リーバイス 日本製 タグについて詳しく知りたい方のために、徹底的に調査してどこよりもわかりやすくまとめました。日本製リーバイスには独特のタグやマークがあり、その見分け方を知ることでアイテムの価値や年代を正確に判断できます。
この記事では、日本製リーバイスの特徴的なタグから、ボタン裏刻印の読み方、内タグの年代判別方法まで、さらに独自の考察も交えて詳しく解説しています。古着屋での買い物やコレクション整理の際に、きっと役立つ情報をお届けします。
この記事のポイント |
---|
✅ 日本製リーバイスの特徴的なタグとマークの見分け方 |
✅ ボタン裏刻印「J22」「J38」など日本工場コードの詳細 |
✅ 内タグから読み取る製造年月と工場情報の解読方法 |
✅ 青タブやMADE IN JAPAN™コレクションの価値と特徴 |
リーバイス日本製タグの基本的な見分け方と特徴
- 日本製リーバイスの最も明確な特徴は青いレザーパッチと日の丸マーク
- ボタン裏の「J」刻印が日本製の決定的証拠となる理由
- 内タグから製造年月を読み取る具体的な方法
- 青タブのプレミアムラインが2010年から展開された背景
- セルビッジデニムのインディゴ耳が日本製の特別な証し
- パッチとボタンの組み合わせで確実に判別できる理由
日本製リーバイスの最も明確な特徴は青いレザーパッチと日の丸マーク
日本製リーバイスを見分ける最もわかりやすい特徴は、青く染められたレザーパッチに刻印された真っ赤な太陽マークです。これは「MADE IN JAPAN™」コレクション特有のデザインで、通常のリーバイス製品とは明確に区別されています。
一般的なリーバイスのパッチは茶色のレザーですが、日本製のプレミアムラインでは意図的に青色に染められています。この青いパッチに映える赤い太陽マークは、日本の国旗をイメージしたデザインとなっており、Made in Japanであることを誇りとして表現している象徴的な要素です。
🏷️ 日本製リーバイスの視覚的特徴
特徴項目 | 日本製の仕様 | 通常のリーバイス |
---|---|---|
レザーパッチ色 | 青色 | 茶色 |
パッチデザイン | 赤い太陽マーク | 通常のロゴ |
腰内側 | 日の丸タブ | なし |
セルビッジ | インディゴ耳 | 赤耳 |
さらに、腰部分の内側には日の丸を模したタブが縫い付けられているのも日本製モデルの特徴です。このタブは小さな日本国旗のようなデザインで、リーバイスが日本製品に対する特別な敬意を表現していることがうかがえます。
特筆すべきは、「MADE IN JAPAN™」コレクションに使用されるセルビッジデニムの耳部分です。通常のセルビッジデニムは赤い糸で縁取られているため「赤耳」と呼ばれますが、日本製ラインではインディゴブルーで染められた「インディゴ耳」が採用されています。これは日本製ライン独自の仕様で、デニムの端部分まで日本らしさにこだわった証拠と言えるでしょう。
ボタン裏の「J」刻印が日本製の決定的証拠となる理由
リーバイスのジーンズを裏返してボタンの裏側を確認すると、そこには数字やアルファベットの刻印が見つかります。この刻印は製造工場を示すコードであり、日本製のリーバイスには「J」から始まる刻印が付けられているのです。
特に「J22」や「J38」などの刻印があれば、それは間違いなく日本製であると判断できます。これらの工場コードは日本国内の特定の工場を示しており、リーバイス愛好家の間では貴重な証として認識されています。
📊 ボタン裏刻印による年代判別表
刻印の種類 | 年代 | 特徴 |
---|---|---|
1桁(A,D,E,F,J,K,L,O,S,W,2,4,5,6,8) | 1950年代~1970年代 | アルファベットと「2」は特に希少 |
2桁(10,12,14,16,17,20) | 1960年代~1980年代 | 16工場は長期稼働で人気 |
3桁(501,513,515,522,524,527など) | 1980年~2000年初期 | 555工場(バレンシア)は特に人気 |
アルファベット+数字(J22,J38など) | 復刻版・日本企画 | 日本製を示す「J」が先頭 |
ボタン裏の刻印は年代判別においても重要な手がかりとなります。独自の調査結果によると、1桁の数字やアルファベットの刻印があれば、おおよそ1950年代から1970年代に製造されたことを示します。特に希少なのはアルファベットと「2」の刻印で、これらは古着市場でも高い価値を持っています。
現行モデルには4桁の刻印が使われており、文字が詰まって見えるのが特徴です。この刻印の変遷を知っておくことで、お持ちのリーバイスがいつ頃の製造なのか、おおよその見当をつけることができるでしょう。
内タグから製造年月を読み取る具体的な方法
リーバイスジーンズの内側に縫い付けられている小さなタグ(内タグ)には、製造に関する貴重な情報が記載されています。日本製リーバイスの場合、この内タグの読み方を知ることで製造年月や工場情報を正確に把握することができます。
内タグは1974年以降のリーバイスに付けられるようになりました。初期の内タグには数字の羅列が3行に分けて記載されており、一番下の行に製造月、製造年の下2桁、工場番号が左から順に記載されていました。
🗓️ 内タグの年代別特徴一覧
年代 | 内タグの特徴 | 読み取り方法 |
---|---|---|
1974年~ | 3行構成、数字の羅列 | 下段:月・年・工場番号 |
1980年代後半~ | 7行構成、情報量増加 | 6行目:工場番号、7行目:年月 |
1991年~1994年 | ペラペラで薄い生地 | 下から2行目に製造情報 |
1995年~2003年 | 最もわかりやすい表記 | 「324 10-02」形式で明記 |
1980年代後半になると、内タグの情報量が増えて7行構成になり、6行目に工場番号、7行目に製造年月が記載されるようになりました。この時期の特徴として、製造年は下1桁のみ記載され、製造月と繋がった状態で表記されています。
1995年から2003年の内タグは最もわかりやすく、「10-02」のような形で月と年が明記されています。例えば、「324 10-02」であれば、324工場で2002年10月に製造されたことを示しています。日本製リーバイスの内タグには、多くの場合「J」から始まる工場番号が記載されており、これは日本の工場で製造されたことを示す重要な証拠となります。
青タブのプレミアムラインが2010年から展開された背景
リーバイスといえば赤いタブが特徴的ですが、「青タブ」が付いたモデルは特別な意味を持っています。この青タブは、2010年にローンチされたリーバイスのプレミアムライン「リーバイス メイド&クラフテッド」にのみ使用される特別なデザインなのです。
「リーバイス メイド&クラフテッド」は、100年以上にわたるブランドの歴史で培われてきた職人技(クラフツマンシップ)を集結させ、次世代のデニムを追求するコレクションとして位置づけられています。特に2019年春に登場した「MADE IN JAPAN™」シリーズは、このプレミアムラインの中でも最高峰に位置する特別な存在です。
💎 プレミアムライン比較表
ライン名 | タブ色 | 開始年 | 特徴 |
---|---|---|---|
通常ライン | 赤タブ | 1936年~ | スタンダードモデル |
リーバイス メイド&クラフテッド | 青タブ | 2010年~ | プレミアム品質 |
MADE IN JAPAN™ | 青タブ | 2019年~ | 最高峰クオリティ |
青タブのリーバイス日本製が特別である理由は、日本が誇るデニム生地メーカー「カイハラデニム」製の生地を使用し、縫製から完成までの全工程を日本国内の熟練職人が手がけている点にあります。つまり、素材だけでなく製造プロセス全体が日本製であることが保証されているのです。
この「MADE IN JAPAN™」シリーズの特徴は、青く染められたレザーパッチに赤く輝く太陽マーク、腰の内側に添えられた日の丸タブ、そして通常の赤耳ではなくインディゴブルーの耳を持つセルビッジデニムである点です。日本のデニム技術と、デニムの故郷であるリーバイスの融合によって生まれたこの特別なコレクションは、国内外で高い人気を誇っています。
セルビッジデニムのインディゴ耳が日本製の特別な証し
セルビッジデニムは、旧式のシャトル織機で織られたデニム生地の特徴で、生地の両端(耳)部分に色の付いた糸が織り込まれています。一般的なセルビッジデニムは赤い糸で縁取られているため「赤耳」と呼ばれますが、**日本製リーバイスでは独特の「インディゴ耳」**が採用されているのです。
この「インディゴ耳」は、「MADE IN JAPAN™」コレクション特有の仕様で、通常の赤耳ではなくインディゴブルーの耳を持つセルビッジデニムを意味します。これは日本製ラインの独自性を強調する重要な要素であり、型番やカラーによってデザインが異なるという徹底したこだわりを見せています。
🎨 セルビッジデニムの種類と特徴
耳の色 | 製造地域 | 特徴 | 価値 |
---|---|---|---|
赤耳 | 世界各地 | 一般的なセルビッジ | 標準的 |
白耳 | アメリカ製 | ヴィンテージに多い | 希少 |
インディゴ耳 | 日本製 | MADE IN JAPAN™限定 | 特別 |
日本製デニムの歴史は第二次世界大戦中にさかのぼります。当時アメリカから日本に古いシャトル織機が送られたことから始まりました。日本の職人たちは自動化された織機ではなく、手作業で織機を操作する伝統を守り続けてきました。これにより、一点一点に個性が生まれ、時間をかけて穿き込むことで独特の美しさが増すデニムが生み出されています。
現在でも伝統的な織機と、熟練した職人の手によるテクニックによって、デニム一点一点に独特の個性をもたらし、時を経て穿きこむほどに美しさが増すデニムが作られているのです。インディゴ耳のセルビッジデニムは、このような日本の伝統技術と現代の技術力が融合した結果生まれた、まさに日本製デニムの象徴と言えるでしょう。
パッチとボタンの組み合わせで確実に判別できる理由
日本製リーバイスを確実に見分けるには、複数の特徴を組み合わせてチェックすることが重要です。単一の要素だけでは復刻モデルか否かの判断ができない場合もあるため、総合的な判断が必要になります。
まず、パッチに「MADE IN JAPAN」という表記があることは最も基本的な確認ポイントです。しかし、これだけでは復刻モデルか否かの判断はできません。次に、ボタン裏の刻印を確認し、「J22」や「J38」などの「J」から始まる刻印があれば、日本の工場で製造されたことを示しています。
🔍 判別チェックリスト
- ✅ パッチに「MADE IN JAPAN」表記
- ✅ ボタン裏に「J」から始まる刻印
- ✅ 青いレザーパッチ(プレミアムライン)
- ✅ 赤い太陽マークの印字
- ✅ 腰内側の日の丸タブ
- ✅ 青タブ(メイド&クラフテッド)
- ✅ インディゴ耳のセルビッジデニム
- ✅ 内タグの「J」で始まる工場番号
パッチの素材や印字も重要な判断材料です。特に「MADE IN JAPAN™」コレクションの場合、青いレザーパッチに赤い太陽のマークが印字されているのが特徴です。また、腰の内側に日の丸タブがあることも確認しましょう。
赤タブではなく青タブが付いているモデルは、リーバイスのプレミアムライン「リーバイス メイド アンド クラフテッド」の特徴で、特に日本製の高級モデルであることを示しています。これらの特徴を総合的に判断することで、お持ちのリーバイスが本物の日本製かどうか、いつ頃製造されたものかをより正確に判断することができるでしょう。
リーバイス日本製タグから読み取る価値と歴史的背景
- カイハラデニムとSAABの技術が生み出す最高品質の根拠
- 日本製リーバイスの市場価値は品質重視で希少性より実用性が評価される
- 年代別の内タグ変遷から見る製造技術の進歩
- Rタブなど希少タグが持つコレクション価値の実態
- 古着市場での日本製リーバイス価格相場と価値変動要因
- LVC日本製モデルが特別視される理由と将来性
- まとめ:リーバイス日本製タグから読み解く真の価値
カイハラデニムとSAABの技術が生み出す最高品質の根拠
日本製リーバイスの価値を語る上で欠かせないのが「カイハラ」と「サーブ(SAAB)」という二つの日本企業の存在です。これらの企業の技術力こそが、日本製リーバイスが世界最高品質と評価される理由なのです。
カイハラ株式会社は1893年創業の歴史ある生地メーカーで、元々は日本伝統の手織正藍染絣を製造していました。1970年代からデニム生地製造に転換し、絣作りの技術を応用したロープ染色機を日本で初めて開発し、国産デニムの歴史の礎を築きました。
🏭 カイハラデニムの技術的特徴
技術項目 | カイハラの特徴 | 一般的な製法 |
---|---|---|
染色技術 | ロープ染色(日本初) | 通常の染色 |
織機 | ヴィンテージシャトル織機 | 現代的織機 |
生産体制 | 一貫生産体制 | 分業制 |
品質管理 | 全工程自社管理 | 外注依存 |
カイハラ社は日本国内のデニム生地シェアの約50%を占め、世界30カ国以上に展開するほどの実力を持つ企業です。彼らは世界各地の綿産地から上質なコットンのみを選りすぐり、徹底した品質管理のもとでデニム生地を製造しています。
一方のサーブ(SAAB)は、リーバイス日本製の縫製と加工を一手に担う神奈川県平塚市の企業です。1987年にジーンズの洗い加工を手がける会社としてスタートし、近年は縫製部門も展開。洗い加工はもちろん、熟練した職人技によるハンドシェービングやダメージ加工、最新機器を使ったレーザー加工まで幅広い技術を誇ります。
サーブの特徴は、単に指示書通りに作るのではなく、独自の加工方法を開発してリーバイス側に提案し、共に製品を作り上げていくという姿勢にあります。手作業による自然なダメージ感と最新技術の融合が、日本製リーバイスの独特の味わいを生み出しているのです。
日本製リーバイスの市場価値は品質重視で希少性より実用性が評価される
「MADE IN JAPAN™」コレクションをはじめとする日本製リーバイスが持つ最大の特徴は、その価値が単なる希少性だけでなく、卓越した品質にあることです。デニム愛好家からも高く評価されている理由を詳しく見ていきましょう。
まず、日本製リーバイスの価値の核となるのは、使用されている生地の品質の高さです。特に「MADE IN JAPAN™」コレクションで使用されるカイハラデニム社の生地は、世界最上級のデニムファブリックとして認められています。
💰 日本製リーバイスの価格相場データ
商品状態 | 価格帯 | 市場での評価 |
---|---|---|
新品(定価) | 26,400円~49,500円 | プレミアム品質 |
中古美品 | 15,000円~35,000円 | 状態による |
古着(使用感あり) | 4,000円~15,000円 | 年代・状態次第 |
買取店相場 | 500円~5,000円 | 厳しい査定 |
しかし、古着としての価値という観点では、日本製であるということだけで高額な評価につながるわけではありません。実際の取引例を見ると、J22刻印のある日本製502でも、色残りが60~70%程度であればメルカリで4,000~5,000円、セカンドストリートなどの買取店では500円程度の査定になる場合もあるようです。
金額的な価値が高くなるのは、主に2000年前後のUSAバレンシア工場製のものや、1983年以前の古いビンテージモデルとされています。厳密には1966年前期以前のものがビンテージとして高い評価を受けることが多いようです。
つまり、リーバイス日本製の価値は、プレミアムな品質と職人技に裏打ちされた製品としての価値と、古着・ビンテージとしてのコレクター的価値の両面から評価する必要があります。単に「日本製だから価値がある」と一概に言えるわけではなく、モデル、年代、状態など多くの要素が価値を左右することを理解しておくことが重要です。
年代別の内タグ変遷から見る製造技術の進歩
リーバイスの内タグは、そのジーンズがいつ頃製造されたものかを知るための重要な手がかりとなります。内タグの変遷を追うことで、製造技術の進歩や品質管理システムの発展を読み取ることができるのです。
まず、内タグそのものが登場したのは1974年以降のことです。それ以前のリーバイスには内タグは付いていませんでした。内タグが付けられるようになった背景には、製品の品質管理と消費者への情報提供という目的がありました。
📅 内タグ変遷の詳細分析
時期 | タグ構成 | 記載情報 | 技術的特徴 |
---|---|---|---|
1974年~ | 3行構成 | 基本的な製造情報 | 初期の情報管理システム |
1980年代後半~ | 7行構成 | 詳細な工場・年月情報 | 品質管理の向上 |
1991年~1994年 | 薄い生地使用 | より詳細な製造番号 | コスト削減と効率化 |
1995年~2003年 | 最も読みやすい形式 | 月・年の明確な表記 | 消費者フレンドリー |
1980年代後半になると、内タグの情報量が増え、7行構成に変化しました。6行目には工場番号が、7行目には製造年月が記載されるようになりました。この時期の特徴として、製造年は下1桁しか記載されず、製造月と製造年の数字が繋がっているという特徴があります。
1991年から1994年にかけては、ペラペラで薄い生地が使われた内タグが特徴です。この時期の内タグには一番上に数字、その下に洗濯時などの注意点が書かれ、さらにその下に2行の数字の列が記載されています。製造年月と工場番号は下から2行目に記載され、左から工場番号、製造月・製造年、製造番号の順で情報が並んでいます。
日本製リーバイスの内タグには、多くの場合「J」から始まる工場番号が記載されています。例えば、「J38 51-96」であれば、J38工場で1996年の51週目に製造されたことを示していると考えられます。この情報システムの進歩は、品質管理の向上と消費者への情報開示の両面で重要な役割を果たしてきました。
Rタブなど希少タグが持つコレクション価値の実態
リーバイスのジーンズといえば、バックポケット上部に付いた赤いタブ(レッドタブ)が特徴的ですが、中には「Rタブ」と呼ばれる特別なタブが付いたモデルも存在します。このRタブの希少性とコレクション価値について詳しく解説しましょう。
Rタブとは、タブ上にLEVI’Sやlevi’sといったブランド名ではなく、®(レジスターマーク)のみが記載されたタブのことです。これは、リーバイスがタブそのものの商標権を持っていることを示すために、約10本に1本の割合で含められているとされています。
🏷️ リーバイスタブの種類と希少性
タブの種類 | 出現頻度 | 希少性 | コレクション価値 |
---|---|---|---|
赤タブ(LEVI’S表記) | 標準 | 普通 | 標準的 |
Rタブ(®のみ) | 約10本に1本 | 希少 | 高い |
オレンジタブ | 1960~70年代限定 | 希少 | 非常に高い |
白タブ | 1970~80年代限定 | 希少 | 高い |
黒タブ | 混紡素材限定 | レア | 高い |
日本製リーバイスの中にもRタブが存在することがあり、特に古着愛好家やコレクターからは注目されています。ある調査では、「デッドストック80年代の赤耳501でRタブが確認された」というケースが報告されており、回答者によると**「Rタブはおそらく100本に1本くらいしかなく少し珍しい」**とされています。
また、タブの文字デザインも年代によって変化しています。1936年に初めてタブが付けられた際は片面にLEVI’Sと刺繍され、裏面には何も書かれていませんでした。1953年からは両面タブとなり、LEVI’SのVが均等に書かれるデザインに変わりました。1966年になるとVが不均等になり、1974年以降はスモールeタブ(Levi’s表記)に変更されています。
このようにタブのデザインは年代によって変化しており、これを知ることでそのジーンズがいつ頃のものかを判断する手がかりになります。特にRタブは希少なタイプであり、日本製リーバイスであれば尚更価値のあるコレクターズアイテムとなる可能性があります。
古着市場での日本製リーバイス価格相場と価値変動要因
リーバイスの日本製ジーンズを古着として購入したり、手持ちのものを売却したりする際に気になるのが、その価値や相場です。古着としてのリーバイス日本製の価値は、状態や年代によって大きく変動するため、いくつかの重要なポイントを押さえておくことが大切です。
まず重要なのは、単に「日本製」というだけで高価値になるわけではないということです。実際の取引例を見ると、J22刻印のある日本製502でも、色残りが60~70%程度であればメルカリで4,000~5,000円、セカンドストリートなどの買取店では500円程度の査定になる場合があります。
💹 古着市場価格変動要因分析
要因 | プラス影響 | マイナス影響 |
---|---|---|
年代 | 2000年代初期以前 | 近年の製品 |
状態 | 未使用・美品 | ダメージ・リペア痕 |
モデル | 501XX・LVC | 一般モデル |
付属品 | タグ・フラッシャー付 | 付属品なし |
サイズ | 人気サイズ | 特殊サイズ |
一方で、中には高値で取引されるケースもあります。メルカリなどのフリマアプリでは、同じような日本製モデルが15,000円程度で出品されていることもありますが、実際の取引価格は5,000円前後が一般的とされています。
古着としての価値に大きく影響するのは、何よりも状態の良さです。特にリペアや破れ、解れなどがないことが重要で、これらの要素は「味のあるデニム」に直結するわけではありません。また、股ズレや中途半端な位置のダメージ、素人によるリペアなどがあると、価値は大きく下がります。
年代も重要な要素です。特に金額的価値が高いとされるのは、2000年前後のUSAバレンシア工場製のものと、1983年以前のヴィンテージモデルです。厳密にはヴィンテージとして認められるのは1966年前期以前のモデルとされることが多いようです。結論として、リーバイス日本製の古着としての価値は、単に製造国だけでなく、モデル、年代、状態、特徴的なデザインの有無など多くの要素によって決まります。
LVC日本製モデルが特別視される理由と将来性
LVC(リーバイス・ヴィンテージ・クロージング)は、リーバイスが自社の歴史的なモデルを忠実に復刻するプレミアムラインです。このLVCの中でも、かつて日本で製造されていたモデルは特別な存在として、多くのデニム愛好家やコレクターから高い評価を受けています。
LVCの日本製が特別視される理由は、その製造品質の高さにあります。日本のデニム製造技術はオリジナルのヴィンテージリーバイスの特徴を細部まで再現できるレベルに達しており、時には本家アメリカ以上の品質を誇ることもあります。
🏆 LVC日本製の代表モデルと特徴
モデル | 復刻年代 | 製品コード例 | 特徴 |
---|---|---|---|
47501 | 1947年モデル | 47501-0017 | 大戦後の名作 |
55501 | 1955年モデル | 55501-0117 | 紙パッチ時代 |
66501 | 1966年モデル | 66501-0135 | ダブルネーム期 |
507XX | 1953年モデル | 70507-0066 | セカンドタイプ |
日本製LVCの代表的なモデルには、47501(1947年モデルの復刻)、55501(1955年モデルの復刻)、66501(1966年モデルの復刻)などがあります。これらはそれぞれ、オリジナルの年代の特徴を忠実に再現したモデルです。
LVCの日本製は現在では生産されておらず、製造がトルコやブルガリアなどに移行しています。この生産国の変更によって、既に生産終了した日本製LVCの希少性と価値は高まっています。実際の取引価格を見ると、「【日本製】size46 T-BACK 1953年復刻 LEVI’S 507XX 70507-0066 LVC」が39,900円、「希少 Levi’s 97年製 40s復刻 506xx」が39,000円で取引されるなど、未使用品や希少モデルは高値で取引される傾向にあります。
コレクターの間では、「バレンシア製501復刻のデッドが中古市場で5万に近い価格」で取引されるなど、LVCの希少モデルは高値で取引される傾向にあります。日本製LVCも同様に、時間の経過とともに価値が上昇する可能性があり、投資としての側面も持ち合わせていると考えられます。
まとめ:リーバイス日本製タグから読み解く真の価値
最後に記事のポイントをまとめます。
- 日本製リーバイスの最も明確な特徴は青いレザーパッチと真っ赤な太陽マークである
- ボタン裏の「J22」「J38」など「J」から始まる刻印が日本製の決定的証拠となる
- 内タグから製造年月と工場番号を読み取る方法は年代により異なる
- 青タブのプレミアムライン「リーバイス メイド&クラフテッド」は2010年から展開
- セルビッジデニムのインディゴ耳は日本製の特別な証しである
- 複数の特徴を組み合わせることで確実に日本製を判別できる
- カイハラデニムとSAABの技術力が日本製リーバイスの最高品質を支えている
- 市場価値は希少性より品質重視で実用性が評価される傾向にある
- 内タグの変遷は製造技術の進歩と品質管理システムの発展を示している
- Rタブは約10本に1本の出現頻度を持つ希少なコレクターズアイテムである
- 古着市場での価格は状態・年代・モデルによって500円から35,000円まで大きく変動する
- LVC日本製モデルは生産終了により希少性が高まり将来的な価値上昇が期待される
調査にあたり一部参考にさせて頂いたサイト
- https://levi-fun.com/levis-nihonsei-tag/
- https://levi.jp/pages/made-in-japan
- https://levi-fun.com/levis-nihonsei-kachi/
- https://levi.jp/collections/bluetab
- https://note.com/vintajin/n/n943224780ae4
- https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11291918566
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