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リーバイス年代タグの完全解説!ボタン裏刻印から内タグまで見分け方を徹底的にまとめてみた

リーバイス年代タグの完全解説!ボタン裏刻印から内タグまで見分け方を徹底的にまとめてみた
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リーバイス 年代タグの判別は、古着愛好家にとって永遠のテーマです。同じように見えるジーンズでも、製造年代によって価値が大きく変わるため、正確な見分け方を知っておくことは非常に重要といえます。特にボタン裏の刻印や内タグの読み方を理解できれば、フリマアプリや古着屋での買い物がより楽しく、そして失敗の少ないものになるでしょう。

今回は数多くのリーバイス製品を実際に調査し、年代判別の専門サイトや古着屋の情報を徹底的に分析した結果をもとに、誰でも実践できる判別方法をまとめました。1970年代から2000年代まで、それぞれの時代特有のタグの特徴や工場番号の変遷、さらには偽物を見分けるポイントまで、幅広くカバーしています。

この記事のポイント
✅ ボタン裏刻印の桁数と番号から年代を正確に判別する方法
✅ 内タグのCW表記やデザインの変化を理解できる
✅ 赤タブやパッチの特徴から大まかな年代を推測する技術
✅ レア工場番号の見つけ方と偽物判別のコツ

リーバイスの年代タグと基本的な判別方法

  1. リーバイス年代タグの見分け方はボタン裏刻印が最も確実
  2. 内タグで製造年月を正確に判別する方法
  3. 赤タブの変遷から年代を推測できる理由
  4. パッチの特徴で大まかな年代を絞り込める
  5. ジッパーやステッチから年代を判断するポイント
  6. 工場番号の桁数で年代の大枠が分かる

リーバイス年代タグの見分け方はボタン裏刻印が最も確実

【リーバイス】リーバイス年代タグの見分け方はボタン裏刻印が最も確実

リーバイス製品の年代判別において、最も確実で分かりやすい方法がボタン裏刻印の確認です。トップボタン(一番上のボタン)の裏側を見ると、必ず何らかの数字やアルファベットが刻印されており、これが製造工場を示すコードとなっています。この刻印の桁数や番号の組み合わせから、製造年代をかなり正確に推定することが可能です。

年代による刻印の特徴を整理すると、おおむね以下のようなパターンが見られます。1950年代から1970年代にかけては1桁の数字やアルファベット(A、D、E、F、J、K、L、O、S、W、2、4、5、6、8など)が使用されていました。この時代の刻印は特に希少価値が高く、コレクターからも非常に人気があります。

1960年代から1980年代になると2桁の数字(10、12、14、16、17、20など)が主流となります。特に「16」の刻印は有名で、エルパソ工場を示すものとして知られています。この工場は長期間にわたって稼働していたため、様々な年代の製品に16の刻印が見られますが、一般的に色落ちの美しい生地を使用していたことで評価が高いです。

1980年代から2000年代初頭にかけては3桁の数字が標準となりました。501、513、515、522、524、527、529、532、544、552、553、558、575などの番号が確認できます。このうち「555」はバレンシア工場を示し、1996年から2003年まで稼働していた米国最後の工場の一つとして特別な意味を持っています。

📊 ボタン裏刻印の年代別特徴一覧

年代刻印の特徴主な例特記事項
1950〜1970年代1桁数字・アルファベットA、D、E、F、2、4、5、6、8最も希少価値が高い
1960〜1980年代2桁数字10、12、14、16、17、2016番は特に有名
1980〜2000年代初頭3桁数字501、522、524、555、575555はバレンシア工場
2000年代以降4桁数字・英字+数字4459、J101、CW-○○○○生産拠点の多様化

2000年代以降は生産拠点の海外移転に伴い、4桁の数字や英字と数字の組み合わせが増加しました。特にJPライン(日本向け)では「J」から始まるコードが多く見られます。この時代の刻印は、リーバイスの製造体制の大きな変化を物語る重要な証拠といえるでしょう。

内タグで製造年月を正確に判別する方法

【リーバイス】内タグで製造年月を正確に判別する方法

内タグによる年代判別は、ボタン裏刻印と並んで非常に有効な方法です。特に1974年以降のリーバイス製品には内タグが付けられるようになり、ここに記載された情報から製造年月や工場を特定できます。内タグの読み方を理解することで、月単位での正確な製造時期まで判別可能になります。

1974年から1985年頃の内タグは、数字の羅列が特徴的です。まずボタン裏の工場番号を確認し、内タグでその番号が記載されている行を探します。その行には左から「製造月」「製造年」「工場番号」の順で情報が記載されています。例えば「6 77 8」という表記があれば、1977年6月に8番工場で製造されたことを意味します。

ただし、1970年代の一部の製品では製造年が1桁で表記されている場合があります。「6 6 8」のような表記の場合、これは1976年12月6工場製を意味します。年代の判断には他のディテールも合わせて確認することが重要です。

1985年から1988年頃の内タグでは、表記方法に変化が見られました。この時期のタグでは、右下に連続した数字で「製造月/製造年の下一桁」が表記されるようになります。例えば「115」という表記があれば、1985年11月製と読み取れます。

📋 内タグの年代別読み方ガイド

年代タグの特徴読み方記載例
1974〜1985年数字3行表記月・年・工場番号6 77 8 = 1977年6月8工場
1985〜1988年右下連続数字月/年下一桁115 = 1985年11月
1988〜1994年ペラペラな薄手タグ下から2行目確認522 03 94 = 1994年3月522工場
1995〜2003年しっかりした刺繍タグ最下行確認653 01 97 = 1997年1月653工場

2000年代以降は「CW」(Calendar Week)タグが導入されました。「CW-1113」のような表記で、前半2桁が週番号(11週目)、後半2桁が西暦の下2桁(2013年)を示します。この方式により、週単位での正確な製造時期の特定が可能になりました。

赤タブの変遷から年代を推測できる理由

【リーバイス】赤タブの変遷から年代を推測できる理由

リーバイスの象徴的な赤タブも年代判別の重要な手がかりとなります。赤タブのデザインや仕様は時代とともに変化しており、これらの変化を理解することで大まかな製造年代を推測できます。特に文字の形状や刺繍の特徴に注目することで、ある程度の年代特定が可能です。

1953年から1966年の赤タブは「ビッグE」と呼ばれ、「LEVI’S」の「E」が大文字で刺繍されています。この時期の赤タブは両面に刺繍が施されており、Vの刺繍が左右均等に作られているのが特徴です。ビッグEの赤タブを持つ製品は希少価値が非常に高く、ヴィンテージ市場では高額で取引されています。

1966年から1974年にかけても引き続きビッグEが使用されていましたが、Vの刺繍に変化が現れました。この時期からVの右側のみが細くなる特徴が見られるようになります。両面タブであることは変わりませんが、Vの形状の違いによって、より詳細な年代の推定が可能です。

1974年以降は「スモールe」の時代となり、「E」が小文字の「e」に変更されました。この変化は比較的分かりやすく、赤タブを見ただけで1974年以降の製品であることが判別できます。スモールeの時代も長く続き、現在まで基本的なデザインが踏襲されています。

🎯 赤タブの年代別特徴

  • 1953〜1966年: ビッグE・両面タブ・均等V
  • 1966〜1974年: ビッグE・両面タブ・不均等V(右側細い)
  • 1974〜1990年: スモールe・不均等V
  • 1990年代〜: スモールe・プリントタブ導入

1990年代に入ると、刺繍タグからプリントタグへの移行が始まりました。プリントタブは製造コスト削減の目的で導入されたものの、刺繍タブと比べて立体感がなく、経年変化で文字が色あせしやすいという特徴があります。古着市場では、この色あせ具合も年代判別の参考になることがあります。

パッチの特徴で大まかな年代を絞り込める

【リーバイス】パッチの特徴で大まかな年代を絞り込める

リーバイスの**パッチ(紙パッチ)**は製品の顔とも言える部分であり、デザインや表記の変化から年代を推測する重要な手がかりとなります。パッチの素材、印字の色、記載内容などは時代とともに変化しており、これらの特徴を理解することで、ある程度の年代範囲を絞り込むことができます。

1958年までの最初期のパッチでは、鹿革が使用されていました。これらのパッチには型番の後に「XX」(例:501XX)という表記があり、その上段に「Every Garment Guaranteed」という文字が記載されています。この文言は「すべての商品を保証する」という意味で、リーバイスが当時行っていた商品交換サービスを示すものでした。ただし、このような古いパッチは保存状態が良いものが非常に少なく、多くの場合文字が消えてしまっています。

1958年から1960年代頃には紙パッチに変更されました。デザインは革パッチ時代と基本的に同じですが、素材が紙になったことで破損しやすくなり、現存するものは稀です。この時代のパッチにも「Every Garment Guaranteed」の表記と「XX」の記載が見られます。

1962年から1965年にかけては、段階的な変化が見られました。初期には「Every Garment Guaranteed」の文字が消え、代わりに小さめの文字で中央に「Made in U.S.A.」と記載されるようになります。後期には同じ段に「100% COTTON Made in U.S.A. WPL 423」という表記が中央寄せで記載されました。

📝 パッチの年代別特徴まとめ

年代素材主な特徴重要な表記
〜1958年鹿革XX表記・Every Garment Guaranteed501XX、保証文言
1958〜1960年代XX表記継続・ギャラ入り501XX、保証文言
1962〜1965年Made in U.S.A.登場WPL 423表記開始
1966〜1967年ダブルネーム新旧型番併記
1967〜1969年タイプ物A、S、F、Iの表記

1970年から1990年代にかけては「CARE INSTRUCTIONS INSIDE GARMENT」という表記が登場します。これは内タグに洗濯方法などの注意事項が記載されていることを示すもので、この表記の有無で年代の大まかな判別が可能です。特に1970年代から1980年代中期は黒字、1980年代中期以降は赤字で印刷されるという変化も見られます。

ジッパーやステッチから年代を判断するポイント

【リーバイス】ジッパーやステッチから年代を判断するポイント

ジッパーやステッチの特徴も、リーバイス製品の年代判別において補助的ながら重要な手がかりとなります。特にジッパーフライのモデル(502、505、517など)では、ジッパーのメーカーやデザインの変化から製造年代をある程度推測できます。

1960年代製のリーバイス製品には、グリッパー(GRIPPER)やコンマー(CONMAR)製のジッパーが使用されていました。これらのジッパーは金属製で重厚感があり、ジッパーのプルタブにメーカー名が刻印されています。特に505の前身とされる551ZXXなどの希少モデルで、これらのジッパーを確認できることがあります。

1970年代製の製品では、タロン(TALON)やスコービル(SCOVILL)製のジッパーが多く見られます。タロン製のジッパーは特に有名で、現在でもヴィンテージファンから高く評価されています。TALONの刻印があるジッパーを見つけた場合、1970年代製である可能性が高いと判断できます。

1980年代以降になると、Levi’s刻印の入ったYKKジッパーが使用されるようになりました。YKKは日本の会社ですが、品質の高さからアメリカでも広く採用されました。稀に「Levi’s」刻印のTALON製42ジップも存在するため、詳細な確認が必要です。

⚙️ ジッパー・ステッチの年代別特徴

  • 1960年代: GRIPPER・CONMARジッパー
  • 1970年代: TALON・SCOVILLジッパー
  • 1980年代以降: Levi’s刻印YKKジッパー
  • 〜1977年: バックポケット裏シングルステッチ
  • 1977年〜: バックポケット裏チェーンステッチ

ステッチに関しては、バックポケット裏の縫い目が重要な判別ポイントとなります。1977年頃までの製品ではシングルステッチが使用されていましたが、それ以降はチェーンステッチに変更されました。チェーンステッチは伸縮性があり、デニム特有の「アタリ」(着用による色落ち)が出やすいという特徴があります。

工場番号の桁数で年代の大枠が分かる

【リーバイス】工場番号の桁数で年代の大枠が分かる

工場番号の桁数は、リーバイス製品の年代を大まかに判別する上で非常に有効な指標となります。リーバイスの生産体制の変化に伴い、工場番号のコード体系も段階的に変更されてきました。この変遷を理解することで、詳細な調査を行う前に年代の大枠を把握できます。

1950年代から1970年代にかけては、主に1桁の数字やアルファベットが使用されていました。A、D、E、F、J、K、L、O、S、W、そして2、4、5、6、8などの記号が確認できます。この時代の工場番号は最もシンプルな体系で、工場数も限られていたことを反映しています。

1960年代から1980年代になると、2桁の数字システムに移行しました。10、12、14、16、17、20などの番号が使用され、特に16番(エルパソ工場、後の524工場)は長期間にわたって稼働していたため、様々な年代の製品で確認できます。

1980年代から2000年代初頭は3桁の数字が標準となりました。5から始まる番号(501、515、522、555など)はリーバイス直営工場、6から始まる番号(624、650、653など)は委託生産工場を示していました。この時代は米国内生産の最終期でもあり、特に555(バレンシア工場)は「最後の米国製」として価値が高まっています。

🏭 工場番号桁数による年代区分

桁数主な使用年代特徴価値評価
1桁1950〜1970年代最初期・極めて希少最高値
2桁1960〜1980年代16番は特に有名高値
3桁1980〜2000年代初頭米国製最終期中〜高値
4桁・英数字2000年代以降海外生産移転後低〜中値

2000年代以降は、4桁の数字や英字と数字の組み合わせが主流となりました。これは2003年の米国工場閉鎖に伴い、世界各地の生産拠点を管理するための新しいコード体系が必要になったためです。JPライン(日本向け)では「J」から始まるコード、その他の地域でも地域特有のコードが使用されるようになりました。

リーバイス年代タグの詳細な特徴と注意点

【リーバイス】工場番号の桁数で年代の大枠が分かる
  1. 1970年代〜1980年代のタグ特徴と見分け方
  2. 1990年代のタグは白タグ・紺タグが特徴的
  3. 2000年代以降はCWタグで製造年月が明確に判別可能
  4. 現行品と古い年代品のタグの決定的な違い
  5. レア工場番号の見つけ方と価値判断
  6. 偽物を見分ける際の注意点
  7. まとめ:リーバイス年代タグの判別で重要なポイント

1970年代〜1980年代のタグ特徴と見分け方

【リーバイス】1970年代〜1980年代のタグ特徴と見分け方

1970年代から1980年代のリーバイス製品は、現在のヴィンテージ市場において非常に人気が高い年代であり、タグの特徴を正確に理解することが重要です。この時代の製品は米国内生産で品質が高く、独特の色落ちや経年変化が楽しめることから、多くのファンに愛され続けています。

1970年代の内タグは、数字が3行に分かれて記載されている初期タイプが特徴的です。ボタン裏の工場番号と内タグの番号を照合することで、正確な製造年月を特定できます。ただし、この時代の製品では年代表記が1桁の場合があることに注意が必要です。例えば「6」という数字があった場合、1976年を意味している可能性があります。

パッチの特徴として、1970年代から「CARE INSTRUCTIONS INSIDE GARMENT」という表記が登場します。この文言は黒いスタンプで印刷されており、内タグに洗濯方法などの注意事項が記載されていることを示しています。また、この時代のパッチには型番の後にレジスターマーク®がついていないことも重要なポイントです。

1980年代前期(1980年〜1984年頃)は「ハチマル」と呼ばれることもあり、独特の特徴を持っています。内股のステッチがシングル、裾がチェーンステッチという組み合わせが見られます。また、初期の内タグデザインが使用されており、ティアオフタグ(切り取り式の小さなタグ)が付いている場合があります。

🔍 1970年代〜1980年代の詳細特徴

年代区分パッチの特徴内タグの特徴ステッチの特徴
1970年代CARE文字黒スタンプ・®なし3行数字表記・年代1桁あり内股シングル・裾チェーン
1980〜1984年CARE文字黒スタンプティアオフタグあり内股シングル→ダブル移行期
1984〜1987年CARE文字黒スタンプティアオフタグなし内股ダブル・裾シングル

1980年代中期(1984年〜1987年頃)になると、内股ステッチがダブルに変更され、裾はシングルステッチとなります。内タグからはティアオフタグが消え、より現代的なデザインに近づいていきます。この時期の製品は「ハチヨン」と呼ばれることもあります。

1980年代後期(1987年〜)は「ハチナナ」と呼ばれ、パッチの印刷方法に大きな変化が見られます。それまで黒いスタンプで印刷されていた「CARE INSTRUCTIONS INSIDE GARMENT」の文字が、赤字で印刷されるようになりました。同時にLOT番号(501など)も赤字で印刷されるようになり、視覚的な変化が明確です。

この時代の製品を見分ける際は、パッチの文字色、内タグのデザイン、ステッチの組み合わせを総合的に判断することが重要です。また、ボタン裏刻印も2桁から3桁への移行期にあたるため、刻印番号も重要な手がかりとなります。

1990年代のタグは白タグ・紺タグが特徴的

【リーバイス】1990年代のタグは白タグ・紺タグが特徴的

1990年代のリーバイス製品は、**「白タグ」「紺タグ」「銀タグ」**などと呼ばれる特徴的な内タグで知られており、この時代特有のデザインを理解することで確実な年代判別が可能です。これらのタグは正方形に近い形状で、刺繍で作られているため立体感があるのが大きな特徴です。

白タグは1990年代前期から中期にかけて使用されたタグで、白地に黒文字で「LEVI’S」の刺繍が施されています。このタグの周辺(多くは右上の位置)には必ずサイズ・素材・生産国・洗濯表示が記載された品質表示タグが付いています。白タグの製品は現在でも古着市場で人気が高く、特に501などの定番モデルでは高値で取引されることがあります。

紺タグは1990年代後期に多く見られるタグで、紺色の地に白文字で刺繍されています。デザインの基本的な構造は白タグと同様ですが、色の組み合わせが異なります。このタグの時代になると、生産拠点も多様化しており、米国製以外の製品も増加していました。

銀タグは比較的短期間使用されたタグで、銀色がかったグレーの地色が特徴です。このタグを持つ製品はやや珍しく、コレクターからの注目度も高いといえます。

📋 1990年代タグの詳細分類

タグ種類使用年代地色文字色特記事項
白タグ1990年代前期〜中期最も一般的
紺タグ1990年代後期米国製減少期
銀タグ1990年代(短期間)銀灰色比較的レア

1990年代のタグで重要なのは、品質表示タグの位置です。この時代の製品では「LEVI’S」タグのすぐ近く(首元)にサイズ・素材・洗濯表示が記載されたタグが必ず付いています。この配置は2000年代以降に大きく変更されるため、年代判別の重要な手がかりとなります。

内タグによる製造年月の特定も、1990年代は比較的分かりやすい表記となっています。下から2行目に工場番号と製造年月が記載されており、左から「工場番号」「製造月」「製造年」の順で読み取れます。例えば「522 03 94」であれば、1994年3月に522工場で製造されたことが分かります。

この時代の製品は、米国製が終了する直前の製品も含まれているため、「Made in USA」表記のあるものは特に価値が高く評価されています。古着市場では、これらの90年代米国製品を求める愛好家も多く、適正な年代判別ができることで価値ある製品を見つけることができるでしょう。

2000年代以降はCWタグで製造年月が明確に判別可能

【リーバイス】2000年代以降はCWタグで製造年月が明確に判別可能

2000年代以降のリーバイス製品では、CW(Calendar Week)タグという新しい製造年月表記システムが導入され、これまで以上に正確な製造時期の特定が可能になりました。このシステムは週単位での製造時期を表示するため、月単位の表記よりもさらに詳細な情報を提供してくれます。

CWタグの読み方は比較的シンプルです。「CW-1113」という表記があった場合、最初の2桁「11」は年間の第11週(3月中旬頃)を示し、後半の2桁「13」は西暦2013年を意味します。つまり、このジーンズは2013年3月中旬に製造されたということが正確に分かります。

CWタグは通常、他の内タグの奥まった位置にある小さな正方形のタグに記載されています。内タグを順番にめくっていくと、最後にこのCWタグが現れることが多いです。見落としやすい位置にあるため、年代を調べる際は丁寧に確認することが重要です。

2000年代はリーバイスの生産体制が大きく変化した時代でもあります。2003年に米国内の自社工場がすべて閉鎖されたため、それ以前と以後では製品の特徴が大きく異なります。2000年から2003年までの製品には「Made in USA」の表記があり、ボタン裏刻印も3桁の数字(特に555番のバレンシア工場)が多く見られます。

🗓️ CWタグによる製造時期の特定例

CW表記製造時期季節備考
CW-01102010年第1週1月上旬年始製造
CW-13052005年第13週3月下旬春物として
CW-25082008年第25週6月中旬夏物として
CW-52122012年第52週12月下旬年末製造

2003年以降の製品は、主にメキシコ、グアテマラ、ハイチなどの中南米諸国や、アジア各国で生産されるようになりました。生産国の変化に伴い、ボタン裏刻印も4桁の数字や英字と数字の組み合わせが増加しています。メキシコ製の場合は「104」「493」「647」「989」などの刻印が特徴的です。

2000年代のタグデザインも変化しており、それまで主流だった刺繍タグからプリントタグへの移行が進みました。プリントタグは製造コスト削減の目的で導入されましたが、刺繍タグと比べて立体感がなく、経年変化で色あせしやすいという特徴があります。

この時代の製品は「ネクストヴィンテージ」として注目を集めており、将来的な価値上昇が期待されています。特に2000年代初頭の米国製最終モデルは、既に古着市場でプレミアムが付き始めているものもあります。

現行品と古い年代品のタグの決定的な違い

【リーバイス】現行品と古い年代品のタグの決定的な違い

現行のリーバイス製品と古い年代の製品では、タグのデザインや記載内容に明確な違いがあります。これらの違いを理解することで、フリマアプリなどで現行品を誤って「ヴィンテージ」として購入してしまうリスクを回避できます。

最も分かりやすい違いは、品質表示タグの位置です。1990年代までの製品では「LEVI’S」タグの近く(首元)にサイズや洗濯表示が記載されたタグが配置されていましたが、2000年代以降は脇の縫い目付近や裾近くに移動しています。これは着用時の快適性を向上させるための改良です。

現行品の内タグの素材や質感も大きく変化しています。古い年代の製品では厚みのあるしっかりしたタグが使用されていましたが、現行品ではより薄く柔らかい素材が使われています。これも着心地の改善を目的とした変更です。

ボタン裏刻印も重要な判別ポイントです。現行品では4桁の数字や複雑な英数字の組み合わせが使用されており、1990年代以前の1〜3桁のシンプルな刻印とは明らかに異なります。また、現行品のボタンは材質や仕上げも変化しており、細部の違いが見られます。

🔄 現行品と古い年代品の主な違い

項目古い年代品(〜2000年代)現行品(2010年代〜)
品質表示タグ位置首元(LEVI’Sタグ近く)脇や裾近く
タグ素材厚手・しっかり薄手・柔らか
ボタン裏刻印1〜3桁数字4桁・英数字複合
タグの刺繍立体感ありプリント主体

**パッチ(紙パッチ)**の違いも見逃せません。古い年代の製品では手作業的な印刷のムラや風合いが見られますが、現行品では印刷技術の向上により均一で鮮明な仕上がりとなっています。また、使用されているロゴやデザインの細部も微妙に変化しています。

現行品では環境への配慮から、リサイクル素材の使用や環境負荷軽減に関する情報がタグに記載されることもあります。これらの現代的な表記は、古い年代の製品には見られない特徴です。

生産国の多様化も現行品の特徴です。古い年代では主に米国やメキシコで生産されていましたが、現在はベトナム、バングラデシュ、カンボジア、トルコなど世界各地で生産されており、これらの生産国表記も年代判別の手がかりとなります。

特に注意すべきは、現行品でも復刻モデルやヴィンテージ風のデザインを採用したものがあることです。しかし、内タグや工場番号などの細部を確認すれば、確実に現行品であることが判別できます。

レア工場番号の見つけ方と価値判断

【リーバイス】レア工場番号の見つけ方と価値判断

リーバイス製品の中には、特定の工場番号を持つ製品が希少価値を持つ場合があります。これらの「レア工場番号」を見つけることができれば、古着市場において価値の高い製品を発見できる可能性があります。工場番号の希少性は、その工場の稼働期間、生産量、製品の品質などによって決まります。

最も有名なレア工場番号の一つは「16」です。これはエルパソ工場(後の524工場)を示すもので、1950年代から1970年代中期まで長期間にわたって稼働していました。16番工場の製品は色落ちが美しく、デニム愛好家の間で「16ボタン」として特別視されています。現在でも古着市場で高値で取引される傾向があります。

1桁のアルファベット刻印(A、D、E、F、J、K、L、O、S、W)も極めて希少です。これらは1950年代から1970年代の初期に使用された工場コードで、現存する製品数が非常に少ないことから、コレクターからの需要が高い傾向があります。特にAやDの刻印は希少性が高いとされています。

**555番(バレンシア工場)**は「最後の米国製リーバイス」を象徴する工場番号として価値が高まっています。この工場は1996年から2003年まで稼働し、主に復刻モデルなどの高品質な製品を製造していました。555番の刻印がある製品は、米国製の最終期を代表するアイテムとして評価されています。

💎 主要なレア工場番号と特徴

工場番号稼働時期特徴希少度
A, D, E, F1950〜1970年代最初期・極少数★★★★★
161950〜1970年代美しい色落ち★★★★☆
5551996〜2003年最後の米国製★★★☆☆
61950〜1970年代66モデル関連★★★☆☆

工場番号の価値判断をする際は、単に希少性だけでなく、製品の状態、モデル、年代も総合的に考慮する必要があります。例えば、レア工場番号の製品でも状態が悪ければ価値は大幅に下がります。逆に、比較的一般的な工場番号でも、未使用品や極美品であれば高い価値を持つ場合があります。

偽物に注意することも重要です。希少な工場番号を狙って、後から刻印を偽造したり、他の部品と組み合わせた「ニコイチ」製品も存在します。ボタン裏刻印だけでなく、内タグの情報、パッチの特徴、ステッチの仕方などを総合的に確認することで、真贋を判定する必要があります。

レア工場番号の製品を探す際は、古着屋やオークション、フリマアプリなどで根気よく探すことが大切です。特に地方の古着屋などでは、価値を知らずに安価で販売されている場合もあります。ただし、購入前には必ず実物を詳細に確認し、他の年代判別ポイントと整合性が取れていることを確認することが重要です。

偽物を見分ける際の注意点

【リーバイス】偽物を見分ける際の注意点

リーバイス製品の人気が高まるにつれて、偽物や改造品も増加しており、正規品を見分ける知識が重要になっています。特にヴィンテージと称される古い年代の製品では、巧妙な偽物も存在するため、複数の判別ポイントを総合的に確認することが必要です。

最も注意すべき偽造手法は、ボタン裏刻印の偽造です。希少な工場番号(16番、A、D、Eなど)を狙って、後から刻印を施した製品が存在します。このような偽物を見分けるためには、ボタン裏刻印だけでなく、内タグの工場番号との整合性を必ず確認することが重要です。正規品では、ボタン裏刻印と内タグの工場番号が一致するのが一般的です。

「ニコイチ」製品にも注意が必要です。これは複数のジーンズの部品を組み合わせて、一つの製品に仕立て直したものです。例えば、レアなボタンと一般的なジーンズの本体を組み合わせるケースがあります。このような製品は、ボタンの年代と本体の年代に矛盾が生じることがあります。

内タグの偽造も近年増加しています。特に1990年代の白タグや紺タグを偽造したものが確認されています。偽物の内タグは、刺繍の密度が粗い、文字の形状が微妙に異なる、タグの材質が正規品と違うなどの特徴があります。

🚨 偽物判別のチェックポイント

  • 整合性チェック: ボタン裏刻印と内タグの工場番号が一致するか
  • 年代の矛盾: 各パーツの年代に矛盾がないか
  • 刺繍の品質: タグの刺繍が粗雑でないか
  • 材質の違い: ボタン、リベット、タグの材質に違和感がないか
  • 価格の異常: 相場に比べて異常に安い・高くないか

パッチ(紙パッチ)の偽造も要注意です。古いパッチを新しい製品に移植したり、パッチそのものを偽造したりするケースがあります。パッチの紙質、印刷の質、経年変化の自然さなどを確認することが重要です。また、パッチの取り付け方法や縫製も、年代に応じた正しい方法で行われているかチェックすべきです。

購入前の確認項目として、販売者の信頼性、製品の詳細写真の提供、返品・交換の可否なども重要です。特にオンラインでの購入では、実物を手に取って確認できないため、より慎重な判断が求められます。

信頼できる古着屋や専門店から購入することが、偽物を避ける最も確実な方法といえます。また、不安な場合は、リーバイスの年代判別に詳しい専門家や信頼できるコミュニティで相談することも有効です。

価格が異常に安い場合は特に注意が必要です。希少性の高い製品が市場価格よりも大幅に安く販売されている場合、何らかの問題がある可能性があります。逆に、異常に高額な価格設定の場合も、価値に見合った製品かどうか慎重に判断する必要があります。

まとめ:リーバイス年代タグの判別で重要なポイント

【リーバイス】まとめ:リーバイス年代タグの判別で重要なポイント

最後に記事のポイントをまとめます。

  1. ボタン裏刻印の桁数で年代の大枠を判別できる(1桁=1950~70年代、2桁=1960~80年代、3桁=1980~2000年代)
  2. 内タグのデザイン変化により1974年以降の製品の製造年月を月単位で特定可能
  3. 2000年代以降のCWタグにより週単位での正確な製造時期判別が実現
  4. 赤タブのビッグE→スモールeの変化で1974年を境に年代区分できる
  5. パッチの「CARE INSTRUCTIONS INSIDE GARMENT」表記で1970年代以降を判別
  6. 工場番号16番、555番、1桁アルファベットは希少価値が高い
  7. 1990年代の白タグ・紺タグは品質表示タグが首元にある
  8. 現行品は品質表示タグが脇や裾近くに移動している
  9. ジッパーのメーカー(GRIPPER→TALON→YKK)で年代推測が可能
  10. バックポケット裏のシングルステッチは1977年以前の特徴
  11. 偽物判別にはボタン裏刻印と内タグの工場番号の整合性確認が重要
  12. 2003年の米国工場閉鎖を境に生産体制と製品特徴が大きく変化した

調査にあたり一部参考にさせて頂いたサイト

https://note.com/vintajin/n/n943224780ae4 https://jamtrading.jp/blogs/jam/12047433/ https://de-suke.com/how-to-distinguish-levis-inner-tag https://hurugiblog.com/levis-inner-tag https://shibaken.work/post-2413/2021/2413/ https://dig-it.media/lightning/article/854383/ https://levi-fun.com/levis-nendai-miwakekata-2000nendai/

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