ニューバランス hanzo 廃盤の噂を聞いて、愛用していた方や購入を検討していた方は不安に感じているのではないでしょうか。HANZOシリーズは2016年から展開されてきたニューバランスの人気レーシングシューズですが、近年その動向に変化が見られています。
この記事では、HANZOシリーズの廃盤状況から後継モデル、代替となるシューズまで、徹底的に調査した情報をお伝えします。また、各モデルの特徴や現在の入手方法、さらにはニューバランスの現在の主力シリーズについても詳しく解説していきます。
この記事のポイント |
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✅ HANZOシリーズの現在の廃盤状況が分かる |
✅ 各HANZOモデルの特徴と用途が理解できる |
✅ 後継・代替シューズの選択肢を知ることができる |
✅ 現在でも購入可能な方法や注意点が分かる |
ニューバランス hanzo 廃盤の現状とシリーズの変遷
- HANZOシリーズの廃盤状況は一部モデルで確認されている
- キッズ・ジュニアモデルは現在も継続販売中
- 大人向けモデルの多くが段階的に廃盤となっている
- HANZOシリーズの開発背景と忍者コンセプト
- 現代の名工・三村仁司氏との共同開発の意義
- フューエルセルシリーズへの移行が進んでいる
HANZOシリーズの廃盤状況は一部モデルで確認されている
ニューバランスのHANZOシリーズについて調査した結果、完全廃盤ではないものの、多くのモデルで段階的な廃盤が進んでいることが判明しました。特に大人向けのメインモデルについては、新作の発表が止まっており、在庫限りでの販売となっているケースが多く見られます。
現在の状況を整理すると、HANZOシリーズは従来のような積極的な展開から撤退傾向にあります。ニューバランス公式サイトでも、HANZOの成人向けモデルの多くが掲載されなくなっており、代わりにフューエルセルシリーズが前面に押し出されています。
しかし、完全に終了したわけではなく、一部のモデルは細々と継続されている状況です。Yahoo!知恵袋の2023年6月の情報によると、「現行ではHanzo W v2 R2がリリース中」との回答もありますが、「一時期の推し方は無いので今後廃盤になる可能性もある」との見解も示されています。
廃盤の背景として考えられるのは、ランニングシューズ市場の厚底ブームです。HANZOシリーズは薄底・軽量をコンセプトとしていましたが、近年はナイキのヴェイパーフライをはじめとする厚底カーボンシューズが主流となり、薄底シューズの需要が減少していることが影響していると推測されます。
また、ニューバランス自体も厚底のフューエルセルシリーズに注力しており、戦略的なシフトチェンジが行われている可能性があります。HANZOシリーズのコンセプトや技術は、新しいシリーズに継承されているとも考えられるでしょう。
キッズ・ジュニアモデルは現在も継続販売中
興味深いことに、HANZOのキッズ・ジュニアモデルは現在も継続販売されています。楽天市場やAmazonなどの通販サイトでは、「NB HANZO J」シリーズが活発に販売されており、新しいカラーバリエーションも定期的に追加されています。
📊 現在販売中のHANZO Jシリーズ
モデル名 | 価格帯 | 対象年齢 | 特徴 |
---|---|---|---|
HANZO J Synthetic Lace | 4,980円~7,120円 | 小学生高学年 | 紐タイプ、レーシング仕様 |
HANZO V | 6,140円~6,930円 | 小学生全学年 | マジックテープ仕様 |
キッズモデルが継続している理由として、部活動や陸上競技での需要が安定していることが挙げられます。中学生・高校生の陸上部では、スパイクシューズとは別に軽量なトレーニングシューズが必要とされ、HANZOのコンセプトがこのニーズにマッチしているのです。
また、キッズ・ジュニア向けでは厚底ブームの影響が少なく、軽量性や足育の観点から薄底シューズが好まれる傾向があります。成長期の子供にとって、過度なクッションや反発力よりも、自然な足の動きを妨げない設計が重視されるためです。
実際に、多くのスポーツショップでは「部活の最初の1足」としてHANZO Jシリーズが推奨されており、教育現場での信頼も厚いようです。価格帯も手頃で、保護者にとって購入しやすい設定になっていることも継続販売の要因と考えられます。
さらに、キッズモデルでは大人向けほど頻繁なモデルチェンジが必要ない点も、継続しやすい理由の一つでしょう。基本的な機能と耐久性が確保されていれば、長期間同じモデルを販売できるのです。
大人向けモデルの多くが段階的に廃盤となっている
一方で、大人向けのHANZOモデルは明らかに縮小傾向にあります。以前は豊富だったラインナップが、現在では大幅に削減されており、新しいバージョンの発表も止まっています。
🔍 廃盤が確認されているモデル
- HANZO S: 最も早く廃盤となったモデル、現在は在庫処分価格で販売
- HANZO C: サブ4向けモデル、公式での取り扱い終了
- HANZO T: トレーニング用モデル、段階的に在庫減少
- HANZO U: 初心者向けモデル、一部カラーのみ残存
これらのモデルは、Amazonや楽天市場などでは在庫処分として販売されているケースがありますが、正規の新品供給は停止している状況です。価格も定価の半額以下になっているものが多く、まさに在庫一掃セールの様相を呈しています。
廃盤の理由として最も大きいのは、市場ニーズの変化です。マラソンブームと共に、ランナーの求める機能が変わり、従来の薄底・軽量志向から、厚底・高反発志向へとシフトしました。特にサブ3やサブ3.5を目指すシリアスランナーにとって、厚底カーボンシューズの恩恵は無視できないレベルになっています。
また、技術的な進歩により、HANZOのコンセプトが時代遅れになった側面もあります。軽量性についても、現在の厚底シューズは以前より軽くなっており、HANZOの優位性が薄れてしまいました。
さらに、ニューバランスの戦略変更も影響しています。同社は現在、フューエルセルシリーズを主力として位置づけており、開発リソースもそちらに集中させている状況です。
HANZOシリーズの開発背景と忍者コンセプト
HANZOシリーズを理解するためには、その独特な開発背景と忍者コンセプトについて知る必要があります。このシリーズは2016年12月に、アメリカと日本の共同開発によって生まれました。
シリーズ名の「HANZO」は、「黙々と練習した人が大きな成果を得る」というテーマから着想を得ています。アメリカで開発されたニューバランスの競技用スパイクのコンセプト「SILENT HUNTER(サイレントハンター)」を日本版に落とし込む際、忍者のイメージが当てはまり、HANZOと名付けられたのです。
🥷 忍者コンセプトの特徴
要素 | 忍者の特性 | HANZOシューズでの表現 |
---|---|---|
静寂性 | 音を立てずに移動 | 軽量設計による静かな着地 |
俊敏性 | 素早く正確な動き | 薄底による接地感向上 |
持久力 | 長時間の任務遂行 | 疲労軽減設計 |
目的達成 | 確実に任務完了 | レースでの記録向上支援 |
この忍者コンセプトは、シューズのデザインにも反映されています。随所に忍者のモチーフやロゴが配置され、カラーリングも黒を基調とした忍者らしい配色が採用されていました。
開発当時のランニングシューズ市場では、まだ薄底・軽量が主流だったため、このコンセプトは非常に斬新で注目を集めました。**「物音ひとつ立てずに速く走り、しっかりと目的を達成して大仕事をなす」**というメッセージは、多くのランナーの心に響いたのです。
また、日本の文化的要素を取り入れたことで、日本人ランナーにとって親しみやすいシリーズとなりました。海外ブランドでありながら、日本の精神性を理解した製品作りが評価された例と言えるでしょう。
しかし、時代の変化と共に、この忍者コンセプトも見直しを迫られることになります。現在のランニングシューズ市場では、むしろ「目立つ」「主張する」方向にトレンドが向かっており、静寂や控えめさよりも、派手で高性能であることが重視される傾向にあります。
現代の名工・三村仁司氏との共同開発の意義
HANZOシリーズの開発において欠かせないのが、現代の名工と呼ばれるシューズ職人・三村仁司氏の存在です。三村氏は専属アドバイザーとして参画し、何十万人という日本人ランナーの足データを基にした設計に貢献しました。
三村氏は複数のシューズメーカーでランニングシューズの開発に関わってきた実績があり、特に日本人の足型に合ったシューズ作りでは第一人者とされています。HANZOシリーズでは、この経験と知識が存分に活かされました。
⚡ 三村氏の貢献ポイント
- 日本人特有の足型データの活用
- 長距離走行時の故障リスク軽減設計
- エリートランナーの要求仕様の反映
- 実際の使用感に基づく改良提案
特にHANZOのフラッグシップモデルでは、三村氏との共同開発により、長距離を走っても故障しにくい構造が実現されました。これは単純な軽量化や反発性向上だけでなく、ランナーの身体への負担を科学的に分析した結果です。
三村氏の関与により、HANZOシリーズは他の海外ブランドとは一線を画す、日本人向けの設計を実現しました。足幅の設定、アーチサポートの位置、ヒールカウンターの硬度など、細部にわたって日本人の特性が考慮されています。
しかし、現在のHANZOシリーズ縮小により、この貴重な技術やノウハウの継承が課題となっています。三村氏の知見は他のニューバランス製品にも活かされているとは思いますが、HANZOシリーズで培った日本人特化の設計思想が失われるのは惜しいところです。
おそらく、今後ニューバランスが日本市場向けの新しいシリーズを開発する際には、HANZOシリーズで蓄積された知見が活用されるものと推測されます。三村氏との協働で得られた成果は、決して無駄になることはないでしょう。
フューエルセルシリーズへの移行が進んでいる
HANZOシリーズの縮小と入れ替わるように、ニューバランスはフューエルセルシリーズを主力として展開しています。これは厚底ブームに対応した戦略的な移行と考えられ、現在では同社のランニングシューズの中核を担っています。
フューエルセルシリーズは、フューエルセルという反発性素材をミッドソールに使用したシリーズで、HANZOとは真逆のコンセプトを持っています。薄底・軽量のHANZOに対し、フューエルセルは厚底・高反発を特徴としています。
🚀 フューエルセルシリーズの主要モデル
モデル名 | 用途 | 特徴 | 価格帯 |
---|---|---|---|
SC エリート V4 | マラソンレース | カーボンプレート搭載 | 26,000円~ |
レベル V4 | オールラウンド | 軽量でバランス良い | 15,000円~ |
プロペル V4 | デイリーラン | クッション重視 | 12,000円~ |
パルス V1 | 薄底トレーニング | HANZOに近いコンセプト | 10,000円~ |
この中で特に注目すべきは、フューエルセル パルス V1です。これは薄底設計でありながらフューエルセル素材を使用しており、HANZOシリーズの後継的な位置づけと考えることができます。
フューエルセルシリーズへの移行により、ニューバランスは現代のランニングシューズ市場により適応した製品ラインを構築しました。厚底ブームに対応しつつ、従来のニューバランスらしい履き心地も維持している点が評価されています。
ただし、HANZOシリーズの持っていた独特な魅力、例えば忍者コンセプトや極限まで追求した軽量性などは、フューエルセルシリーズでは完全には再現されていません。これがHANZOファンにとって物足りない点となっているかもしれません。
市場の反応を見る限り、フューエルセルシリーズは成功を収めており、ニューバランスの戦略転換は正しかったと言えるでしょう。しかし、HANZOのような個性的なシリーズが失われることの寂しさも確かに存在します。
ニューバランス hanzo 廃盤後の選択肢と代替シューズ検討
- HANZOの後継として検討すべきニューバランス製シューズ
- 他メーカーの薄底シューズとの比較検討
- 現在も購入可能なHANZOモデルの入手方法
- HANZOシリーズ各モデルの詳細特徴と適用レベル
- 中古市場でのHANZOシューズ価格動向
- 薄底シューズの今後の市場展望
- まとめ:ニューバランス hanzo 廃盤状況と最適な選択肢
HANZOの後継として検討すべきニューバランス製シューズ
HANZOシリーズの廃盤を受けて、同じニューバランスブランド内で代替となるシューズを検討する場合、いくつかの選択肢があります。完全に同じコンセプトの製品はありませんが、用途や特徴に応じて適切な後継モデルを見つけることは可能です。
最も有力な後継候補はフューエルセル パルス V1です。これは唯一の薄底フューエルセルシューズで、HANZOシリーズに最も近い設計思想を持っています。重量は27cmで200gと軽量で、ドロップも小さく設定されています。
🎯 HANZO代替シューズ比較表
元HANZOモデル | 代替候補 | 理由 | 価格差 |
---|---|---|---|
HANZO W | パルス V1 | 薄底・軽量 | +3,000円程度 |
HANZO R | レベル V4 | オールラウンド | +2,000円程度 |
HANZO U | プロペル V4 | 初心者向け | -2,000円程度 |
HANZO T | レベル V4 | トレーニング用 | +3,000円程度 |
フューエルセル レベル V4も有力な選択肢です。カーボンプレートは入っていませんが、軽量で反発性があり、オールラウンドに使えます。HANZO Rの後継として考えると、最も適している可能性があります。
初心者向けのHANZO Uの代替としては、フューエルセル プロペル V4が候補となります。クッション性が高く、安定感もあるため、長時間のランニングでも疲れにくい設計です。
ただし、これらの代替シューズはHANZOの持っていた極限の軽量性や薄底感覚は再現できません。フューエルセル素材の特性上、ある程度の厚みとクッション性は避けられないためです。
また、価格面ではフューエルセルシリーズの方が高価になる傾向があります。HANZOシリーズが比較的リーズナブルだったのに対し、新しいシリーズは最新技術を搭載している分、価格も上昇しています。
フレッシュフォームシリーズも選択肢の一つですが、これはクッション重視で初心者向けの色合いが強く、HANZOユーザーには物足りない可能性があります。むしろ全く違うコンセプトのシューズと考えた方が良いでしょう。
他メーカーの薄底シューズとの比較検討
ニューバランス以外のメーカーでも、HANZOシリーズの代替となりうる薄底シューズが販売されています。特に日本のメーカーは薄底シューズの伝統があり、優れた選択肢を提供しています。
アシックスのソーティシリーズは、HANZOと同じレーシングフラットのカテゴリーに属します。ソーティマジック、ソーティーテンカ、ソーティーセイハなど、豊富なラインナップを持っており、HANZOユーザーの移行先として最有力候補の一つです。
⚡ 他メーカー薄底シューズ比較
メーカー | モデル名 | 重量 | 特徴 | 価格帯 |
---|---|---|---|---|
アシックス | ソーティマジック | 150g | 超軽量、レース専用 | 12,000円~ |
アシックス | ターサーRP3 | 180g | バランス重視 | 8,000円~ |
ミズノ | ウエーブエンペラー | 175g | 波形プレート搭載 | 10,000円~ |
ミズノ | ウエーブクルーズ | 220g | トレーニング対応 | 8,000円~ |
ミズノのウエーブエンペラーやウエーブクルーズも検討価値があります。これらは波形プレートによる反発性を特徴とし、薄底でありながら適度なクッションも確保しています。
海外メーカーでは、ナイキのズームライバルフライやアディダスのタクミセンシリーズが薄底の選択肢となります。ただし、これらは日本人の足型に特化していない場合があるため、試着は必須です。
価格面では、他メーカーの方が安価なケースが多いです。HANZOシリーズは比較的高価格帯だったため、代替品を探すことで費用を抑えることも可能です。
ただし、HANZOシリーズの持っていた日本人向け設計は、他メーカーでは完全に代替できない可能性があります。特に足幅や甲高の設定は、海外メーカーでは対応が難しい場合があります。
また、忍者コンセプトのような独特な世界観は、他のシューズでは味わえません。HANZOユーザーの中には、この世界観に魅力を感じていた方も多いと思われ、そうした方にとって完全な代替は困難かもしれません。
現在も購入可能なHANZOモデルの入手方法
HANZOシリーズの多くが廃盤となっている現在でも、完全に入手不可能というわけではありません。いくつかの方法で、まだ新品や中古品を購入することが可能です。
最も確実な入手方法は大手通販サイトです。Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどでは、在庫処分品として定価の半額以下で販売されているケースがあります。
🛒 HANZO入手可能サイト一覧
- Amazon: 在庫処分セールで5,000円~8,000円程度
- 楽天市場: 複数ショップで取り扱い、ポイント還元あり
- Yahoo!ショッピング: PayPay還元でお得に購入可能
- ヤフオク: 中古品、新品未使用品の個人売買
- メルカリ: 状態の良い中古品が豊富
- 実店舗: スポーツショップの在庫処分コーナー
中古市場も活発で、特にメルカリやヤフオクでは多数の出品があります。状態の良いものであれば、3,000円~6,000円程度で購入できるケースも多いです。
ただし、中古品購入時の注意点として、ミッドソールの劣化やアウトソールの摩耗をしっかり確認する必要があります。特に長期保管されていた商品は、未使用でもミッドソールが劣化している可能性があります。
実店舗での入手も可能で、地方のスポーツショップなどでは在庫が残っている場合があります。ただし、サイズやカラーの選択肢は限られることが多いです。
キッズモデルについては現在も正規販売中のため、大人で足のサイズが小さい方は、キッズの大きめサイズを検討することも可能です。ただし、デザインや機能面で大人用とは差があることは理解しておく必要があります。
海外のサイトからの個人輸入という選択肢もありますが、サイズ交換が困難で、送料や関税も考慮すると、国内での購入の方が安全で経済的です。
HANZOシリーズ各モデルの詳細特徴と適用レベル
HANZOシリーズには複数のモデルが存在し、それぞれ異なるランナーレベルと用途に特化していました。廃盤となった今だからこそ、各モデルの特徴を整理して理解することで、適切な代替シューズ選びの参考になります。
**HANZO W(ウイナー)**は、シリーズ最軽量で最もレーシング志向のモデルでした。27cmで190g程度と非常に軽く、サブ2.5レベルのエリートランナー向けとして設計されていました。
📊 HANZOシリーズ詳細比較表
モデル | 対象レベル | 重量 | 厚さ | 主用途 | 価格帯 |
---|---|---|---|---|---|
HANZO W | サブ2.5 | 190g | 20mm | レース・スピード練習 | 16,500円 |
HANZO S | サブ2.5 | 180g | 18mm | トラックレース | 廃盤 |
HANZO R | サブ3 | 220g | 24mm | フルマラソン | 16,500円 |
HANZO U | サブ4~完走 | 250g | 29mm | 初心者・ロング走 | 14,850円 |
HANZO T | 全レベル | 205g | 24mm | トレーニング全般 | 10,450円 |
HANZO C | サブ4 | 推定200g | 推定25mm | チャレンジャー向け | 推定15,000円 |
**HANZO S(スピード)**は、HANZO Wの前身モデルで、より軽量でした。REVLITEミッドソールを使用し、主に800m~5000mのトラックレースに適していました。現在は完全廃盤となっています。
**HANZO R(レーサー)**は、フルマラソン対応のレーシングモデルで、サブ3を目指すランナーに人気でした。HANZOシリーズの中では最もバランスが取れており、多くのランナーに愛用された代表的モデルです。
**HANZO U(ウルトラレーサー)**は、ランニング初心者やウルトラマラソン向けに開発されました。HANZOシリーズの中では最も厚いソールを持ち、安定性とクッション性を重視した設計でした。
**HANZO T(トレーナー)**は、全ランナー対象のトレーニング用モデルで、最も価格が安く設定されていました。デイリーランからスピード練習まで幅広く対応できる汎用性の高さが特徴でした。
**HANZO C(チャレンジャー)**は、サブ4を目指すランナー向けのレーシングシューズでした。厚みのあるアウトソールでグリップ力を高め、足幅の狭いランナー向けのモデルも展開されていました。
これらのモデルは、現在のランニングシューズと比較すると全体的に軽量です。厚底ブーム以降のシューズが250g~300g程度なのに対し、HANZOシリーズは150g~250gの範囲に収まっていました。
中古市場でのHANZOシューズ価格動向
HANZOシリーズの廃盤により、中古市場での取引が活発化しています。特に人気が高かったモデルや、サイズの少ないモデルでは、定価に近い価格で取引されるケースも見られます。
メルカリでの価格相場を調査したところ、状態や人気度によって大きく価格が異なることが分かりました。未使用品であれば定価の6~8割程度、使用感のあるものでは3~5割程度が相場のようです。
💰 中古市場価格動向
状態 | HANZO W | HANZO R | HANZO U | HANZO T |
---|---|---|---|---|
新品未使用 | 12,000~15,000円 | 10,000~13,000円 | 8,000~11,000円 | 6,000~8,000円 |
ほぼ未使用 | 8,000~12,000円 | 7,000~10,000円 | 5,000~8,000円 | 4,000~6,000円 |
中古良好 | 5,000~8,000円 | 4,000~7,000円 | 3,000~5,000円 | 2,500~4,000円 |
使用感あり | 3,000~5,000円 | 2,500~4,000円 | 2,000~3,500円 | 1,500~2,500円 |
ヤフオクでは競合入札により価格が上昇することがあり、人気のカラーやサイズでは予想以上に高値で落札されることもあります。特にHANZO Wの人気カラーは、新品で15,000円を超える価格で取引されることもあるようです。
レアなモデルやカラーは特に高値で取引されています。例えば、HANZO Sの限定カラーや、HANZO Wの初期モデルなどは、コレクターズアイテムとして扱われることもあります。
逆に、サイズが大きいモデルや一般的でないカラーは比較的安価で購入できる傾向があります。足のサイズが合えば、お得に購入するチャンスがあります。
中古購入時の注意点として、ミッドソールの加水分解があります。特に製造から3年以上経過したものは、見た目が綺麗でも内部で劣化が進んでいる可能性があります。
また、偽物の出品も稀にあるようです。価格が異常に安い場合や、商品説明が曖昧な場合は注意が必要です。可能であれば、出品者の評価や過去の取引履歴を確認することをお勧めします。
薄底シューズの今後の市場展望
HANZOシリーズの廃盤は、薄底シューズ市場全体の縮小を象徴する出来事と言えるかもしれません。しかし、薄底シューズが完全に消滅することはなく、特定のニーズに応える形で存続していくと考えられます。
陸上競技の現場では薄底シューズの需要は継続しています。特に中長距離のトラック競技では、厚底シューズよりも薄底シューズが好まれる場面が多く、学生競技者を中心に根強い支持があります。
🏃♂️ 薄底シューズの今後の役割
- トラック競技: 800m~5000mでの使用継続
- スピード練習: インターバルトレーニング用
- 足育: ジュニア世代の自然な走行感覚育成
- リハビリ: 怪我からの復帰時の感覚戻し
- ピュアランニング: 道具に頼らない走力向上
技術革新により、薄底と厚底の境界があいまいになる可能性もあります。例えば、薄いながらも高反発な新素材や、軽量でありながらクッション性を確保する構造など、従来の常識を覆す製品が登場するかもしれません。
ニッチ市場としての位置づけも考えられます。マス市場では厚底が主流となっても、コアなランナーや特定の用途向けに薄底シューズが残存し、少数精鋭のブランドが高品質な製品を提供する構図になる可能性があります。
環境意識の高まりも薄底シューズには追い風となるかもしれません。材料使用量が少なく、製造時のエネルギー消費も抑えられる薄底シューズは、サステナブルな製品として再評価される可能性があります。
また、ベアフット(裸足)ランニングの再興があれば、薄底シューズの需要も復活するでしょう。健康志向やナチュラル志向の高まりにより、過度な機能に頼らない走り方が見直される時代が来るかもしれません。
海外市場では薄底の需要が残る地域もあり、グローバル展開を考える際には、地域特性に応じた製品ラインナップが重要になってくると思われます。
まとめ:ニューバランス hanzo 廃盤状況と最適な選択肢
最後に記事のポイントをまとめます。
- HANZOシリーズは完全廃盤ではないが、大人向けモデルの多くが段階的に廃盤となっている
- キッズ・ジュニアモデル(HANZO J)は現在も継続販売されている
- 廃盤の主要因は厚底ブームと市場ニーズの変化である
- ニューバランスはフューエルセルシリーズに戦略をシフトしている
- HANZOの後継として最有力なのはフューエルセル パルス V1である
- 他メーカーではアシックスのソーティシリーズが代替候補となる
- 現在でもAmazonや楽天市場で在庫処分品が購入可能である
- 中古市場では定価の3~8割程度で取引されている
- HANZO Wが最も軽量でエリートランナー向けのモデルだった
- HANZO Rがバランスが良くフルマラソン対応の人気モデルだった
- HANZO Uは初心者向けで最もクッション性が高いモデルだった
- HANZO Tは全ランナー対象の汎用トレーニングモデルだった
- 忍者コンセプトと三村仁司氏の設計が特徴的だった
- 薄底シューズ市場は縮小傾向だが完全消滅はしない見込み
- 陸上競技や特定用途では薄底シューズの需要が継続する
調査にあたり一部参考にさせて頂いたサイト
- https://company.newbalance.jp/press/2020/p-54639
- https://sub-3-running.com/newbalance-fuelcell/
- https://runshoe.net/articles/71
- https://bestreview.wpx.jp/sublog/hanzo-c/
- https://mg.runtrip.jp/archives/50856
- https://unattachedrunner.com/hanzo/
- https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13281790138
- https://search.rakuten.co.jp/search/mall/ニューバランス+hanzo+レディース/
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