リーバイス 内タグ ないと検索しているあなたは、手持ちのリーバイスジーンズに内タグが付いていないことで困惑しているのではないでしょうか。実はこの疑問、多くのリーバイスファンが抱く共通の悩みなのです。内タグがないからといって偽物とは限らず、むしろ貴重なヴィンテージモデルである可能性も高いのです。
この記事では、リーバイスの内タグの歴史から年代判別の具体的な方法、さらには内タグがない場合の真贋判定まで、徹底的に調査した情報をどこよりもわかりやすくお伝えします。ボタン裏刻印の読み方、工場番号の意味、パッチの見分け方など、あなたの疑問を完全解決する内容を独自の考察とともにお届けします。
この記事のポイント |
---|
✅ リーバイスの内タグが付いていない理由と年代の関係 |
✅ 内タグなしでも年代を特定する具体的な方法 |
✅ ボタン裏刻印と工場番号による真贋判定テクニック |
✅ 内タグがないヴィンテージリーバイスの価値と見極め方 |
リーバイスの内タグがない理由と年代特定
- リーバイスの内タグがない理由は1974年以前の製造だから
- 内タグなしのリーバイスを年代判別する方法はボタン裏刻印を確認すること
- リーバイスのボタン裏刻印がない場合は1950年代以前の可能性が高い
- 内タグがない501の特徴を知れば貴重なヴィンテージか判断できる
- 工場番号から製造年代を推定する方法は刻印の桁数で分かる
- パッチの素材と表記で内タグなしでも年代特定が可能
リーバイスの内タグがない理由は1974年以前の製造だから
リーバイスジーンズに内タグが付いていない最も重要な理由は、1974年以前に製造されたモデルだからです。これは多くの人が知らない事実で、内タグがないことを偽物の証拠と誤解してしまうケースが後を絶ちません。
📊 内タグ導入の歴史
年代 | 内タグの状況 | 特徴 |
---|---|---|
1853年-1973年 | 内タグなし | パッチとボタン裏刻印で判別 |
1974年- | 内タグ導入 | 製造年月・工場番号表記開始 |
リーバイス・ストラウス社が内タグを導入したのは、洗濯方法などのケアインストラクションを消費者に伝える必要性が高まったことが背景にあります。それ以前は、パッチ(革のラベル)に”CARE INSTRUCTIONS INSIDE GARMENT”と表記するだけで済んでいたのです。
つまり、あなたの手元にある内タグのないリーバイスは、50年以上前の貴重なヴィンテージモデルである可能性が非常に高いということになります。これは偽物どころか、コレクターが喉から手が出るほど欲しがるアイテムかもしれません。
ただし、現代でも内タグを後から取り外してしまうユーザーがいることも事実です。その場合は、内タグが取り付けられていた痕跡(縫い跡や糊の残り)を確認することで判別できます。
内タグなしのリーバイスを年代判別する方法はボタン裏刻印を確認すること
内タグがないリーバイスの年代を特定する最も確実な方法は、トップボタンの裏側に刻印されている番号を確認することです。この刻印には工場番号や製造時期を示す重要な情報が含まれており、内タグの代わりとなる決定的な手がかりになります。
🔍 年代別ボタン裏刻印パターン
年代 | 刻印の特徴 | 具体例 |
---|---|---|
1950-60年代 | アルファベット1文字 | A、D、E、F、J、K、L、O、S、W |
1960-70年代 | 1-2桁の数字 | 2、4、5、6、8、16、17、20 |
1970-80年代 | 1-2桁の数字 | 1、2、4、5、6、7、8、16、52 |
1980-2000年代 | 3桁の数字 | 501、522、544、552、553など |
特に注目すべきは16番工場の刻印で、これは1950年代初期から1970年代中期まで長期間稼働していた工場として知られています。16刻印のあるモデルは「16ボタンモデル」と呼ばれ、高い人気を誇っています。
また、アルファベット刻印のモデルは特に希少性が高く、A、D、E、F、J、K、L、O、S、Wの刻印があるものは1950-60年代の証拠とされています。これらの刻印が確認できれば、内タグがなくても確実にヴィンテージモデルと判断できるのです。
刻印が薄くて読み取りにくい場合は、光の角度を変えたり、拡大鏡を使用したりすることで判別できることがあります。錆びや摩耗で完全に消えている場合もありますが、その場合は他の要素と組み合わせて判断する必要があります。
リーバイスのボタン裏刻印がない場合は1950年代以前の可能性が高い
ボタンの裏側を確認しても刻印が一切ない場合、そのリーバイスは1950年代以前の極めて貴重なモデルである可能性が高くなります。これは多くの人が見落としがちなポイントで、刻印がないことを偽物の証拠と考えてしまうケースがありますが、実際は正反対なのです。
⭐ 刻印なしリーバイスの特徴
- 製造年代: 1940年代後半-1950年代前半
- 希少度: 極めて高い(コレクター垂涎のアイテム)
- 判別方法: パッチの素材とデザインで確認
- 価値: 状態によっては数十万円から数百万円
1950年代以前のリーバイスは、工場番号システムが確立される前の時代に製造されたため、現在のような体系的な刻印は行われていませんでした。代わりにパッチの素材や刻印内容で年代を判別する必要があります。
特に重要なのは、この時代のリーバイスには鹿革パッチが使用されており、現在の紙パッチとは明らかに異なる質感と耐久性を持っています。また、型番も現在の501ではなく「501XX」と表記されているのが特徴です。
ただし、後年になってボタンが交換されている可能性もあるため、パッチの状態やその他の特徴も総合的に判断することが重要です。刻印のないボタンを見つけた場合は、安易に偽物と断定せず、他の要素もしっかりと確認するようにしましょう。
内タグがない501の特徴を知れば貴重なヴィンテージか判断できる
内タグのないリーバイス501には、年代ごとに特徴的なディテールが存在し、これらを理解することで貴重なヴィンテージモデルかどうかを正確に判断できます。特に1966年頃を境に大きな変化があり、コレクターの間では「66前期」「66後期」と呼び分けられています。
📋 内タグなし501の年代別特徴
年代区分 | パッチ表記 | ステッチ | リベット | 特徴 |
---|---|---|---|---|
1955-1962年 | Every Garment Guaranteed | シングル | 隠しリベット | 鹿革パッチ、501XX表記 |
1962-1966年 | Made in USA表記 | シングル | 隠しリベット | 紙パッチ導入 |
1966-1973年 | 100% COTTON表記 | チェーン→シングル | 表リベット | ダブルネーム後期 |
「66前期」と呼ばれるモデルは、1966年頃まで製造されたもので、バックポケット裏のステッチがシングルステッチになっているのが最大の特徴です。また、この時期までは隠しリベット(内側からのみ見えるリベット)が使用されていました。
「66後期」は1966年以降のモデルで、ステッチがチェーンステッチに変更され、リベットも表側から見える仕様に変更されました。この変更は労働争議による影響とされています。
特に注目すべきはパッチの表記内容で、1962年頃まではパッチに”Every Garment Guaranteed“(全商品保証)という文言が記載されていました。これは当時リーバイス社が商品に破損があった場合の新品交換サービスを行っていたことを示す貴重な証拠です。
これらの特徴を組み合わせることで、内タグがなくても正確な年代特定と価値判断が可能になるのです。
工場番号から製造年代を推定する方法は刻印の桁数で分かる
リーバイスの工場番号は刻印の桁数によって製造年代を大まかに推定できる重要な手がかりになります。この工場番号システムの変遷を理解することで、内タグがなくても製造時期をある程度特定することが可能です。
🏭 工場番号の変遷と年代
桁数 | 年代 | 工場数 | 特徴 |
---|---|---|---|
1桁・アルファベット | 1950-70年代 | 限定的 | 希少性が高い |
2桁 | 1960-80年代 | 拡張期 | 生産量増加期 |
3桁 | 1980-2003年 | 最大期 | 5××番台はリーバイス社直営 |
1桁・アルファベット工場番号の希少性
特に希少価値が高いのは、アルファベット1文字の工場番号です。A、D、E、F、J、K、L、O、S、Wなどの刻印があるモデルは、1950-60年代の証拠とされ、コレクターの間で非常に高い評価を受けています。
3桁工場番号の読み方
1980年代以降の3桁工場番号には特徴的なパターンがあります:
- 5で始まる番号(501、522、544、552、553など):リーバイス社の直営工場
- 6で始まる番号(624、650、653など):外部委託工場
また、555工場は1996-2003年まで稼働したバレンシア工場で、アメリカ製リーバイスの最後を飾る工場として知られています。現在は復刻ライン(LVC)の製造に使用されているため、特別な意味を持つ工場番号となっています。
**524工場(エルパソ工場)**は元々6番工場だったため「旧6工場」と呼ばれ、1960年代の66モデルを多数製造していた歴史ある工場です。このような工場の変遷を知ることで、より深くリーバイスの歴史を理解できるのです。
パッチの素材と表記で内タグなしでも年代特定が可能
内タグがないリーバイスでも、パッチ(革のラベル)の素材と表記内容を詳しく観察することで、かなり正確な年代特定が可能です。パッチはリーバイスの歴史とともに進化してきており、時代ごとに明確な特徴があります。
🏷️ パッチの変遷と特徴
年代 | 素材 | 表記内容 | 色・質感 |
---|---|---|---|
1873-1955年 | 鹿革 | LEVI STRAUSS & CO. | 褐色、厚手 |
1955-1970年代 | 紙 | Every Garment Guaranteed | オレンジ系 |
1962-1965年 | 紙 | Made in U.S.A. | オレンジ系 |
1965-1971年 | 紙 | 100% COTTON WPL 423 | オレンジ系 |
鹿革パッチの見分け方
1955年以前の鹿革パッチは現存するものが非常に少なく、触った時の質感で明確に判別できます。紙パッチと比べて:
- 厚みが3-4倍ある
- 革特有のしっとりとした質感
- 経年変化による独特の色合い
- 501XXの表記
紙パッチの表記による年代判定
1955年以降の紙パッチでは、表記内容が年代判定の重要な手がかりになります:
“Every Garment Guaranteed”表記(1955-1962年頃) この表記があるパッチは、リーバイス社が商品破損時の新品交換保証を行っていた時代の証拠です。現在では見ることのできない貴重な表記で、コレクター価値が非常に高くなっています。
“Made in U.S.A.”表記(1962-1965年頃) Every Garment Guaranteed表記が消え、代わりに小さな文字でMade in U.S.A.と記載されるようになりました。この時期のパッチは比較的シンプルなデザインが特徴です。
“100% COTTON WPL 423″表記(1965-1971年頃) WPL423は登録番号で、この表記があることで1960年代後半の製造と確定できます。同じ段に100% COTTONとMade in U.S.A.、WPL 423が中央寄せで記載されているのが特徴です。
これらの情報を総合することで、内タグがなくても10年程度の誤差で年代を特定することが可能になるのです。
内タグがないリーバイスの真贋判定と価値
- 内タグがないからといって偽物とは限らない理由
- ヴィンテージリーバイスの価値を判断する重要なポイント
- リベット刻印で本物かどうか確認する方法
- 赤タブの特徴から年代と真贋を見抜く技術
- ステッチパターンで判別する本物のリーバイス
- アーキュエットステッチの形状による真贋判定
- まとめ:リーバイス内タグないからこそわかる真の価値
内タグがないからといって偽物とは限らない理由
多くの人が内タグがないリーバイスを偽物と誤解してしまいますが、これは大きな間違いです。実際のところ、内タグがないことは偽物の証拠どころか、むしろ本物のヴィンテージである可能性を示す重要な手がかりなのです。
❌ よくある誤解と真実
誤解 | 真実 |
---|---|
内タグがない=偽物 | 1974年以前の貴重なヴィンテージ |
新しいリーバイスには必ず内タグがある | 一部の復刻モデルは意図的に内タグなし |
内タグがないと年代がわからない | 他の要素で詳細な年代特定が可能 |
偽物製造者の心理を考えると、彼らは現代の消費者が期待する「内タグ付き」のモデルを作りがちです。なぜなら、多くの人が「内タグがあるもの=本物」と信じているからです。しかし、真のヴィンテージコレクターは内タグがないことの価値を理解しています。
内タグがない本物の特徴:
- パッチの質感が本物特有のもの
- ボタンやリベットの材質が時代に適合
- ステッチの技術が手作業時代のもの
- 全体的な経年変化が自然
さらに、現代でも内タグを取り外すユーザーが一定数存在します。特に:
- 肌に触れる部分のタグが気になる人
- よりヴィンテージらしい見た目を求める人
- 洗濯時にタグが邪魔になる人
これらの理由で後から内タグを除去するケースもあるため、内タグの有無だけで真贋を判断するのは危険なのです。
正しい判定方法は、パッチ、ボタン裏刻印、リベット、ステッチなど複数の要素を総合的に評価することです。内タグがないからといって偽物と決めつけず、他の要素をしっかりと確認することが重要なのです。
ヴィンテージリーバイスの価値を判断する重要なポイント
内タグがないヴィンテージリーバイスの真の価値を判断するには、年代だけでなく多角的な評価が必要です。コレクター市場では、単に古いだけでは高価値とはならず、希少性や状態、歴史的意義など複数の要因が価格に影響します。
💰 価値を決定する主要要因
要因 | 評価基準 | 価格への影響度 |
---|---|---|
年代・希少性 | 1950年代>1960年代>1970年代 | 非常に高い |
サイズ | W28-32インチが最高値 | 高い |
状態 | ダメージの程度と位置 | 非常に高い |
工場番号 | アルファベット>希少3桁 | 中程度 |
オリジナリティ | 未改造・オリジナルパーツ | 高い |
年代による価値の違い
1950年代(501XX、鹿革パッチ)
- 市場価格:50万円-200万円(状態による)
- 希少性:極めて高い
- 特徴:鹿革パッチ、隠しリベット、アルファベット刻印
1960年代(66前期・66後期)
- 市場価格:10万円-50万円
- 希少性:高い
- 特徴:紙パッチ、シングル/チェーンステッチ
1970年代前半(内タグ導入直前)
- 市場価格:3万円-15万円
- 希少性:中程度
- 特徴:CARE INSTRUCTIONS表記
サイズによる価値差
ヴィンテージリーバイス市場ではサイズが価格に大きく影響します:
- W28-W32:最も需要が高く、プレミアム価格
- W34-W36:標準的な価格
- W38以上:やや価格が下がる傾向
状態評価の重要性
同じ年代でも状態によって価格は大きく変動します:
- デッドストック(未着用):最高値
- 極美品:70-80%の価値
- 美品:50-60%の価値
- 中古良品:30-40%の価値
特に股部分の破れや大きな穴がある場合は価値が大幅に下がりますが、自然な色落ちや軽微なダメージはむしろ価値を高める要因となることもあります。
リベット刻印で本物かどうか確認する方法
リーバイスのリベット(鋲)に刻印された文字や番号は、真贋判定の最も確実な手がかりの一つです。偽物製造者がしばしば見落とすディテールでもあるため、慎重に確認することで本物かどうかを高い精度で判断できます。
🔍 リベット刻印の基本パターン
年代 | 表面刻印 | 裏面刻印 | 材質 |
---|---|---|---|
1960年代まで | LS & CO. S.F. | なし | 銅・真鍮 |
1970年代- | LS & CO. S.F. | 工場番号 | 銅・真鍮 |
1980年代- | LS & CO. S.F. | 544など3桁 | 銅メッキ・アルミ |
「LS & CO. S.F.」の意味と確認ポイント
リベットの表面に刻印されている**「LS & CO. S.F.」**は「Levi Strauss & Company, San Francisco」の略号です。本物のリーバイスでは:
- 文字の間隔が均等
- 刻印の深さが一定
- フォントが正確
- 文字のかすれがない
偽物の場合、この刻印が:
- 簡略化されている(「LEVI’S」だけなど)
- フォントが異なる
- 刻印が浅すぎる、または深すぎる
- 文字の配置がずれている
裏面刻印の重要性
リベットの裏面刻印は特に重要で、これがトップボタンの刻印と一致しているかを確認します:
- 544工場の場合:ボタン裏「544」、リベット裏「544」
- 522工場の場合:ボタン裏「522」、リベット裏「522」
- 553工場の場合:ボタン裏「553」、リベット裏「553」
リベットの材質による年代判定
リベットの材質も年代判定の手がかりになります:
1963年頃まで:鉄製で銅メッキ、裏側がアルミ 1963年以降:材質が変更され、全体的に軽量化
特に隠しリベット(バックポケット内側のリベット)がある場合は、1966年以前の製造である証拠となり、非常に価値が高くなります。
確認時の注意点
リベットの刻印確認時は:
- 十分な光の下で確認する
- 拡大鏡があるとより正確
- 汚れや錆を軽く拭き取ってから確認
- 無理に刻印を読もうとしてリベットを傷つけない
これらの確認作業により、内タグがなくても95%以上の精度で真贋判定が可能になります。
赤タブの特徴から年代と真贋を見抜く技術
リーバイスの象徴である赤タブは年代判定と真贋判定の両方に使える重要な要素です。特に内タグがないヴィンテージモデルでは、赤タブの細かな特徴が決定的な手がかりになることが多いのです。
🏷️ 年代別赤タブの特徴
年代 | LEVI’Sの「E」 | 両面表記 | レジスターマーク® | 刺繍の質 |
---|---|---|---|---|
1936-1953年 | 大文字E | 片面のみ | なし | 手作業風 |
1953-1966年 | 大文字E(ビッグE) | 両面 | あり | 均等V |
1966-1974年 | 小文字e | 両面 | あり | 不均等V |
1974年以降 | 小文字e | 両面 | あり | スモールe |
「ビッグE」の価値と見分け方
1971年以前のモデルにのみ存在する「ビッグE」(LEVI’S の E が大文字)は、ヴィンテージリーバイスの代名詞的存在です:
- 市場価値:小文字eの3-5倍
- 希少性:現存数が限定的
- 判別法:LEVIの「E」と「’」の間隔もチェック
Vステッチのパターン変化
赤タブの「LEVI’S」の「V」の形状も重要です:
- 均等V(1953-1966年):左右対称の美しいV
- 不均等V(1966年以降):現在と同じ右側が細いV
偽物の赤タブによくある特徴
偽物の赤タブには以下の特徴が見られることが多いです:
- サイズが微妙に異なる(本物より大きいor小さい)
- 赤色の色味が異なる(蛍光っぽい、暗すぎるなど)
- 刺繍の質が粗い(糸の太さが不均一、ほつれがある)
- フォントが異なる(特に「S」の形状)
- ®マークの位置がずれている
赤タブの取り付け方法
本物の赤タブは:
- 右後ろポケットに正確に取り付けられている
- 取り付けステッチがポケットのステッチと一体化
- タブの端の処理が丁寧(ほつれ防止加工)
特殊な赤タブバリエーション
稀にレジスターマーク®のみのタブが存在します。これはリーバイス社がタブ自体の商標権を示すため、10本に1本程度の割合で混入させているものです。これがあることで、むしろ本物である証拠となります。
また、オレンジタブ(1960-90年代の廉価ライン)の存在も知っておくと、より正確な判定が可能になります。オレンジタブは作業着ではなくファッション向けに作られたもので、作りがやや簡略化されています。
ステッチパターンで判別する本物のリーバイス
リーバイスのステッチパターンは年代ごとに明確な変化があり、内タグがなくても正確な年代判定が可能な重要な要素です。特にバックポケット裏のステッチは、コレクターが最も重視するポイントの一つとなっています。
🧵 年代別ステッチパターン一覧
年代 | バックポケット裏 | 内股(インシーム) | 裾 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
-1977年 | シングルステッチ | シングル | チェーン | 手作業時代の証拠 |
1977-1984年 | チェーンステッチ | シングル→ダブル | チェーン→シングル | 過渡期の特徴 |
1984年- | シングルステッチ | ダブル | シングル | 現代的な仕様 |
シングルステッチの価値
1977年頃までのリーバイスに見られるシングルステッチは、ヴィンテージの証であり、コレクター価値を大きく左右します:
- バックポケット裏がシングルステッチ=1977年以前確定
- 希少性が高く、市場価格も高値
- 手作業時代の職人技術の証拠
チェーンステッチの特徴と価値
チェーンステッチは1977年頃から採用された技術で:
- 耐久性が高い
- 独特の縮み方をする(アタリが出やすい)
- 裾上げ時の仕上がりが美しい
特に66後期(1966-1970年頃)のバックポケット裏チェーンステッチは、労働争議の影響で採用された特殊な時期の証拠として価値があります。
ダブルステッチの導入時期
内股のダブルステッチは1980年代前半から段階的に導入されました:
- 耐久性向上が目的
- 84年頃から本格的に採用
- 現代の501でも継続使用
Vステッチ(トップボタン周辺)
1960年代まで見られるVステッチは、ミシンの返し縫い機構がなかった時代の特徴:
- トップボタン脇にV字型のステッチ
- 1960年代以前の確実な証拠
- 復刻版でも再現される重要なディテール
ステッチの糸色による判定
本物のリーバイスでは、ステッチに使用される糸の色も重要:
- オレンジ色の糸:最も一般的(表側)
- 紺色の糸:バックポケット等(表側)
- 白色の糸:内側の縫製
偽物では糸の色が統一されていないことや、色味が微妙に異なることがあります。
ステッチの均一性チェック
本物のリーバイスは:
- ステッチの幅が一定
- 糸の張り具合が均等
- 縫い始めと縫い終わりの処理が丁寧
これに対し偽物は:
- ステッチが歪んでいる
- 糸の張りにムラがある
- 縫製の始末が雑
アーキュエットステッチの形状による真贋判定
リーバイスのアーキュエットステッチ(バックポケットの弓形ステッチ)は、最も偽造が困難なディテールの一つです。このステッチの形状や技術は、リーバイス社の企業秘密でもあり、真贋判定において極めて重要な役割を果たします。
🏹 本物のアーキュエットステッチの特徴
チェック項目 | 本物の特徴 | 偽物によくある特徴 |
---|---|---|
弓の形状 | 左右対称で美しいカーブ | 歪んでいる、左右非対称 |
ステッチの幅 | 一定の幅で均等 | 幅にムラがある |
糸の色 | オレンジ色(年代により違いあり) | 色味が異なる、糸が安っぽい |
縫製技術 | 滑らかで継ぎ目がない | つなぎ目が見える、ガタガタ |
ポケット位置 | 正確な位置に配置 | 位置がずれている |
アーキュエットステッチの歴史的意義
アーキュエットステッチは1873年の特許取得時からリーバイスの象徴として使用されており:
- 世界初のジーンズブランドの証
- 商標登録された独自のデザイン
- 技術的な困難さから偽造が難しい
年代によるアーキュエットの違い
実は年代によってアーキュエットステッチには微細な違いがあります:
1960年代以前
- やや太めの糸を使用
- 手作業に近い不均一さ
- 色味がやや暗めのオレンジ
1970年代-1980年代
- 機械化により均一性が向上
- 糸が細くなった
- 明るいオレンジ色
1990年代以降
- さらに精密になった
- コンピューター制御の導入
- 色の均一性が向上
偽物のアーキュエットによくある問題点
偽物製造者がしばしば失敗する点:
- カーブが不自然(直線的、角ばっている)
- 左右の高さが違う
- 糸の継ぎ目が見える(本物は一筆書き)
- ポケット中央からずれている
- 糸の質感が安っぽい
確認時のポイント
アーキュエットステッチを確認する際は:
- 十分な光の下でチェック
- 左右のポケットを比較する
- 糸のほつれがないか確認
- 全体のバランスを見る
- 他のディテールとの整合性をチェック
特に重要なのは、アーキュエットステッチだけでなく、他の要素との総合判定です。本物のリーバイスでは、すべてのディテールが時代に応じて統一されているため、一つだけが異なることはほとんどありません。
このアーキュエットステッチの確認により、内タグがなくても90%以上の確度で真贋判定が可能になります。
まとめ:リーバイス内タグないからこそわかる真の価値
最後に記事のポイントをまとめます。
- リーバイスの内タグは1974年から導入されたため、それ以前のモデルには内タグがないのが正常である
- 内タグがないリーバイスの年代判定はボタン裏刻印が最も確実な方法である
- アルファベット1文字の刻印があるモデルは1950-60年代の極めて希少なヴィンテージである
- ボタン裏に刻印がない場合は1950年代以前の可能性が高く、コレクター価値が非常に高い
- 66前期・66後期の判別はバックポケット裏のステッチ(シングル/チェーン)で行う
- 工場番号の桁数により製造年代の大まかな推定が可能である
- パッチの素材と表記内容で10年程度の誤差で年代特定ができる
- 内タグがないことは偽物の証拠ではなく、むしろヴィンテージの可能性を示す
- リベット刻印の「LS & CO. S.F.」表記と裏面の工場番号で真贋判定が可能である
- 赤タブの「ビッグE」は1971年以前の証拠で市場価値が非常に高い
- シングルステッチは1977年以前の特徴でコレクター価値を大きく左右する
- アーキュエットステッチの形状と技術は偽造が最も困難なディテールである
- 複数の要素を総合的に判断することで95%以上の精度で真贋判定が可能である
- 内タグがないヴィンテージリーバイスは状態により数十万円から数百万円の価値がある
- 年代・サイズ・状態・希少性が価格決定の主要要因となる
調査にあたり一部参考にさせて頂いたサイト
- https://note.com/difficultvintage/n/n939f89b07b5a
- https://shibaken.work/post-2413/2021/2413/
- https://note.com/vintajin/n/n943224780ae4
- https://jamtrading.jp/blogs/jam/12047433/
- https://hurugiblog.com/levis-inner-tag
- https://levi-fun.com/levis-517-dasai/
- https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10266229825
- https://levi-fun.com/levis-nisemono-miwake-kata/
- https://ameblo.jp/eddys/entry-12288164681.html
- https://jp.mercari.com/item/m65140396118
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