」という新しいスタイルが急速に浸透していきました。

この時代のモデルの多くは限定生産や地域限定販売であったため、現在では入手困難な貴重なモデルとして収集家の間で高く評価されています。

現在も人気を誇る定番モデルの特徴と魅力

【モンクレール】現在も人気を誇る定番モデルの特徴と魅力

現在のモンクレール歴代モデルの中で、継続的に展開されている定番モデルには、それぞれに独特の魅力と特徴があります。これらのモデルは、時代を超えて愛され続けるデザインと機能性を兼ね備えており、モンクレールブランドの核となる存在です。

🌟 現行定番モデルの詳細比較

モデル名特徴丈の長さ主な素材価格帯
MAYA(マヤ)ラグジュアリーな艶感ショートナイロンラケ¥200,000台
CLUNY(クルーニー)コヨーテファー付きロング撥水素材¥300,000台
HERMINE(エルミンヌ)女性らしいAラインロング軽量素材¥250,000台
FLAMMETTE(フラメッテ)スポーティデザインロングシンプル素材¥280,000台
SUYEN(スイエン)エレガントAラインミドル高級素材¥260,000台

「MAYA(マヤ)」は2009年に誕生し、現在でもモンクレールの看板モデルとして絶大な人気を誇っています。ナイロンラケ素材を採用したラグジュアリーな艶感が特徴で、フードは取り外し可能、カジュアルにもきれいめにも対応できる汎用性の高さが魅力です。左袖のブランドロゴ入りパッチポケットは、モンクレールのアイコニックなデザイン要素として定着しています。

レディースの定番モデルでは、「HERMINE(エルミンヌ)」が毎年大人気となっています。軽やかな質感とAラインのシルエットが特徴で、ウエストがシェイプされているため女性らしい印象を与えます。全体的にゆったりとしているので、厚手のインナーを着用することも可能で、機能性とファッション性を両立しています。

**「CLUNY(クルーニー)」**は悪天候にも対応するロング丈のモデルで、取り外し可能なコヨーテファーをフードに採用しています。表と裏に撥水素材を使用し、フロントの開閉はジッパーの上からボタンで留められるダブル仕様で、冷気の侵入を完全にシャットアウトします。4つのポケットが付属しており、実用性も非常に高いモデルです。

廃盤となった幻のモデルとその価値

【モンクレール】廃盤となった幻のモデルとその価値

モンクレールの歴代モデルの中には、現在では製造が終了し、入手困難となった廃盤モデルが数多く存在します。これらの廃盤モデルは、中古市場ではプレミア価格で取引される貴重なアイテムとして、コレクターやファッション愛好家から高い評価を受けています。

💎 主要な廃盤モデルとその特徴

モデル名廃盤年現在の相場価格特徴
バジーレ(BASILLE)2010年頃¥150,000~¥300,000ファッションダウンの原点
K2 スペシャル2008年頃¥200,000~¥400,000ヨーロッパ限定モデル
ヒマラヤ(HIMALAYA)2012年頃¥180,000~¥350,000登山隊名を冠した本格仕様
エベレスト(EVEREST)2010年頃¥220,000~¥380,000フラッグシップモデル
ヴァノワーズ(VANOISE)2015年頃¥160,000~¥280,000アルプス山脈の名を持つモデル

「バジーレ」は1999年の発表以来、約10年間にわたって展開された記念すべきファッションダウンの第一号とも言えるモデルです。従来の登山用ダウンとは一線を画す洗練されたデザインで、タウンユースを前提とした初めての本格的なモデルとして位置づけられます。現在では状態の良いものは30万円以上で取引されることも珍しくありません。

**「K2 スペシャル」**は2005年にヨーロッパ限定で発売された特別なモデルで、日本では正規販売されなかった幻のモデルです。世界第2の高峰K2の名を冠したこのモデルは、右腕に施された大きな「M」ロゴと、フロントに散りばめられた複数のワッペンが特徴的でした。限定生産だったため、現在では40万円以上の高値で取引されることもあります。

廃盤モデルの価値を判断する際の重要なポイントは、タグの種類と状態、付属品の有無、そして年式です。特に初期のキャトルフロコンタグが付いているモデルや、代理店タグが完全に揃っているモデルは、コレクターの間で特に高く評価されています。

購入から長期間が経過している廃盤モデルでも、適切なメンテナンスが行われていれば十分に実用可能であり、むしろ現在では手に入らない独特のデザインや素材使いを楽しむことができます。

各ライン別に見る歴代モデルの系譜

【モンクレール】各ライン別に見る歴代モデルの系譜

モンクレールの歴代モデルを理解するためには、各ライン別の系譜と特徴を把握することが重要です。ブランドの発展とともに、用途や対象顧客に応じて様々なラインが展開され、それぞれに独自の歴史とモデル展開があります。

🎯 主要ラインとその歴史

ライン名開始年特徴代表モデル
MONCLER COLLECTION創業時からベーシックラインMAYA、CLUNY
MONCLER GRENOBLE2010年スキー・スポーツラインARPUILLES
MONCLER GAMME ROUGE2006年レディース高級ラインARNICA
MONCLER GENIUS2018年コラボレーションライン各種限定モデル

「MONCLER COLLECTION」は、ブランド創業時から続く最も歴史の長いベーシックラインです。カジュアル・スポーティなデザイン展開が多く、カラーバリエーションが豊富なのが特徴です。現在も人気の「MAYA」や「CLUNY」などの定番モデルは、このラインに属しています。

**「MONCLER GRENOBLE」**は2010年頃に登場したラインで、創業した地であるフランスの村名「グルノーブル」が由来となっています。ウィンタースポーツウェアが中心ですが、エレガントなデザインも展開されており、ゲレンデからアフタースキーまで対応できる高機能性が特徴です。

「MONCLER GAMME ROUGE」は2006年頃に登場したレディース限定の最高級ラインです。「ガム ルージュ」は「赤のライン」という意味があり、高品質で女性らしい洗練されたデザインのウェアが中心となっています。現在はジャンバティスタ・ヴァリがクリエイティブディレクターを務めており、モンクレールの中で最も高額なウェアが展開されています。

**「MONCLER GENIUS」**は2018年に始まった比較的新しいラインで、世界中の有名デザイナー8名とのコラボレーションから構成されています。毎月新しいコレクションが一つずつ発表される独特のスケジュールで展開され、それぞれのデザイナーが斬新で多様性のあるダウンウェアを発表しています。

モンクレール歴代モデルの識別方法と価値判定のポイント

【モンクレール】各ライン別に見る歴代モデルの系譜
  1. タグの種類と年代による歴代モデルの判別方法
  2. 型番から読み解く製造年と真贋の見分け方
  3. 代理店表記で分かるモデルの流通時期
  4. コミックタグとキャトルフロコンによる品質証明
  5. サイズ表記の変遷と各モデルの特徴
  6. コラボレーションモデルの系譜と希少価値
  7. まとめ:モンクレール歴代モデルの魅力と選び方

タグの種類と年代による歴代モデルの判別方法

【モンクレール】タグの種類と年代による歴代モデルの判別方法

モンクレールの歴代モデルを正確に判別するためには、タグの種類と変遷を理解することが不可欠です。タグは製品の年代や正規品であることを証明する重要な要素であり、各時代によって異なる特徴を持っています。

🏷️ タグの種類と特徴一覧

タグの種類使用期間特徴判別ポイント
キャトルフロコンタグ~2017年4つの羽毛マークフランス規格協会認定の証
DISTタグ2017年~現在新しい品質証明キャトルフロコンの後継
型番タグ2015年~現在英字+数字の組み合わせ先頭英字で製造年判別可能
代理店記載タグ変動国内正規品の証明時期により代理店名が変化
コミックタグ不定期洗濯方法の漫画説明アヒルが洗濯方法を説明
三角タグ現在も正規品の証明ファスナープルに付属

キャトルフロコンタグは、5年以上古い製品に付いている最高品質を証明する重要なタグです。フランスにあるダウンフェザー協会にて最高品質と認められた製品にのみ付けることができ、画像の左下に記載されている4つの綿毛のようなアイコンが目印となっています。このタグが付いているモデルは、一般的に高い価値を持つとされています。

DISTタグは2017年以降の製品に付けられる新しい品質証明タグで、キャトルフロコンタグの後継として位置づけられています。同じくダウンの品質が認められたものに付けられますが、キャトルフロコンタグとDISTタグが同じ製品に同時に付けられることはありません

型番タグに記載されている英字アルファベットと数字の組み合わせからも、おおよその製造年を知ることができます。2015年以降の製品では、型番の先頭英字で製造年が判別できるシステムが導入されています:

  • A: 2015年
  • B: 2016年
  • C: 2017年
  • D: 2018年
  • E: 2019年
  • F: 2020年
  • G: 2021年
  • H: 2022年
  • I: 2023年

型番から読み解く製造年と真贋の見分け方

【モンクレール】型番から読み解く製造年と真贋の見分け方

モンクレールの歴代モデルの真贋判定において、型番は最も重要な手がかりの一つとなります。2015年以降に導入された新しい型番システムにより、製品の製造年や真正性をより正確に判断することが可能になりました。

🔍 型番による真贋判定のポイント

偽物を見分ける最も確実な方法の一つが、型番の英字表記から読み取った年代と代理店表記から読み取った年代の整合性をチェックすることです。例えば、型番の英字表記では2016年を示しているにも関わらず、代理店表記が2001年のものである場合、これは明らかに偽物です。

ただし、精巧な偽物も多く出回っているため、「年代が一致しているから本物」と断言することはできません。以下の要素を総合的に判断する必要があります:

✅ 型番チェックリスト

  • 英字の形状が正しいか
  • 数字のフォントが統一されているか
  • 印刷の鮮明度は十分か
  • タグの材質が本物と同じか
  • 縫い付け方が丁寧か

型番タグの正規品の特徴として、両端に縦ラインのステッチがあることが挙げられます。偽物の場合、数字がズレていたり、縫い付けが歪んでいたりすることが多く、これらの細部の仕上がりで判別することができます。

また、買取店に見積もりを依頼する際は、このモデル名と型番を伝えることで、スムーズに価格を算出してもらうことができます。特に廃盤モデルの場合、型番による正確な特定が価格に大きく影響することもあります。

代理店表記で分かるモデルの流通時期

【モンクレール】代理店表記で分かるモデルの流通時期

モンクレールの国内正規品には必ず代理店の記載があるタグが付いており、この代理店名の変遷を知ることで、そのモデルの流通時期をかなり正確に特定することができます。日本市場におけるモンクレールの代理店は、時代とともに変化しており、各時期の特徴を理解することが重要です。

📅 国内代理店の変遷と特徴

代理店名期間特徴タグの特色
ペッパージャパンコーポレーション2001年-2005年初期の国内展開シンプルなタグデザイン
スープリームス インコーポレーテッド2006年-2008年バーコードで年式特定可能12桁バーコード前半6桁で判別
スプレンダーズ&カンパニー2008年-2009年短期間の代理店業務希少なタグ
モンクレールジャパン2009年~現在現在の正規代理店MONCLER透かし文字入り

スープリームス インコーポレーテッドが代理店だった2006年から2008年の時期には、タグ裏のバーコード12桁の前半6桁で製造年を特定することができます。例えば「192007○○○○○○」という表記があれば、これは平成19年(2007年)を示しています。

現在の代理店であるモンクレールジャパンのタグには、「MONCLER」の透かし文字が入っており、コピー防止の工夫が施されています。この透かし文字は、本物のタグを見分ける重要な要素の一つとなっています。

並行輸入品の場合は、当然ながら国内代理店のタグは付いておらず、タグのほとんどが日本語ではなく英語表記となっています。並行輸入品だからといって偽物というわけではありませんが、国内での修理やアフターサービスが受けられない可能性があることを念頭に置く必要があります。

代理店タグがあえて切り取られている場合もあります。これは「サプライヤ保護のためタグを切っております」という説明がなされることが多く、生産ロット等を特定されないための処理とされています。タグが切られているからといって必ずしも偽物というわけではありませんが、流通時に第三者が介入していることで、模造品を購入してしまうリスクが高まることは事実です。

コミックタグとキャトルフロコンによる品質証明

【モンクレール】コミックタグとキャトルフロコンによる品質証明

モンクレールの歴代モデルに付けられるコミックタグ(別名コミックラベル/アニメタグ)は、ブランド独自のユニークな要素として知られています。このタグはアヒル(ガチョウ)が洗濯方法を漫画で説明してくれる愛らしいデザインで、モンクレールらしい遊び心が表現されています。

🦆 コミックタグの内容と意味

コミックタグには**フランス語(黒文字)と英語(青文字)**で洗濯方法が記載されており、要約すると「モンクレールのダウンジャケットは優しく手洗い、またはドライクリーニングに持ち込んで綺麗にしてね!」という内容になっています。

ただし、すべてのモンクレール製品が手洗い/ドライクリーニングに対応しているわけではなく、コミックラベルもすべての製品に付いているわけではありません。古いモデルには付いていないこともあり、コミックタグの枠外には「コミックタグが付いていても洗濯表示タグを見て正しいお手入れをしてね」という注意書きがあります。

本物と偽物の見分け方として、コミックラベルの細部をチェックすることも有効です:

✅ 本物のコミックタグの特徴

  • 四隅の形状が少し丸みを帯びている
  • 若干粗めの素材に印刷されている
  • 触った時にざらりとした質感がある
  • 色味が適切である

偽物のコミックタグの場合、四隅が角ばっていたり、印刷面の質感が本物と異なっていたりします。これらの細かな違いを見分けることで、真贋判定の一助とすることができます。

キャトルフロコン(4Flocons)は、フランス規格協会が認定する最高品質ダウンの証明です。4つの羽毛のマークが目印で、1羽からたった30gしか採取できない非常に希少で断熱力の高いニューダウンのみを使用したアイテムに贈られます。このタグが付いているモデルは、素材選びを妥協せず、細かな部分にまでこだわった世界に認められる最高級ダウンジャケットであることを証明しています。

サイズ表記の変遷と各モデルの特徴

【モンクレール】サイズ表記の変遷と各モデルの特徴

モンクレールの歴代モデルを選ぶ際に重要なのが、独特のサイズ表記システムの理解です。モンクレールはブランド特有のサイズ表記をしており、日本のサイズとは異なる基準で展開されています。

📏 モンクレール サイズ対応表

モンクレールサイズ日本サイズ参考サイズ
00XS5号
0S7号
1M9号
2L11号
3LL13号
43L15号
54L17号

サイズ選びのポイントとして、モンクレールのジャケットは袖が短くカットされていることが多いため、一般的には1サイズ上を選ぶことが推奨されています。ただし、デザインによってサイズ感が異なる場合があるため、あくまで目安として考える必要があります。

気候条件による選択も重要な要素です。極寒地域に住んでいる場合や、ジャケットの密度が低い場合は、暖かい服を何枚も重ね着する必要があるため、サイズアップするのが理にかなっています。一方、ジャケットの断熱性が高く、温暖な地域での使用であれば、通常サイズでも十分に対応できるでしょう。

用途による選択も考慮すべきポイントです:

  • タウンユース中心:通常サイズまたは1サイズアップ
  • アウトドア活動:動きやすさを考慮して1-2サイズアップ
  • スキーなどのスポーツ:ウェアの重ね着を考慮して2サイズアップ

モンクレールのほとんどのジャケットはストレッチ素材で作られていないため、アウトドアアクティビティで着用する場合は、動きの制限を考慮したサイズ選びが重要になります。

コラボレーションモデルの系譜と希少価値

【モンクレール】コラボレーションモデルの系譜と希少価値

モンクレールの歴代モデルの中でも、特に注目すべきなのが世界的なデザイナーやブランドとのコラボレーションモデルです。これらの限定モデルは、通常のモンクレールとは異なる独創的なデザインや希少性により、コレクターの間で非常に高い価値を持っています。

🎨 主要コラボレーションの歴史

年代コラボ相手ライン名特徴
2009年トム・ブラウンガム・ブルーメンズファーストライン
2009年阿部千登勢(sacai)モンクレールS日本人デザイナーコラボ
2010年中村ヒロキ(VISVIM)モンクレールVジャパンメイドの美学
2016年ヴァージル・アブローモンクレールOOFF-WHITEコラボ
2017年グレッグ・ローレンGreg Lauren&MONCLERデニム・古着融合
2018年~各種デザイナーモンクレール ジーニアス継続的コラボプロジェクト

トム・ブラウンとのコラボレーション(ガム・ブルー)は、モンクレール初のメンズファーストラインとして2009年にスタートしました。トム・ブラウン独特のクラシカルなテーラリングとモンクレールの技術が融合した、極めて上品で洗練されたコレクションとして高く評価されました。

日本人デザイナーとのコラボレーションも特筆すべき成果を残しています。**阿部千登勢(sacai)による「モンクレールS」**は、sacaiの得意とする異素材ミックスの手法をモンクレールに取り入れ、従来にない新しい表現を実現しました。**中村ヒロキ(VISVIM)による「モンクレールV」**は、日本の職人技術とモンクレールの機能性が融合した、ジャパンメイドの美学を体現したコレクションとなりました。

**2018年にスタートした「モンクレール ジーニアス」**は、世界で活躍する8名のクリエイターとの継続的コラボレーションプロジェクトです。毎月新しいコレクションが一つずつ発表される独特のスケジュールで、各デザイナーがモンクレールの技術や機能性、ダウン素材を軸に様々なコレクションを展開しています。

希少価値の判断基準

  1. 限定生産数:生産数が少ないほど価値が高い
  2. コラボ相手の知名度:著名デザイナーとのコラボは高評価
  3. デザインの独創性:通常モデルとの差別化が明確
  4. 保存状態:タグや付属品の完全性
  5. 市場での認知度:ファッション界での評価

これらのコラボレーションモデルは、通常のモンクレール製品とは異なる独特のワッペンやロゴが使用されることも多く、それ自体がコレクションのアイデンティティを示す重要な要素となっています。

まとめ:モンクレール歴代モデルの魅力と選び方

【モンクレール】まとめ:モンクレール歴代モデルの魅力と選び方

最後に記事のポイントをまとめます。

  1. モンクレールは1952年のフランス創業から70年以上の歴史を持つダウンウェアのパイオニアである
  2. 創業当初は登山用装備メーカーとして出発し、リオネル・テレイの協力で本格的なダウンウェアを開発した
  3. 1980年代にファッションアイテムとしての地位を確立し、セレクトショップ展開で若者に浸透した
  4. 1999年の「バジーレ」がファッションダウンの決定版として大ヒットを記録した
  5. 2005年の「K2」はヨーロッパ限定モデルとして現在も高値で取引される幻の名品である
  6. 現在の定番「MAYA」は2009年発売以来、ブランドの看板モデルとして君臨している
  7. タグの種類と年代により製造時期と真贋を判別することが可能である
  8. 型番の先頭英字で2015年以降のモデルの製造年を特定できる
  9. 国内代理店は時代により変遷しており、タグで流通時期を判断できる
  10. キャトルフロコンタグは最高品質ダウンの証明として価値が高い
  11. コミックタグはブランド独自の愛らしい要素として親しまれている
  12. サイズ表記は独特のシステムで、一般的に1サイズアップが推奨される
  13. 世界的デザイナーとのコラボモデルは希少価値が高くコレクター人気が高い
  14. モンクレール ジーニアスは2018年開始の継続的コラボプロジェクトである
  15. 廃盤モデルは中古市場でプレミア価格で取引されることが多い

調査にあたり一部参考にさせて頂いたサイト

  • https://komehyo.jp/brand-note/article/2206
  • https://down-cleaning.jp/news/monclerhistory/
  • https://beprice.jp/blog/moncler_tag/
  • https://www.farfetch.com/jp/style-guide/how-to/brand-focus-moncler-size-guide/
  • https://www.pen-online.jp/article/014841.html
  • https://snkrdunk.com/articles/20951/
  • https://www.moncler.com/ja-jp/women/outerwear
  • https://lifeonline.jp/moncler-logo-2403
  • https://goldplaza.jp/column/moncler_history
  • https://www.gsc-rinkan.com/column/moncler/moncler-history/
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