リーバイス rタグ レアと検索している方は、おそらく手持ちのリーバイス製品や古着屋で見つけたアイテムに「LEVI’S」の文字ではなく「®」マークだけが入った赤いタブを発見して、「これって本物?偽物?」「何か価値があるの?」と疑問に思われているのではないでしょうか。
実は、このrタグ(サークルRタブ、ブランクタブとも呼ばれる)は、リーバイス社が意図的に製造している正規品で、約10%という低い出現確率から「レア物」として注目されているディテールなんです。特に古い年代のものになると、その希少性はさらに高まり、コレクターやデニムマニアの間では通常の赤タブよりも価値が高いと見なされることもあります。
この記事のポイント |
---|
✅ リーバイス rタグの正体と存在理由が分かる |
✅ 年代別の出現確率と希少性について理解できる |
✅ rタグの歴史的変遷と特徴の違いが把握できる |
✅ 古着市場での価値と取引事例を知ることができる |
リーバイス rタグがレアと言われる理由と歴史的背景
- rタグ(サークルR/ブランクタブ)の正体は正規品のレア仕様
- リーバイス社が意図的に製造する理由は商標権の保護
- 出現確率は約10%で現代より古い時代の方がさらに稀
- 1960年代初頭から存在していたが当時は極めて希少
- 年代によってデザインや特徴に違いがある
- コレクターやマニアが注目する特別なディテール
rタグ(サークルR/ブランクタブ)の正体は正規品のレア仕様
リーバイスの製品を特徴づける赤いタブ(レッドタブ)には、通常「LEVI’S」または「Levi’s」という社名が刺繍されています。しかし、まれに社名が入らず「®」マーク(レジスターマーク)のみが入った赤タブが存在するのです。
このタイプは様々な呼び方で知られています:
🏷️ rタグの呼称一覧
呼び方 | 説明 |
---|---|
rタグ | ®マークから由来する最も一般的な呼び方 |
サークルR | ®マークの形状から |
ブランクタブ | 社名が「空白」という意味から |
レジスターマークのみのタブ | 正確な表現 |
一見すると製造ミスや偽物のように思えるかもしれませんが、これは間違いです。 このrタグはリーバイス社が意図的に製造しているれっきとした正規品なのです。マニア層からは「レア物」として注目され、通常の赤タブよりも価値が高いと見なされることがあります。
正式名称については明確ではありませんが、米国リーバイスの関係者は「blank tab(ブランクタブ)」または「blank red tab」と称していることが多いようです。ただし、完全に「ブランク(空白)」ではないため、「with just the ® symbol(®マークだけのもの)」と補足説明されることもあります。
rタグの見た目は通常の赤タブとほぼ同じサイズと色合いですが、「LEVI’S」の文字が無く、代わりに「®」マークだけが入っているのが特徴です。このちょっとした違いですが、ヴィンテージデニム愛好家やリーバイスのコレクターにとっては大きな差になります。
リーバイス社が意図的に製造する理由は商標権の保護
なぜリーバイス社は「LEVI’S」の文字がない赤タブを作っているのでしょうか?実は、これには明確な法的・商標的理由があります。
リーバイス社の公式見解によると、このrタグ(ブランクタブ)は、タブ自体がレジスタード・トレードマーク(商標登録)であることを示すために製造されているとのことです。
タブにリーバイスと書かれているのが商標登録ではなく、タブそのものがリーバイスの商標登録である事を示すため、あえて社名無しで®のみのバージョンを含めているのです。
引用元:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13113316708
言い換えると、「赤いタブそのもの」がリーバイスの商標登録であることを強調するために、あえて社名を入れずに「®」マークのみのバージョンを含めているということです。この「®」マークは、その形状やデザインが登録商標であることを示す国際的なシンボルです。
🏛️ 商標権保護の背景
要素 | 説明 |
---|---|
商標登録の対象 | 「LEVI’S」の文字ではなく「赤いタブそのもの」 |
保護の目的 | 模倣品対策とブランド権利の明示 |
法的意味 | 国際的な商標権の証明 |
製造時期 | 1936年頃からタブを使用開始 |
これは単なるデザイン上の選択ではなく、商標権の保護という法的な意味合いも持っています。リーバイスは赤タブを1936年頃から使い始め、このディテールはリーバイス製品の象徴となりました。模倣品対策として、タブそのものを商標登録し、その権利を明示する必要があったのです。
また、一部の情報では生産・在庫管理のために100本に1本作られているという説や、赤タブ製造ロットのつなぎ目に当たる部分を使用したものであるという説もあります。リーバイスには多くの工場があるため、詳細は不明な部分もありますが、公式な説明としてはタブそのものの商標登録の証明という理由が挙げられています。
出現確率は約10%で現代より古い時代の方がさらに稀
リーバイスのrタグ(サークルRタブ/ブランクタブ)の出現確率について、リーバイス社のコメントによると、現代の製品では**「約10%」**とされています。つまり、10本のリーバイス製品のうち、1本程度にこのレジスターマークのみのタブが付いていることになります。
📊 年代別出現確率の推移
年代 | 出現確率 | 希少性レベル |
---|---|---|
1960年代 | 極めて稀(1%未満) | ★★★★★ |
1970年代 | 数%~5%程度 | ★★★★☆ |
1980年代以降 | 約10% | ★★★☆☆ |
現代 | 約10% | ★★★☆☆ |
この10%という数字は現代の製品における割合とされており、古い時代のものは異なる出現率を持っていました。調査の結果、70年代頃のrタグの割合はそれより少なく、数%から5%程度だったと推測されています。つまり、年代が古くなるほど、rタグの出現率は低くなり、より希少性が高くなる傾向があるのです。
60年代初頭のrタグに至っては、「極めて稀」と表現されるレベルで、実際に所有している人もほとんどいない状況です。これは製造技術や製造方針の違い、そして単純に製造本数自体が少なかったことが影響していると考えられます。
一般的に、希少性が高いほど収集価値も高まる傾向があります。特に80年代以降の製品でrタグが付いていると、所有者は「得した気分」になるという声もあります。通常のリーバイス製品でも十分魅力的ですが、わずか10%の確率でしか手に入らないrタグ付きのモデルはコレクターにとって特別な存在です。
ただし、リーバイスの公式店舗などで購入する際に、事前にrタグかどうかを指定して購入することはできません。これは混在して製造・出荷されるため、どのタイプを入手できるかは**「運」の要素が大きい**と言えるでしょう。まさに「当たり」のような感覚で、思いがけずrタグの製品に出会えたときの喜びはひとしおです。
1960年代初頭から存在していたが当時は極めて希少
リーバイスのrタグ(ブランクタブ)の歴史的な出現時期について、様々な情報源を総合すると、501XX期(少なくとも1960年代初頭)から稀に存在していたことが分かっています。
🕰️ rタグの歴史的変遷
時代 | 特徴 | 現存数 |
---|---|---|
1960年代初頭 | 極めて稀(ほぼ幻レベル) | 数える程度 |
1970年代 | 頻度が少し増加 | 稀少だが存在 |
1980年代以降 | 約10%で安定 | 比較的入手可能 |
ただし、60年代のrタグは非常に稀で、ほとんど見かけることがなかったと言われています。実際に60年代初頭のZXX(501XX、551XX、503XXなど)でブランクタブ付きの製品を所有しているという証言もありますが、これらは**「極めて貴重」**とされています。
興味深いことに、リーバイス本社のブログでは、ブランクタブが使われ始めた時期について「80年代からだと思う」という回答があるそうです。しかし、この情報は必ずしも正確ではないという指摘もあります。実際、66期(70年代)の製品でもしばしばブランクタブが見られることから、少なくとも70年代にはある程度一般的になっていたと考えられています。
60年代以前の501等のジーンズの場合、タブが損傷しているものも少なくありません。補修等のため後で付け直したこともあったと想像されており、タブは後付けされたりすることもあるため、実物をよく確認する必要があります。
古いXXデニムに付く初期のrタグの特徴:
- 後の時代のものと比べて一回り大きいRの刺繍
- 素材はレーヨン生地が使われていた
- ®マークの位置が通常より外側にある場合がある
これらの年代による違いは、ヴィンテージ判別のひとつの手がかりにもなっています。たとえば、70505というジャケットモデルでrタグが付いていると、「Big-E」(1966年以前)かどうかの見分けがつけにくくなるという指摘もあります。
年代によってデザインや特徴に違いがある
リーバイスのrタグ(サークルR/ブランクタブ)は、年代によってそのデザインや特徴に明確な違いがあります。これらの違いを知ることで、製品の年代判別の手がかりになりますし、ヴィンテージデニムの魅力をより深く理解することができます。
🎨 年代別rタグのデザイン特徴
年代 | Rマークの特徴 | 素材・技法 | その他の特徴 |
---|---|---|---|
1960年代初頭 | 小さめ、外側寄り配置 | レーヨン生地、刺繍 | 極めて稀少 |
1970年代 | 標準サイズ | 刺繍技法 | 出現頻度増加 |
1980年代~現代 | 大きく鮮明 | プリント技法も登場 | 約10%の出現率 |
1960年代初頭のrタグの特徴は特に興味深く、現代のものとは明らかに異なる特徴を持っています:
- 「®」マークの位置が通常より外側寄りにある
- レーヨン生地が使用されている
- 「®」マークのサイズが後の時代のものより小さい傾向
- 「LEVISの文字だけがない感じ」という表現がピッタリのデザイン
1970年代のrタグになると:
- 60年代より出現頻度が上がる(数%~5%程度)
- 革パッチの特徴とあわせて年代判別ができる
- 70505などのジャケットモデルでもrタグが見られるようになる
- この時期から本格的なrタグの時代が始まったと考えられている
1980年代~現代のrタグの特徴:
- 出現頻度が約10%程度に増加
- 1982年頃からプリントタイプが登場(以前は刺繍のみ)
- 「®」マークが大きく、はっきりしている
- より鮮やかな赤色のタブが多い
製造方法の違いも重要なポイントです。初期のタブは刺繍で作られていましたが、1980年代初頭からは立体的なプリントのタブも登場しました。プリントタイプのものは経年変化で文字が剥がれてしまうことがあり、一見するとrタグのように見えることもあります。しかし、これは本来のrタグとは異なり、単に文字が消えてしまったものです。
こうした年代による違いは、ヴィンテージデニムのコレクターやリーバイス愛好者にとって重要な情報であり、製品の価値や希少性を判断する材料となっています。
コレクターやマニアが注目する特別なディテール
リーバイスのrタグ(サークルRタブ/ブランクタブ)は、そのレア度から多くのコレクターやデニムマニアから特別な注目を集めています。一般的な赤タブより出現頻度が低いことから「レア物」として扱われ、古着市場やオークションサイトでも特別な価値を持つことがあります。
👥 コレクター注目度ランキング
rタグの種類 | 注目度 | 理由 |
---|---|---|
60年代XX時代のrタグ | ★★★★★ | 極めて稀少、資料的価値も高い |
70年代rタグ | ★★★★☆ | 希少性と実用性のバランス |
赤耳×rタグの組み合わせ | ★★★★★ | ダブルレアの魅力 |
80年代以降のrタグ | ★★★☆☆ | 比較的入手しやすいが価値あり |
特に古い年代のrタグは非常に希少です。例えば60年代初頭のXXモデルに付くブランクタブは極めて稀で、デニムのヴィンテージコレクターからは特に高い評価を受けています。XX時代のデニムにこのサークルRの赤タブが付く物は極めて珍しく、「ただでさえ貴重なXXを何十、百と見ても数える程しかない程の現存数」という情報もあります。
また、リーバイスの**赤耳デニム(セルビッチデニム)**にrタグが付いた組み合わせは、さらに希少価値が高まります。例えば「脇割り、黒カン、インシームシングルの1981年頃の501でブランクタブ」の希少性は「かなり高い」と評価されています。サイズによっても価値が変わり、人気の高いサイズの場合はより価値が上がる傾向があります。
🔍 マニアが重視するポイント
- 年代とrタグの組み合わせ:古いほど価値が高い
- 他のレア要素との複合:赤耳、特定の刻印、希少サイズなど
- オリジナルかどうか:後付けではない証拠
- コンディション:ダメージの有無と程度
- ストーリー性:入手経緯や歴史的背景
コレクターの間では、rタグは単なる製造バリエーションではなく、リーバイスの歴史を物語る興味深いディテールとして重要視されています。マニアにとってはrタグ付きの製品を見つけることは「掘り出し物」と感じる特別な体験です。
ただし、注意すべき点として、タブは後付けされたり交換されたりすることもあるため、真贋や年代判断の際には実物をよく確認する必要があります。特にヴィンテージ品では、タブ付近のステッチが他の箇所と微妙に違っていないかなど、細部のチェックが重要です。
リーバイス rタグの価値とレア度を徹底検証
- オークションや古着市場でのrタグ付き製品の取引実態
- 年代と希少性による価格差の実例
- rタグと通常タブの見分け方と判別ポイント
- リーバイスの他のタブ(オレンジ、白、黒など)との比較
- ヴィンテージ製品の年代判別に重要なポイント
- ボタン裏刻印と工場番号から分かる製造背景
- まとめ:リーバイス rタグ レアの全貌
オークションや古着市場でのrタグ付き製品の取引実態
リーバイスのrタグ(サークルR/ブランクタブ)付き製品は、そのレア感から通常の赤タブよりも高値で取引されることがあります。特にヤフオクやメルカリなどのオークションサイトやフリマアプリでは、「サークルR」「ブランクタブ」という言葉が商品説明に明記され、セールスポイントとして扱われています。
💰 オークション取引事例(高額落札例)
商品内容 | 落札価格 | 特徴 |
---|---|---|
LEVIS 501 66前期 ビンテージ ブランクタブ | 85,000円以上 | シングルステッチ、刻印6 |
70s levi’s 501 66前期 サークルRタブ W40 L34 | 83,000円 | ビッグサイズ、希少性高い |
リーバイス 505-0217 66前期 サークルR | 数万円台 | 70年代、色落ち良好 |
オークションサイトの過去の落札履歴を見ると、「501 サークルR」で検索した場合、様々な価格帯で取引されていることがわかります。希少性の高いヴィンテージ品や特定の人気モデルとの組み合わせでは、数万円から10万円近い価格で取引されているケースもあります。
高値がつきやすい条件:
- 古い年代(特に60年代~70年代初期)のもの
- 赤耳(セルビッチ)デニムであるもの
- 66前期などの人気モデル
- コンディションが良好なもの
- サイズが人気のあるもの(希少なビッグサイズや現代人が履きやすいサイズ)
一方で、近年の製品や一般的なモデルのrタグ付き製品であれば、通常品との価格差はそれほど大きくない場合もあります。比較的新しい90年代以降のモデルでは、数千円~1万円台で取引されているケースも多く見られます。
🛒 古着市場での扱い
店舗タイプ | rタグの扱い | 価格設定 |
---|---|---|
専門ヴィンテージ店 | 明確にレア表記 | プレミアム価格 |
一般古着店 | 気づかれない場合も | 通常価格の可能性 |
リサイクルショップ | ほぼ認識されない | 掘り出し物の可能性大 |
このように、rタグの価値はモデル、年代、状態、その他の特徴との組み合わせによって大きく変わります。コレクターやマニアにとっては「当たり」と言える存在であり、中古市場での価値を高める要素のひとつとなっています。
年代と希少性による価格差の実例
リーバイスのrタグ付き製品の価値は年代によって劇的に変わります。同じrタグでも、製造された時代によって希少性が大きく異なるため、市場価格にも顕著な差が現れています。
📈 年代別価格相場の目安
年代 | 希少性 | 価格帯(501の場合) | 備考 |
---|---|---|---|
1960年代XX | 幻レベル | 10万円~ | 資料的価値も高い |
1970年代前期 | 極稀少 | 5~10万円 | 66前期など人気モデル |
1970年代後期 | 稀少 | 3~8万円 | 赤耳との組み合わせで変動 |
1980年代 | やや稀少 | 2~5万円 | USA製の価値も加味 |
1990年代以降 | 比較的稀少 | 5千円~3万円 | コンディション次第 |
最高級クラス:60年代XX時代のrタグ
60年代初頭のXXモデルにrタグが付いている場合、これは**「極めて珍しい」**とされるレベルです。XX時代のデニムにサークルRの赤タブが付く物は極めて稀少で、現存数も非常に少ないため、コレクターズアイテムとしての価値は非常に高くなります。
実際の取引例では、こうした製品は資料的価値も含めて評価されるため、単純な古着としてではなく、デニムの歴史を物語る貴重な資料として扱われることもあります。
人気クラス:70年代のrタグ
70年代のrタグ付き製品、特に66前期との組み合わせは非常に人気が高いです。例えば「脇割り、黒カン、インシームシングルの1981年頃の501でブランクタブ」のような組み合わせは、希少性がかなり高いと評価されています。
💡 価値を決める複合要因
- 年代の古さ:古いほど希少性が高い
- 製造工場:人気工場(524工場など)
- サイズ:人気サイズやビッグサイズ
- コンディション:ダメージの程度
- 他の特徴:赤耳、特殊な刻印など
中級クラス:80年代のrタグ
80年代のrタグは出現率が10%程度に安定しているため、70年代以前に比べると希少性は下がりますが、USA製という要素が加わることで一定の価値を保っています。特に**555工場(バレンシア工場)**などの人気工場製であれば、さらに価値が高まります。
エントリークラス:90年代以降のrタグ
90年代以降のrタグは比較的入手しやすく、価格も手頃です。しかし、それでも10%の確率でしか出現しないレア仕様であることに変わりはなく、通常の赤タブよりは価値があります。
rタグと通常タブの見分け方と判別ポイント
リーバイスのrタグ(サークルR/ブランクタブ)と通常の赤タブを見分けることは、ヴィンテージデニムの価値判断において非常に重要です。一見すると小さな違いですが、コレクターにとっては大きな意味を持ちます。
🔍 基本的な見分け方
項目 | 通常の赤タブ | rタグ(サークルR) |
---|---|---|
文字表記 | 「LEVI’S」または「Levi’s」 | 文字なし |
マーク | ®マーク+文字 | ®マークのみ |
両面表記 | 表裏両方に文字 | 表裏両方に®のみ |
希少性 | 一般的(約90%) | レア(約10%) |
最も明確な違いは、「LEVI’S」または「Levi’s」という文字の有無です。通常の赤タブには社名が刺繍されているのに対し、rタグには社名がなく、レジスターマーク(®)のみが表示されています。
赤タブの共通特徴(rタグ・通常タブ共通):
- 赤い生地でできている
- 後ろポケットの端に縫い付けられている
- タブの形状や大きさは基本的に同じ
- 1953年以降は両面タブ(裏面は上下が逆になる)
年代による文字表記の変遷:
- 1966年以前:「LEVI’S」(ビッグE)
- 1966年以降:「Levi’s」(スモールe)
📋 詳細な判別チェックリスト
✅ rタグの確認ポイント
- 表面に®マークのみがある
- 裏面にも®マークのみ(上下逆)
- 社名の文字が一切ない
- タブの色は通常の赤タブと同じ
- 縫い付け位置も通常と同じ
✅ 偽rタグ(文字剥がれ)との区別
- 本物のrタグ:最初から®マークのみで製造
- 文字剥がれ:プリント文字が経年劣化で消失
1982年頃以降のプリントタブでは、経年変化で文字が完全に剥がれてしまい、一見するとrタグのように見えることがあります。しかし、これは本来のrタグとは全く異なるものです。
真のrタグかどうかの確認方法:
- 刺繍の痕跡がないか確認
- 糸の質感をチェック(本物は最初から®のみの刺繍)
- 年代との整合性を確認
タブ周辺のステッチチェックも重要です。特にヴィンテージ品では、タブが後付けされている可能性もあるため、ステッチの色や縫い方が他の部分と一致しているかを確認する必要があります。
リーバイスの他のタブ(オレンジ、白、黒など)との比較
リーバイスの製品を特徴づけるタブは、赤タブだけではありません。様々な色や形のタブが存在し、それぞれが特定のラインや用途を示しています。rタグ(サークルR)の理解を深めるためにも、これらの種類について詳しく見てみましょう。
🎨 リーバイスタブの種類一覧
タブの色 | 使用期間 | 用途・特徴 | 希少性 |
---|---|---|---|
赤タブ | 1936年~現在 | 定番・オリジナル商品群 | 一般的 |
オレンジタブ | 1960~70年代 | 廉価ライン | ヴィンテージとして人気 |
白タブ | 1970~80年代 | デニム以外の素材 | やや珍しい |
黒タブ | 1970年代~ | 混紡素材・スラックス系 | 比較的珍しい |
シルバータブ | 1990年代 | ファッション性重視ライン | 当時人気 |
**オレンジタブ(Orange Tab)**の特徴:
- 1960~70年代に登場した廉価ライン
- より手頃な価格で提供された製品に使用
- 現在ではヴィンテージアイテムとして人気
- rタグのバリエーションも存在する可能性
**白タブ(White Tab)**の詳細:
- 1970~80年代に使用
- デニム以外の素材(コーデュロイなど)に多く使用
- ワークを想定していないパンツに付けられる
- 通常は縦向きに付けられる(赤タブは横向き)
**黒タブ(Black Tab)**について:
- 混紡素材の製品に使用
- **スタプレ(スラックス)**などに主に使用
- デニム以外のカジュアルパンツライン
**シルバータブ(Silver Tab)**の歴史:
- 1990年代に人気を博したライン
- よりファッション性の高いデザインに使用
- ワイドパンツやバギーパンツなどに多く見られる
🔍 タブ別rタグの出現可能性
タブ種類 | rタグの存在 | 備考 |
---|---|---|
赤タブ | ✅ あり(約10%) | 最も一般的なrタグ |
オレンジタブ | ❓ 可能性あり | 確認例は少ない |
白タブ | ❓ 不明 | 情報が限定的 |
黒タブ | ❓ 不明 | 混紡素材のため可能性低い |
これらの異なる色のタブの中でも、rタグのバリエーション(レジスターマークのみのタブ)が存在する可能性があります。特に赤タブ以外でrタグを発見した場合、非常に希少である可能性が高いです。
タブの色や表記の意味: これらのタブは単なるデザイン要素ではなく、リーバイス製品のカテゴリーや特性を示す重要な指標となっています。例えば、白タブが付いた製品はデニム以外の素材であることを示し、オレンジタブは比較的手頃な価格帯の製品であることを示しています。
タブの色や表記はリーバイスの歴史を物語る重要な要素であり、ヴィンテージ製品の年代判別や価値評価の際の重要なポイントになります。
ヴィンテージ製品の年代判別に重要なポイント
リーバイスのヴィンテージ製品、特にrタグ(サークルR/ブランクタブ)付きの希少なアイテムを正確に判別するには、複数のポイントを総合的にチェックする必要があります。単一の要素だけでは判断を誤る可能性があるため、システマティックなアプローチが重要です。
🔍 ヴィンテージ判別の主要チェックポイント
カテゴリ | チェック項目 | 重要度 |
---|---|---|
タブ | 表記・両面・均等V・刺繍/プリント | ★★★★★ |
パッチ | 素材・表記内容・型番 | ★★★★★ |
ボタン | 裏刻印・Vステッチ・種類 | ★★★★☆ |
ステッチ | シングル/チェーン・インシーム | ★★★☆☆ |
リベット | 隠しリベット・内側素材 | ★★★☆☆ |
1. タブの詳細分析
rタグの場合、以下の要素を確認:
- 表記内容:LEVI’S, Levi’s, または®のみ
- ビッグE vs スモールe:1966年を境に変更
- 均等V vs 不均等V:1953~1966年は均等V
- 刺繍 vs プリント:1982年頃からプリント導入
- 両面表記:1953年以降(裏面は上下逆)
2. パッチによる年代特定
📋 パッチ年代判別表
年代 | パッチ特徴 | 重要な表記 |
---|---|---|
~1958年 | 鹿革 | XX表記、Every Garment Guaranteed |
1958~1960年代 | 紙パッチ | XX表記継続 |
1962~1965年 | 紙パッチ | ギャラ表記消失 |
1966~1967年 | 紙パッチ | ダブルネーム |
1967~1969年 | 紙パッチ | タイプ物(A,S,F,I) |
1970年代~ | 紙パッチ | CARE INSTRUCTIONS表記 |
3. ボタン周辺のディテール
Vステッチ(~1960年代)の存在確認:
- トップボタン脇のV字型ステッチ
- ミシンの返し縫機構がなかった時代の特徴
- ヴィンテージの確実な証拠
フロントボタンの種類:
- 足長R(1950年中頃~1960年代後半)
- 月桂樹ボタン(大戦モデル)
- 社名入りか無刻印かの確認
4. ステッチパターンの確認
バックポケット裏のステッチ:
- シングルステッチ:~1977年頃
- チェーンステッチ:1977年以降
インシームの特徴:
- シングルステッチ:古い年代の特徴
- ダブルステッチ:比較的新しい
5. 内タグによる年代特定
導入年 | 内タグの特徴 | 記載情報 |
---|---|---|
1974年~ | 数字の羅列3行 | 製造月・年・工場番号 |
1980年代後半~ | 文字量増加7行 | より詳細な製造情報 |
1991年~ | 薄い生地使用 | 工場番号・製造年月明記 |
1995年~ | 現代的なデザイン | 分かりやすい表記 |
6. 総合判定のポイント
✅ 真正性の確認事項
- 複数要素の整合性:年代判別要素が矛盾していないか
- オリジナル性:後付けや交換されたパーツがないか
- ステッチの一貫性:タブ周辺のステッチが自然か
- 経年変化の自然さ:人工的でない劣化具合
ボタン裏刻印と工場番号から分かる製造背景
リーバイスのヴィンテージ製品を識別する上で、ボタン裏刻印と工場番号は極めて重要な情報源となります。これらの情報は、rタグ付き製品の価値や希少性を判断する際にも非常に役立ちます。
🏭 ボタン裏刻印の年代別パターン
時代 | 刻印パターン | 代表的な刻印 | 特徴 |
---|---|---|---|
1950~70年代 | 1桁の数字・アルファベット | A,D,E,F,J,K,L,O,S,W,2,4,5,6,8 | 特にアルファベットと「2」は希少 |
1960~80年代 | 2桁の数字 | 10,12,14,16,17,20 | 「16」は人気の高い工場 |
1980~2000年初期 | 3桁の数字 | 273,501,513,515,522,524,527,529,532 | 「5」始まりはリーバイス社工場 |
現行モデル | 4桁の数字 | 文字が詰まった印象 | 復刻版はアルファベット+数字 |
特に注目すべき工場刻印:
「6」刻印(エルパソ工場):
- 1950年代から長期間稼働した重要工場
- 66モデルなど人気モデルを多く製造
- 後に524工場として知られる
- 旧6工場と呼ばれ、コレクターに人気
「16」工場:
- 50~70年代中期まで長期稼働
- 変わったモデルが多く、人気のある刻印
- rタグとの組み合わせで価値上昇
「555」工場(バレンシア工場):
- 1996~2003年稼働
- アメリカ最後のリーバイス工場
- 現在はLVC復刻ライン製造のため再開
- 「メイド・イン・USA」の最終章を飾る工場
💎 希少刻印ランキング
刻印 | 希少度 | 年代 | 特徴 |
---|---|---|---|
A,D,E,F,J,K,L,O,S,W | ★★★★★ | 1950-70s | アルファベット刻印は極稀 |
2 | ★★★★★ | 1950-70s | 数字の中でも特に希少 |
6 | ★★★★☆ | 1950-70s | エルパソ工場、66モデル |
555 | ★★★★☆ | 1996-2003 | 最後のUSA工場 |
16 | ★★★☆☆ | 1950-70s | 長期稼働の人気工場 |
工場番号から分かる情報:
内タグの工場情報(1974年以降):
- 1974年~:数字3行、最下行に製造月・年・工場番号
- 1980年代後半~:7行構成、6行目に工場番号
- 1995年以降:「324 10/02」→324工場、2002年10月製
🔍 rタグと工場番号の価値ある組み合わせ例
最高級の組み合わせ:
- 60年代XX + rタグ + アルファベット刻印
- 1970年代501 + rタグ + 6刻印
- 1990年代初頭501 + rタグ + 555工場
実際の価値判定例:
「脇割り、黒カン、インシームシングルの1981年頃の501でブランクタブ」という製品の場合、ボタン裏刻印を確認することで、実際にその年代のものかどうかを判断する材料になります。
刻印確認時の注意点:
- 錆びや擦れで読みにくい場合がある
- 複数の特徴を照らし合わせることが重要
- 刻印だけで年代を確定しない
- パッチやタブとの整合性を確認
これらの工場番号と年代情報を知ることで、rタグ付き製品の歴史的背景や価値をより深く理解することができます。特に希少な工場や年代の組み合わせは、コレクターにとって魅力的な要素となります。
まとめ:リーバイス rタグ レアの全貌
最後に記事のポイントをまとめます。
- リーバイス rタグ(サークルR/ブランクタブ)は製造ミスではなく、リーバイス社が意図的に製造している正規品である
- タブそのものが商標登録であることを示すため、あえて社名なしで®マークのみのバージョンを約10%の確率で含めている
- 現代の出現確率は約10%だが、古い年代ほど出現率が低く、1960年代は極めて稀少な存在である
- 1960年代初頭のXX時代から存在していたが、当時は「数える程度」しかない現存数である
- 年代によってデザインや特徴が異なり、初期のものは一回り大きいRの刺繍やレーヨン生地が特徴である
- コレクターやマニアからは「レア物」として注目され、通常の赤タブよりも価値が高いと見なされる
- オークションでの取引実例では、希少な年代との組み合わせで数万円から10万円近い価格で落札されている
- 最も価値が高いのは60年代XX時代のrタグで、「極めて珍しい」レベルの希少性を持つ
- 真のrタグと文字が剥がれただけの偽rタグを区別するには、刺繍の痕跡や年代との整合性を確認する必要がある
- リーバイスには赤タブ以外にもオレンジタブ、白タブ、黒タブなどがあり、それぞれ特定の用途や時代を示している
- ヴィンテージ判別にはタブ、パッチ、ボタン裏刻印、ステッチなど複数要素の総合的なチェックが不可欠である
- ボタン裏刻印では特にアルファベット刻印や「2」「6」「555」などの工場番号が希少価値を持つ
- タブは後付けや交換の可能性もあるため、ステッチの一貫性など細部の確認が重要である
- 年代が古く、他のレア要素(赤耳、特定工場など)との組み合わせほど高い価値を持つ傾向がある
- rタグは単なる製造バリエーションではなく、リーバイスの歴史と商標戦略を物語る興味深いディテールである
調査にあたり一部参考にさせて頂いたサイト
- https://levi-fun.com/levis-r-tag-rare/
- https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13113316708
- https://www.double-heart.jp/blog/staff_diary/6345/
- https://magnetsco.exblog.jp/22071833/
- https://jp.mercari.com/search?keyword=levis%20%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%ABR
- https://ameblo.jp/bochibochi-yarou/entry-12614220652.html
- https://note.com/vintajin/n/n943224780ae4
- https://ameblo.jp/faith-and-trust/entry-10779254956.html
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