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リーバイス552の特徴を徹底解説!サンアンジェロ工場製デニムの見分け方と価値判断のポイント

リーバイス552の特徴を徹底解説!サンアンジェロ工場製デニムの見分け方と価値判断のポイント
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ヴィンテージデニム愛好家なら一度は見たことがある、リーバイスのトップボタン裏に刻まれた「552」という数字。この小さな刻印が示すのは、実はリーバイス552の特徴を理解する上で最も重要な手がかりなのです。552刻印は1980年代から1990年代にかけて稼働していたテキサス州サンアンジェロ工場を示すコードで、米国製リーバイスの貴重な証拠として多くのコレクターから注目を集めています。

リーバイス552の魅力は単なる工場番号以上の意味を持ちます。この時代のジーンズは、機械化が進む前の手作業に近い製法と、大量生産時代の効率性が絶妙にバランスした、いわば「過渡期の名作」とも言えるでしょう。本記事では、徹底的な調査により552刻印の真の価値から年代判別法、さらには購入時の注意点まで、どこよりも詳しく解説していきます。

この記事のポイント
✅ リーバイス552がサンアンジェロ工場製である根拠と歴史的背景
✅ ボタン裏刻印と内タグを使った正確な年代判別方法
✅ 552刻印モデルの市場価値と状態による価格差の実態
✅ 他の人気工場番号との比較と希少性ランキング

リーバイス552の特徴と基本情報を完全理解

  1. リーバイス552刻印はテキサス州サンアンジェロ工場の証拠
  2. 552ジーンズの製造年代は1980年代~1990年代が中心
  3. ボタン裏刻印と内タグの工場番号が一致するのが真正品の特徴
  4. 552モデルの主力製品はレギュラー501ストレート
  5. サンアンジェロ工場製品の縫製仕様と品質の特徴
  6. 552刻印ジーンズの色落ちパターンと経年変化

リーバイス552刻印はテキサス州サンアンジェロ工場の証拠

【リーバイス】リーバイス552刻印はテキサス州サンアンジェロ工場の証拠

リーバイスのトップボタン裏に刻まれた「552」という数字は、テキサス州サンアンジェロにあったリーバイス社の工場を示すコードです。この工場は1980年代から1990年代にかけて稼働していた米国内の重要な生産拠点の一つで、主に501モデルを中心とした製造が行われていました。

サンアンジェロ工場の位置づけを理解するには、リーバイス社の工場展開の歴史を知る必要があります。この時代、リーバイス社は米国内に複数の工場を持ち、それぞれに独自の番号を割り当てて品質管理を行っていました。552番は5から始まる3桁番号で、これはリーバイス社の直営工場であることを示しています。

🏭 リーバイス工場番号の分類システム

番号の特徴工場の種類具体例
5から始まる3桁リーバイス直営工場552(サンアンジェロ)、555(バレンシア)
6から始まる3桁社外委託工場643、650、653
アルファベット1950-70年代の工場A、D、E、F、J、K、L
1-2桁数字初期の工場番号2、4、6、16

サンアンジェロ工場の特色として、品質の安定性が挙げられます。この工場では、当時としては先進的な製造設備を導入しながらも、まだ完全自動化には至っていない時期の製品を製造していました。そのため、機械の精密さと人の手による調整が絶妙にバランスした、独特の風合いを持つジーンズが生み出されていたのです。

また、552刻印のジーンズは全て米国製であることが保証されています。これは2003年にリーバイス社が米国内の全工場を閉鎖する前の貴重な米国製品であることを意味しており、現在では入手困難な歴史的価値を持つアイテムとなっています。

552ジーンズの製造年代は1980年代~1990年代が中心

【リーバイス】552ジーンズの製造年代は1980年代~1990年代が中心

リーバイス552刻印のジーンズは、主に1980年代から1990年代にかけて製造されたモデルです。この時期は、リーバイス社にとって大きな転換期であり、伝統的な製法から現代的な大量生産システムへと移行していく過渡期でもありました。

製造年代をより詳しく特定するには、内タグの情報が重要になります。552工場で製造されたジーンズの内タグには、工場番号と製造年月が記載されており、例えば「552 0597」という表記があれば、1997年5月にサンアンジェロ工場で製造されたことを意味します。

📅 年代別552ジーンズの特徴

製造年代主な特徴パッチの種類市場での評価
1980年代後半赤文字501パッチ、内股シングル縫い紙パッチ(赤字印刷)高い人気
1990年代前半より機械化された縫製紙パッチ(印刷統合)安定した需要
1990年代後半ブラックデニムも製造紙パッチ(現代的デザイン)コレクター注目

1980年代後半から1990年代前半にかけての552刻印ジーンズには、**「赤文字501」**と呼ばれるタイプが多く見られます。これは、パッチ(革の部分)に「501」の文字が赤く印刷されているもので、この時期の特徴的なディテールとして知られています。

また、1990年代半ばから後半にかけては、552工場でもブラックデニムの製造が行われていました。これらは「501-0658」などの品番で呼ばれることもあり、先染めの黒デニムとして独特の魅力を持っています。通常のインディゴデニムとは異なる色落ちパターンを楽しめるため、コレクターの間では特に注目されているアイテムです。

ボタン裏刻印と内タグの工場番号が一致するのが真正品の特徴

【リーバイス】ボタン裏刻印と内タグの工場番号が一致するのが真正品の特徴

リーバイス552の真正性を確認する上で最も重要なポイントが、トップボタン裏の刻印と内タグに記載された工場番号の一致です。本物の552ジーンズであれば、この二つの番号は必ず同じ「552」になっているはずです。

この一致確認が重要な理由は、偽物や部品交換された製品を見分けるためです。もしボタン裏と内タグの番号が一致しない場合は、何らかの理由でボタンが交換されたか、偽物の可能性も考えられます。特にヴィンテージジーンズ市場では、このような確認作業が必須となります。

🔍 真正性チェックのポイント

チェック項目確認方法注意点
ボタン裏刻印トップボタンの裏面を確認錆や摩耗で見えにくい場合あり
内タグ工場番号内側のタグの数字をチェック洗濯で薄れている場合あり
製造年月内タグの日付表示を確認年代により記載方法が異なる
MADE IN USA表記パッチまたは内タグで確認米国製であることの証明

内タグの552は通常、製造年月の情報と共に記載されています。例えば「552 0394」のような形式で、「552」が工場番号、「0394」が1994年3月製造を示しています。この表記方法は年代によって若干異なるため、正確な製造時期を知るためには表記パターンの理解が必要です。

また、内タグには他にもサイズ情報や素材情報、洗濯方法などが記載されています。特に80年代から90年代の552刻印ジーンズでは、内タグの構成や情報量が年代によって変化しているため、これらの違いも年代判別の重要な手がかりとなります。

さらに重要なのは、MADE IN USA表記の確認です。552刻印のジーンズは全て米国製であるため、パッチや内タグに必ずこの表記があるはずです。この表記がない場合や、「MADE IN」の後に他の国名が続く場合は、552以外の工場番号の可能性があります。

552モデルの主力製品はレギュラー501ストレート

【リーバイス】552モデルの主力製品はレギュラー501ストレート

リーバイス552工場で製造された主力製品は、レギュラー501ストレートモデルです。1981年頃から登場したレギュラー501は、それまでの赤耳(セルビッチ)デニムとは異なり、脇割り縫い(ロック縫い)という縫製方法を採用した現代的なモデルでした。

レギュラー501の最大の特徴は、大量生産を可能にする縫製技術の採用です。アウトシーム(外側の縫い目)には赤耳が使われておらず、脇割り縫いが採用されています。これにより、従来のセルビッジデニムよりも効率的な生産が可能になりました。

👖 552工場製レギュラー501の特徴

部位1980年代の仕様1990年代の仕様変更理由
アウトシーム脇割り縫い(ロック縫い)同左大量生産効率化
インシーム内股シングル(裏ロック縫い)内股ダブル(Wステッチ巻き縫い)強度向上
アーキュエイトステッチ手作業的なカーブ浅いカーブ(機械縫製)自動化対応
バックポケットステッチチェーンステッチ同左品質維持

インシーム(内側の縫い目)については、年代による変化が見られます。1980年代のモデルでは**「内股シングル」と呼ばれる裏ロック縫いが採用されていましたが、1990年代になると「内股ダブル」**と呼ばれるWステッチ巻き縫いに変更されています。この変化は、強度向上と製造効率の両立を図ったものと考えられます。

また、1990年代の552刻印レギュラー501では、アーキュエイトステッチ(バックポケットの刺繍)のカーブが浅くなる傾向が見られます。これは全自動ロボットによる縫製が導入されたためで、個体差が少なくなり、より均一な仕上がりになっています。

バックポケット裏のステッチについては、70年代までのシングルステッチからチェーンステッチに変更されており、552刻印のジーンズもこのチェーンステッチが採用されています。チェーンステッチは、独特の色落ちパターンを生み出すことで知られており、ヴィンテージジーンズ愛好家に好まれる仕様です。

サンアンジェロ工場製品の縫製仕様と品質の特徴

【リーバイス】サンアンジェロ工場製品の縫製仕様と品質の特徴

サンアンジェロ工場(552)で製造されたジーンズは、高い品質水準を維持していたことで知られています。この工場では、当時としては先進的な設備を導入しながらも、職人の技術も重要視される製造体制が取られていました。

縫製仕様の特徴として、まず挙げられるのが糸の品質です。552工場では、耐久性の高い綿糸を使用し、特にストレスがかかりやすい部分には補強が施されていました。また、縫製のピッチ(運針数)も適切に調整されており、強度と見た目のバランスが取れた仕上がりになっています。

🧵 552工場の品質管理基準

品質項目基準・特徴他工場との違い
糸の品質高強度綿糸使用より耐久性重視
縫製ピッチ適切な運針数で調整美観と強度のバランス
リベット打ち精密な位置決めばらつきが少ない
パッチ貼り均一な接着強度剥がれにくい

デニム生地については、主に14オンスのコーンミルズ社製デニムが使用されていました。コーンミルズ社は、リーバイス社に独占的にデニム生地を供給していた会社で、その品質の高さは業界でも定評がありました。552工場製のジーンズにこの生地が使われていることは、品質面での信頼性を示す重要な要素です。

また、色落ちの特徴として、**縦落ち(タテ落ち)**が美しく出ることが挙げられます。これは、デニム生地の織り方や染色方法、そして着用による摩擦パターンが組み合わさって生まれる現象で、552工場製のジーンズは特にこの縦落ちが顕著に現れると言われています。

品質管理の面では、各工程での検品が徹底されており、不良品の流出が非常に少ないことも特徴でした。そのため、現在でも552刻印のジーンズは、同年代の他工場製品と比べて良好な状態で残っているものが多く見つかります。

552刻印ジーンズの色落ちパターンと経年変化

【リーバイス】552刻印ジーンズの色落ちパターンと経年変化

リーバイス552刻印のジーンズは、独特の色落ちパターンを示すことで多くのデニム愛好家に愛されています。この色落ちは、使用されているデニム生地の品質、縫製技術、そして着用者の使用方法が組み合わさって生まれる、まさに「一品物」の美しさを持っています。

色落ちの特徴として最も顕著なのは、縦方向のフェードラインです。これは膝部分や太もも、座った際の腰回りなどに現れる縦縞状の色落ちで、着用者の動作パターンや体型によって独特のパターンを描きます。552工場製のジーンズは、この縦落ちが特に美しく出ることで知られています。

🎨 552ジーンズの色落ちパターン分析

部位色落ちの特徴発生時期の目安美観評価
膝部分縦方向のフェードライン6ヶ月~1年非常に美しい
ヒゲ(股部分)放射状の細かいライン3~6ヶ月特徴的
裾部分横方向の摩擦跡1年~味わい深い
ポケット周り手の形に沿った色落ち1年~個性的

経年変化については、段階的な色調の変化が楽しめることも552ジーンズの魅力です。最初の濃いインディゴブルーから始まり、着用を重ねるごとに徐々に薄くなっていき、最終的には独特のライトブルーやグレーがかった色合いに変化します。

また、素材の柔軟性の変化も注目すべきポイントです。新品時は硬いデニム生地も、着用と洗濯を繰り返すことで次第に柔らかくなり、着用者の体型に馴染んでいきます。この変化は、現代の化学処理によるソフト加工とは全く異なる、自然な風合いを生み出します。

特に注目したいのは、アタリと呼ばれる色落ちパターンです。これは、縫い目やポケット、ベルトループなどの構造的な部分に発生する独特の色落ちで、552工場の縫製技術の精度の高さが、美しいアタリの形成に貢献しています。

リーバイス552の特徴を他工場番号と比較分析

【リーバイス】552刻印ジーンズの色落ちパターンと経年変化
  1. 552以外の人気工場番号との品質・価値比較
  2. 3桁工場番号時代のリーバイス製造背景
  3. アルファベット刻印時代から現行4桁番号までの変遷
  4. 年代判別に使える内タグの読み方完全ガイド
  5. レア工場番号ランキングと市場価格の実態
  6. 552ジーンズの状態評価と適正価格の判断基準
  7. まとめ:リーバイス552の特徴と価値を正しく理解する方法

552以外の人気工場番号との品質・価値比較

【リーバイス】552以外の人気工場番号との品質・価値比較

リーバイス552の価値を正しく理解するには、他の人気工場番号との比較が不可欠です。80年代から90年代にかけて稼働していた各工場には、それぞれ独特の特徴があり、現在の市場価値にも大きな差が生まれています。

最も有名な工場番号として知られる**555(バレンシア工場)**は、カリフォルニア州サンフランシスコのバレンシアストリート工場を示しており、リーバイス愛好家の間では最も人気の高い工場番号の一つです。80年代末に復刻版501XXを製造していたことで知られ、品質が高く、特に縦落ちの美しいフェードが出ることで評価されています。

🏭 主要工場番号の比較分析

工場番号工場名・所在地稼働期間特徴・評価市場価値
555バレンシア工場(カリフォルニア)80年代末~2003年最高品質、美しい縦落ち最高ランク
552サンアンジェロ工場(テキサス)80年代~90年代安定品質、良好な色落ち高ランク
524エルパソ工場(テキサス)長期間稼働歴史ある工場、66モデル製造高ランク
554サンアントニオ工場(テキサス)~2003年末最後まで残った工場中~高ランク

**524(エルパソ工場)**は、テキサス州エルパソにあった工場で、旧「6」工場として知られる歴史ある生産拠点でした。ヴィンテージ時代からの長い歴史を持つため、66モデルなどの製造でも知られており、時代による製法の違いを研究する上で重要な工場です。

一方、**554(サンアントニオ工場)**は、米国内で最後まで残った工場の一つで、2003年末まで稼働していました。後期米国製の代表格として価値があり、552と同様にテキサス州に位置していたことから、似たような品質特性を持っています。

552工場の位置づけとしては、555ほどではないものの確かな米国製として一定の評価を受けている状況です。特に品質の安定性では他の工場に劣らず、価格面でも555より手頃でありながら十分な価値を持つ、いわば「コストパフォーマンスの良い選択肢」と言えるでしょう。

また、501という工場番号も存在しており、これはリーバイスの代表的なモデル番号と同じ数字を持つ興味深い工場番号です。この工場番号は特定の工場を示すというよりは、ある時期の特別なライン製造を示す可能性があるとされており、コレクターの間では注目されています。

3桁工場番号時代のリーバイス製造背景

【リーバイス】3桁工場番号時代のリーバイス製造背景

リーバイス552が属する**3桁工場番号の時代(1980年代~2000年代初期)**は、リーバイス社にとって重要な転換期でした。この時期は、米国内生産から海外生産へと徐々に移行していく過渡期であり、同時に製造技術の機械化・自動化が進展した時代でもありました。

3桁工場番号システムの特徴として、**5から始まる番号はリーバイス社の直営工場、6から始まる番号は社外工場(委託工場)**を示す傾向があります。552はサンアンジェロ工場という直営工場のコードであるため、品質管理の面でより厳格な基準が適用されていました。

📊 3桁工場番号の分類と特徴

開始数字工場の種類代表例品質管理レベル
5xxリーバイス直営工場552, 555, 554, 524最高水準
6xx社外委託工場624, 650, 653標準水準
2xx海外工場273(ポーランド)各国基準

この時代の製造背景を理解する上で重要なのは、リーバイス社の事業戦略の変化です。1980年代は、まだアメリカ国内での製造が主流でしたが、人件費の上昇や競争激化により、徐々に海外生産への移行が検討され始めていました。

製造技術の面では、機械化と職人技術のバランスが重要視されていました。552工場でも、効率化のための機械導入が進められていましたが、品質を維持するためには熟練工の技術が不可欠でした。特に、縫製の調整や品質チェックなど、機械だけでは対応できない工程では人の手による作業が重要視されていました。

また、この時代はデニム生地の供給体制も安定していました。主にコーンミルズ社からの独占供給を受けており、品質の均一性が保たれていました。552工場製のジーンズにも、この高品質なデニム生地が使用されているため、現在でも優れた色落ちと耐久性を示しています。

品番体系の変更も、この時代の特徴的な出来事です。1966年頃まで使われていた「501XX」から「501」への変更、さらには細分化された品番システムの導入など、製品管理の効率化が図られました。552工場でも、これらの新しい品番体系に対応した製造が行われていました。

アルファベット刻印時代から現行4桁番号までの変遷

【リーバイス】アルファベット刻印時代から現行4桁番号までの変遷

リーバイスのボタン裏刻印は、時代とともに大きく変化してきました。552のような3桁数字が使われる前には、アルファベット刻印や1-2桁の数字が使用されており、これらの変遷を理解することで、552刻印の歴史的位置づけがより明確になります。

最も古い時代の刻印は**一桁の数字(50年代~70年代)**で、主に「2」「4」「5」「6」「8」などが使用されていました。これらの中でも、例外的に「16」という二桁の刻印もこの時代に存在していました。特に「2」の刻印は非常に希少とされ、ヴィンテージリーバイスコレクターの間では最高レベルの価値を持つとされています。

🕰️ ボタン裏刻印の歴史的変遷

時代区分刻印の種類代表例希少性・価値
1950-70年代一桁数字2, 4, 5, 6, 8, 16極めて高い
1950-70年代アルファベットA, D, E, F, J, K, L, O, S, W非常に高い
1960-80年代二桁数字10, 12, 14, 16, 17, 20高い
1980-2000年代初期三桁数字552, 555, 524, 554中~高
2000年代以降四桁数字より詰まった表記現行品レベル

**アルファベット刻印の時代(1950年代~1970年代)**は、リーバイス史上最も価値の高い製品が作られていた時期です。「A」「D」「E」「F」「J」「K」「L」「O」「S」「W」などのアルファベットが使用されており、これらはすべて非常に希少性が高く、特にビッグE時代(1971年以前)のリーバイスに見られる場合は、コレクターの間で最高レベルの価値を持つとされています。

アルファベット刻印の解読は現在でも困難で、どの工場を示すのか完全に判明しているものは限られています。例えば、V刻印はバレンシア工場を示す可能性が高いとされていますが、全てのアルファベットと工場の対応関係は解明されていません。

**二桁数字の時代(1960年代~1980年代)**では、「10」「12」「14」「16」「17」「20」などの番号が使用されていました。この中でも「16」工場は、50年代~70年代中期まで長期間稼働していた工場で、変わったモデルが多く、人気のある刻印の一つとなっています。

552のような**三桁数字の時代(1980年代~2000年代初期)**は、リーバイスのアメリカ国内生産の最後の時代でもあります。2003年にリーバイス社が米国内の全工場を閉鎖したため、この時代の製品は「最後の米国製」として特別な価値を持っています。

現在の四桁数字は、海外生産が主流となった現代のモデルに使用されており、文字が詰まった四桁の数字で表記されています。これらは現行品レベルの価値となっており、ヴィンテージとしての希少性はありません。

年代判別に使える内タグの読み方完全ガイド

【リーバイス】年代判別に使える内タグの読み方完全ガイド

リーバイス552の正確な製造年月を知るためには、内タグの読み方を理解することが不可欠です。内タグの表記方法は年代によって変化しており、それぞれの時代の特徴を把握することで、より精密な年代判別が可能になります。

まず重要なのは、内タグが付けられ始めたのは1974年からという事実です。それ以前のモデルには内タグがないため、年代判別は他の要素(パッチの種類、リベットの仕様など)に頼ることになります。552刻印のジーンズは1980年代以降の製造なので、必ず内タグが付いています。

📋 年代別内タグの読み方ガイド

年代区分内タグの特徴工場番号の記載位置製造年月の表記方法
1980年代後半~1991年7行構成6行目7行目(月年の順、1桁年)
1991年~1994年薄い生地、2行数字列下から2行目工場番号と同じ行(月年)
1995年~2003年現代的デザイン下段明確な月/年表記

1980年代後半~1991年までの内タグでは、通常工場番号と製造年月が別々の行に記載されています。例えば、6行目には工場番号「552」が、7行目には製造年月(例:「0388」で1988年3月)が記載されるパターンが一般的でした。この時期の特徴として、製造年が下1桁のみの表記になっていることがあります。

1991年から1994年にかけての内タグは、やや薄い生地に変わり、下から2行目に工場番号・製造月・製造年・製造番号が一列に記載されるようになりました。例えば「552 0394」であれば、552工場で1994年3月製造を意味します。この時期のタグは、文字の染み込みプリントのような印刷方法が採用されており、従来のタグとは質感が異なります。

1995年から2003年の内タグでは、より明確に情報が記載されるようになり、「552 03/02」のように工場番号と製造月/年がはっきりと分かれて表記されるようになりました。このタグは現在の内タグにより近い形式で、読み取りやすさが向上しています。

内タグで確認すべきその他の重要情報として、「MADE IN USA」の表記があります。552刻印のジーンズはすべて米国製ですが、内タグで再確認することで真正性を担保できます。また、生地の収縮率も重要な情報で、同年代でも8%や10%など異なる場合があり、これも製造時期の判別に役立ちます。

レア工場番号ランキングと市場価格の実態

【リーバイス】レア工場番号ランキングと市場価格の実態

リーバイスの工場番号には、希少性と市場価値に大きな差があります。552の価値を正しく理解するためには、他の工場番号との相対的な位置づけを知ることが重要です。ここでは、実際の市場取引を基にしたレア工場番号のランキングを紹介します。

最高ランクは、間違いなくアルファベット刻印と初期の一桁数字です。特に「2」刻印は50年代から70年代の希少な初期モデルを示す重要な証拠として、コンディションの良いものであれば非常に高価値となります。ビッグE(1971年以前)、赤耳(セルビッチ)デニム、隠しリベット(1966年以前)などの特徴を併せ持つ場合、その価値はさらに高まります。

🏆 リーバイス工場番号希少性ランキング

ランク工場番号の種類代表例市場価格帯(状態良好品)希少性の理由
SSアルファベット刻印A, D, E, F, J, K, L50万円~1950-70年代、極少数製造
S初期一桁数字2, 4, 6, 820万円~50万円ビッグE時代の証明
A特別な二桁数字16(長期稼働)10万円~30万円長い歴史と特色あるモデル
B人気三桁数字555(バレンシア)5万円~15万円最高品質で有名
C良好な三桁数字552, 524, 5542万円~8万円安定品質の米国製

**555(バレンシア工場)**は、三桁工場番号の中では最も高い評価を受けています。カリフォルニア州サンフランシスコのバレンシアストリート工場で、80年代末に復刻版501XXを製造していたことで知られています。品質が高く、特に縦落ちの美しいフェードが出ることで人気があり、現在でも最も入手困難な工場番号の一つです。

552(サンアンジェロ工場)の市場での位置づけは、「Cランク」の上位に位置します。555ほどの知名度や価格水準はありませんが、確かな米国製として一定の評価を受けており、コストパフォーマンスの良い選択肢として人気があります。

市場価格の実態としては、状態による価格差が非常に大きいことが特徴です。同じ552刻印でも、デッドストック(未使用品)とユーズド(使用品)では価格が数倍違うことも珍しくありません。また、製造年代、色落ちの状態、ダメージの有無、サイズなども価格に大きく影響します。

また、偽物や改造品も市場に存在するため、購入時には十分な注意が必要です。特に高価値な工場番号については、ボタンの交換や内タグの偽造などが行われることがあるため、複数の要素を総合的に判断することが重要です。

552ジーンズの状態評価と適正価格の判断基準

【リーバイス】552ジーンズの状態評価と適正価格の判断基準

リーバイス552刻印ジーンズの適正価格を判断するためには、複数の評価基準を組み合わせて総合的に判断する必要があります。単に552刻印があるからといって高価値とは限らず、状態やモデル、製造年代などを詳しく検証することが重要です。

最も重要な評価基準は全体的なコンディションです。ダメージの少ない状態、特に股下部分の擦れや破れがないもの、自然で美しい色落ちが出ているもの、パッチ(革の部分)が残っているもの、ボタンやリベットが全て揃っているものは高く評価されます。

💰 552ジーンズの状態評価基準

評価要素最高評価(A)良好評価(B)標準評価(C)低評価(D)
全体状態ダメージなし軽微な使用感目立つ使用感大きなダメージ
色落ち美しい自然な色落ち良好な色落ち普通の色落ち不均等・汚れ
パッチ状態完全に残存一部損傷かなり損傷欠損・交換
内タグ状態鮮明に読めるやや薄いかなり薄い読み取り困難

製造年代による価値の違いも重要な要素です。1980年代後半から1990年代前半の552刻印は、特に「赤文字501」と呼ばれるタイプが人気で、より高い価格で取引される傾向があります。一方、1990年代後半の製品は、量産化が進んだ時期のため、若干価格が下がる傾向にあります。

サイズによる価格差も無視できません。一般的に、ウエスト30~34インチ程度のサイズは需要が高く、価格も上がりやすい傾向があります。逆に、極端に大きなサイズや小さなサイズは、需要が限られるため価格が下がることがあります。

適正価格の判断においては、市場での取引実績を参考にすることが重要です。オークションサイトやヴィンテージショップでの実際の売買価格を調べることで、相場感を掴むことができます。ただし、市場価格は需要と供給のバランスで変動するため、一定期間の価格推移を見ることが大切です。

また、専門店での鑑定を受けることも有効な手段です。ヴィンテージジーンズに詳しい専門店であれば、真正性の確認から適正価格の査定まで、総合的な評価を受けることができます。特に高価値な可能性がある個体については、専門家の意見を聞くことをお勧めします。

まとめ:リーバイス552の特徴と価値を正しく理解する方法

【リーバイス】まとめ:リーバイス552の特徴と価値を正しく理解する方法

最後に記事のポイントをまとめます。

  1. リーバイス552刻印はテキサス州サンアンジェロ工場で製造された証拠である
  2. 製造年代は主に1980年代から1990年代で米国製の最後の時代に属する
  3. ボタン裏刻印と内タグの工場番号が一致することが真正品の重要な証拠である
  4. 主力製品はレギュラー501ストレートで脇割り縫い仕様を採用している
  5. サンアンジェロ工場は高品質な縫製と安定した品質管理で知られていた
  6. 美しい縦落ちの色落ちパターンが特徴的で経年変化が楽しめる
  7. 555バレンシア工場ほどではないが確かな価値を持つ工場番号である
  8. 3桁工場番号時代はリーバイス社の重要な転換期に位置している
  9. アルファベットや一桁数字の刻印と比較すると希少性は中程度である
  10. 内タグの読み方により正確な製造年月の特定が可能である
  11. 市場価値はCランク上位に位置しコストパフォーマンスが良好である
  12. 状態評価では全体的なコンディションと製造年代が価格に大きく影響する

調査にあたり一部参考にさせて頂いたサイト

  • https://levi-fun.com/ribaisu-botan-ura-kokuinn-552/
  • http://www.milktea.com/jeans/jeans_552_1-3.html
  • https://note.com/vintajin/n/n943224780ae4
  • https://jp.mercari.com/search?keyword=%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%B9552%20%E3%82%B8%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%BA
  • https://jamtrading.jp/blogs/jam/12047433/
  • https://www.leon.jp/fashions/6526
  • https://bukshisha.com/detail/6690707
  • https://chainstorecharity.com/products/5631358
  • https://realiteinfo.com/31488795.shtml
  • https://www.youtube.com/watch?v=hOtG9rmqkU4
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