リーバイス70505の復刻と見分け方について悩んでいる方は多いのではないでしょうか。リーバイス70505、通称「フォース」と呼ばれるGジャンは、ビンテージ市場で根強い人気を誇っていますが、近年オリジナルモデルと復刻版の見分けがつきづらくなっており、中古市場やオークションでの購入時に多くの方が頭を悩ませています。
実は70505のオリジナルと復刻には、パッチの形状、ボタン裏の刻印、内タグの違いなど、いくつかの明確な見分けるポイントが存在します。この記事では、徹底的に調査した結果をもとに、リーバイス70505のオリジナルと復刻の違いを詳しく解説し、初心者の方でも一目でわかる見分け方から、年代別の細かな特徴まで独自の考察を交えてお伝えします。
この記事のポイント |
---|
✓ パッチの大きさと形状による確実な見分け方 |
✓ ボタン裏刻印の違いによる判別テクニック |
✓ 内タグの言語表記で復刻を特定する方法 |
✓ 年代別特徴と価格相場の最新情報 |
リーバイス70505の復刻と見分け方の基本知識
- 復刻と見分け方を知る前に理解すべき70505の基本情報
- パッチの形状と大きさで見分ける方法がもっとも確実
- ボタン裏の刻印番号でオリジナルと復刻を明確に区別できる
- 内タグの言語表記と内容で復刻モデルを特定する方法
- ステッチの色と配置パターンも重要な判別ポイント
- 赤タブのビッグEとスモールeで年代を判断できる
復刻と見分け方を知る前に理解すべき70505の基本情報
リーバイス70505は、リーバイスが生み出したGジャン(デニムジャケット)の最終形態として知られており、デニムファンの間では通称「フォース」と呼ばれています。リーバイスのGジャンは時代順に「ファースト(506XX)」「セカンド(507XX)」「サード(557XX)」「フォース(70505)」の4種類に大きく分類され、70505は1967年頃に登場した最も現代的なシルエットを持つモデルです。
70505の魅力は、デザインの完成度の高さにあります。サードからの移行期には557/70505のダブルネームの時期もありましたが、それ以前のモデルと比べより現代的なシルエットへと進化しており、着丈が長くなり身幅が細くなるなど、スタイリッシュな印象に変化しています。
🎯 リーバイスGジャンの進化系譜
モデル名 | 通称 | 品番 | 登場年代 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
1st | ファースト | 506XX | 1936年〜 | プリーテッド・ブラウス |
2nd | セカンド | 507XX | 1952年〜 | 両胸2ポケット |
3rd | サード | 557XX | 1962年〜 | V字ステッチ |
4th | フォース | 70505 | 1967年〜 | 現代的シルエット |
フォースモデルの誕生以降、リーバイスはGジャンのデザインを大きく変更することなく、70505の基本デザインは長く続きました。このため、現在でもビンテージ市場で高い人気を誇っており、オリジナルモデルは数万円以上の価値がつくこともあります。一方で、リーバイスは1980年代後半から復刻版の販売を開始し、現在に至るまで様々な形で70505の復刻モデルを展開しているため、本物のビンテージと復刻版の見分けが重要になってきました。
復刻版は主に「LVC(LEVI’S VINTAGE CLOTHING)」というリーバイスの公式復刻ラインから発売されており、オリジナルを忠実に再現しようとしています。しかし、生産方法や材料の違いから、完全に同じというわけではありません。オリジナルは当時の製造技術や素材で作られており、現在では再現できない風合いや経年変化を持っているのが大きな特徴です。
パッチの形状と大きさで見分ける方法がもっとも確実
リーバイス70505のオリジナルと復刻を見分ける上で、最も確実な方法の一つが「パッチ」の確認です。パッチとは、ジャケットの後ろ襟元に縫い付けられている、リーバイスのロゴやモデル情報が記載された革製またはペーパータグのことを指します。
オリジナルの70505のパッチには、大きく分けて2種類存在します。初期の「大パッチ」と、その後に登場した「小パッチ」です。大パッチは横が約7cm、縦が4cm強あり、ジーンズのパッチに似た形状をしています。一方、小パッチは横が約6.5cm、縦が3.5cm程度の、より長方形に近い形状です。
📏 パッチサイズ比較表
パッチタイプ | 横幅 | 縦幅 | 使用時期 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
大パッチ | 約7cm | 約4cm | 1966年 | 557-70505ダブルネーム時代 |
小パッチ | 約6.5cm | 約3.5cm | 1966年〜 | 長方形に近い形状 |
年代別に見ると、1966年の557-70505ダブルネーム時代には大パッチが使用され、1966〜67年に小パッチへと移行しました。小パッチはその後、70年代を通じて使用されました。
復刻版の70505は、大パッチタイプを再現したモデルが多く、LVCなどの復刻ラインでは、初期のデザインをベースにしているため大パッチを採用していることが多いです。ただし、復刻版のパッチには現代的な要素も含まれており、細部を見ると違いがわかります。
パッチの内容を確認する際、オリジナルのパッチには「LEVI’S」や「EVERY GARMENT GUARANTEED」などの文字が刻印されていますが、復刻版では表記の仕方や配置が微妙に異なる場合があります。また、復刻版のLVCラインのパッチには、しばしば「LEVI’S VINTAGE CLOTHING」の表記が含まれることもあります。
パッチの状態も見分けるポイントになります。オリジナルのパッチは経年変化による自然なひび割れや変色が見られますが、復刻版は人工的に加工された「エイジング加工」が施されていることがあり、その違いを見分けられる場合もあります。
ボタン裏の刻印番号でオリジナルと復刻を明確に区別できる
ボタン裏の刻印は、リーバイス70505のオリジナルと復刻を見分ける上で非常に明確な判断材料になります。特にトップボタン(一番上のボタン)の裏側の刻印を確認することで、ほぼ確実に判別が可能です。
オリジナルの70505のボタン裏刻印は、主に以下の4パターンに分類されます:
🔍 オリジナル70505のボタン裏刻印パターン
パターン | 例 | 特徴 |
---|---|---|
アルファベット1文字 | K、D、O | 初期モデルに多い |
1桁〜3桁の数字 | 6、16、524 | エルパソ工場製が多い |
3桁の数字+アルファベット | 524M | 製造工場の拡大時期 |
刻印なし | – | 稀に存在 |
一方、復刻版や現行モデルのボタン裏刻印は、基本的に以下の2パターンです:
- アルファベット+数字(例:J22) – 日本企画のモデルには「J」が先頭につくことが多い
- 4桁の数字(例:4420)
この違いを知っていれば、ボタン裏を見るだけでオリジナルか復刻かをほぼ判別できます。ただし、唯一の例外として「555」の刻印があります。これはアメリカのバレンシア工場で1996年〜2003年に製造された復刻モデルの番号で、3桁数字ながら復刻版という特殊なケースです。
年代別に見ると、オリジナル70505の初期モデル(1966〜67年頃)ではアルファベット1文字や「524」「525」などの3桁数字が多く、これらはエルパソ工場で製造されたことを示しています。70年代に入ると製造工場の拡大に伴い、様々な番号が使用されるようになりました。
また、ボタンの形状自体も年代によって異なります。オリジナルの初期モデルはドーナツボタンと呼ばれる中央が窪んだタイプが使用され、後期になるとフラットなタイプへと変化しました。復刻版では、これらのディテールも再現されていることがありますが、よく見ると違いがわかります。
内タグの言語表記と内容で復刻モデルを特定する方法
リーバイス70505の内タグ(左サイドシームに付いているタグ)も、オリジナルと復刻の見分け方として非常に有効です。内タグはパッチやボタンよりも残っていないケースもありますが、残っていれば確実な判断材料になります。
オリジナルの70505の内タグは、年代によって少しずつデザインが変化していますが、すべて英語表記のシンプルなタグが使用されていました。時代ごとに微妙にデザインが変化していますが、基本的な特徴は変わりません。
一方、復刻版や現行モデルの内タグには、非常に明確な特徴があります。それは「日本語の表記」と「電話番号」の存在です。これらはオリジナルには存在しない要素で、タグに日本語が書かれていたり、問い合わせ先の電話番号が記載されていたりする場合は、ほぼ間違いなく復刻版または現行モデルと判断できます。
📋 内タグによる判別ポイント
モデルタイプ | 言語表記 | 特徴的な内容 |
---|---|---|
オリジナル | 英語のみ | シンプルな表記 |
復刻版(LVC) | 英語+日本語 | LEVI’S VINTAGE CLOTHING表記 |
現行モデル | 英語+日本語 | 電話番号、洗濯表示詳細 |
LVC(LEVI’S VINTAGE CLOTHING)などの復刻ラインの内タグには、「LEVI’S VINTAGE CLOTHING」の表記が入っていることが多く、これもオリジナルとの明確な違いです。
内タグの素材感も判断材料になります。オリジナルの内タグは、時代とともに材質や印刷方法が変化しており、特に古いモデルでは経年変化による独特の風合いがあります。一方、復刻版の内タグは新しく、素材感や印刷の鮮明さが異なります。
内タグは意図的に切り取られている場合もありますが、その跡を確認することでも情報が得られます。オリジナルの場合、長年の使用による自然な切れ目や摩耗が見られますが、復刻版の場合は意図的に切り取った跡が新しく見えることがあります。
ステッチの色と配置パターンも重要な判別ポイント
リーバイス70505のオリジナルと復刻を見分ける上で、ステッチ(縫い目)の色と配置パターンも重要な判別材料となります。ステッチの特徴は、年代や製造工場によって異なるため、細部まで確認することでより正確な判断が可能です。
オリジナルの70505の初期モデル(1966〜67年頃)では、オレンジやイエローの糸が使われていました。特に初期の「プロトタイプ」と呼ばれるモデルでは、ポケット裏がオレンジの平行ステッチになっていたり、アジャスタベルトがシングルステッチだったりする特徴があります。
🧵 ステッチパターンの変遷
年代 | ポケット入り口 | ステッチ色 | 特徴 |
---|---|---|---|
1966-67年 | 2本ステッチ | オレンジ/イエロー | プロトタイプ時代 |
1967-68年 | 1本ステッチ | ネイビー/ブルー | 完成型への移行 |
1968年以降 | 1本ステッチ | ネイビー/ブルー | フォース完成形 |
70505が進化するにつれて、ステッチのパターンも変化していきました。年代別に見ると、1967〜68年頃のモデルでは、フロントポケット入り口の糸の色がネイビーやブルーに変わり、2本だったステッチが1本になるなどの変化が見られます。
復刻版の70505、特にLVCなどの高級復刻ラインでは、これらのオリジナルのステッチパターンを忠実に再現しようとしています。しかし、よく見ると微妙な違いがあり、例えば復刻版ではステッチのイエローとオレンジの2色使いが目立つ傾向があります。現行の復刻版では、ポケット部から裾にかけてのVラインがイエロー、フロントヨーク(生地の切り替え部)の取り付けステッチの上がオレンジ、下がイエローというパターンが多いです。
また、袖先のステッチもオリジナルの年代を判断する材料になります。初期のモデルではシングルステッチが使用されており、後のモデルではダブルステッチへと変化しています。細かなところでは、ポケットのフラップの形状も、オリジナルと復刻では微妙に異なります。
ステッチの特徴は、パッチやボタン裏の刻印と組み合わせて総合的に判断することで、より正確な年代特定や真贋判定が可能になります。これらのディテールの違いは一見して分かりにくいものの、慣れてくると判別のヒントになる重要な要素です。
赤タブのビッグEとスモールeで年代を判断できる
リーバイス70505を見分ける上で最も有名な特徴の一つが、赤タブに記載されている「LEVI’S」の「E」の大きさです。1971年を境に、それまでの大文字「E」(ビッグE)から小文字「e」(スモールe)へと変更されました。そのため、この特徴を確認するだけで、おおよそ1971年前後のどちらに製造されたかを判断できます。
ビッグEは「LEVI’S」の全文字が同じ高さの大文字になっており、スモールeは「LEVI’S」の「E」だけが小文字になっています。この違いは比較的わかりやすく、初心者でも判別しやすい特徴です。
🏷️ 赤タブによる年代判別
タイプ | 表記 | 使用期間 | 特徴 | 価値 |
---|---|---|---|---|
ビッグE | LEVI’S | 〜1971年 | 全て大文字 | 高い希少価値 |
スモールe | LEVI’S | 1972年〜 | Eのみ小文字 | 比較的数が多い |
赤タブには他にも見分けるポイントがあります。例えば、タブに表示されている「V」の形状が左右対称か左右非対称かという違いです。一般的に古いモデルには**左右対称の「V」**が多く使われていますが、フォースのビッグE時代には両方のタイプが混在しているため、70505の年代判別には補助的な材料として考えるのが良いでしょう。
ビッグEモデルは、特に初期のものほど希少価値が高く、コレクターの間で高値で取引されることがあります。一方、スモールeモデルは比較的数が多く残っており、ビンテージとしての価値はビッグEほど高くないことが多いです。
復刻版の70505では、主にビッグE時代のデザインが再現されていることが多いです。LVCなどの高級復刻ラインでは、ビッグEの細部までこだわって再現されていますが、一般的な復刻版ではスモールeが採用されていることもあります。
赤タブが残っていない場合は、他の特徴(パッチ、ボタン裏、内タグなど)と併せて総合的に判断する必要があります。また、赤タブの付け替えや改造が行われている可能性もあるため、他の特徴と矛盾がないかも確認するのが良いでしょう。
リーバイス70505の復刻と見分け方をさらに詳しく解説
- 年代別70505の特徴と変遷を把握することが重要
- ケアタグの有無で1968-71年モデルを特定する方法
- 70505-0217と0317の違いはブランケットライナーの有無
- 現行モデルとビンテージの価格相場は大きく異なる
- バレンシア製「555」刻印は復刻モデルの例外パターン
- LVCなど復刻版の特徴と現行モデルとの違い
- まとめ:リーバイス70505の復刻と見分け方は複数要素の総合判断が重要
年代別70505の特徴と変遷を把握することが重要
リーバイス70505の歴史を年代別に理解することは、オリジナルと復刻の見分け方において非常に重要です。70505は時代とともに少しずつ変化してきており、その変遷を知ることで、より正確に年代を特定できるようになります。
🗓️ 70505年代別特徴一覧
年代 | モデル名 | 主な特徴 | パッチ | ボタン裏刻印 |
---|---|---|---|---|
1966年 | 557-70505ダブルネーム | サードに近いシルエット | 大パッチ | アルファベット1文字 |
1966-67年 | 初期小パッチモデル | サードに近いシルエット | 小パッチ | 524、525等 |
1967-68年 | ビッグE中期モデル | フォース完成形 | 小パッチ | 3桁数字 |
1968-71年 | ビッグEケアタグモデル | ケアタグ付き | 小パッチ | バリエーション豊富 |
1972年〜 | スモールeモデル | 赤タブがスモールe | 小パッチ | 様々 |
1966年の「557-70505」ダブルネームモデルは、サードモデル(557)からフォースモデル(70505)への移行期を示しています。大パッチが使用されており、シルエットはサードモデルに近く、着丈が短く身幅がやや太めという特徴があります。ボタン裏はアルファベット1文字の刻印が多く見られます。
1966-67年の初期小パッチモデルでは、小パッチへと変更されましたが、まだサードモデルに近いシルエットを保持していました。ボタン裏は524や525などの3桁数字刻印が増え、ポケット入り口はオレンジかイエローステッチの2本ラインという特徴があります。
1967-68年のビッグE中期モデルになると、シルエットが大きく変化し、着丈が長くなり身幅が細くなります。ポケット入り口の糸の色がネイビーやブルーに変わり、ステッチが2本から1本に変化しました。このあたりで70505の形が「完成」したと言われています。
1968-71年のビッグEケアタグモデルでは、パッチの下に白いケアタグが追加されます。これがビッグEの最終モデルとなり、ボタン裏の刻印はバリエーションが増えています。
1972年以降のスモールeモデルでは、赤タブの「E」が小文字の「e」に変更されました。初期はケアタグが付いているものもありますが、後期になるとケアタグが無くなります。
これらの年代区分は厳密なものではなく、製造工場や生産ロットによって多少の前後がありますが、おおよその目安として理解しておくと役立ちます。また、70505には常に例外的な仕様のモデルが存在するため、複数の特徴を確認して総合的に判断することが大切です。
ケアタグの有無で1968-71年モデルを特定する方法
リーバイス70505の年代判別において、「ケアタグ」の存在は非常に重要な判断材料になります。ケアタグとは、パッチの下に付いている白い洗濯表示のタグのことで、1968年から1971年頃のモデルに特徴的に見られます。
ケアタグには「HOT WASH NORMAL CYCLE-COLOR WILL BLEED-WASH AND TUMBLE ALONE. SHRINKS APPROX.3%」という洗濯に関する説明が英語で書かれています。これは「高温の通常洗濯サイクルで洗え、色落ちするので単独で洗濯・乾燥すること、約3%縮む」という意味です。
🏷️ ケアタグによる年代判別表
ケアタグ | 赤タブ | 推定年代 | 特徴 |
---|---|---|---|
なし | ビッグE | 1968年以前 | 初期モデル |
あり | ビッグE | 1968〜1971年 | ケアタグ付きビッグE |
あり | スモールe | 1972年頃 | 初期スモールe |
なし | スモールe | 1972年以降 | 後期スモールe |
このケアタグによる区分は、比較的明確な判別基準となります。特に「ビッグEにケアタグが付いている」というパターンは、1968〜1971年という限られた期間のモデルであることを示す重要な証拠になります。
復刻版では、オリジナルのどの時代のモデルを再現するかによって、ケアタグの有無が決まります。LVCなどの高級復刻ラインでは、オリジナルに忠実にケアタグを再現していることがありますが、一般的な復刻版ではケアタグの代わりに現代の洗濯表示が記載されたタグが付いていることが多いです。
ケアタグは小さいため見落としがちですが、年代特定の重要な手がかりになりますので、70505を購入する際や所有している場合は、ぜひ確認してみてください。ただし、経年劣化でケアタグが失われていることもあるため、その場合は他の特徴と併せて総合的に判断する必要があります。
ケアタグの材質も判別のポイントになります。オリジナルのケアタグは当時の材質で作られており、特有の質感や経年変化を示しています。復刻版のケアタグは、現代の材質で作られているため、触感や見た目が異なる場合があります。
70505-0217と0317の違いはブランケットライナーの有無
リーバイス70505には、末尾に4桁の数字が追加された品番が存在します。代表的なものが「70505-0217」と「70505-0317」で、これらの違いを知ることも70505を理解する上で重要です。
70505-0217は標準的なデニム素材のGジャンを指し、内側に特別な裏地はついていません。一方、70505-0317はブランケットライナー(毛布状の裏地)が付いた防寒タイプのモデルを指します。このように、末尾の4桁は基本的に素材や色を表す番号となっています。
🧥 70505品番による違い
品番 | 正式名称 | 特徴 | 用途 | 希少性 |
---|---|---|---|---|
70505-0217 | 標準モデル | デニム素材のみ | オールシーズン | 一般的 |
70505-0317 | ライナー付き | ブランケットライナー内蔵 | 防寒用 | やや希少 |
70505-0214 | カラーバリエーション | 別色・仕様変更 | – | 希少 |
ブランケットライナー付きの70505-0317は、寒冷地や冬シーズン用として人気があり、通常のモデルよりも保温性に優れています。ライナーのパターンはチェック柄や縞模様などいくつかのバリエーションがあり、年代によって使用されるパターンも変化しています。
オリジナルのブランケットライナー付きモデルは、現在では特に希少価値が高く、コレクター間で人気があります。復刻版でもブランケットライナー付きのモデルは再現されており、「70505-0317」の品番が使われていることがあります。
また、70505には他にも様々な派生モデルが存在します:
- 70505-0214:別のカラーリングやディテールの変更があるモデル
- 71205:70505をロング丈にしたモデル
こうした品番の違いを理解することで、より細かく70505の種類を判別できるようになります。オリジナルと復刻の見分けにおいては、これらの品番自体よりも、前述したパッチやボタン裏、内タグなどの特徴をチェックすることが重要です。
品番は主にパッチや内タグに記載されていますが、経年劣化で確認できないこともあります。そのような場合でも、ブランケットライナーの有無は一目で分かるため、モデル特定の手がかりになります。
現行モデルとビンテージの価格相場は大きく異なる
リーバイス70505を購入する際に気になるのが価格の問題です。オリジナルのビンテージモデルと復刻版・現行モデルでは、価格に大きな差があることが多いので理解しておきましょう。
オリジナルのビンテージ70505の価格は、主に以下の要素によって決まります:
💰 ビンテージ70505価格決定要因
要因 | 影響度 | 特徴 |
---|---|---|
年代 | 高 | 古いほど高価 |
状態 | 高 | ダメージの少ないものほど高価 |
希少性 | 高 | 特殊仕様・生産数少ないモデル |
サイズ | 中 | 人気サイズほど高価 |
具体的な相場としては、以下のような目安があります:
📊 70505価格相場表(参考値)
モデル分類 | 価格帯 | 特徴 |
---|---|---|
ビッグE希少モデル(1966〜1968年) | 15,000〜50,000円 | 初期・プロトタイプ |
ビッグEケアタグモデル(1968〜1971年) | 9,000〜30,000円 | ケアタグ付き |
スモールe初期(1972年頃) | 7,000〜15,000円 | 移行期モデル |
スモールe後期(1970年代後半) | 5,000〜10,000円 | 後期モデル |
一方、復刻版や現行モデルの価格は以下のような傾向があります:
- LVCなどの高級復刻ライン:20,000〜40,000円
- 一般的な復刻版:10,000〜20,000円
- バレンシア製特殊復刻モデル:30,000〜50,000円以上
特筆すべきは、近年のビンテージ市場の高騰です。以前はビンテージより復刻版の方が高価でしたが、現在ではオリジナルのビンテージ、特にビッグEモデルの価格が上昇し、復刻版の価格を上回るケースが増えています。
ビンテージモデルは枯渇していく一方で、コレクターの需要は高まっているため、今後もこの傾向は続くと予想されます。そのため、コンディションの良いビンテージ70505を見つけたら、将来的な価値の上昇も期待できる投資としての側面もあります。
ただし、価格だけでなく、実際に着用する快適さや耐久性も考慮する必要があります。オリジナルのビンテージモデルは50年以上経過しているものもあり、生地の劣化や強度の低下が見られることもあります。普段使いを重視するなら、新しい復刻版や現行モデルの方が実用的かもしれません。
バレンシア製「555」刻印は復刻モデルの例外パターン
ボタン裏の刻印による見分け方において、「555」だけは特別な例外として扱われます。この「555」という刻印は、アメリカのバレンシア工場で1996年〜2003年の間に製造された復刻モデルの番号で、3桁の数字でありながら復刻版という特殊なケースです。
バレンシア製の70505は、復刻モデルの中でも特別な位置づけにあります。なぜなら、これが最後のアメリカ製復刻モデルであり、**初期の復刻モデル(LVC)**でもあるからです。そのため、復刻版でありながらコレクター間で高い人気を誇っています。
🏭 バレンシア製70505の特徴
項目 | 詳細 |
---|---|
製造期間 | 1996年〜2003年 |
ボタン裏刻印 | 555 |
製造国 | アメリカ(バレンシア工場) |
分類 | 復刻モデル(LVC初期) |
特徴 | 最後のアメリカ製復刻 |
バレンシア製の見分け方は比較的シンプルで、ボタン裏に「555」の刻印があることが最大の特徴です。ただし、この刻印だけで判断せず、他の要素も確認することが重要です。バレンシア製の70505には、以下のような特徴があります:
- 高品質な仕上がり:アメリカ製ということもあり、作りが非常に丁寧
- オリジナルに近い再現度:初期の復刻モデルとして、オリジナルの特徴を忠実に再現
- 限定的な生産期間:7年間という限られた期間の生産のため希少性が高い
バレンシア製の価格相場は、一般的な復刻版よりも高く設定されており、30,000〜50,000円以上で取引されることが多いです。これは、アメリカ製という希少性と、LVC初期モデルとしてのブランド価値が影響しています。
注意すべき点として、「555」の刻印があっても、必ずしもバレンシア製とは限らない場合があります。偽造品や改造品の可能性もあるため、ボタン裏の刻印だけでなく、パッチや内タグ、ステッチなどの他の要素も総合的に確認することが重要です。
バレンシア製の70505を購入する際は、信頼できる販売店や詳細な商品説明がある場所での購入をおすすめします。また、他の復刻版と比べて価格が高いため、本物かどうかの確認をしっかりと行うことが大切です。
LVCなど復刻版の特徴と現行モデルとの違い
リーバイスの復刻版には、大きく分けてLVC(LEVI’S VINTAGE CLOTHING)と一般的な復刻モデルがあります。これらの特徴を理解することで、復刻版同士の違いや、オリジナルとの関係性をより深く把握できます。
**LVC(LEVI’S VINTAGE CLOTHING)**は、リーバイスの公式復刻ラインとして1999年にスタートした、オリジナルヴィンテージを忠実に再現することを目的としたプレミアムラインです。70505についても、様々な年代のモデルが復刻されています。
🎯 LVCと一般復刻版の比較
項目 | LVC | 一般復刻版 | 現行モデル |
---|---|---|---|
価格帯 | 20,000〜40,000円 | 10,000〜20,000円 | 8,000〜15,000円 |
再現度 | 非常に高い | 中程度 | 低い |
使用素材 | オリジナルに近い | 現代的素材 | 現代的素材 |
縫製品質 | 高品質 | 標準 | 標準 |
生産数 | 限定的 | やや限定的 | 大量生産 |
LVCの70505には、以下のような特徴があります:
製造年代の忠実な再現:特定の年代のオリジナルモデルをベースに、可能な限り忠実に再現しています。例えば、1967年モデルをベースにした場合は、その年代の特徴的なディテールを細部まで再現します。
高品質な素材使用:オリジナルに近い質感のデニム生地や、当時と同様の糸を使用することで、着込んだ時の経年変化もオリジナルに近づけています。
限定生産:大量生産ではなく、比較的少数での生産のため、希少性があります。
専用パッケージ:LVC専用のパッケージングや、詳細な説明書が付属することが多いです。
一方、一般的な復刻版は、70505の基本的なデザインを踏襲しつつも、現代的な製造方法や素材を使用したモデルです。LVCほどの再現度はありませんが、価格が抑えられており、より手軽に70505スタイルを楽しめます。
現行モデルは、70505のデザインをベースにしつつも、現代のファッションに合わせてアレンジされたモデルです。価格は最も抑えられていますが、オリジナルとの共通点は限定的です。
復刻版を選ぶ際のポイントとしては、用途と予算のバランスを考えることが重要です。コレクション目的や、オリジナルに近い体験を求めるならLVCがおすすめですが、普段使いを重視するなら一般的な復刻版でも十分満足できるでしょう。
まとめ:リーバイス70505の復刻と見分け方は複数要素の総合判断が重要
最後に記事のポイントをまとめます。
- リーバイス70505は1967年頃に登場したGジャンの最終形態で、通称「フォース」と呼ばれている
- パッチの大きさと形状による見分け方が最も確実で、オリジナルには大パッチと小パッチが存在する
- ボタン裏刻印はオリジナルが1〜3桁の数字またはアルファベット1文字、復刻版はアルファベット+数字または4桁の数字である
- 内タグに日本語や電話番号が記載されている場合はほぼ確実に復刻版または現行モデルである
- 赤タブのビッグEは1971年以前、スモールeは1972年以降のモデルを示す
- ケアタグの有無により1968-71年頃の特定時期を判別できる
- ステッチの色と配置パターンも年代判別の重要な材料となる
- バレンシア製の「555」刻印は3桁数字ながら復刻モデルという例外パターンである
- 70505-0217は標準モデル、70505-0317はブランケットライナー付きモデルを指す
- 年代別特徴を総合的に判断することで正確な見分けが可能になる
- 現在はビンテージモデルの価格が復刻版を上回る傾向にある
- LVC復刻版は高品質でオリジナルに近い再現度を誇る
- 複数の特徴を組み合わせて判断することが最も確実な見分け方である
調査にあたり一部参考にさせて頂いたサイト
- https://levi-fun.com/levi-s-70505-fukuoku-miwakekata/
- https://archipelago.mayuhama.com/entry/2022/02/08/182154
- https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14108296734
- http://vintagematome.com/post-4787-4787
- https://hurugiblog.com/levis-replica-or-vintage
- https://www.tiktok.com/discover/%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%B9-70505-%E5%BE%A9%E5%88%BB-%E8%A6%8B%E5%88%86%E3%81%91%E6%96%B9
- https://jp.pinterest.com/pin/605382374947817738/
- https://hikakaku.com/blog/all-category/maker-brand/LEVI_S/4892/
- https://jp.pinterest.com/pin/461196818101468464/
- https://kodawari-style.com/levis557/
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