リーバイス702復刻の見分け方完全ガイド！真贋判定から価値まで徹底解説｜HAUTE-LINEUP(オートラインナップ)：エルメス・ヴィトン・ハイブランド

**「リーバイス 702 復刻見分け方」**を調べているあなたは、おそらく古着屋やオークションでリーバイス702を見つけて、それが本物の復刻版なのか、または偽物なのかを判断したいのではないでしょうか。リーバイス702は1990年代後半に日本で企画・製造された特別なモデルで、1930年代の501をモチーフにした復刻版として登場しました。当時、アメリカ本社から501の名前使用許可が下りなかったため、702という独特な品番が付けられた経緯があります。

このモデルは現在、古着市場で一定の人気を保ちながらも、評価が分かれる興味深い存在となっています。本記事では、リーバイス702の基本的な見分け方から、各モデルの特徴、現在の市場価値まで、徹底的に調査した情報をもとに、どこよりもわかりやすく解説していきます。さらに独自の考察も交えて、あなたがリーバイス702を正しく判別できるよう、実践的な知識をお届けします。

この記事のポイント
✓ リーバイス702の基本的な見分け方と真贋判定方法
✓ ボタン裏刻印（J22等）による年代・工場の特定方法
✓ 3つのモデル（10’s、20’s、NEW20’s）の詳細な違い
✓ 現在の古着市場での価値と適正価格の判断基準

リーバイス702復刻の基本的な見分け方とディテール解析

リーバイス702復刻の見分け方はボタン裏刻印とパッチで判断することが基本
ビッグEタブと片面タブが702モデルの重要な識別ポイントになる
シンチバックの形状と取り付け位置で年代特定が可能
セルビッチの種類（平織り・綾織り）でモデル判別ができる
パッチの素材と印字内容が真贋判定の決め手となる
リベットの種類と刻印で製造時期を推定できる

リーバイス702復刻の見分け方はボタン裏刻印とパッチで判断することが基本

リーバイス702の見分け方において、最も確実な方法はボタン裏の刻印を確認することです。復刻版のリーバイス702には、特徴的な刻印が施されており、これが真贋判定の重要な手がかりとなります。

🔍 主要なボタン裏刻印パターン

刻印	意味	製造時期
J22	日本企画モデル	1990年代後半
JC9	日本企画モデル（別工場）	1990年代後半
J832916	日本企画モデル（詳細番号付き）	1990年代後半

特に「J22」の刻印があるモデルは、リーバイス702の中でも特に人気が高く、古着市場でも高値で取引される傾向にあります。この「J」はJapan（日本）を意味し、日本企画モデルであることを示す重要な証拠です。

パッチについても重要な判別要素となります。702モデルには革製のパッチが使用されており、そこには「702」または「702XX」の表記が確認できます。また、「For over 140 years」という定型文も特徴的で、これは1997年製と2013年の再復刻モデル両方に共通して見られる表記です。

一般的には、パッチの劣化状況や印字の鮮明さも年代判別の参考になりますが、保管状況によって大きく左右されるため、ボタン裏刻印との組み合わせで総合的に判断することが重要です。

偽物の場合、これらのディテールが不正確であったり、不自然な組み合わせになっていることが多いため、複数の要素を照らし合わせて慎重に判断する必要があります。

ビッグEタブと片面タブが702モデルの重要な識別ポイントになる

リーバイス702を見分ける上で、赤タブの仕様は非常に重要な要素です。702モデルには「ビッグE」と呼ばれる、「LEVI’S」のEが大文字で表記された赤タブが使用されています。これは1971年以前のヴィンテージモデルを彷彿とさせる重要なディテールです。

📋 702モデルの赤タブの特徴

特徴	詳細	判別ポイント
ビッグE	「LEVI’S」表記	Eが大文字
片面タブ	片面のみに文字	裏面は無地
両面タブ	両面に文字あり	一部モデルのみ

さらに注目すべきは、片面タブの存在です。一部の702モデルでは、片面にのみ「LEVI’S」の表記がある「片面タブ」が採用されており、これは1936年頃のヴィンテージデザインを再現したものです。この片面タブは、現代のリーバイスにはない特徴的なディテールのため、702モデルを特定する重要な手がかりとなります。

ただし、すべての702モデルが片面タブというわけではありません。製造時期やモデルによって両面タブのものも存在するため、他のディテールと組み合わせて総合的に判断することが必要です。

赤タブの縫製品質も確認ポイントの一つです。復刻版のため、縫製は比較的丁寧に行われていますが、真のヴィンテージと比較すると若干現代的な仕上がりになっている場合があります。

この赤タブの特徴は、リーバイス702が単なる現代的なジーンズではなく、ヴィンテージの要素を意識的に取り入れた復刻版であることを示す明確な証拠といえるでしょう。

シンチバックの形状と取り付け位置で年代特定が可能

リーバイス702の最も特徴的なディテールの一つが**シンチバック（バックシンチ）**です。これはベルトループの下にリベット止めされている金具で、本来はベルトを使わない時にウエストを絞めるためのものでした。702モデルでは、このシンチバックが復刻され、ヴィンテージ感を演出する重要な要素となっています。

⚙️ シンチバックの詳細仕様

モデル	形状	寸法	特徴
10’s・20’s	中央が繋がらない	長さ14.5cm	分離タイプ
NEW20’s	中央が繋がる	長さ14cm	一体タイプ

シンチバックの形状には明確な違いがあり、これによってモデルの判別が可能です。初期の10’sモデルと20’sモデルでは、シンチバックの真ん中が繋がらないデザインを採用していますが、NEW20’sモデルでは繋がっているタイプを使用しています。

また、寸法にも違いがあり、NEW20’sモデルは他の2モデルと比べて短く太めの設計となっています。この細かな違いは、当時のリーバイス・ジャパンの改良への意欲を示すものと考えられます。

しかし、実用面では課題もありました。シンチバックが椅子やソファ、車のシートを傷つける原因となることがあり、当時も不評を買うことがありました。そのため、現在古着市場で見つかる個体の中には、シンチバックを切り取られているものも存在します。

現代のコレクターの間では、シンチバックが完全に残っている個体の方が価値が高いとされていますが、実際の着用を考えると、この機能性の問題は今でも解決されていない課題といえるでしょう。

セルビッチの種類（平織り・綾織り）でモデル判別ができる

リーバイス702のセルビッチ（赤耳）は、モデルによって織り方や幅が異なるため、これも重要な判別ポイントとなります。セルビッチの違いは、単なる見た目の問題ではなく、色落ちの性質にも大きく影響するため、デニム愛好家にとって注目すべき要素です。

🧵 モデル別セルビッチの詳細

モデル	織り方	幅	色
10’s	平織り	2.5mm	赤
20’s	平織り	2.4mm	赤
NEW20’s	綾織り	1.9mm	ピンク

10’sモデルと20’sモデルは平織りの赤耳を採用しており、幅はそれぞれ2.5mmと2.4mmでした。平織りの特徴として、凹凸が付きにくい織り目になっているため、セルビッチ特有の「あたり」（着用による個性的な色落ち）が出にくいという性質があります。

一方、NEW20’sモデルでは綾織りのセルビッジが採用され、幅も1.9mmと細くなり、色もピンクラインとなっています。綾織りのセルビッチは凹凸が付きやすい織り目のため、平織りよりも「あたり」が出やすいとされています。

この違いは、リーバイス・ジャパンが製品改良に取り組んだ結果と考えられます。初期のモデルでは平織りを採用していましたが、ヴィンテージデニム愛好家からの「あたりが出にくい」という指摘を受けて、NEW20’sモデルでは綾織りに変更したと推測されます。

ただし、アウトシーム（外側の縫い目）は全モデル共通でチェーンステッチで縫われており、これもセルビッチが開きにくくなる要因となっています。この点は、当時のリーバイス・ジャパンの技術的な課題として、デニムマニアから批判される要因の一つでもありました。

パッチの素材と印字内容が真贋判定の決め手となる

リーバイス702のパッチは、モデルごとに素材と印字内容が異なるため、これらの違いを理解することで正確な判別が可能になります。パッチは最も目立つ部分でもあり、偽物では最も手を抜かれやすい部分でもあるため、注意深く確認する必要があります。

📜 モデル別パッチの仕様

モデル	素材	型押し番号	縮み
10’s・20’s	やわらかい革	JS-619	縮まない
NEW20’s	革	JS-734	縮む

10’sモデルと20’sモデルでは、縮まない革製パッチが使用され、型押しにはJS-619番が確認できます。これらのパッチは見た目がほぼ同じで、実際に同じものが使用されていたと考えられています。

一方、NEW20’sモデルでは大きな変更が加えられました。リーバイス初の縮むパッチを採用し、型押しもJS-734と変更され、より深い凹凸が確認できるようになりました。これはより本格的なヴィンテージ感を追求した結果と考えられます。

印字内容については、全モデル共通で「For over 140 years」という表記が見られます。興味深いことに、この表記は1997年製のモデルと2013年の再復刻モデルでも同じであり、リーバイスの定型句のような扱いになっているようです。

パッチの状態確認では、革の質感や色合い、印字の鮮明さなどもチェックポイントとなります。特に縮むパッチを採用したNEW20’sモデルでは、着用や洗濯によってパッチにシワや変形が生じることがあり、これも本物である証拠の一つとなります。

リベットの種類と刻印で製造時期を推定できる

リーバイス702のリベットも、真贋判定において重要な要素の一つです。復刻版である702には、ヴィンテージを意識した打ち抜きの表リベットが使用されており、これらの細部にも注目する必要があります。

🔩 リベットの詳細仕様

部位	種類	刻印内容	特徴
股リベット	打ち抜き	L.S＆CO-S.F	全モデル共通
コインポケット	隠しリベット	–	ヴィンテージ再現
バックポケット	表リベット	–	補強用

股リベットには「L.S＆CO-S.F」の刻印が確認できますが、NEW20’sモデルでは他のモデルと比べて刻印が小さく浅いという特徴があります。これは製造時期や工場の違いを示す可能性があります。

隠しリベットの存在も重要なポイントです。702モデルでは、1930年代のヴィンテージを再現するため、外側からは見えない隠しリベットが採用されています。これは現代のリーバイスにはない仕様のため、702モデルを特定する重要な手がかりとなります。

ただし、当時のレプリカ技術の限界もあり、リベットの材質や仕上げは現代的なものが使用されていました。アルミ製のリベットが使われており、真のヴィンテージのような鉄製ではないという点は、マニアからは指摘される部分でもあります。

リベットの取り付け方法や位置も確認ポイントです。被せ式のリベットが使用されており、取り付け位置も1930年代のオリジナルを意識した配置になっています。これらの細部への配慮が、702モデルがただの現代的なジーンズではなく、復刻版としての価値を持つ理由の一つといえるでしょう。

リーバイス702復刻の価値判定と市場での見分け方実践編

現在の古着市場での702の価値は5,000円から15,000円程度が相場
J22刻印モデルは特に人気が高く高値で取引される傾向にある
年代判別には内タグとフラッシャーの情報が重要な判断材料となる
色落ちの特徴で本物か復刻かの判断が可能になる
サイズ感と実寸測定でヴィンテージとの違いを見極められる
状態評価のポイントを押さえることで適正価格を判断できる
まとめ：リーバイス702復刻の見分け方を総合的に判断することが重要

現在の古着市場での702の価値は5,000円から15,000円程度が相場

リーバイス702の古着市場での価格相場を把握することは、適正な取引価格を判断する上で非常に重要です。現在の市場動向を詳しく調査した結果、702モデルの価格帯には明確な傾向が見られます。

💰 リーバイス702の価格相場表

コンディション	価格帯	特徴
一般的な中古品	5,000円～15,000円	通常の使用感あり
良品・人気サイズ	15,000円～25,000円	色濃い・状態良好
デッドストック	25,000円～50,000円以上	未使用・極稀

一般的な中古品の場合、5,000円から15,000円程度が相場となっています。しかし、特に状態の良いものや色の濃いもの、グッドサイズ（W30-32程度）の場合は、20,000円を超える場合もあります。

デッドストック（未使用品）の場合は価格が大幅に上昇し、30,000円前後、極めて希少なものでは50,000円以上の高値がつくこともあります。特に90年代後半の日本製モデルは、その希少性から高値で取引される傾向にあります。

一方、コンディションに問題がある場合（破れ、修理跡、激しい色落ちなど）は、3,000円から5,000円程度で購入できることもあります。ただし、大きなダメージがあるものは実用性が低いため、コレクション目的でない限りはおすすめできません。

価格形成には、サイズも大きく影響します。日本人に合うW30-32のサイズは需要が高く、同じコンディションでもW28以下やW36以上と比較すると高値で取引されることが多いのが実情です。

現在では90年代ファッションの復活とともに、702モデルの評価も若干上昇傾向にあるようです。特に若い世代の間で「キワモノ好き」から一定の人気を得ており、今後も価値を保ち続ける可能性が高いと考えられます。

J22刻印モデルは特に人気が高く高値で取引される傾向にある

リーバイス702の中でも、J22刻印があるモデルは特に人気が高く、古着市場でも高値で取引される傾向があります。この刻印の意味と価値について詳しく解説します。

🏭 J22刻印の詳細情報

項目	内容
意味	Japan（日本）企画モデルの識別番号
製造時期	1990年代後半
希少性	比較的高い
市場価値	他の刻印より高値

「J22」の刻印は、Japan（日本）を意味する「J」と、工場や製造ラインを示すと考えられる「22」の組み合わせです。この刻印があることで、間違いなく日本企画モデルであることが証明され、コレクターにとって重要な価値を持ちます。

J22刻印モデルの特徴として、ビッグEタブ、シンチバック、片面タブ、隠しリベットなどのヴィンテージディテールを兼ね備えた個体が多いことが挙げられます。これらの特徴が揃った個体は、702モデルの中でも特に完成度が高いとされています。

市場での取引価格を見ると、J22刻印のある702は、同じコンディションの他の刻印モデルと比較して20-30%程度高値で取引されることが多いようです。特に色の濃い個体や、付属品（フラッシャーなど）が残っている場合は、さらに価格が上昇する傾向があります。

ただし、J22以外にも「JC9」や「J832916」などの刻印も存在するため、J22だけがすべてではないことは理解しておく必要があります。これらの刻印も日本企画モデルであることを示すものですが、J22ほどの知名度はないため、価格もJ22モデルよりは低めに設定されることが多いようです。

購入時の注意点として、刻印は偽造される可能性もあるため、他のディテールと組み合わせて総合的に判断することが重要です。特にパッチの内容、タブの仕様、セルビッチの種類などと矛盾がないかを確認しましょう。

年代判別には内タグとフラッシャーの情報が重要な判断材料となる

リーバイス702の正確な年代判別には、内タグとフラッシャーの情報が不可欠です。これらの付属品には、製造年月日や仕様変更の痕跡が記録されているため、詳しく分析することで正確な年代特定が可能になります。

📋 内タグによる年代判別方法

年代	内タグの特徴	記載内容
1997年頃	日本語表記あり	製造年月の記載
2013年復刻	より詳細な情報	品質表示法対応

内タグには製造年月が記載されており、これが最も確実な年代判別の方法となります。多くの702モデルは1990年代後半（特に1997年頃）に製造されていますが、2013年頃に再復刻されたモデルも存在するため、内タグの情報は重要な判断材料となります。

フラッシャー（新品時に付けられる紙タグ）も貴重な情報源です。10’sと20’sモデルは同じ形態と印刷を採用しており、ミニブックの内容も同一です。違いは表に貼られているシールだけとなっているため、細部まで確認する必要があります。

内タグの素材や印刷方法も年代判別のヒントとなります。初期のモデルでは比較的薄い生地が使用されていましたが、後期のモデルではより厚手の生地に変更されています。また、印刷の鮮明さや色合いも、製造時期によって微妙に異なります。

注意点として、内タグは着用や洗濯により劣化しやすく、印字が薄くなったり、場合によっては完全に消えてしまうこともあります。また、意図的に切り取られている個体も存在するため、内タグが確認できない場合は他のディテールでの判断が必要になります。

フラッシャーについては、現存している個体は非常に少なく、付いている場合はその個体の価値を大きく高める要因となります。フラッシャーが残っている702は、コレクターからの需要が特に高く、市場価格も大幅に上昇する傾向があります。

色落ちの特徴で本物か復刻かの判断が可能になる

リーバイス702の色落ちパターンは、真贋判定や年代特定において重要な手がかりとなります。復刻版としての702は、独特な色落ちの特徴を持っており、これを理解することで本物かどうかの判断が可能になります。

🎨 702モデルの色落ち特徴

要素	特徴	理由
縦落ち	出にくい傾向	平織りセルビッチのため
全体的な色落ち	柔らかく自然	66前期モデルに近い
あたり	限定的	チェーンステッチの影響

702モデルの色落ちは、通常のヴィンテージデニムと比較すると「あたり」が出にくいという特徴があります。これは前述したように、セルビッチ部分が平織りであり、アウトシームがチェーンステッチで縫われているためです。

特に、現代のレプリカデニムが追求する「縦落ち」と呼ばれる縦方向に鮮明に現れる色落ちパターンは、702では比較的出にくいとされています。この点は、マニアからは批判される要因の一つですが、逆に702独自の特徴として理解することもできます。

一方で、702独自の色落ちの魅力も存在します。66前期モデルの色落ちに近い、全体的に柔らかく自然な経年変化を楽しむことができると評価する声もあります。これは日本製ならではの丁寧な縫製やインディゴ染めの特性が影響していると考えられます。

色落ちの進行速度については、個人の着用頻度や洗濯方法によって大きく異なりますが、おおよそ1年ほど定期的に着用することで、702独自の風合いが出てくるとされています。急いで色落ちを進めたい場合は頻繁に洗濯するという方法もありますが、自然な経年変化を楽しみたい場合は、洗濯を最小限に抑えることがおすすめです。

購入時の色落ち状態も価値判定の材料となります。まだ色が濃く残っている個体は、今後の色落ちを楽しめる可能性が高いため、人気があります。逆に、既に大幅に色落ちが進んでいる個体は、その色落ちパターンが702らしい特徴を示しているかどうかで価値が判断されます。

サイズ感と実寸測定でヴィンテージとの違いを見極められる

リーバイス702のサイズ感は、真のヴィンテージとは異なる現代的な要素を含んでいるため、実寸測定により復刻版としての特徴を確認することができます。正確な測定方法と判断基準を理解することが重要です。

📏 702モデルのサイズ仕様（W32の場合）

部位	10’s	20’s	NEW20’s
ウエスト	約86cm	約86cm	約87cm
ヒップ周り	34cm	34cm	35.5cm
太もも幅	約30cm	約30cm	約31cm
裾幅	22.8cm	23.3cm	23.5cm

702モデル全体の特徴として、股上が深めで太めのパイプドストレートというシルエットが挙げられます。これは1930年代のワークウェアとしての設計思想を反映したものですが、現代の細身のジーンズと比較すると、かなりゆったりとした印象を受けます。

興味深いのは、モデルによって微妙なサイズの違いがあることです。裾幅を見ると、10’sモデルが22.8cm、20’sモデルが23.3cm、NEW20’sモデルが23.5cmと、徐々にワイドになっていく傾向が確認できます。これは、リーバイス・ジャパンが市場の反応を見ながら改良を重ねていた証拠と考えられます。

バックポケットのサイズも年代判別の参考になります。10’sと20’sモデルでは幅17.3cm、深さ17cm、NEW20’sモデルでは幅17.5cm、深さ16.8cmとなっており、わずかながら違いが確認できます。

実寸測定の際の注意点として、古着の場合は着用や洗濯による縮みや伸びが発生している可能性があります。特に702は日本製のため、洗濯による縮みが起こりやすく、元のサイズから変化している場合があります。

サイズ選びの参考として、702は股上が深く、太めのシルエットのため、普段のジーンズより1サイズ下を選ぶとちょうど良いことが多いとされています。ただし、個人の体型や好みによって異なるため、可能であれば試着することをおすすめします。

状態評価のポイントを押さえることで適正価格を判断できる

リーバイス702を購入する際の状態評価は、適正な価格判断のために不可欠なスキルです。どのような点をチェックすべきか、具体的なポイントを整理して解説します。

🔍 状態評価チェックリスト

チェック項目	良好	注意	問題あり
股部分	破れなし	薄くなり	破れ・修理跡
シンチバック	完全	一部欠け	切除済み
セルビッチ	きれい	少し解れ	大きく解れ
パッチ	鮮明	やや薄い	破損・欠落