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リーバイス デニムジャケットの年代と見分け方を徹底解説!4大モデルの特徴から復刻版との違いまで

リーバイス デニムジャケットの年代と見分け方を徹底解説!4大モデルの特徴から復刻版との違いまで
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リーバイス デニムジャケット 年代 見分け方を知りたい方にとって、パッチやボタン、ステッチなど様々なディテールを総合的に判断することが重要です。リーバイスのデニムジャケット(通称Gジャン)は、1936年の誕生から現在まで、時代とともに細かな仕様変更が重ねられており、それぞれの年代には明確な特徴があります。

この記事では、ヴィンテージデニム愛好家やコレクターが実際に使用している見分け方のテクニックを、初心者にも分かりやすく体系化しました。ファースト、セカンド、サード、フォースという4大モデルの特徴から、復刻版との違い、さらには偽物の見抜き方まで、実践的な知識を網羅的にお伝えします。

この記事のポイント
✅ 4大モデル(ファースト〜フォース)の年代別特徴が理解できる
✅ パッチ・ボタン裏刻印・内タグによる確実な見分け方が身につく
✅ 復刻版LVCとオリジナルの明確な違いが分かる
✅ 偽物や改造品を見抜くポイントが習得できる

リーバイス デニムジャケットの年代別見分け方の基本

  1. リーバイス デニムジャケットの年代見分け方はパッチの確認から始める
  2. ボタン裏の刻印番号でオリジナルと復刻版を確実に判別できる
  3. 内タグの言語と表記内容が年代特定の決め手になる
  4. ステッチの色と配置パターンも重要な判別材料となる
  5. 赤タブのEの大きさで1971年前後を区別できる
  6. ケアタグの有無で1968-71年の特定が可能

リーバイス デニムジャケットの年代見分け方はパッチの確認から始める

【リーバイス】リーバイス デニムジャケットの年代見分け方はパッチの確認から始める

リーバイスデニムジャケットの年代を見分ける際、**最初に確認すべきはパッチ(後ろ襟元の革製または紙製のラベル)**です。パッチには品番や製造情報が記載されており、これを読み解くことで大まかな年代を特定できます。

パッチの形状と大きさは時代とともに変化しています。オリジナルの70505には「大パッチ」と「小パッチ」の2種類が存在し、大パッチは横約7cm×縦4cm強、小パッチは横約6.5cm×縦3.5cm程度の長方形です。1966年の557-70505ダブルネーム時代には大パッチが使用され、1966〜67年に小パッチへと移行したとされています。

📊 パッチの形状による年代区分

パッチタイプサイズ使用年代特徴
大パッチ7cm×4cm1966年頃ジーンズパッチに似た形状
小パッチ6.5cm×3.5cm1966-67年以降より長方形に近い形状

パッチの材質も重要な判別要素です。初期モデルは革製パッチ、1955年頃から紙製パッチに変更されました。また、パッチに記載されている文字の内容や配置も年代によって異なります。「EVERY GARMENT GUARANTEED」の表記があるものは1962年頃までの製造で、通称「ギャラ入り」と呼ばれる貴重なモデルです。

復刻版のパッチには現代的な要素が含まれており、よく観察すると違いが分かります。LVC(LEVI’S VINTAGE CLOTHING)の復刻ラインでは、パッチに「LEVI’S VINTAGE CLOTHING」の表記が含まれることが多く、これによってオリジナルと区別できます。

パッチの状態も見分けるポイントとなります。オリジナルのパッチは経年変化による自然なひび割れや変色が見られますが、復刻版では人工的なエイジング加工が施されている場合があり、その質感の違いを感じ取ることができるでしょう。

ボタン裏の刻印番号でオリジナルと復刻版を確実に判別できる

【リーバイス】ボタン裏の刻印番号でオリジナルと復刻版を確実に判別できる

ボタン裏の刻印は、リーバイスデニムジャケットのオリジナルと復刻版を見分ける最も確実な方法の一つです。特にトップボタン(一番上のボタン)の裏側を確認することで、ほぼ間違いなく判別が可能です。

オリジナルのデニムジャケットのボタン裏刻印は、製造工場や時期によって特定のパターンがあります。主なパターンは以下の4つに分類されます:アルファベット1文字(K、D、Oなど)、1桁〜3桁の数字(6、16、524など)、3桁の数字+アルファベット(524Mなど)、そして刻印なしです。

🔍 ボタン裏刻印による判別方法

オリジナル復刻版・現行
アルファベット1文字アルファベット+数字(例:J22)
1〜3桁の数字4桁の数字(例:4420)
刻印なし

復刻版や現行モデルの刻印には明確な特徴があります。日本企画のモデルには先頭に「J」が付くことが多く(例:J22)、これはオリジナルには存在しない表記です。また、4桁の数字も復刻版の特徴となっています。

ただし、「555」刻印は例外的なケースとして覚えておく必要があります。これはアメリカのバレンシア工場で1996年〜2003年に製造された復刻モデルの番号で、3桁数字でありながら復刻版という特殊な存在です。

年代別に見ると、オリジナル70505の初期モデル(1966〜67年頃)では「524」「525」などの3桁数字が多く見られ、これらはエルパソ工場で製造されたことを示しています。70年代に入ると製造工場の拡大に伴い、様々な番号が使用されるようになりました。

ボタンの形状自体も年代によって変化しており、初期モデルは中央が窪んだドーナツボタン、後期はフラットなタイプへと変わっています。ボタン裏の刻印は、パッチが劣化や改変で確認できない場合でも残っていることが多いため、特に重要な判別ポイントとなります。

内タグの言語と表記内容が年代特定の決め手になる

【リーバイス】内タグの言語と表記内容が年代特定の決め手になる

内タグ(左サイドシームに付いているタグ)の確認は、リーバイスデニムジャケットの年代特定において非常に有効な方法です。内タグはパッチやボタンよりも残っていないケースもありますが、残っていれば確実な判断材料となります。

オリジナルの内タグには、時代ごとに特徴的な変化があります。1980年代前半までのモデルでは、すべて英語表記のシンプルなタグが使用されていました。1980年から1985年頃、1985年から1988年頃、1988年から1994年頃、1993年以降と、時代ごとに微妙にデザインが変化しています。

📋 内タグの特徴による年代区分

年代タグの特徴判別ポイント
〜1980年代前半英語のみ表記シンプルなデザイン
1980年代後半〜情報量が増加7行構成、工場番号明記
復刻版・現行日本語表記あり電話番号記載

復刻版や現行モデルの内タグには、非常に明確な特徴として「日本語の表記」と「電話番号」の存在があります。これらはオリジナルには存在しない要素で、タグに日本語が書かれていたり、問い合わせ先の電話番号が記載されている場合は、ほぼ間違いなく復刻版または現行モデルと判断できます。

LVC(LEVI’S VINTAGE CLOTHING)などの復刻ラインの内タグには、「LEVI’S VINTAGE CLOTHING」の表記が入っていることが多く、これもオリジナルとの明確な違いです。また、内タグの素材感も判断材料になります。オリジナルの内タグは時代とともに材質や印刷方法が変化しており、特に古いモデルでは経年変化による独特の風合いがあります。

内タグが意図的に切り取られている場合もありますが、その跡を確認することでも情報が得られます。オリジナルの場合、長年の使用による自然な切れ目や摩耗が見られますが、復刻版の場合は意図的に切り取った跡が新しく見えることがあります。

内タグの取り付け位置も時代によって変化しており、80年代後半以降は胸ポケットの裏、90年代はフロントボタンの裏といったように移り変わっています。これらの細かな違いを総合的に判断することで、より正確な年代特定が可能になります。

ステッチの色と配置パターンも重要な判別材料となる

【リーバイス】ステッチの色と配置パターンも重要な判別材料となる

ステッチ(縫い目)の色と配置パターンは、リーバイスデニムジャケットの年代を見分ける上で重要でありながら、見落とされがちな判別材料です。ステッチの特徴は年代や製造工場によって異なるため、細部まで確認することでより正確な判断が可能になります。

オリジナルの初期モデル(1966〜67年頃)では、オレンジやイエローの糸が特徴的に使用されていました。特に初期の「プロトタイプ」と呼ばれるモデルでは、ポケット裏がオレンジの平行ステッチになっていたり、アジャスタベルトがシングルステッチだったりする特徴があります。

🎯 ステッチパターンによる年代判別

時期ステッチの特徴具体的なポイント
1966-67年オレンジ・イエロー糸ポケット裏オレンジ平行ステッチ
1967-68年ネイビー・ブルー糸2本→1本ステッチに変化
復刻版イエロー・オレンジ2色使いVライン部分に特徴的な配色

70505の進化に伴い、ステッチのパターンも変化していきました。1967〜68年頃のモデルでは、フロントポケット入り口の糸の色がネイビーやブルーに変わり、2本だったステッチが1本になるなどの変化が見られます。これらの変化は、リーバイス社の製造技術の向上と効率化を反映したものと考えられます。

復刻版のステッチには独特の特徴があります。LVCなどの高級復刻ラインでは、オリジナルのステッチパターンを忠実に再現しようとしていますが、微妙な違いが存在します。例えば、復刻版ではステッチのイエローとオレンジの2色使いが目立つ傾向があり、ポケット部から裾にかけてのVラインがイエロー、フロントヨーク(生地の切り替え部)の取り付けステッチの上がオレンジ、下がイエローというパターンが多く見られます。

袖先のステッチも重要な判別ポイントです。初期のモデルではシングルステッチが使用されており、後のモデルではダブルステッチへと変化しています。この違いを確認することで、より精密な年代特定が可能になります。

ポケットのフラップの形状も、オリジナルと復刻では微妙に異なります。こうしたディテールの違いは一見して分かりにくいものの、慣れてくると判別のヒントになります。ステッチの特徴は、パッチやボタン裏の刻印と組み合わせて総合的に判断することで、より正確な年代特定や真贋判定が可能になります。

赤タブのEの大きさで1971年前後を区別できる

【リーバイス】赤タブのEの大きさで1971年前後を区別できる

赤タブに記載されている「LEVI’S」の文字、特に**「E」の大きさは1971年を境に大文字から小文字へと変更**されたため、この特徴だけでおおよその製造時期を判断できる非常に分かりやすい見分け方です。

1971年以前のモデルには「ビッグE」と呼ばれる**大文字の「E」(LEVI’S)が使用されており、1971年以降は「スモールe」と呼ばれる小文字の「e」(LEVi’S)**に変更されました。この変更は全モデル共通で行われたため、デニムジャケットの年代判別において最も信頼性の高い指標の一つとなっています。

赤タブによる年代区分

タイプ表記製造年代希少価値
ビッグELEVI’S〜1971年高い
スモールeLEVi’S1971年〜普通

赤タブには他にも見分けるポイントがあります。「V」の形状が左右対称か左右非対称かという違いも存在します。一般的に古いモデルには左右対称の「V」が多く使われていますが、フォースのビッグE時代には両方のタイプが混在しているため、70505の年代判別には補助的な材料として考えるのが適切でしょう。

ビッグEモデルは、特に初期のものほど希少価値が高く、コレクターの間で高値で取引されることがあります。一方、スモールeモデルは比較的数が多く残っており、ヴィンテージとしての価値はビッグEほど高くないことが多いです。

復刻版では、主にビッグE時代のデザインが再現されていることが多いです。LVCなどの高級復刻ラインでは、ビッグEの細部までこだわって再現されていますが、一般的な復刻版ではスモールeが採用されていることもあります。

赤タブが残っていない場合は、他の特徴(パッチ、ボタン裏、内タグなど)と併せて総合的に判断する必要があります。また、赤タブの付け替えや改造が行われている可能性もあるため、他の特徴と矛盾がないかも確認することが重要です。赤タブの取り付け位置も年代によって変化しており、初期は胸ポケットのフラップ部分、後期は別の位置に移動するなど、細かな変化を把握することでより正確な判定が可能になります。

ケアタグの有無で1968-71年の特定が可能

【リーバイス】ケアタグの有無で1968-71年の特定が可能

ケアタグ(洗濯表示タグ)の存在は、リーバイス70505の年代判別において非常に重要な判断材料となります。このケアタグは、パッチの下に付いている白い洗濯表示のタグのことで、1968年から1971年頃のモデルに特徴的に見られる限定的な要素です。

ケアタグには**「HOT WASH NORMAL CYCLE-COLOR WILL BLEED-WASH AND TUMBLE ALONE. SHRINKS APPROX.3%」**という英語の洗濯説明が記載されています。これは「高温の通常洗濯サイクルで洗え、色落ちするので単独で洗濯・乾燥すること、約3%縮む」という意味で、当時のアメリカの洗濯文化を反映した内容となっています。

🏷️ ケアタグによる年代判別表

ケアタグ赤タブ推定年代希少性
なしビッグE〜1968年極めて高い
ありビッグE1968〜1971年高い
ありスモールe1972年頃普通
なしスモールe1972年以降普通

ケアタグによる区分は、比較的明確な判別基準となります。特に「ビッグEにケアタグが付いている」というパターンは、1968〜1971年という限られた期間のモデルであることを示す重要な証拠になります。この組み合わせは、フォースモデルの中でも特に人気が高く、コレクター間では高い評価を受けています。

復刻版では、オリジナルのどの時代のモデルを再現するかによって、ケアタグの有無が決まります。LVCなどの高級復刻ラインでは、オリジナルに忠実にケアタグを再現していることがありますが、一般的な復刻版ではケアタグの代わりに現代の洗濯表示が記載されたタグが付いていることが多いです。

ケアタグは小さいため見落としがちですが、年代特定の重要な手がかりになりますので、70505を購入する際や所有している場合は、ぜひ確認してみてください。ただし、経年劣化でケアタグが失われていることもあるため、その場合は他の特徴と併せて総合的に判断する必要があります。

ケアタグの材質も時代によって変化しており、66前期のフォースではケアタグは布製、66後期以降では紙製になります。このような細かな違いも、より精密な年代特定において重要な情報となります。


リーバイス デニムジャケット4大モデルの年代と見分け方

【リーバイス】ケアタグの有無で1968-71年の特定が可能
  1. ファーストモデル506XXは1936-1953年製造のワークウェアの原点
  2. セカンドモデル507XXは胸ポケットが2つになった1952-1962年の進化形
  3. サードモデル557XXは現代Gジャンの原型となった1962-1967年の完成形
  4. フォースモデル70505はより現代的なシルエットの1967年以降のモデル
  5. 復刻版LVCとオリジナルの明確な違いを理解する
  6. 偽物や改造品を見抜くポイントを押さえる
  7. まとめ:リーバイス デニムジャケット年代見分け方の総合判断法

ファーストモデル506XXは1936-1953年製造のワークウェアの原点

【リーバイス】ファーストモデル506XXは1936-1953年製造のワークウェアの原点

ファーストモデル506XXは、リーバイスのデニムジャケット史において絶対的存在とも呼ばれる記念すべき第一世代です。1936年に誕生した当時は「プリーデッド・ブラウス」という名称で呼ばれており、現在のGジャンの原型となった革新的なワークウェアでした。

506XXの最も特徴的なディテールは、フロント中央に施されたプリーツです。このプリーツは作業時の動きやすさを考慮して設計されており、デニムジャケットを象徴する意匠として現在でも受け継がれています。また、胸ポケットは左側のみの1ポケット仕様で、シンプルながら機能的なデザインとなっています。

📊 506XX(ファースト)の年代別特徴

時期特徴詳細
1937年以前赤タブなしシンチバックルが丸み、ボックスステッチ位置下
1937-1942年赤タブ付きボックスステッチ大型化、滑り止め付きバックル
1942-1945年大戦モデルフロントボタン4つ、月桂樹ボタン
1946-1953年モデルチェンジ針なしバックル、トラッカー仕様

大戦時期(1942-1945年)の506XXは特別な存在です。戦時中の物資統制により、フロントボタンが通常の5つから4つに減らされたものが多く、ボタンも通常のLevi’s表記のものと、月桂樹が描かれているものの両方が存在します。このような戦時下の制約が生み出した特殊な仕様は、現在では極めて高い希少価値を持っています。

1946年から1953年にかけての最終期モデルでは、重要な仕様変更が行われました。当時トラッカージャケットとして着用されていたGジャンは、シンチバックルについている2本針が車を傷つけると不評だったため、針無しのバックルに変更されました。この変更は実用性を重視したリーバイス社の姿勢を示しています。

506XXの片面タブも重要な識別ポイントです。表面のみにロゴが入る仕様は1953年まで続き、この年に両面タブへと変更されました。また、フラップの裏にはライトオンスデニムが使用されているのも特徴の一つで、これは後のモデルでは見られない仕様です。

現在のヴィンテージ市場において、506XXは**「デニムジャケットのキング」**と呼ばれるほどの絶対的存在となっています。特に戦前モデルや大戦モデルは、状態とサイズによっては軽く100万円を超える価値を持つものもあり、リーバイスコレクターにとっては憧れのアイテムとなっています。

セカンドモデル507XXは胸ポケットが2つになった1952-1962年の進化形

【リーバイス】セカンドモデル507XXは胸ポケットが2つになった1952-1962年の進化形

セカンドモデル507XXは、506XXの基本デザインを継承しながら、より実用的に進化したモデルです。1952〜1953年頃に506XXから507XXへのモデルチェンジが行われ、最も大きな変更点は胸ポケットが左のみの1ポケットから両胸2ポケットへと変更されたことです。

507XXの大きな特徴として、シンチバックの廃止とアジャスターベルトの採用があります。バックウエスト部分の両脇にアジャスターベルトが設けられ、この仕様は現在のGジャンにおいても見られるデザインです。この変更により、より着やすく調整しやすいジャケットへと進化しました。

🎯 507XX(セカンド)の主要特徴

項目詳細前モデルとの違い
胸ポケット両胸2ポケット506XXは左のみ1ポケット
ウエスト調整アジャスターベルト506XXはシンチバック
赤タブ初期:片面、後期:両面506XXは片面のみ
製造期間約10年506XXより短期間

507XXのサイズ展開には興味深い特徴があります。サイズ42以上からサイドに接ぎが入る仕様となっており、これもセカンドモデルの特徴の一つです。この接ぎは大きいサイズでの型崩れを防ぐための実用的な工夫であり、当時の製造技術と品質への配慮を示しています。

赤タブについても注目すべき変化があります。507XX初期モデルは片面タブ、1953年頃から両面タブに変更されました。そのため、片面タブの507XXは生産期間が短く、より希少価値が高いとされています。

プリーツの意匠はセカンドモデルまで採用されており、507XXが「プリーツ付きGジャン」の最後のモデルとなりました。次のサードモデルからはプリーツが廃止されるため、クラシックなGジャンスタイルを求める愛好家にとって507XXは重要な位置づけとなっています。

フラップの裏には引き続きライトオンスデニムが配されており、この細部への配慮も507XXの品質の高さを示しています。現在のヴィンテージ市場では、507XXは506XXよりも入手しやすい価格帯でありながら、50年代らしいデザインの魅力を十分に味わえるモデルとして人気を集めています。

レザーパッチが1957年頃に紙パッチへ変更されるため、パッチとタブの組み合わせによって、より詳細な年代判別が可能です。この時代の変化を理解することで、507XXの価値をより深く理解できるでしょう。

サードモデル557XXは現代Gジャンの原型となった1962-1967年の完成形

【リーバイス】サードモデル557XXは現代Gジャンの原型となった1962-1967年の完成形

サードモデル557XXは、現在のGジャンのベースとなった革新的なデザインを持つモデルです。1962年頃に登場したこのモデルは、それまでのファーストやセカンドとは大きく異なる外観を持ち、ファッションを意識したスタイリッシュなデザインに進化しました。

557XXの最も印象的な特徴は、両胸ポケットから裾に向かって走るV字型のステッチです。このデザインは現在でもGジャンの代表的なディテールとして受け継がれており、557XXが現代デニムジャケットの原型であることを示しています。

🌟 557XX(サード)の革新的特徴

要素557XXの特徴前モデルからの変更点
ポケット形状埋め込み型外付けから内蔵式に変更
ステッチパターンV字型ステッチ全く新しいデザイン
プリーツ廃止クリーンなフロント面
アームホール拡大より動きやすく
着丈短いまま次のフォースで長くなる

プリーツの廃止は557XXの大きな変更点です。ファーストとセカンドの特徴であったフロントプリーツが完全に廃止され、よりクリーンで現代的な外観を獲得しました。この変更により、ワークウェアから日常着としての側面が強くなったと考えられます。

557XXの中でも特に注目されるのが**「ギャラ入り」モデル**です。パッチに「Every Garment Guaranteed」と表記されているものは、557XXの最初期モデルであり、希少性が極めて高いとされています。557XXは「557」「557XX」「557XX ギャラ入り」と分類され、ギャラ入りが最も価値が高いとされています。

製造期間の短さも557XXの特徴の一つです。1962年から1967年頃までの約5年間という比較的短期間で生産されたため、他のモデルと比較して現存する個体数が少なく、その希少性が価値を高めています。

フラップの裏のライトオンスデニムがなくなったのも557XXの変更点です。この変更により、製造コストの削減と合理化が図られたと考えられます。また、赤タブがフラップに付く仕様も557XXの特徴となっています。

557XXは**「生産期間が短く希少だが、それでも1st、2ndと比べ購入しやすい価格帯で着丈が長く合わせやすい」**という評価を受けており、ヴィンテージ初心者にもおすすめのモデルとして位置づけられています。現代のファッションにも合わせやすいデザインであることから、実用性と希少性を兼ね備えたモデルと言えるでしょう。

フォースモデル70505はより現代的なシルエットの1967年以降のモデル

【リーバイス】フォースモデル70505はより現代的なシルエットの1967年以降のモデル

フォースモデル70505は、リーバイスのデニムジャケット史において最終形態とも呼ばれる重要なモデルです。1967年頃に登場し、サードからの移行期には557/70505のダブルネームの時期もありました。それ以前のモデルと比べ、より現代的なシルエットへと進化しており、着丈が長くなり身幅が細くなるなど、スタイリッシュな印象に変化しています。

70505の大きな変化の一つは、着丈が長くなったことです。これまでのモデルは比較的短い着丈でしたが、70505では明らかに長くなり、現代のGジャンに近いプロポーションとなりました。また、胸ポケットからのVステッチの傾斜が緩くなり、末端部が閉じていないのも特徴です。

📈 70505(フォース)の年代別変化

期間特徴詳細
1966年ダブルネーム557-70505表記
1966-67年初期小パッチサードシルエット残存
1967-69年中期完成型フォースシルエット確立
1969-71年ケアタグ付きビッグE最終期
1971年以降スモールe大量生産時代

主要な部分のステッチは、全てオレンジの糸になっているのも70505の特徴の一つです。これは前モデルでは見られなかった統一された配色で、製造工程の合理化を示していると考えられます。

70505には末尾に4桁の数字が追加された品番が存在します。「70505-0217」は標準的なデニム素材のGジャンを指し、内側に特別な裏地はついていません。一方、「70505-0317」はブランケットライナー(毛布状の裏地)が付いた防寒タイプのモデルを指します。このブランケットライナー付きモデルは、寒冷地や冬シーズン用として人気があり、通常のモデルよりも保温性に優れています。

70505の個人的な分類システムも存在します。①557-70505実質的サード(ダブルネーム)、②70505Eプロトタイプ(初期小パッチ)、③70505E前期1(一部サード仕様・サード型)、④70505E前期2(一部サード仕様・準フォース型)、⑤70505E中期(完成型)、⑥70505E後期(ケアタグ)、⑦70505e66前期、⑧70505e66後期といった細かな区分が愛好家の間では使われています。

現在の価格動向を見ると、70505は数年前まではビッグEでも比較的安価で購入できましたが、最近は数万円でも良く売れている状況です。サードとフォースのLVCよりもオリジナルの古着の方が安かったという時代は終わり、現在ではオリジナルのビンテージ、特にビッグEモデルの価格が上昇し、復刻版の価格を上回るケースが増えています。

復刻版LVCとオリジナルの明確な違いを理解する

【リーバイス】復刻版LVCとオリジナルの明確な違いを理解する

復刻版LVC(LEVI’S VINTAGE CLOTHING)とオリジナルの違いを理解することは、正確な年代判別と適正な価値評価のために不可欠です。1980年代後半からリーバイスが開始した復刻事業により、現在市場には多くの復刻版が流通しており、見分け方を知らないと判断を誤る可能性があります。

LVCは過去のロットナンバーを忠実に復刻したラインとして展開されており、オリジナルを詳細に研究して製作されています。しかし、現代の製造方法や安全基準に合わせた変更が加えられているため、完全に同一というわけではありません。

🔍 LVC復刻版とオリジナルの見分け方

確認箇所オリジナルLVC復刻版
内タグ英語のみ日本語表記・電話番号あり
ボタン裏刻印アルファベット・1-3桁数字アルファベット+数字・4桁数字
パッチ表記当時の表記のみLEVI’S VINTAGE CLOTHING記載
価格古着相場で変動新品定価からスタート

内タグは最も確実な判別方法の一つです。復刻版の内タグには日本語の表記や問い合わせ先の電話番号が記載されており、これらはオリジナルには存在しない要素です。特にアルファベットと数字の組み合わせ(例:J22)や4桁の数字は復刻版の特徴で、日本企画のモデルには「J」が先頭につくことが多いです。

LVCの主要復刻モデルには以下があります:**70506-0023(1936年モデル506XXの復刻版)、70507-0056(1953年モデル507XXの復刻版)、70505-0131(1967年モデル70505の復刻版)**など、それぞれ特定の年代のモデルを参考に製作されています。

復刻版の品質は決して劣るものではなく、むしろ現代の技術で製造されているため耐久性においては優れている場合も多いです。また、復刻版の中にはオリジナル以上に細部にこだわったモデルもあり、単純に「オリジナルの方が良い」とは言い切れない面があります。

価格面での違いも重要です。オリジナルのビンテージモデル、特にビッグE時代の506XXや507XXは希少性が高く高額になる傾向がありますが、復刻版は新品でも比較的手に入りやすい価格で販売されています。ただし、バレンシア製などの特殊な復刻モデルは例外的に高値がつくこともあります。

エイジング加工の違いも見分けるポイントです。オリジナルの経年変化は自然な使用による摩耗や色落ちですが、復刻版では人工的なエイジング加工が施されている場合があり、その質感の違いを感じ取ることができる場合があります。これらの知識を総合することで、より正確な判別が可能になります。

偽物や改造品を見抜くポイントを押さえる

【リーバイス】偽物や改造品を見抜くポイントを押さえる

ヴィンテージリーバイスの人気の高まりとともに、偽物や改造品も市場に出回るようになり、購入時の注意が必要です。特に高額なビンテージモデルほど偽物のリスクが高く、正しい知識を持って判別することが重要です。

偽物の見分け方にはいくつかの明確なポイントがあります。最も確実な判別方法はボタン裏の刻印で、偽物では「501」という刻印が付いていることが多く、これはオリジナルには基本的に存在しない刻印です(80〜90年代の一部レギュラーモデルを除く)。

⚠️ 偽物・改造品の見分け方チェックリスト

チェック項目偽物の特徴オリジナルの特徴
ボタン裏刻印「501」表記が多いアルファベット・1-3桁数字
赤タブ短い・質感が安っぽい適切な長さ・良質な質感
シンチバック指で簡単に曲がる適度な硬さ・強度
縫製裏側が雑丁寧で均一な縫製
全体の質感新しすぎる・不自然自然な経年変化

赤タブの品質も重要な判別ポイントです。偽物の赤タブは往々にして短く、質感も安っぽいものが使用されています。オリジナルの赤タブは適切な長さがあり、織りの品質も高いため、実際に触ってみることで違いを感じ取ることができます。

シンチバックの強度も確認すべきポイントです。偽物のシンチバックは指で簡単に曲がってしまうような柔らかい素材が使用されていることが多く、オリジナルの適度な硬さと強度を持つものとは明らかに異なります。

改造品についても注意が必要です。パッチの付け替え、赤タブの交換、ボタンの変更などが行われている場合があり、一つのパーツだけでなく複数の特徴を総合的に判断することが重要です。特に高額なモデルでは、異なる年代のパーツを組み合わせて価値を高く見せかける手口も存在します。

購入時の注意点として、以下が挙げられます:信頼できる販売店からの購入、複数の特徴による総合判断、不自然に安い価格への警戒、詳細な写真や説明の確認など。また、判断に迷う場合は専門家や詳しい愛好家に相談することも重要です。

縫製の品質も見分けのポイントです。偽物では裏側の縫製が雑で、ステッチが不均一だったり、糸処理が不適切だったりします。オリジナルは製造当時から品質管理が行き届いており、経年による劣化はあっても、基本的な縫製技術は高いレベルを保っています。

まとめ:リーバイス デニムジャケット年代見分け方の総合判断法

【リーバイス】まとめ:リーバイス デニムジャケット年代見分け方の総合判断法

最後に記事のポイントをまとめます。

リーバイス デニムジャケット 年代 見分け方について、重要なポイントを振り返りましょう:

  1. パッチの形状と素材が年代判別の基本となる(大パッチ・小パッチ・革パッチ・紙パッチの区別)
  2. ボタン裏刻印はオリジナルと復刻版を確実に判別する最重要ポイントである
  3. 内タグの言語表記(英語のみか日本語記載があるか)で真贋判定が可能である
  4. ステッチの色と配置パターンが年代と製造工場を示す重要な手がかりとなる
  5. 赤タブのEの大小で1971年前後の区別が明確にできる
  6. ケアタグの有無により1968-71年の限定期間モデルを特定できる
  7. ファースト506XXは1936-1953年製造のデニムジャケットの原点である
  8. セカンド507XXは両胸ポケット採用の1952-1962年進化形である
  9. サード557XXは現代Gジャンの原型となった1962-1967年完成形である
  10. フォース70505は現代的シルエットの1967年以降最終形態である
  11. LVC復刻版には内タグの日本語表記と電話番号が明記されている
  12. 偽物はボタン裏刻印「501」と赤タブの品質で見分けられる
  13. 複数の特徴を総合的に判断することが正確な年代特定につながる
  14. 価格相場の変動によりオリジナルヴィンテージの価値が上昇している
  15. 専門知識と実物確認の組み合わせが最も確実な判別方法である

調査にあたり一部参考にさせて頂いたサイト

  • https://jamtrading.jp/blogs/jam/1017085/
  • https://dig-it.media/lightning/article/12074/
  • https://levi-fun.com/levi-s-70505-fukuoku-miwakekata/
  • https://hikakaku.com/blog/all-category/maker-brand/LEVI_S/4892/
  • https://archipelago.mayuhama.com/entry/2022/02/08/182154
  • https://vintege-collection.hatenablog.com/entry/2022/01/17/205934
  • https://lifeonline.jp/how-to-identify-levis-vintage
  • https://note.com/vintajin/n/n943224780ae4
  • https://jp.pinterest.com/pin/605382374950261176/
  • https://note.com/storagech/n/nb2a7942d2abb
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