リーバイス番号の一覧が全て分かる！型番から工場番号まで完全攻略ガイド｜HAUTE-LINEUP(オートラインナップ)：エルメス・ヴィトン・ハイブランド

リーバイスのジーンズには「501」「511」「505」といったリーバイス番号一覧が存在しており、この番号によってシルエットや特徴が大きく異なります。また、ボタン裏に刻印された工場番号からは製造工場や年代を特定できるため、ヴィンテージコレクターにとっても重要な情報となっています。

この記事では、現行モデルの型番から歴史あるヴィンテージの工場番号まで、リーバイスの番号システムを徹底的に調査し、どこよりもわかりやすくまとめました。購入時の選び方から、お手持ちのリーバイスの価値を見極める方法まで、独自の考察も交えて詳しく解説していきます。

この記事のポイント
✅ リーバイスの現行型番一覧と各モデルの特徴
✅ ボタン裏刻印から分かる工場番号の見分け方
✅ ヴィンテージリーバイスの価値判定方法
✅ 自分に最適なリーバイス選びのコツ

リーバイス番号の一覧で分かる現行モデルの全て

リーバイス番号一覧の基本的な仕組みは型番とシルエットで決まる
リーバイス501は王道のストレートシルエットで最も人気が高い
リーバイス511はスリムフィットで世界で最も売れているモデル
リーバイス510は最も細身のスキニータイプで若者に人気
リーバイス502はテーパードで取り入れやすさが抜群
リーバイス505は細身のシルエットできれいめコーデに最適
リーバイス569はワイドシルエットでストリート系におすすめ

リーバイス番号一覧の基本的な仕組みは型番とシルエットで決まる

リーバイスの番号システムは、1890年から始まったロットナンバーという概念に基づいています。このロットナンバーとは、ジーンズ製造時にその製造した工場やラインを特定するために使用されるナンバーのことです。

現在のリーバイスでは、この番号によってシルエットが明確に分類されています。基本的な分類としては、メンズ・ユニセックスモデルが500番台、レディースモデルが700番台となっており、それ以外にも「Silver Tab」や「RIBCAGE」といった特別なラインが展開されています。

📊 リーバイス番号の基本分類

番号帯	対象	代表的なモデル
500番台	メンズ・ユニセックス	501, 502, 505, 510, 511, 517
700番台	レディース	701, 721, 724, 725
その他	特別ライン	Silver Tab, RIBCAGE, BORROWED FROM THE BOYS

リーバイスの番号を理解する上で最も重要なのは、シルエットの違いです。501がブランド王道のストレートシルエットであるのに対し、その他のモデルはテーパード、スリム、フレア、ワイドなど多種多様なシルエット構成となっています。

この番号システムを理解することで、店頭やオンラインで迷うことなく、自分の求めるシルエットのジーンズを効率的に見つけることができます。また、既に持っているリーバイスの番号を確認することで、同じようなフィット感のモデルを探す際の参考にもなります。

リーバイスの番号は単なる識別番号ではなく、150年以上の歴史の中で培われたジーンズの設計思想が込められているのです。

リーバイス501は王道のストレートシルエットで最も人気が高い

リーバイス501は、1873年に世界で初めて誕生したジーンズとして、まさに「キング・オブ・ジーンズ」と呼ばれています。太ももから裾にかけて真っすぐなストレートシルエットが特徴で、リーバイスのアイコン的存在です。

501の最大の特徴は、深めの股上とゆったりとしたストレートなシルエットにあります。体型を選ばない洗練されたシルエットは、誰でもシンプルに着こなせるため、年齢を問わず幅広い層から支持されています。

🔥 リーバイス501の主要バリエーション

モデル名	特徴	価格帯
501 オリジナル	定番のストレート	12,000～15,000円
501 スキニー	501で最もタイトなタイプ	13,000～16,000円
501CT	カスタマイズド＆テーパード	14,000～17,000円
501XX	コーンミルズ社オリジナルデニム使用	15,000～20,000円

現在では、従来の501特有の太めのストレートが「野暮ったい」と感じる方のために、スリムやテーパードシルエットなど、ボディラインを美しくするモデルも展開されています。501スキニーは2017年の発表より好評を博しており、ストレッチ混紡のため履き心地も良好です。

501を選ぶ際のポイントとして、ダボつきが気になる場合は足首が少し見える程度にロールアップすると足元をすっきり見せることができます。また、501は色落ちを楽しめるモデルが多いため、経年変化を楽しみたい方には特におすすめです。

オールドアメリカンのディテールや質感は残しつつ現代風にアレンジされた501は、現存するあらゆるデニムジーンズの中でも、一度は穿いていただきたい至高のモデルと言えるでしょう。リーバイスを初めて購入する方にも最適な選択肢です。

リーバイス511はスリムフィットで世界で最も売れているモデル

リーバイス511は、リーバイスの中で世界で最も人気があるモデルとして知られています。スリムなストレートシルエットが特徴で、スキニータイプの510に次ぐ細さでありながら、適度なゆとりがあるため幅広い体型に対応できます。

511の人気の秘密は、股上が浅い作りとなっていることにあります。股下から裾にかけての縦のラインが強調され、スッキリとした印象を与えることができるため、特にビジネスシーンでも活用できる汎用性の高さが評価されています。

📈 リーバイス511の人気の理由

✅ スリムながら窮屈感がない絶妙なフィット感
✅ ストレッチ素材による快適な履き心地
✅ ビジネスカジュアルにも対応可能なスマートなシルエット
✅ 豊富なカラーバリエーションで選択肢が多い
✅ コストパフォーマンスが優秀

511は伸縮性のあるストレッチ素材を使用したモデルが多く、締めつけや曲げ伸ばしのストレスを軽減してくれます。この機能性とスタイルの両立が、世界中で支持される理由の一つです。

また、511はカラーバリエーションが豊富で、定番のインディゴブルーから、ブラック、グレー、さらには季節限定カラーまで幅広く展開されています。特にブラックデニムは、カジュアルからセミフォーマルまで幅広いシーンで活用できるため人気があります。

サイズ選びの際は、511は比較的タイトなフィットのため、普段より1インチ程度大きめを選ぶことをおすすめします。ストレッチが効いているとはいえ、あまりにタイトすぎると動きにくくなってしまいます。

リーバイス510は最も細身のスキニータイプで若者に人気

リーバイス510は、リーバイスの中で最も細身のスキニージーンズとして位置づけられています。腰から足首にかけてぴったり沿うシルエットが特徴で、特に若年層や細身の体型の方から絶大な支持を得ています。

510の最大の魅力は、タイトなシルエットでありながらストレッチ素材を使用しているため、見た目以上に履き心地が良いことです。綿にポリウレタンを混紡することで、伸縮性と弾力性を実現しており、動きやすさも確保されています。

🎯 リーバイス510の着こなしポイント

シーン	合わせやすいトップス	靴の選び方
カジュアル	Tシャツ、パーカー	スニーカー、ブーツ
きれいめ	シャツ、ニット	レザーシューズ、ローファー
ストリート	オーバーサイズアウター	ハイカットスニーカー

510を選ぶ際の重要なポイントは、ジャストサイズで選ぶことです。スキニージーンズの特性上、オーバーサイズにしてしまうと本来の美しいシルエットが台無しになってしまいます。特にウエストサイズは、ベルトなしでも履けるくらいのジャストフィットを選ぶことが大切です。

また、510はレングス（股下）の選び方も重要です。足首が見える程度のアンクル丈にすることで、より洗練された印象を演出できます。特に春夏シーズンには、素足にローカットスニーカーを合わせるスタイルが人気です。

カラーバリエーションでは、定番のインディゴブルーのほか、ブラックやグレーが特に人気があります。ブラックの510は、モード系ファッションやロック系スタイルとの相性が抜群で、コーディネートを引き締める効果があります。

リーバイス502はテーパードで取り入れやすさが抜群

リーバイス502は、程よい深さの股上と裾へ向かって細くなるテーパードシルエットが特徴的なモデルです。太すぎず細すぎないスマートなシルエットで、リーバイス初心者から上級者まで幅広く支持されています。

502の「取り入れやすさ」の理由は、バランスの良いシルエットにあります。501のようなストレートよりもすっきりと見え、510や511ほどタイトではないため、体型を問わず着用できる汎用性の高さが魅力です。

💡 リーバイス502の特徴比較

特徴	502	501	511
シルエット	テーパード	ストレート	スリムストレート
股上	程よい深さ	深め	浅め
裾幅	細め	普通	細め
ストレッチ	あり（多くのモデル）	一部のみ	あり
取り入れやすさ	★★★★★	★★★★☆	★★★☆☆

502の多くのモデルにはストレッチ素材が使用されており、履き心地に優れています。特に「EASY LIGHT」といった名前がついているモデルは、軽量で柔らかな履き心地を実現しており、長時間の着用でも疲れにくいのが特徴です。

また、502はカラー展開も豊富で、明るいカラーからダークカラーまで幅広く取り揃えられています。特に「EASY LIGHT」モデルでは、ムラの無い明るいカラーに仕上げられており、爽やかな印象を演出できます。

コーディネートの観点では、502はオーバーサイズで履くのもトレンド感があっておすすめです。あえて大きめのサイズを選び、トップスもゆったりとしたものを合わせることで、今っぽいリラックス感のあるスタイリングを楽しめます。

リーバイス505は細身のシルエットできれいめコーデに最適

リーバイス505は、1967年の発売以来、すっきりとしたストレートシルエットで人気を博している定番モデルです。501に比べて股上が程よい深さにあり、パンツ前面の開閉部にはジッパーフライを採用しているのが特徴です。

505の最大の魅力は、きれいめコーディネートとの相性の良さです。501よりも洗練されたシルエットでありながら、511ほどタイトではないため、ビジネスカジュアルからデートスタイルまで幅広いシーンで活用できます。

🌟 リーバイス505のシーン別活用法

シーン	おすすめの合わせ方	注意点
ビジネスカジュアル	シャツ+ジャケット	色落ちの少ないダークカラー選択
デート	きれいめシャツ+カーディガン	サイズ感を重視したフィット選び
休日カジュアル	Tシャツ+スニーカー	適度なダメージ感のあるものもOK

505には防縮加工が施されているモデルが多く、洗濯による縮みを気にする必要がありません。また、ストレッチ素材を配合したモデルも開発されており、ストレートジーンズに快適性や手軽さを求めるユーザーに人気です。

特に注目すべきは、505の銅色ボタンです。これはプリシュランク（防縮）デニムを採用したモデルに付いている特徴で、502の未防縮デニムに付くシルバー色ボタンとの見分け方の一つとなっています。

また、505は冬素材を使用したモデルも展開されており、天然ウール繊維を配合した製品は寒い季節にピッタリです。色落ち加工が施されているモデルも多く、どんなコーディネートにも合わせやすい汎用性の高さが魅力です。

505を選ぶ際は、股上の深さに注目してください。501よりも浅めの設定となっているため、ベルトの位置や全体のバランスを考慮したサイズ選びが重要です。

リーバイス569はワイドシルエットでストリート系におすすめ

リーバイス569は、深いカットのスクープポケットとルーズなシルエットが特徴の、まさにストリート系ファッションの代表格とも言えるモデルです。全体的にゆったりとした作りで、90年代のヒップホップカルチャーの影響を受けたデザインが印象的です。

569の魅力は、何と言ってもその圧倒的なゆとり感にあります。タイトなジーンズが主流になっている現在において、569のようなルーズフィットは逆に新鮮で、ファッションの多様性を楽しめるモデルです。

⭐ リーバイス569の特徴詳細

🎨 深いカットのスクープポケットで個性的なデザイン
👕 ルーズなシルエットでストリート感満載
🩳 ハーフパンツタイプも販売している
🔄 90年代リバイバルトレンドにマッチ
🎵 ヒップホップ系コーディネートに最適

569はハーフパンツタイプも販売されており、夏場のストリートファッションにも対応しています。特に暑い季節には、オーバーサイズのTシャツと合わせることで、ラフでありながらもスタイリッシュなコーディネートを楽しめます。

このモデルは、スケーターやストリート系のファッションを好む方に特に人気があります。オーバーサイズのパーカーやフーディーとの相性が抜群で、全体的にボリューム感のあるコーディネートを組むことができます。

また、569はカラーバリエーションも豊富で、定番のインディゴブルーから、ブラック、ベージュ、さらにはカモフラージュ柄まで展開されています。特に近年は、ヴィンテージ加工を施したモデルが人気で、古着のような風合いを楽しめます。

サイズ選びの際は、569の場合は少し大きめを選ぶのがおすすめです。本来のルーズフィットの良さを活かすため、あえてゆったりとしたサイズ感で着用することが、このモデルの魅力を最大限に引き出すコツです。

リーバイス番号の一覧から読み解くヴィンテージの価値

リーバイス工場番号の一覧からヴィンテージの価値が分かる仕組み
リーバイスのボタン裏刻印8工場はテネシー州ノックスビル工場を示している
リーバイス工場番号555はバレンシア工場の高品質モデルで人気が高い
リーバイス工場番号16は特別な委託工場で希少価値がある
リーバイス工場番号の時代変遷は1桁から4桁まで段階的に進化した
リーバイスのレア工場番号はコレクター間で高値取引されている
まとめ：リーバイス番号一覧の知識でヴィンテージ判別が可能になる

リーバイス工場番号の一覧からヴィンテージの価値が分かる仕組み

リーバイスのヴィンテージの世界では、ボタン裏に刻まれた工場番号が製品の価値を決定する重要な要素となっています。この小さな刻印から、製造された工場、年代、さらには希少性まで読み取ることができるのです。

工場番号システムは1950年代初頭から本格的に始まり、当初は隠しリベット裏に刻印されていました。その後、より確認しやすいトップボタンの裏側に移行し、現在まで続いているシステムです。

📊 工場番号の時代別分類

時代	刻印タイプ	特徴	希少度
1950～60年代前半	1桁数字	2, 4, 5, 6, 7, 8	★★★★★
1960年代短期間	アルファベット	A, D, E, F, J, K, L, O, S, W	★★★★★
1960年代後半～70年代	1～2桁数字	10, 12, 14, 16, 17, 20	★★★★☆
1980年代～2000年初期	3桁数字	501, 524, 555, 532 など	★★★☆☆
2000年代以降	4桁数字	4170, 4420 など	★★☆☆☆

この工場番号を理解する上で重要なのは、製造場所だけでなく製造時期も推測できることです。例えば、同じノックスビル工場でも、1950年代は「18」、1960年代は「K」、1970年代は「8」、1980年代以降は「532」と、時代によって刻印が変化しています。

ヴィンテージコレクターが特に注目するのは、希少性の高い工場番号です。特にアルファベット刻印は使用期間が短く、現存する数も少ないため、高い価値を持っています。また、「2」や「16」といった特定の数字刻印も、製造数が少ないとされ人気があります。

工場番号から価値を判断する際は、単に番号の希少性だけでなく、その工場で製造された製品の品質や特徴も重要な要素となります。例えば、バレンシア工場（555）は品質管理が厳しかったことで知られ、そこで製造された製品は高く評価されています。

リーバイスのボタン裏刻印8工場はテネシー州ノックスビル工場を示している

ボタン裏に**「8」という刻印があるリーバイスは、テネシー州ノックスビル工場**で製造されたことを示しています。この工場は1953年に開設され、1998年まで稼働していたリーバイスの主要生産拠点の一つでした。

8番工場で製造されたリーバイスの最大の特徴は、縦落ちする生地を使用していることです。この縦落ちとは、デニムの経糸方向に沿って色落ちが進行する現象で、特に「66前期」と呼ばれる1973年から1977年頃までのモデルに顕著に見られます。

🏭 ノックスビル工場（8番）の時代変遷

時代	刻印	特徴的な製品
1950年代	18	初期のビッグEモデル
1960年代	K	アルファベット刻印時代
1970年代	8	66前期の縦落ちモデル
1980～90年代	532	3桁番号時代

8番工場製のリーバイスを見分ける際は、内タグとの照合が重要です。70年代のモデルでは、内タグに「◯ ◯ 8」といった形式で情報が記載されており、例えば「8 75 11」のような表記であれば、1975年11月に8番工場で製造されたことを示しています。

また、8番工場の製品には**「8G」**という刻印が見られることもあります。この「G」の意味については明確な情報は限られていますが、おそらく製造ラインや特定のバッチを示している可能性があります。基本的には同じ8番工場（ノックスビル工場）で製造されたことに変わりはありません。

8番工場製のリーバイスの価値は、その縦落ちの特性と製造年代の希少性にあります。特に1970年代の66前期モデルは、美しい縦落ちを楽しめるため、デニム愛好家の間で高く評価されています。また、スソがチェーンステッチ仕上げであることも特徴の一つで、これがデニムに独特の「ウネリ」と呼ばれる美しい波状の効果を生み出します。

リーバイス工場番号555はバレンシア工場の高品質モデルで人気が高い

「555」工場番号は、カリフォルニア州サンフランシスコのバレンシア工場を示しており、リーバイスの工場番号の中でも特別な存在として知られています。この工場は1906年のサンフランシスコ地震の直後に建設が始まり、2002年まで稼働していた伝統的な工場です。

バレンシア工場の最大の特徴は、厳密な品質管理と高い製造技術にありました。リーバイス本社の所在地に近く、特に1996年から工場閉鎖の2003年までの間に製造された製品は、「赤耳モデル」や「XX（ダブルエックス）」などの完成度の高い復刻モデルを手がけていました。

⭐ バレンシア工場（555）の特別な価値

🏆 最高品質の製造技術と厳密な品質管理
🧵 赤耳デニムなどの特別な素材使用
📅 1996～2003年の限定期間生産品
🎯 復刻モデルの製造拠点として有名
💎 工場閉鎖後に希少価値がさらに上昇

バレンシア工場で製造されたジーンズは、その完成度の高さから**「バレンシア製」という呼び名で親しまれており、現在でも高額で取引されています。特に注目すべきは、工場閉鎖後の現在、LVC（リーバイスヴィンテージクロージング）の復刻ラインを製造するために、バレンシア工場が再稼働**しているという点です。

555工場番号を持つ製品の見分け方として、トップボタン裏の「555」刻印のほか、内側のラベルにも「555」の記載がある場合があります。また、特にLVCラインの製品では、品質の高さを示すマーカーとしてバレンシア工場の表記が使われることもあります。

バレンシア工場製の製品は、その歴史的価値と製造品質の高さから、ヴィンテージリーバイスのコレクターの間で特に人気があります。ただし、希少価値の高いモデルだけに、購入の際は真偽を慎重に確認することが重要です。

工場の歴史を振り返ると、1906年から2002年まで約100年間稼働していたバレンシア工場は、リーバイス社の歴史そのものを体現する存在でした。現在の復活した工場では、その伝統的な製造技術を現代に受け継いでいます。

リーバイス工場番号16は特別な委託工場で希少価値がある

**「16」工場番号は、リーバイスの歴史の中でも特別な位置を占める工場番号です。長い間その正体が謎とされていましたが、近年の研究で米国ミシシッピ州ボールドウィンにあった「Lucky Star Industries, Inc.」**という委託工場であることが判明しました。

16番工場の最大の特徴は、1950年代初期から1970年代中期頃までという、非常に長期間にわたって稼働していたことです。多くの工場番号が時代とともに変更されたり廃止されたりする中で、「16」の刻印は長きにわたって使用され続けました。

🔍 16番工場の特異性

特徴	詳細	理由
変わった素材使用	通常とは異なるデニム生地	委託工場の独自調達
独特のディテール	年代に合わない仕様混在	在庫管理の曖昧さ
時代錯誤的特徴	新旧パーツの混合使用	縫製仕様変更の共有遅れ
高い希少価値	コレクター間で人気	製造数の少なさ

この工場で製造されたモデルは**「16ボタン」モデル**と呼ばれ、通常のラインには見られない変わった素材やディテールの使用が特徴です。これは、Lucky Star社がリーバイス社の委託工場であったため、材料の生地などの在庫管理や縫製の仕様変更の基準・共有が本社工場と比べて曖昧だった可能性があります。

興味深いことに、「16」工場は後に**「653」**という3桁の工場番号に変更されました。「653」の頭の「6」は、リーバイス以外の別会社を意味し、これもLucky Star社が委託工場であったことを裏付けています。

「16ボタン」モデルの価値は、その独特の特徴や希少性から高く評価されており、特に1970年代から80年代製の物は明らかに同年代の他工場の製品と違いがあるため、コレクターの間でも人気があります。

16番工場製品を見分ける際のポイントは、単に工場番号だけでなく、パッチのデザインや生地の特徴、ステッチの仕方など、全体的な特徴を総合的に判断することが重要です。特に時代錯誤的な特徴があれば、「16ボタン」モデルの可能性が高まります。

リーバイス工場番号の時代変遷は1桁から4桁まで段階的に進化した

リーバイスの工場番号システムは、約70年間にわたって段階的に進化してきました。この変遷を理解することで、リーバイス製品の年代判別やヴィンテージの価値評価が可能になります。

最初期の1950年代から1960年代前半にかけては、1桁の数字が使用されていました。この時代の工場番号は、現在では最も希少価値が高いとされており、「2」「4」「5」「6」「7」「8」などが使われていました。

📈 工場番号システムの進化過程

時代	番号形式	代表例	背景・理由
1950～60年代前半	1桁数字	2, 4, 5, 6, 8	少数精鋭の工場体制
1960年代短期間	アルファベット	A, D, E, K, S, W	実験的なシステム導入
1960年代後半～70年代	1～2桁数字	10, 16, 17, 20	生産拡大による番号不足
1980年代～2000年初期	3桁数字	501, 524, 555, 532	グローバル展開と工場増設
2000年代以降	4桁数字・複合	4170, 4420, J○○	デジタル化と生産管理高度化

1960年代には短期間だけアルファベットが使用されました。「A」「D」「E」「F」「J」「K」「L」「O」「S」「W」などが使われましたが、この期間は非常に短く、現在では最も希少な刻印とされています。

1960年代後半から1970年代にかけては、1桁から2桁の数字へと移行しました。この時期は生産量が増加し、より多くの工場が必要となったため、「10」「12」「14」「16」「17」「20」などの2桁番号が導入されました。

1980年代に入ると、リーバイスの世界展開が本格化し、3桁の番号が導入されました。この時代の特徴として、「5」で始まる番号はリーバイス社の米国内工場、「6」で始まる番号は委託工場、「3」で始まる番号は海外工場を示すという体系的な分類が行われました。

2000年代以降は、生産管理のデジタル化に伴い、4桁の数字やアルファベットと数字の組み合わせが使われるようになりました。特に日本向けの企画モデルには「J」から始まる番号が使用されることもあります。

この変遷を理解することで、工場番号を見ただけでおおよその製造年代を推測することができ、ヴィンテージリーバイスの価値判断に役立ちます。

リーバイスのレア工場番号はコレクター間で高値取引されている

リーバイスのヴィンテージ市場において、特に希少価値が高いレア工場番号を持つ製品は、コレクター間で高額取引されることがあります。これらの製品は、単に古いというだけでなく、特別な製造方法や限定的な生産期間という背景があります。

特に希少とされる工場番号の代表例として、アルファベット刻印が挙げられます。1960年代の短期間だけ使用されたこれらの刻印は、「A」「D」「E」「F」「J」「K」「L」「O」「S」「W」などが知られており、その希少性から非常に高く評価されています。

💰 レア工場番号の市場価値

工場番号	希少度	推定価値	特徴
アルファベット刻印	★★★★★	数十万円～	1960年代短期間使用
「2」刻印	★★★★★	10～30万円	サンノゼ工場の希少品
「16」刻印	★★★★☆	5～15万円	特別な委託工場製品
「555」刻印	★★★★☆	3～10万円	バレンシア工場の高品質品
1桁数字全般	★★★☆☆	2～8万円	1950～60年代初期