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リーバイス製造年の見分け方が完璧に分かる!古着マニア必見の徹底解説ガイド

リーバイス製造年の見分け方が完璧に分かる!古着マニア必見の徹底解説ガイド
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古着屋でリーバイスのジーンズを見つけたとき、「これっていつ頃作られたものなんだろう?」と気になったことはありませんか?リーバイス 製造年を正確に調べることができれば、そのジーンズの価値や歴史的背景まで分かるようになります。実は、リーバイスには製造された年代を特定できる「隠された証拠」がたくさん存在しているんです。

ボタン裏の刻印、内タグの数字、パッチのデザイン、赤タブの特徴など、これらの細部を読み解くことで製造年代が手に取るように分かります。今回は古着業界で実際に使われている鑑定方法を徹底的に調査し、1960年代のビンテージモデルから2000年代以降の現行モデルまで、時代ごとの特徴や見分け方を分かりやすくまとめました。

この記事のポイント
✅ 内タグとボタン裏刻印から正確な製造年月を読み取る方法
✅ 年代ごとのリーバイス特有のディテールと変遷の歴史
✅ ビンテージリーバイスの価値を判断する重要な特徴
✅ 工場番号の違いとレア度の高いコードの見分け方

リーバイス製造年の基本的な調べ方と見分けのコツ

  1. 内タグで分かる製造年は1974年以降のモデルのみ
  2. ボタン裏刻印は工場番号を示し年代判別の重要な手がかりになる
  3. パッチデザインの変遷を知れば大まかな年代が特定できる
  4. 赤タブのビッグEとスモールeで1974年前後が判別可能
  5. バックポケットのステッチ変更は1977年頃が境界線
  6. 工場番号555や524などレア度の高いコードが存在する

内タグで分かる製造年は1974年以降のモデルのみ

【リーバイス】内タグで分かる製造年は1974年以降のモデルのみ

リーバイスの製造年を最も正確に知る方法は、内タグの確認です。ただし、内タグが付けられるようになったのは1974年以降なので、それ以前のビンテージモデルでは他の方法で判断する必要があります。

内タグには製造年月だけでなく、製造工場番号サイズ情報洗濯表示などの重要な情報が記載されています。特に古着市場において、アメリカ製のリーバイスは高い価値を持つとされているため、内タグの情報は価値判断の重要な材料となります。

📊 内タグの基本情報

記載内容詳細重要度
製造年月正確な製造時期★★★
工場番号製造された工場の識別★★★
サイズ情報ウエスト・レングス★★☆
洗濯表示ケア方法★☆☆

内タグを確認する際の注意点として、長年の使用により文字が消えてしまっていることも少なくありません。そのような場合は、ボタン裏の刻印やパッチのデザインなど、他の特徴を総合的に判断する必要があります。

内タグがあるリーバイスは確実に1974年以降の製品であることが分かるため、それ以前のビンテージを探している場合は、むしろ内タグがないことが正常ということになります。

ボタン裏刻印は工場番号を示し年代判別の重要な手がかりになる

【リーバイス】ボタン裏刻印は工場番号を示し年代判別の重要な手がかりになる

リーバイスのトップボタン(一番上のボタン)の裏側には、工場番号を示す刻印が入っています。この刻印は製造された工場を識別するためのもので、時代によって異なる特徴を持っています。

⚙️ 時代別ボタン裏刻印の特徴

年代刻印の種類代表的な例特徴
1950-60年代アルファベット・2桁数字A, D, E, F, 16最も価値が高いビンテージ
1970年代1-2桁数字2, 4, 6, 8, 1666モデルは主に「6」
1980-2000年代3桁数字501, 522, 524, 555アメリカ製は「5」から開始
2000年代以降4桁・アルファベット混在P44, J22生産国を示すコード

特に注目すべきは**「16」刻印**で、1950年代初期から1970年代中期まで長期間存在した工場として知られています。この刻印があるモデルは「16ボタン」と呼ばれ、ビンテージファンの間で高い人気を誇っています。

また、「555」工場はバレンシア工場(1996~2003年)で、アメリカ最後のリーバイス工場として操業していました。この工場で製造された製品は色落ちの良さで定評があり、現在でも高い価値を持っています。

ボタン裏の刻印を確認する際は、薄暗い店内では見づらいことがあるため、明るい場所での確認をおすすめします。また、長年の使用により刻印が薄くなっている場合もあるため、他の特徴と併せて総合的に判断することが重要です。

パッチデザインの変遷を知れば大まかな年代が特定できる

【リーバイス】パッチデザインの変遷を知れば大まかな年代が特定できる

リーバイスの右腰に付いている**パッチ(革や紙のラベル)**は、時代とともにデザインや素材が変化しており、製造年代を特定する重要な手がかりとなります。

🏷️ パッチの歴史的変遷

1958年頃まで:鹿革パッチ

  • 素材:本革(主に鹿革)
  • 特徴:「Every Garment Guaranteed」の表記
  • 型番:「501XX」のようにXXが付く
  • 状態:美品でない限り印字はほとんど消失

1958年~1960年代:XX紙パッチ

  • 素材:紙製
  • 特徴:革パッチと同じデザインを継承
  • 表記:「Every Garment Guaranteed」継続

1962年~1965年:初期変更期

  • 変更点:「Every Garment Guaranteed」が消失
  • 新表記:小さく「Made in U.S.A.」が中央に記載
  • 後期:「100% CUTTON Made in U.S.A. WPL 423」

1966年~1967年:ダブルネーム期

  • 特徴:XX表記が消失
  • 混乱回避:以前の型番を左端に小さく印字
  • 呼称:「ダブルネーム」と呼ばれる

📈 パッチ表記の変化(1970年代以降)

期間表記の特徴文字色備考
1970~80年代中期CARE INSTRUCTIONS…黒字内タグ付きを示唆
1980年代中期~CARE INSTRUCTIONS…赤字印刷技術の向上
1990年代~501®(レジスターマーク付き)黒太字商標権の明示

パッチは経年劣化により消えやすい部分ですが、わずかに残った文字からでも年代を推測することが可能です。特に「XX」の表記があれば1966年以前、レジスターマーク(®)が付いていれば比較的新しいモデルであることが分かります。

赤タブのビッグEとスモールeで1974年前後が判別可能

【リーバイス】赤タブのビッグEとスモールeで1974年前後が判別可能

リーバイスの象徴である赤タブは、年代によってデザインが変化しており、特に「ビッグE」と「スモールe」の違いは製造年を特定する最も有名な判別方法です。

🔴 赤タブの進化過程

1936年~1953年:片面タブ

  • 特徴:表側のみに「LEVI’S」
  • 裏面:無地
  • レジスターマーク:なし

1953年~1966年:ビッグE・均等V

  • 特徴:両面に「LEVI’S」表記
  • 「E」:大文字
  • 「V」:左右対称

1966年~1974年:ビッグE・不均等V

  • 「E」:大文字のまま
  • 「V」:右側のみ細くなる

1974年~:スモールe時代

  • 大きな変化:「E」が小文字「e」に変更
  • これ以降:すべてスモールe

⭐ ビッグEとスモールeの見分け方

タイプ製造期間「E」の特徴「V」の特徴価値
ビッグE・均等V1953-1966大文字左右対称最高
ビッグE・不均等V1966-1974大文字右側細い高い
スモールe1974以降小文字右側細い標準

赤タブの判別は比較的簡単で、1974年を境界線として、それ以前は「ビッグE」、それ以降は「スモールe」と覚えておけば間違いありません。古着市場では「ビッグE」タブを持つモデルが希少性から高く評価される傾向があります。

また、1982年頃からは刺繍からプリント方式に変更されており、文字の立体感や糸の光沢がなくなることも判別ポイントの一つです。

バックポケットのステッチ変更は1977年頃が境界線

【リーバイス】バックポケットのステッチ変更は1977年頃が境界線

リーバイスのバックポケットのステッチパターンも、製造年代を判別する重要な要素です。特に1977年頃を境に大きな変更が行われており、この知識があれば簡単に年代を絞り込むことができます。

🧵 バックポケットステッチの変遷

シングルステッチ時代(~1977年頃)

  • 特徴:バックポケット裏が一本の縫い目
  • 色落ち:タテ落ちしやすい
  • 対象モデル:66前期モデル(1973-1978年頃)

チェーンステッチ時代(1977年頃~)

  • 特徴:バックポケット裏が特殊な縫い方
  • 耐久性:向上
  • 色落ち:アタリが出やすい
  • 対象モデル:66後期、赤耳モデルなど

🎯 66モデルの前期・後期判別表

項目66前期(1973-1978)66後期(1978-1980)
バックポケットステッチシングルチェーン
色落ちの特徴タテ落ち全体的な色落ち
希少性高いやや高い
人気度ビンテージファンに人気入門者向け

興味深い歴史的事実として、第二次世界大戦中(1942~1946年)には物資統制の影響でアーキュエイトステッチ(山形の縫い目)が省略され、代わりにペイントで描かれていました。しかし、洗濯により消えてしまうため、現存するビンテージの多くは無地の状態になっています。

また、トップボタン脇のV字ステッチも年代判別の手がかりになります。1960年代までは返し縫い機能がないミシンを使用していたため、V字の折り返しステッチが特徴的でした。

工場番号555や524などレア度の高いコードが存在する

【リーバイス】工場番号555や524などレア度の高いコードが存在する

リーバイスの工場番号の中には、特にレア度が高く、コレクターの間で人気の高いコードが存在します。これらの工場で製造された製品は、独特の品質や歴史的価値から高い評価を受けています。

🏭 レア度の高い工場番号ランキング

最高レア度:555工場(バレンシア工場)

  • 稼働期間:1996~2003年
  • 特徴:米国最後のリーバイス工場
  • 品質:色落ちの良さで定評
  • 現在:LVC(復刻ライン)製造工場として再稼働

高レア度:524工場(エルパソ工場)

  • 前身:「6」刻印の旧6工場
  • 特徴:66モデルを多く製造
  • 呼称:「旧6工場」として親しまれる
  • 品質:独特の風合いで評価が高い

希少価値:16工場

  • 稼働期間:1950年代初期~1970年代中期
  • 特徴:長期間稼働した歴史ある工場
  • 呼称:「16ボタンモデル」
  • 後継:653工場(ボールドウィン工場)に変更

📊 工場番号別レア度・価値評価表

工場番号レア度稼働期間特徴市場価値
555★★★★★1996-2003米国最終工場極めて高い
524★★★★☆1980年代~旧6工場後継高い
16★★★★☆1950s-1970s長期稼働高い
501★★★☆☆アルバカーキ人気番号やや高い
653★★★☆☆ボールドウィン16工場後継やや高い

🌍 海外工場のレア度

生産国工場番号例レア度特徴
フランス275, 388★★★☆☆ヨーロッパ製の希少性
イギリス211, 299, 311★★★☆☆品質の高さ
カナダ212, 216, 217★★☆☆☆北米製の安定品質
メキシコ104, 493, 647★★☆☆☆現行主力生産地

これらの工場番号は内タグの情報と照合することで、より正確な価値判断が可能になります。ただし、工場番号だけでなく、製品全体の状態や他の特徴も価値を左右する重要な要素となります。

リーバイス製造年を時代別に詳しく解説する完全ガイド

【リーバイス】工場番号555や524などレア度の高いコードが存在する
  1. 1974年〜1985年の内タグは3つの数字で製造年月を判別する
  2. 1985年〜1994年の内タグは7行構成で読み方が変わる
  3. 1990年代以降は刺繍タグと米国最終モデルの特徴
  4. 2000年代以降の現行モデルは週単位で製造時期が分かる
  5. 海外工場の番号一覧とそれぞれの特徴
  6. セルビッジ(赤耳)の有無で1980年代中期前後を判別
  7. まとめ:リーバイス製造年の見分け方と価値判断のポイント

1974年〜1985年の内タグは3つの数字で製造年月を判別する

【リーバイス】1974年〜1985年の内タグは3つの数字で製造年月を判別する

1974年から1985年頃までのリーバイスに付けられた内タグは、独特の形式で製造情報が記載されています。この時代の内タグを正しく読み解くことで、正確な製造年月を知ることができます。

まず重要なのは、トップボタン裏の工場番号を確認することです。例えば、ボタン裏に「8」という刻印があれば、内タグの中で「8」が記載されている行を探します。その行に製造年月の情報が含まれています。

📝 1974-1985年内タグの読み方

配置順序1番目2番目3番目
意味製造月製造年工場番号
例14808
読み方4月1980年8工場製
例253524
読み方5月1983年524工場製

⚠️ 注意すべきポイント

70年代の1桁年表記 70年代製品では製造年が1桁で表記されている場合があります。例えば「12 6 6」という表記は「1976年12月に6工場で製造」を意味します。1970年代であることは、内タグのデザインや他の特徴から推測できます。

製造年の推定方法

  • 赤耳モデル(1980-1986年頃)なら1980年代
  • 66モデルなら1970年代の可能性
  • レギュラーモデルなら1980年代以降

🔍 実際の判別例

例1:「5 3 524」の場合

  • ボタン裏:524工場
  • 製造月:5月
  • 製造年:83年
  • 結論:1983年5月に524工場で製造

例2:「6 83 555」の場合

  • ボタン裏:555工場(バレンシア工場)
  • 製造月:6月
  • 製造年:83年
  • 結論:1983年6月に555工場で製造

この時代の内タグには、製造情報以外にも収縮率などの品質情報が記載されています。66モデルの前期は収縮率8%、後期は10%というように、この情報も年代判別の手がかりになることがあります。

内タグの素材は比較的厚めの生地にインクで印字されており、情報の配置も独特です。文字が消えている場合もありますが、わずかに見える数字からでも製造年月を推測することが可能です。

1985年〜1994年の内タグは7行構成で読み方が変わる

【リーバイス】1985年〜1994年の内タグは7行構成で読み方が変わる

1985年から1994年頃にかけてのリーバイス内タグは、それ以前のものから大きく変化しています。この時期は2つの異なる形式に分けられ、それぞれ独特の読み方があります。

🏷️ 1980年代後半(1985-1991年)の特徴

この時期の内タグは7行構成となり、情報量が大幅に増加しました。最も重要な変化は、製造年が下1桁のみで表記されるようになったことです。

内タグの構成(1980年代後半)

行数内容
1-5行サイズ・品質情報各種表示
6行目工場番号546
7行目製造年月076

7行目の「076」は以下のように読み解きます:

  • 「07」:製造月(7月)
  • 「6」:製造年の下1桁(6年)
  • 結合:1986年7月

📊 年代推定の方法

下1桁可能性のある年判別方法
61976年 or 1986年内タグの存在で1986年確定
71977年 or 1987年タグデザインから1987年
81978年 or 1988年7行構成なら1988年

🏷️ 1991-1994年の薄いタグ時代

1991年以降の内タグは素材が大きく変わり、ペラペラで薄い生地が使用されるようになりました。この変化は製造コスト削減の一環と考えられています。

薄いタグの構成

配置内容
最上部数字各種番号
中段洗濯注意事項取り扱い説明
下から2行目製造情報522 0394

下から2行目の「522 0394」の読み方:

  • 「522」:工場番号
  • 「03」:製造月(3月)
  • 「94」:製造年(1994年)

✨ この時代の特別な特徴

印刷方法の変化 1980年代後半からは染み込みプリントのような印刷方法に変わり、文字の見た目が以前とは異なります。

赤文字501の時代 この時期(1988-1994年頃)のリーバイスは、パッチの「501」文字が赤で印刷されている「赤文字501」と呼ばれるモデルが多く、古着市場で一定の人気があります。

工場番号の3桁化 1988年頃から工場番号が3桁になることが多く、内タグとボタン裏の刻印を照合することで、より正確な年代判別が可能になりました。

1990年代以降は刺繍タグと米国最終モデルの特徴

【リーバイス】1990年代以降は刺繍タグと米国最終モデルの特徴

1990年代以降のリーバイスは、「米国最終モデル」と呼ばれる重要な時代に入ります。この時期の内タグは刺繍タグとして知られ、アメリカ製リーバイスの最後の時代を象徴する特徴的なデザインです。

🧵 1993-2003年の刺繍タグ時代

この時代の内タグは一枚を折り返したサイズの大きなタグに変更されました。素材も厚手で耐久性が高く、情報も明確に記載されています。

刺繍タグの読み方

位置情報意味
一番下の行工場番号653653工場(ボールドウィン)
同行右側製造年月01971997年1月
組み合わせ完全情報653 01971997年1月653工場製

🏭 米国工場閉鎖の歴史

リーバイス社は2003年にアメリカ国内のすべての自社工場を閉鎖しました。これは製造コスト削減のための大きな経営判断でした。

米国工場閉鎖のタイムライン

出来事影響
1990年代後半段階的な工場閉鎖開始一部工場が海外移転
2002年大部分の工場が閉鎖米国製が激減
2003年最後の工場(バレンシア)閉鎖米国製リーバイスの終了

⭐ 米国最終モデルの特徴

刺繍タグの種類

  • USライン①:初期タイプ、レジスターマークの位置が特徴的
  • USライン②:中期タイプ、アイコンの縁が微妙に変化
  • USライン③:最終期タイプ、2002年頃まで使用

銀ストライプの位置

  • 1993-1994年:銀ストライプが左側
  • 1995年以降:銀ストライプが右側に変更

📈 価値評価の基準

要素価値への影響理由
米国製表記★★★★★2003年以降は存在しない
工場番号555★★★★☆最後の工場として人気
刺繍タグの状態★★★☆☆保存状態の良さを示す
製造年(2002-2003)★★★★☆真の最終モデル

この時代の製品は、単なる古着としてだけでなく、アメリカの製造業史の証人としての価値も持っています。特に2002年から2003年にかけて製造された製品は、真の「ラストUSA」として今後さらに価値が高まる可能性があります。

2000年代以降の現行モデルは週単位で製造時期が分かる

【リーバイス】2000年代以降の現行モデルは週単位で製造時期が分かる

2003年以降の現行リーバイスは、製造拠点が完全に海外に移転し、内タグのデザインや記載内容も大きく変化しました。現行モデルでは週単位での製造時期の特定が可能になっています。

🌍 2003年以降の製造拠点の変化

アメリカの自社工場閉鎖後、リーバイス社は世界各国の工場で生産を行うようになりました。それに伴い、内タグも多言語対応となり、より詳細な情報が記載されるようになりました。

現行モデルの主要生産国

生産国工場番号例特徴品質
メキシコ4996, 4459現在の主力生産地高品質
ベトナム3517, 4821アジア系の主力工場安定品質
中国8832, 9641大量生産対応標準品質
米国(委託)5115エルパソ等の委託工場最高品質

📅 現行モデルの製造時期の読み方

現行リーバイスの内タグには、製造時期が年と週の組み合わせで表記されています。

製造時期表記の例

表記読み方意味
03/202020年第3週2020年1月中旬
45/212021年第45週2021年11月上旬
12/222022年第12週2022年3月下旬

🏷️ 現行モデル内タグの構成

現行モデルの内タグは複数枚のタグが付けられており、各タグに異なる情報が記載されています。

タグ別情報内容

タグ順序記載内容詳細
1枚目製造国・品質表示MADE IN MEXICO等
2枚目サイズ情報ウエスト・レングス
3枚目多言語対応洗濯表示各国語での取り扱い方法
最終タグ製造詳細情報ロット・時期・工場・ライン

📊 販売ライン別の特徴

ラインコード対象市場特徴
USライン4100, 41アメリカ市場オリジナル仕様
JPライン4515, 45日本市場日本人体型対応
EUライン4300, 43ヨーロッパ市場EU規格対応

🎯 2003年以降の「MADE IN USA」について

2003年以降も「MADE IN USA」表記のリーバイスは存在しますが、これらはリーバイス社の自社工場ではなく、アメリカ国内の委託工場で製造されたものです。

主要な委託工場

  • ReadyOne Industries社(エルパソ)
  • Roicom USA社
  • Border Apparel Laundry社
  • IGP/USA

これらの委託工場製品は、工場番号が「5115」等で表記され、品質的にはかつての自社工場製に近いレベルを維持しています。ただし、生産量は限定的で、特別なラインや限定モデルでの使用が中心です。

現行モデルを購入する際は、これらの情報を確認することで、いつ、どこで、どのライン向けに製造されたものかを正確に把握することができます。

海外工場の番号一覧とそれぞれの特徴

【リーバイス】海外工場の番号一覧とそれぞれの特徴

リーバイスは長年にわたって世界各国の工場で製造されており、各国の工場には固有の番号が割り当てられています。これらの工場番号を知ることで、製造国だけでなく、品質や特徴も推測することができます。

🗺️ 地域別工場番号一覧

ヨーロッパ系工場

生産国工場番号稼働期間品質特徴
フランス275, 3881980-1990年代ヨーロッパ製の希少性
イギリス211, 299, 3111980-1990年代伝統的な縫製技術
スペイン292, 2951990年代南欧系の品質
ベルギー2661990年代中欧系の安定品質
ハンガリー2521990年代東欧系の技術力
ポーランド2731990年代東欧拡大期の工場

北中米系工場

生産国工場番号稼働期間品質特徴
カナダ212, 216, 2171980-2000年代北米系の高品質
メキシコ104, 493, 647, 9891990年代~現在現在の主力工場
グアテマラ324, 9771990-2000年代中米系の安定品質
ドミニカ3331990年代カリブ海系工場
コロンビア6891990年代南米系の技術
ハイチ2671990年代低コスト生産拠点

🏭 工場別品質評価と特徴

高品質工場群(★★★★☆以上)

  • 275(フランス):ヨーロッパの伝統的縫製技術
  • 311(イギリス):英国製デニムの高い品質
  • 216(カナダ):北米品質基準の維持

標準品質工場群(★★★☆☆)

  • 647(メキシコ):現行主力工場の安定品質
  • 324(グアテマラ):中米工場の代表例
  • 292(スペイン):南欧系の確実な技術

📈 工場番号による価値の違い

希少価値の高い工場

  1. フランス製(275, 388)
    • 理由:ヨーロッパ製の希少性
    • 特徴:独特の色落ち
    • 市場価値:★★★★☆
  2. イギリス製(211, 299, 311)
    • 理由:英国製デニムの伝統
    • 特徴:丁寧な縫製
    • 市場価値:★★★★☆
  3. カナダ製(212, 216, 217)
    • 理由:北米製の品質保証
    • 特徴:米国製に近い品質
    • 市場価値:★★★☆☆

🌏 アジア・オセアニア系工場

生産国工場番号時代特徴
香港3471990年代アジア製造拠点の先駆け
レソト450, 4992000年代アフリカ系工場
日本J22, J38, J091980-2000年代極東リーバイス

特別な存在:日本製リーバイス 日本で製造されたリーバイスは「極東リーバイス」と呼ばれ、独特の位置づけにあります。

日本製の特徴

  • ボタン裏刻印:「J」から始まる(J22, J38など)
  • 品質:縫製の丁寧さで定評
  • デニム:コーン社の赤耳デニムを使用するモデルも
  • 価値:日本のデニム文化への評価と共に上昇

工場番号を知ることで、そのリーバイスがどこで、いつ頃作られたかが分かり、品質や希少性の判断材料になります。特にヨーロッパ系や日本製は古着市場でも高い評価を受ける傾向があります。

セルビッジ(赤耳)の有無で1980年代中期前後を判別

【リーバイス】セルビッジ(赤耳)の有無で1980年代中期前後を判別

セルビッジ(赤耳)デニムの使用終了は、リーバイスの歴史において重要な転換点の一つです。この特徴を理解することで、1980年代中期前後の年代判別が可能になります。

🧶 セルビッジデニムとは

セルビッジデニムは、デニム生地の端部(耳)に赤い糸が織り込まれた特殊な織り方のことです。これは伝統的な織機で生産される高品質デニムの証とされています。

セルビッジデニムの特徴

項目内容詳細
織り密度高密度より強固な生地
色落ち独特の風合い味のある経年変化
耐久性高い長期間の着用に耐える
希少性現在は限定的ヴィンテージ価値

📅 セルビッジデニムの歴史的変遷

使用期間:~1980年代中期

  • 1915年以降:コーンミルズ社が生産を請け負い
  • 1980年代中期まで:すべての501に赤耳デニムを使用
  • 特徴:独占的にリーバイスに供給

変更の背景:1980年代中期

  • 理由:生産効率の向上
  • 変更内容:より幅広いデニム生地を使用する製造方法に移行
  • 結果:赤耳が消失、端部はほつれ止め処理に変更

🎯 赤耳モデル(1980-1986年頃)の特徴

1980年から1986年頃に製造された「赤耳モデル」は、セルビッジデニムを使用した最後の時代として、古着市場で特に高い人気を誇っています。

赤耳モデルの判別ポイント

確認箇所特徴判別方法
裾の端部赤い糸が見える裾を折り返して確認
アウトシーム赤耳が露出外側の縫い目部分
内タグ1980-1986年の表記製造年月で確認
パッチ黒字CARE表記80年代前半の特徴

🔍 セルビッジの確認方法

Step1:裾の確認 ジーンズの裾を折り返し、アウトシーム(外側の縫い目)部分を確認します。セルビッジデニムの場合、生地の端に赤い糸が織り込まれているのが見えます。

Step2:時代との整合性確認 セルビッジがある場合でも、それが本当に1980年代中期以前のものかを他の特徴で確認します。

セルビッジ有無による年代判別表

セルビッジの状態推定年代信頼度注意点
赤耳あり~1986年頃★★★★☆LVC復刻品と区別必要
赤耳なし1987年頃~★★★☆☆より詳細な年代判別が必要

⚠️ 復刻品との見分け方

近年、LVC(Levi’s Vintage Clothing)シリーズなどで、セルビッジデニムを使用した復刻モデルが発売されています。これらとオリジナルのヴィンテージを区別するポイント:

復刻品の特徴

  • タグやラベルに「LVC」「LEVI’S VINTAGE CLOTHING」の表記
  • パッチやボタン裏に「J」から始まる刻印
  • 内タグのデザインが現代的

オリジナルヴィンテージの特徴

  • 1980年代の内タグデザイン
  • アメリカ製工場番号(3桁数字)
  • 経年による自然な風合い

セルビッジデニムの知識は、リーバイスの年代判別において非常に有効なツールです。特に1980年代前後のモデルを見分ける際には欠かせない判別ポイントとなります。

まとめ:リーバイス製造年の見分け方と価値判断のポイント

【リーバイス】まとめ:リーバイス製造年の見分け方と価値判断のポイント

最後に記事のポイントをまとめます。

  1. リーバイスの製造年は内タグとボタン裏刻印から最も正確に判断できる
  2. 内タグが付けられるようになったのは1974年以降で、それ以前はパッチや赤タブで判断する
  3. ボタン裏の刻印は工場番号を示し、時代によって一桁・二桁・三桁と変化する
  4. 1974年を境に赤タブのEが大文字から小文字に変更された
  5. バックポケットのステッチは1977年頃にシングルからチェーンに変更された
  6. セルビッジ(赤耳)デニムの使用は1980年代中期に終了した
  7. 工場番号555(バレンシア工場)は米国最後の工場として特に価値が高い
  8. 1980年代後半から1990年代前半の内タグは7行構成で年が1桁表記される
  9. 1993年以降は刺繍タグが使用され、米国最終モデルの時代となった
  10. 2003年にリーバイス社はアメリカ国内の自社工場をすべて閉鎖した
  11. 現行モデルは週単位での製造時期が内タグから判別できる
  12. フランス製(275、388)やイギリス製(211、299、311)などの海外工場製品も希少価値がある
  13. 日本製リーバイス(J22等)は極東リーバイスとして独特の価値を持つ
  14. パッチのデザインは時代とともに変化し、XX表記やレジスターマークの有無で年代がわかる
  15. 年代判別は一つの特徴だけでなく複数の要素を総合的に判断することが重要である

調査にあたり一部参考にさせて頂いたサイト

  • https://hurugiblog.com/levis-inner-tag
  • https://jamtrading.jp/blogs/jam/12047433/
  • https://shibaken.work/post-2413/2021/2413/
  • https://note.com/vintajin/n/n943224780ae4
  • https://www.threads.com/@shuhei_nishiguchi/post/C9jOjqkviTK
  • https://levi-fun.com/%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%81%AE%E8%A3%BD%E9%80%A0%E5%B9%B4%E3%81%8C%E3%82%B9%E3%82%B0%E3%82%8F%E3%81%8B%E3%82%8B%EF%BC%81%E8%AA%B0%E3%81%A7%E3%82%82%E7%B0%A1%E5%8D%98%E3%81%AB/
  • https://de-suke.com/how-to-distinguish-levis-inner-tag
  • https://ameblo.jp/piro-surf/entry-12382766221.html
  • https://levi-fun.com/ribaisu-seizo-nen-mikata/
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