ジーンズといえばリーバイス501が定番ですが、近年再び注目を集めているのがリーバイス517の特徴的なブーツカットシルエットです。1971年に世界初のブーツカットジーンズとして誕生した517は、脚長効果抜群のフレアシルエットが魅力的で、カジュアルからきれいめまで幅広いスタイリングに対応できる万能アイテムとして人気を博しています。
この記事では、リーバイス517の基本的な特徴から年代による違い、おしゃれな着こなし方、サイズ選びのコツまで、購入前に知っておきたい情報を徹底的に調査してどこよりもわかりやすくまとめました。古着としても高い人気を誇る517の魅力を、独自の考察も交えながら詳しく解説していきます。
この記事のポイント |
---|
✅ リーバイス517の基本的な特徴とシルエットの魅力 |
✅ 年代による違いとヴィンテージの見分け方 |
✅ おしゃれに見える着こなし術とコーディネート例 |
✅ 失敗しないサイズ選びと購入時の注意点 |
リーバイス517の基本的な特徴とその魅力
- リーバイス517の最大の特徴は脚長効果抜群のブーツカットシルエット
- リーバイス517が誕生した歴史的背景と世界初のブーツカットジーンズとしての価値
- リーバイス517と501の違いはシルエットとフライの仕様にある
- リーバイス517のハイライズ設計が美脚効果を高める理由
- リーバイス517のジップフライが日常使いに便利な理由
- リーバイス517の現行モデルが持つ現代的な魅力
リーバイス517の最大の特徴は脚長効果抜群のブーツカットシルエット
リーバイス517の最も特徴的な要素は、股下から膝にかけて細くなり、膝から裾に向かって広がるブーツカットシルエットです。 このユニークなフォルムこそが、517を他のジーンズと差別化している最大のポイントといえるでしょう。
ブーツカットという名前の由来は、もともとカウボーイがウェスタンブーツに被せて履くために裾の部分に広がりを持たせたことから始まったとされています。つまり、機能性から生まれたデザインがファッションアイテムとして発展した歴史があるのです。
このシルエットがもたらす視覚効果は非常に優秀で、特に脚を長く見せる効果は他のジーンズと比較しても群を抜いています。裾が広がることで視線が下に誘導され、全体的にすっきりとした印象を与えることができるのです。
📊 リーバイス517のシルエット特性比較表
部位 | リーバイス501(ストレート) | リーバイス517(ブーツカット) | 効果・特徴 |
---|---|---|---|
ウエスト~太もも | ゆったり | やや細身 | 体型をスッキリ見せる |
膝部分 | ストレート | 最も細くなる | 脚のラインを美しく見せる |
膝~裾 | ストレート | 徐々に広がる | 脚長効果・バランス調整 |
全体的な印象 | 安定感 | スタイリッシュ | 個性的で洗練された印象 |
517の裾広がりは、他のフレアモデルと比較しても控えめに設定されているため、初心者でも取り入れやすいのが大きなメリットです。リーバイスには646(ベルボトム)や684(ビッグベル)といったより裾幅の広いモデルもありますが、517はその中で最もバランスが取れたシルエットといえるでしょう。
近年のファッショントレンドにおいて、ワイドパンツやテーパードパンツが主流となっていますが、517のような裾広がりのシルエットは逆に新鮮で個性的な印象を与えることができます。特に、スニーカーやブーツなどボリュームのある靴との相性が抜群で、足元をすっぽりと覆い隠すことで脚長効果をさらに高めることができるのです。
リーバイス517が誕生した歴史的背景と世界初のブーツカットジーンズとしての価値
リーバイス517は1971年に世界で初めてのブーツカットジーンズとして誕生しました。 この歴史的事実は、デニム業界における517の重要な位置づけを物語っています。当時は「サドルマンジーンズ」や「サドルマン・ブーツ・ジーンズ」という愛称で親しまれていました。
517が生まれた1970年代初頭のアメリカは、カウンターカルチャーやヒッピームーブメントが全盛期を迎えていた時代でした。既存の価値観に対する反発や自由を求める気運が高まる中で、ファッションにも新しいシルエットが求められていたのです。フレアやブーツカットといった革新的なデザインが若者の間で支持を集めていました。
🎯 517誕生の時代背景と文化的影響
年代 | 社会情勢 | ファッショントレンド | 517への影響 |
---|---|---|---|
1960年代後半 | ヒッピームーブメント開始 | 既成概念への反発 | ブーツカット需要の芽生え |
1971年 | カウンターカルチャー全盛 | 自由な表現の追求 | 517正式リリース |
1970年代前半 | 個性重視の文化 | フレアパンツ流行 | サドルマンジーンズとして定着 |
当初、多くの人がカウボーイブーツに合わせてジーンズの裾を自分でカスタマイズしていたという背景がありました。リーバイスはこのニーズに応えるべく、「ブーツに合うデニム」というコンセプトで517を開発したのです。これは単なる流行への対応ではなく、実用性とファッション性を両立させた画期的なアプローチでした。
517の登場は、ジーンズの可能性を大きく広げた革新的な出来事といえるでしょう。ストレートシルエットしか存在しなかったジーンズの世界に、新たな選択肢を提示した歴史的意義は非常に大きいものがあります。
このような歴史的背景を知ることで、単なるファッションアイテムとしてだけでなく、文化的価値を持つアイテムとして517を理解することができるのです。現在でも古着市場で高い人気を誇るのは、こうした文化的・歴史的背景が評価されているからかもしれません。
リーバイス517と501の違いはシルエットとフライの仕様にある
リーバイスの看板モデルである501と517の違いを理解することは、自分に適したモデルを選ぶ上で非常に重要です。両者の違いは主にシルエットとフライ(前開き)の仕様にあります。
最も大きな違いはシルエットです。501はウエストから裾まで真っすぐなストレートシルエットを採用しているのに対し、517は股下から膝にかけて細くなり、膝から裾にかけて広がるブーツカットシルエットとなっています。この違いにより、着用時の印象や体型カバー効果が大きく異なります。
フライ(前開き)の仕様も重要な違いの一つです。501は伝統的なボタンフライを採用しているのに対し、517はジップフライ仕様となっています。これにより、着脱の利便性に大きな差が生まれます。
⚖️ リーバイス501と517の比較表
特徴 | リーバイス501 | リーバイス517 |
---|---|---|
シルエット | ストレート(一直線) | ブーツカット(膝下広がり) |
フライ仕様 | ボタンフライ | ジップフライ |
股上 | レギュラー | ハイライズ(深め) |
脚長効果 | 普通 | 非常に高い |
着脱の容易さ | やや手間 | スムーズ |
汎用性 | 非常に高い | 中程度(個性的) |
体型カバー | バランス型 | 下半身スタイルアップ |
ボタンフライとジップフライの使い勝手の違いは、日常的な着用において意外と重要なポイントです。ボタンフライは色落ちの楽しみがある一方で、着脱に時間がかかるというデメリットがあります。対してジップフライは片手で簡単に開閉できるため、日常使いには非常に便利です。
股上の深さも両者で異なります。517はハイライズ設計のため、ウエストの位置が高く見える効果があります。これにより、脚の長さをより強調することができ、スタイルアップ効果を期待できます。
また、両モデルの年代による色落ちや経年変化の表れ方も異なります。501はボタンフライ特有の縦落ちが楽しめる一方、517はジップフライのため異なるパターンの色落ちを楽しむことができるでしょう。
リーバイス517のハイライズ設計が美脚効果を高める理由
リーバイス517の美脚効果を支える重要な要素の一つが、ハイライズ(深い股上)設計です。この設計思想は、単なるデザインではなく、着用者のスタイルアップを科学的に考え抜いた結果といえるでしょう。
ハイライズとは、股上が深いパンツの特徴を指します。股上が深いことでウエストの位置が高く見えるため、相対的に脚の長さが強調されるという視覚効果があります。これは錯視の原理を活用したデザイン手法の一つです。
517のハイライズ設計は、ブーツカットシルエットとの相乗効果でさらなる美脚効果を実現しています。高いウエスト位置から始まって膝で最も細くなり、そこから裾に向かって広がるというシルエットは、脚のラインを非常に美しく見せることができるのです。
🦵 ハイライズ効果のメカニズム
効果 | 通常の股上 | ハイライズ(517) | 視覚的影響 |
---|---|---|---|
ウエスト位置 | 標準 | 高い | 脚長効果向上 |
上半身と下半身の比率 | 5:5程度 | 4:6程度 | スタイルアップ |
全体のバランス | 普通 | 洗練された印象 | 大人っぽさ |
体型カバー | 基本的 | 効果的 | コンプレックス解消 |
特に現代のファッションにおいて、ハイウエストスタイルは非常にトレンドに合致しています。SNSで人気のファッショニスタたちも、ハイウエストアイテムを使ったスタイリングを頻繁に投稿しており、517のハイライズ設計はまさに時代にマッチした仕様といえるでしょう。
ハイライズ設計のもう一つのメリットは、座った時の背中の露出を防げることです。ローライズが主流だった2000年代には、座ると背中が見えてしまう問題がありましたが、517のハイライズ設計ならそのような心配は不要です。
また、ハイライズは年齢を重ねた方にも非常におすすめの仕様です。体型の変化が気になる年代の方でも、ハイライズのパンツなら自然にお腹周りをカバーしつつ、スタイルアップ効果を得ることができます。
リーバイス517のジップフライが日常使いに便利な理由
リーバイス517が採用しているジップフライは、日常的な着用において非常に実用的な仕様です。伝統的なリーバイス501のボタンフライと比較すると、その利便性の高さは一目瞭然といえるでしょう。
ジップフライの最大のメリットは、片手で簡単に開閉できる操作性です。特に急いでいる時や、手がふさがっている時などには、この利便性は非常にありがたいものです。ボタンフライの場合、複数のボタンを一つ一つ外していく必要があるため、時間と手間がかかってしまいます。
また、ジップフライは開閉時の音が小さいというメリットもあります。静かな環境でも周囲を気にすることなく着脱できるのは、日常使いにおいて意外と重要なポイントです。
🔧 フライ仕様の比較分析
項目 | ボタンフライ(501) | ジップフライ(517) |
---|---|---|
開閉時間 | 10-15秒 | 2-3秒 |
片手操作 | 困難 | 可能 |
操作音 | 無音 | 小音 |
耐久性 | 非常に高い | 高い |
色落ち特性 | 縦落ち | 独特のパターン |
メンテナンス | 簡単 | ジップ交換時は専門技術必要 |
ジップフライのデメリットとしては、ジッパーが壊れた場合の修理が少し複雑になることが挙げられます。ボタンフライの場合、ボタンが取れても簡単に付け直すことができますが、ジッパーの場合は専門的な技術が必要になる場合があります。
しかし、現代の高品質なジッパーは非常に耐久性が高く、通常の使用では故障することは稀です。特にリーバイスが使用しているジッパーは信頼性の高いブランドのものが多く、長期間の使用にも耐えうる品質を持っています。
ジップフライは色落ちの観点でも独特の魅力があります。ボタンフライのような縦落ちは期待できませんが、ジッパー周辺に独特のあたり方が出ることがあり、これもまたジップフライならではの楽しみの一つといえるでしょう。
リーバイス517の現行モデルが持つ現代的な魅力
現在販売されているリーバイス517は、クラシックな魅力を残しながらも現代のライフスタイルに適応したアップデートが施されています。 特に素材や加工技術の進歩により、従来よりも着用感や耐久性が向上しているのが特徴的です。
現行の517で注目すべき点の一つが、ストレッチ素材の採用です。従来の100%コットンデニムと比較して、わずかにストレッチ性のある素材を使用することで、動きやすさと快適性が大幅に向上しています。この変更により、ブーツカットシルエットでありながら窮屈感を感じることなく着用できるのです。
また、現行モデルではプリシュリンク加工が施されているため、購入後の大幅な縮みを心配する必要がありません。これにより、サイズ選びがより正確に行えるようになり、初回着用時から理想的なフィット感を得ることができます。
🆕 現行517の進化ポイント
改善点 | 従来モデル | 現行モデル | メリット |
---|---|---|---|
素材構成 | 100%コットン | コットン+わずかなストレッチ | 動きやすさ向上 |
加工 | 未処理 | プリシュリンク加工済み | サイズ安定性 |
縫製技術 | 手作業中心 | 高精度機械縫製 | 品質の均一化 |
カラーバリエーション | 限定的 | 豊富な選択肢 | 多様なスタイリング |
カラーバリエーションも現行モデルの大きな魅力の一つです。定番のインディゴブルーに加えて、リジッド(生デニム)、リンス(軽い洗い)、ミッドウォッシュ(程よい色落ち)、ブラックなど、様々な加工度合いのモデルが展開されています。
特にブラックデニムの517は、よりシックで都会的な印象を演出できるため、きれいめスタイルにも合わせやすいと評判です。従来のカジュアル一辺倒のイメージから脱却し、より幅広いシーンで活用できるようになっています。
現行モデルのもう一つの特徴が、環境への配慮です。製造工程での水使用量削減や、持続可能な原材料の使用など、現代的な価値観に対応した製品づくりが行われています。これにより、ファッション性だけでなく環境意識の高い消費者からも支持を得ているのです。
リーバイス517のスタイリングと購入ガイド
- リーバイス517をダサく見せない着こなしのコツは調和を意識すること
- リーバイス517のおすすめコーディネートは自分のスタイルに合わせて選ぶこと
- リーバイス517の年代見分け方はタグとディテールをチェックすること
- リーバイス517を古着で探す時のポイントは状態と価格のバランス
- リーバイス517のサイズ選びは通常より1サイズ上がおすすめ
- リーバイス517のリジッドモデルは縮みを考慮してサイズを選ぶこと
- まとめ:リーバイス517の特徴を理解して自分に合った一本を見つけること
リーバイス517をダサく見せない着こなしのコツは調和を意識すること
リーバイス517をおしゃれに着こなすための最重要ポイントは、全体のバランスを意識した調和のとれたスタイリングです。ブーツカットという個性的なシルエットを活かしつつ、他のアイテムとの相性を考えることで、洗練された印象を作り出すことができます。
まず避けるべきなのは、すべてのアイテムをオーバーサイズにしてしまうことです。517自体が裾広がりのシルエットを持っているため、トップスまでダボダボにしてしまうと全体的にまとまりのない印象になってしまいます。
517を主役にする場合は、トップスはジャストサイズまたはやや細身のものを選ぶことが重要です。これにより、下半身のブーツカットシルエットが際立ち、メリハリのあるスタイリングが完成します。
👔 リーバイス517のNGコーディネート例
NGパターン | 問題点 | 改善方法 |
---|---|---|
オーバーサイズトップス × 517 | 全体がだらしなく見える | ジャストサイズのトップスに変更 |
白のタンクトップ × 517 | 古臭い印象 | シャツやカットソーでキレイめに |
極端に細い靴 × 517 | バランスが悪い | ボリュームのある靴を選択 |
派手な柄物 × 517 | まとまりがない | シンプルなアイテムでまとめる |
色使いも非常に重要な要素です。517のインディゴブルーには、ホワイト、グレー、ベージュ、ネイビーといったベーシックカラーとの相性が抜群です。特に、モノトーンでまとめたスタイリングは失敗が少なく、洗練された印象を与えることができます。
足元の選択も517の着こなしを左右する重要なポイントです。ブーツカットの名前の通り、ブーツとの相性は抜群ですが、現代的にはスニーカーとの組み合わせも人気があります。ただし、あまりにも細身のシューズだとバランスが悪くなるため、ある程度ボリュームのある靴を選ぶことが大切です。
また、517を着用する際は裾の長さにも注意が必要です。裾を引きずるような長さは90年代的で古い印象を与えてしまうため、現代では**ノークッション(靴に触れる程度)からワンクッション(軽く靴に重なる程度)**が理想的とされています。
年代に応じたスタイリングを意識することも重要です。20代であれば古着ミックスなどのカジュアルなスタイリング、30代以降であればキレイめアイテムを組み合わせた大人カジュアルなスタイリングがおすすめです。
リーバイス517のおすすめコーディネートは自分のスタイルに合わせて選ぶこと
リーバイス517の着こなしは多様性に富んでおり、自分のライフスタイルや好みに合わせて様々なスタイリングを楽しむことができます。 ここでは、シーン別・年代別におすすめのコーディネートパターンをご紹介します。
カジュアルスタイルの代表格は、シンプルなTシャツやロングTシャツとの組み合わせです。特に無地のTシャツは517のシルエットを邪魔することなく、ブーツカットの魅力を最大限に引き出してくれます。足元はスニーカーでもブーツでも相性抜群です。
キレイめカジュアルを目指すなら、テーラードジャケットやシャツとの組み合わせがおすすめです。517の美脚効果とキレイめアイテムの上品さが相乗効果を生み、大人らしい洗練されたスタイルを作り出すことができます。
🎨 シーン別517コーディネート提案
シーン | トップス | アウター | シューズ | 全体の印象 |
---|---|---|---|---|
デイリーカジュアル | 無地Tシャツ | デニムジャケット | スニーカー | リラックス&スタイリッシュ |
お出かけ・デート | ボタンダウンシャツ | テーラードジャケット | レザーシューズ | 大人の品格 |
週末カジュアル | スウェット | なし | ブーツ | こなれ感 |
季節イベント | ニット | コート | ブーツ | 季節感&おしゃれ |
古着ミックススタイルも517の人気の着こなし方の一つです。ヴィンテージのバンドTシャツやアメカジアイテムと組み合わせることで、70年代の雰囲気を現代的にアレンジしたスタイリングが楽しめます。
季節別の着こなしも重要なポイントです。春はシャツやカーディガンとのレイヤードスタイル、夏はTシャツ一枚でのシンプルスタイル、秋はニットやスウェットとの組み合わせ、冬はコートやジャケットとの重ね着など、四季を通じて活躍できる万能性が517の魅力です。
女性の場合は、517のボーイフレンドデニム的な着こなしも人気があります。オーバーサイズで履いてハイウエストでベルトマークし、トップスをタックインすることで、メンズライクながら女性らしいシルエットを作ることができます。
また、517のブラックデニムを選ぶことで、よりフォーマルなシーンにも対応できるようになります。黒の517なら、きれいめのブラウスやジャケットと合わせても違和感なく、オフィスカジュアルとしても活用できるでしょう。
リーバイス517の年代見分け方はタグとディテールをチェックすること
ヴィンテージのリーバイス517を購入する際や、手持ちの517の価値を知りたい場合には、年代判別のポイントを理解することが重要です。製造年代によって価値や特徴が大きく異なるため、正確な判別ができれば適正価格での売買や、コレクションとしての価値を正しく評価することができます。
最も重要な判別ポイントは、後ろポケットについているタブ(小さなタグ)の色と表記です。リーバイスには赤タブとオレンジタブがあり、特に517の場合はオレンジタブが多く使用されていました。オレンジタブは1960年代後半から90年代まで製造されており、その期間内でもさらに細かな年代判別が可能です。
タブに記載されている「Levi’s」の表記も年代判別の重要な手がかりです。1970年頃までは「E」が大文字(ビッグE)で表記されており、それ以降は小文字の「e」(スモールe)になっています。
📅 年代別判別ポイント一覧表
年代 | タブの特徴 | その他の特徴 | 希少価値 |
---|---|---|---|
70年代初期 | オレンジタブ・ビッグE | 紙パッチ・シングルステッチ | 非常に高い |
70年代後半 | オレンジタブ・スモールe | バックポケット裏シングルステッチ | 高い |
80年代 | オレンジタブ・スモールe | タロンジップ・黒カンヌキ | 中程度 |
90年代以前 | オレンジタブ・スモールe | USA製表記 | やや高い |
90年代以降 | 赤タブ多数・スモールe | アジア製多数 | 普通 |
内タグの確認も年代判別には欠かせません。90年代頃までのアメリカ製517には、内タグに工場番号(513、532など)が記載されています。この工場番号とトップボタン裏の刻印が一致していれば、正規品である可能性が高くなります。
ジッパーのブランドも重要な判別ポイントです。1980年代まではタロンジッパーが使用されており、それ以降はYKKや他のブランドのジッパーに変更されています。タロンジッパーを使用したモデルは、ヴィンテージ愛好家から特に高く評価される傾向があります。
ステッチの種類による判別も可能です。70年代まではバックポケットがシングルステッチ(表裏同じ見た目)で縫製されており、80年代以降はチェーンステッチ(裏が鎖状)に変更されています。
古着店で517を購入する際には、これらのポイントを総合的に判断することで、適正価格での購入や、本当に欲しいモデルの特定ができるようになります。特に初期のビッグE・オレンジタブモデルは希少価値が高く、コレクションとしても非常に魅力的なアイテムといえるでしょう。
リーバイス517を古着で探す時のポイントは状態と価格のバランス
古着でリーバイス517を探す際には、状態と価格のバランスを慎重に見極めることが成功の鍵となります。ヴィンテージデニムは一点ものの魅力がある反面、状態や価格にばらつきがあるため、購入前のチェックポイントを把握しておくことが重要です。
まず最初に確認すべきは全体的な状態です。古着のデニムでは、穴あき、ほつれ、色あせ、汚れなどが一般的ですが、これらが「味」として楽しめるレベルなのか、それとも着用に支障をきたすレベルなのかを判断する必要があります。
特に注意深くチェックすべき箇所としては、股部分、膝部分、ヒップポケット、ベルトループなどが挙げられます。これらの箇所は使用頻度が高く、ダメージが蓄積しやすい部分だからです。
🔍 古着517のコンディション評価基準
評価 | 状態の目安 | 価格の妥当性 | おすすめ度 |
---|---|---|---|
極美品(S) | ほぼ未使用・目立つダメージなし | 新品価格の70-90% | 高い |
良品(A) | 軽微な使用感・小さなダメージのみ | 新品価格の50-70% | 非常に高い |
並品(B) | 一般的な使用感・中程度のダメージ | 新品価格の30-50% | 高い |
劣品(C) | 目立つダメージ・補修跡あり | 新品価格の10-30% | 用途次第 |
サイズの確認も古着購入時の重要なポイントです。ヴィンテージのサイズ表記は現在のものと異なる場合があるため、実際のウエスト、股上、股下、わたり幅、裾幅を測定してもらうか、試着できる場合は必ず試着することをおすすめします。
色落ちの状態と経年変化も古着517の大きな魅力の一つです。自然な縦落ち、ハチノス(膝裏のハニカム状の色落ち)、ヒゲ(太もも部分の色落ち)などが美しく出ているものは、価格が高くても価値に見合ったアイテムといえるでしょう。
購入場所による特徴も理解しておくと良いでしょう。実店舗の古着店では実際に手に取って確認できる反面、品揃えに限りがあります。一方、オンラインの古着ショップ(セカンドストリートオンライン、メルカリなど)では選択肢が豊富ですが、状態の確認が写真のみに限られるというデメリットがあります。
特にメルカリなどのフリマアプリを利用する場合は、出品者との円滑なコミュニケーションが重要です。気になる箇所の追加写真をお願いしたり、詳しい状態について質問したりすることで、購入後のトラブルを避けることができます。
リーバイス517のサイズ選びは通常より1サイズ上がおすすめ
リーバイス517のサイズ選びにおいて最も重要なポイントは、通常着用しているリーバイスのサイズより1サイズ上を選ぶことです。これは517特有のフィッティングによるもので、特に太もも周りが他のモデルよりもタイトに設計されているためです。
517はブーツカットシルエットを美しく見せるため、腰回りから膝にかけてやや細身の設計になっています。そのため、501や505と同じサイズを選んでしまうと、太ももやヒップ部分がきつくなってしまう可能性が高いのです。
具体的には、501でW31がジャストサイズの人であれば、517ではW32を選ぶことをおすすめします。これにより、適度なゆとりを保ちながら、517本来の美しいシルエットを楽しむことができます。
📏 リーバイス517サイズ選びの目安表
通常サイズ | 517推奨サイズ | フィット感の目安 | 着こなしのポイント |
---|---|---|---|
W28 | W29-30 | ジャスト~ややゆったり | ハイウエストで履く |
W30 | W31-32 | ジャスト~ややゆったり | ベルトでウエストマーク |
W32 | W33-34 | ジャスト~ややゆったり | 自然なドレープを活用 |
W34 | W35-36 | ジャスト~ややゆったり | ゆったり感を楽しむ |
レングス(股下)の選択も非常に重要です。ブーツカットの魅力を最大限に活かすためには、適切な丈の設定が欠かせません。現代的な着こなしではノークッション~ワンクッション程度が理想的とされています。
裾上げを検討する場合は、「アタリ残し」という方法がおすすめです。これは元の裾の部分を切り取って、短くした後に再び縫い付ける方法で、ヴィンテージデニム特有の自然な色落ちパターンを保持することができます。
体型別のサイズ選びのコツも押さえておきましょう。細身の方は1サイズアップで十分ですが、がっちり体型の方は2サイズアップを検討してもよいかもしれません。この場合、ウエストが大きくなりすぎる場合はベルトでウエストをマークし、ハイウエストスタイルとして楽しむことができます。
また、着用シーンを考慮したサイズ選びも大切です。デイリーにリラックスして着たい場合は大きめのサイズ、きれいめに着こなしたい場合はジャストサイズを選ぶなど、用途に応じてサイズを調整することをおすすめします。
オンラインで購入する場合は、サイズ交換・返品ポリシーを事前に確認しておくことが重要です。サイズが合わない場合の対応策を把握しておくことで、安心して購入することができるでしょう。
リーバイス517のリジッドモデルは縮みを考慮してサイズを選ぶこと
リーバイス517のリジッド(生デニム)を購入する場合は、洗濯による縮みを考慮したサイズ選びが非常に重要です。リジッドデニムは未洗いの状態で販売されているため、初回洗濯時に1-3cm程度縮む可能性があります。
リジッドデニムの魅力は、自分の体型や着用パターンに応じた独自の色落ち・アタリを作り出せることにあります。新品の状態では少し大きめに感じるかもしれませんが、洗濯を重ねるごとに自分の体にフィットしていく過程を楽しむのが、リジッドデニムの醍醐味といえるでしょう。
リジッドの縮み幅の目安としては、ウエストで1-2cm、レングスで2-3cm程度が一般的です。ただし、これは洗濯方法や乾燥方法によって変動するため、初回洗濯時は特に注意深く行う必要があります。
🧺 リジッドデニムの洗濯・縮み対策表
洗濯方法 | 縮み幅の目安 | 色落ちへの影響 | おすすめ度 |
---|---|---|---|
冷水手洗い | 最小限(1cm以下) | 最小限 | 高い |
冷水機械洗い | 小さめ(1-2cm) | 小さめ | 中程度 |
温水機械洗い | 大きめ(2-3cm) | 大きめ | 低い |
お湯洗い | 最大(3cm以上) | 最大 | 推奨しない |
リジッドを選ぶ際のサイズ選びの基本は、縮み分を見越して通常より1サイズ大きめを選ぶことです。これに517の特性(タイトフィット)を加味すると、結果的に通常サイズから2サイズアップすることになる場合もあります。
リジッドの色落ちを美しく仕上げるためのポイントとしては、最初の3-6ヶ月程度は洗濯を控え、着用によるアタリを作り出すことが重要です。その後、初回洗濯を行うことで、蓄積されたアタリが美しい色落ちパターンとして現れます。
リジッドの初期着用時は、色移りの可能性があるため注意が必要です。白いシャツや明るい色のソファなどに色が移る可能性があるため、特に最初の数回着用時は慎重に扱うことをおすすめします。
リジッドデニムは長期的な楽しみ方ができるアイテムです。2-3年をかけて自分だけの色落ちパターンを作り上げていく過程は、既製品では得られない特別な満足感をもたらしてくれるでしょう。
まとめ:リーバイス517の特徴を理解して自分に合った一本を見つけること
最後に記事のポイントをまとめます。
- リーバイス517は1971年誕生の世界初ブーツカットジーンズで歴史的価値が高い
- 股下から膝まで細く膝から裾へ広がるシルエットが最大の特徴である
- ハイライズ設計により美脚・脚長効果が期待できる
- ジップフライ採用で日常使いに便利な仕様となっている
- 501との違いはシルエット(ストレート vs ブーツカット)とフライ仕様にある
- 現行モデルはストレッチ素材採用で着心地が向上している
- 着こなしはシンプルなトップスとの組み合わせが基本となる
- サイズ選びは通常より1サイズアップがおすすめである
- 年代判別はタブの色・表記・ステッチ・ジッパーで可能である
- ヴィンテージの70年代ビッグEモデルは希少価値が非常に高い
- 古着購入時は状態と価格のバランスを慎重に判断する必要がある
- リジッドモデルは縮みを考慮した大きめサイズ選択が重要である
- 裾上げ時は「アタリ残し」でヴィンテージ感を保持できる
- ブーツとの相性は抜群だがスニーカーとの組み合わせも可能である
- カラーバリエーション豊富で幅広いスタイリングに対応している
調査にあたり一部参考にさせて頂いたサイト
- https://www.rushout.jp/hpgen/HPB/entries/477.html
- https://old-rally.com/blog/levis-517/
- https://snkrdunk.com/articles/16089/
- https://jamtrading.jp/blogs/jam/12058311/
- https://serasan-blog.com/levis517/
- https://levi.jp/pages/fitguide/517
- https://levi-fun.com/levis-517-dasai/
- https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1045519850
- https://oceans.tokyo.jp/article/detail/46203
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