リーバイス 507xx 見分け方を知りたい方にとって、このヴィンテージデニムジャケットの鑑定は非常に重要なポイントです。507XXは1952年から1962年頃まで製造されたリーバイスのセカンドモデルで、現在では数十万円から数百万円の価値がつく貴重なアイテムとなっています。
しかし、革パッチと紙パッチの違いや、復刻品との見分け方など、正確な鑑定には専門的な知識が必要です。市場には偽物や復刻品も多く流通しているため、購入前の正しい鑑定スキルは必須といえるでしょう。この記事では、長年の調査と検証をもとに、507XXの見分け方を徹底的に解説していきます。
この記事のポイント |
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✅ 革パッチと紙パッチ507XXの決定的な見分け方がわかる |
✅ ボタン裏刻印やステッチパターンによる年代判定方法を習得できる |
✅ 復刻品や偽物との違いを正確に判別できるようになる |
✅ 507XXの現在の相場と投資価値について理解できる |
リーバイス507xxの見分け方における基本的な鑑定ポイント
- 革パッチと紙パッチの材質による年代特定方法
- フロントヨークのステッチパターンで判別する技術
- バータック部分の色で見極める年代区分
- ウエストバンド裏側のステッチ仕様による分類
- 袖先リベットの磁石反応テストによる素材判定
- 赤タブの片面・両面表記による製造時期の特定
革パッチと紙パッチの材質による年代特定方法
リーバイス507XXの年代を特定する上で最も重要なのが、パッチの素材による判別です。507XXは大きく分けて革パッチ期(1952年~1957年頃)と紙パッチ期(1957年~1962年頃)の2つの時代に分類されます。
革パッチの特徴は、その名前の通り本革で作られたパッチが使用されていることです。一般的には茶色のレザーパッチが付いていますが、経年劣化により「ビーフジャーキー状態」と呼ばれるほどカリカリに乾燥していることが多いです。一方、紙パッチは厚紙で作られており、「EVERY GARMENT GUARANTEED」の表記があるギャラ入りと、この表記がないギャラ無しに分類されます。
しかし実際の鑑定現場では、パッチが経年により欠損している場合が多く、パッチだけでの判別は困難なケースが頻繁にあります。そのため、他のディテールとの組み合わせによる総合的な判断が必要になってきます。
📊 パッチ素材による年代分類表
期間 | パッチ素材 | 特徴 | 希少価値 |
---|---|---|---|
1952-1957年頃 | 革パッチ | 茶色のレザー、経年でビーフジャーキー状 | 非常に高い |
1957-1962年頃 | 紙パッチ(ギャラ入り) | 「EVERY GARMENT GUARANTEED」表記あり | 高い |
1962年頃 | 紙パッチ(ギャラ無し) | 上記表記なし、557XXへの移行期 | 中程度 |
パッチが欠損している場合の代替判別方法として、フロントポケット部分のリベット素材を確認する手法があります。一般的に、銅製のリベットであれば革パッチの可能性が高く、アルミ製のリベットであれば紙パッチの可能性が高いとされています。
フロントヨークのステッチパターンで判別する技術
507XXの革パッチと紙パッチを見分ける上で、最も確実性が高いとされるのがフロントヨークのステッチパターンです。これは前立て部分の第2ボタン付近にある生地の切り替え部分(フロントヨーク)でのステッチの処理方法の違いを利用した判別法です。
革パッチモデルの場合、前立てのステッチが第2ボタン付近の生地切り替え部でターンして、横に折り返す「コの字」型のステッチパターンを形成します。これは裏側から見ると特に顕著で、黄色いステッチが横方向にターンしている様子が確認できます。このパターンは革パッチ期特有の仕様とされています。
紙パッチモデルの場合、前立てのステッチはヨーク部を通過してそのまま下方向へ直線的に続きます。つまり、上から下へ一直線にステッチが走っているのが特徴です。これは製造工程の変更により生じた仕様変更と考えられています。
🔍 フロントヨークステッチパターン比較表
パッチ種類 | ステッチパターン | 裏側での確認ポイント | 判別難易度 |
---|---|---|---|
革パッチ | コの字型(横にターン) | ステッチが水平方向に折り返し | 中級 |
紙パッチ | 直線型(下まで継続) | ステッチが垂直に貫通 | 中級 |
この判別方法は、パッチが欠損している個体でも有効な手段として、ヴィンテージデニム愛好家の間で重宝されています。ただし、ステッチの状態によっては判別が困難な場合もあるため、他の要素との組み合わせによる総合的な判断が重要です。
バータック部分の色で見極める年代区分
507XXのフロントポケット取り付け強化部分に使用されているバータック(かんぬき止め)の色は、年代を特定する重要な手がかりとなります。この部分は506XX時代にはリベットが使用されていましたが、507XXでバータック仕様に変更されました。
革パッチ期のバータックは基本的に黒色、または暗色系(経年変化により紺色などの暗い色味)を呈しています。これは当時の製造仕様によるもので、革パッチの507XXを判別する重要な指標となっています。ただし、革パッチでもオレンジ色のバータックが存在する例外的な個体も報告されているため、単独での判断は注意が必要です。
紙パッチ期のバータックはオレンジ色または黄色系の色味が特徴です。これは革パッチから紙パッチへの移行期にバータックの仕様も変更されたためと推測されます。経年変化により、元々のオレンジ色が黄色っぽく変色している個体も多く見られます。
この変更時期は概ね1957年頃と考えられており、リーバイスの製造工程における技術的な変革期と一致しています。バータックの色による判別は比較的容易で、初心者でも判断しやすい要素の一つといえるでしょう。
⚡ バータック色による年代判別指標
時期 | バータック色 | 備考 | 信頼度 |
---|---|---|---|
革パッチ期 | 黒色・暗色系 | まれにオレンジの例外あり | 高い |
紙パッチ期 | オレンジ・黄色系 | 経年で黄色に変色する場合あり | 高い |
ウエストバンド裏側のステッチ仕様による分類
507XXのウエストバンド(裾部)内側のステッチ仕様も、年代判別の重要なポイントとなります。これは製造技術の進歩と効率化に伴う仕様変更を反映した特徴です。
革パッチの507XXでは、ウエストバンドの上側がチェーンステッチ、下側がシングルステッチという組み合わせが基本仕様となっています。ただし、革パッチから紙パッチへの移行期には、革パッチでありながら下側がチェーンステッチの個体も存在します。これは移行期特有の仕様混在現象と考えられています。
紙パッチの507XXでは、ウエストバンドの上下両方がチェーンステッチ仕様になっています。この変更は製造効率の向上と品質の統一を目的としたものと推測されます。
このステッチ仕様の変更時期は、パッチの素材変更とほぼ同時期に行われたと考えられており、総合的な年代判定において重要な役割を果たします。特にパッチが欠損している個体では、このステッチ仕様が年代特定の決定的な手がかりとなる場合があります。
袖先リベットの磁石反応テストによる素材判定
507XXの袖先(カフス部分)にあるリベットの素材は、年代を特定する上で非常に有効な判別方法とされています。この方法は磁石を使用した簡単なテストで実施できるため、実用性が高い鑑定技術として注目されています。
革パッチの507XX(革パッチ最終期を除く)では、リベットが銅製のため、磁石に反応しません。これは当時の製造仕様により、鉄成分が含まれていないためです。磁石を近づけても全く反応しない場合、革パッチの可能性が高いと判断できます。
紙パッチの507XXでは、リベットに鉄成分が添加されているため、磁石に反応します。これは革パッチから紙パッチへの移行時期に、リベットの素材仕様も変更されたことを示しています。磁石を近づけると明確に吸着する反応を示します。
🧲 磁石反応テスト結果表
パッチ種類 | リベット素材 | 磁石反応 | テスト方法 |
---|---|---|---|
革パッチ期 | 銅製(鉄成分なし) | 反応しない | 磁石を袖先リベットに接近 |
革パッチ最終期 | 鉄成分含有 | 反応する | 移行期の特殊仕様 |
紙パッチ期 | 鉄成分含有 | 反応する | 明確な吸着反応 |
この方法は非破壊で簡単に実施できるため、購入前の鑑定や所有品の確認に非常に有効です。ただし、革パッチの最終期には鉄成分を含むリベットも存在するため、他の判別要素との組み合わせによる総合判断が重要です。
赤タブの片面・両面表記による製造時期の特定
507XXの赤タブ(レッドタブ)の仕様は、製造時期を特定する重要な手がかりとなります。赤タブはリーバイスのアイコン的な要素でありながら、時代により仕様が変更されているため、年代判定においては欠かせない要素です。
507XX初期(1952年~1953年頃)には片面タブが使用されていました。これは表面にのみ「LEVI’S」のロゴが織り込まれた仕様で、生産期間が短いため非常に希少価値が高いとされています。片面タブの507XXは「片面セカンド」とも呼ばれ、コレクターの間では特に珍重されています。
1953年以降は両面タブに変更され、これが507XXの主流仕様となりました。両面タブは表裏両方に「LEVI’S」のロゴが織り込まれており、現在市場で流通している507XXの大部分がこの仕様です。
また、赤タブの「E」の表記にも注目する必要があります。507XX時代は全て**「ビッグE」**(大文字のE)仕様となっており、「スモールe」(小文字のe)に変更されるのは1973年頃からです。
📋 赤タブ仕様による年代分類
製造時期 | タブ仕様 | E表記 | 希少度 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
1952-1953年 | 片面タブ | ビッグE | 極めて高い | 表面のみロゴ刺繍 |
1953-1962年 | 両面タブ | ビッグE | 高い | 表裏両面にロゴ刺繍 |
赤タブの状態や仕様は、他の判別要素と組み合わせることで、より精密な年代特定が可能になります。特に片面タブの個体は製造期間が短いため、発見された場合は非常に価値の高いアイテムといえるでしょう。
リーバイス507xxの見分け方における詳細鑑定と市場価値
- ボタン裏刻印による工場特定と年代推定の方法
- 復刻品と本物ヴィンテージの決定的な違い
- 507XXの現在相場と価値変動の傾向
- サイズ表記と着こなしスタイルの選択基準
- 偽物や復刻品を避けるための購入時注意点
- 507と507XXの違いと希少性による価値差
- まとめ:リーバイス507xx見分け方の完全マスター法
ボタン裏刻印による工場特定と年代推定の方法
507XXのトップボタン裏面にある刻印は、製造工場や年代を特定する重要な手がかりとなります。この刻印システムはリーバイス社の品質管理と生産管理の一環として導入されたもので、現在では年代判定の貴重な資料となっています。
**代表的な刻印として「17」**があります。これはテキサス州デニソン(Denison)工場を示すとされており、年代による工場コードの変遷は以下の通りです:1950年代→17、1960年代→D、1970年代→7、1980年代以降は工場閉鎖(1984年)となっています。
その他にも「無刻印」「アルファベット」「数字1桁~2桁」など様々なパターンが存在し、それぞれが特定の製造時期や工場を示している可能性があります。ただし、刻印システムには例外や変更が多く、単独での年代判定は慎重さが求められます。
興味深いことに、同時期の501XXと共通する刻印パターンも多く、リーバイス全体の製造システムとの連動性が確認できます。例えば、「点々」「ツメ(ツープロング)」「A」「D」「E」「F」などの刻印は、1950年~70年代の製品に見られる共通的な特徴です。
🏭 主要ボタン裏刻印と製造背景
刻印 | 推定工場/意味 | 年代 | 備考 |
---|---|---|---|
17 | テキサス州デニソン工場 | 1950年代 | 最も一般的な刻印 |
D | 同上(工場コード変更後) | 1960年代 | 17→D への変更 |
無刻印 | 初期製品または特殊仕様 | 1950年代初期 | 比較的希少 |
A,E,F等 | 詳細不明(推測含む) | 1950-60年代 | 要追加調査 |
ボタン裏刻印の調査は、ルーペや拡大鏡を使用して慎重に行う必要があります。経年により刻印が不鮮明になっている場合も多いため、照明の角度を変えながら確認することが重要です。
復刻品と本物ヴィンテージの決定的な違い
507XXには多数の復刻品が存在しており、本物のヴィンテージとの見分けは購入時の重要なポイントとなります。復刻品の多くは高品質で製造されているため、表面的な観察だけでは判別が困難な場合があります。
最も確実な判別方法は内タグの確認です。ヴィンテージの507XXには日本語表記や電話番号の記載はありませんが、復刻品や現行品には必ずこれらの表記があります。内タグが除去されている場合は、ボタン裏刻印で判別可能です。
復刻品の特徴的なボタン裏刻印として、「アルファベットと数字の組み合わせ(例:J22)」や「4桁の数字」があります。特にアルファベット「J」と数字の組み合わせは日本企画を示すことが多く、ヴィンテージには存在しない刻印パターンです。
📊 ヴィンテージと復刻品の判別ポイント表
項目 | ヴィンテージ | 復刻品 |
---|---|---|
内タグ | 日本語表記なし | 日本語表記・電話番号あり |
ボタン裏刻印 | 17,D,無刻印,アルファベット単体等 | J22等の組み合わせ,4桁数字 |
生地質感 | 経年による独特の風合い | 新しい生地感 |
縫製精度 | 当時の技術レベル | 現代的高精度 |
主要な復刻品ラインとしては、LEVI’S VINTAGE CLOTHING(LVC)シリーズがあります。これらは品番が異なっており(例:70507など)、パッチ表記も異なるため識別可能です。ただし、LVCは非常に高品質で製造されているため、復刻品としての価値も認められています。
復刻品を購入する際は、ヴィンテージではないことを理解した上で、コストパフォーマンスや実用性を重視した選択をすることが重要です。
507XXの現在相場と価値変動の傾向
507XXの市場価格は近年急激に高騰しており、コンディションやサイズによっては数十万円から数百万円の価値がついています。この価格上昇の背景には、ヴィンテージデニムブームの継続と、実物の個体数減少が大きく影響しています。
革パッチ507XXの相場は特に高騰しており、標準的なサイズ(38-40)で最低20万円以上、コンディションの良いものでは40万円を超える価格で取引されています。サイズ42以上のハギ付き(サイドに接ぎ目がある)個体では、さらに高値がつく傾向があります。
紙パッチ507XXは革パッチよりも手頃な価格帯で取引されていますが、それでも10万円以上が一般的な相場となっています。特にギャラ入りの個体は、ギャラ無しよりも高値で評価される傾向があります。
💰 507XX市場価格推移表(推定)
タイプ | 2020年頃 | 2025年現在 | 上昇率 | 今後の予測 |
---|---|---|---|---|
革パッチ(標準サイズ) | 15-25万円 | 20-40万円 | 約1.5倍 | 継続上昇 |
革パッチ(大サイズ) | 20-35万円 | 30-50万円 | 約1.4倍 | 高値安定 |
紙パッチ(ギャラ入り) | 8-15万円 | 10-20万円 | 約1.3倍 | 緩やかな上昇 |
紙パッチ(ギャラ無し) | 5-10万円 | 8-15万円 | 約1.5倍 | 緩やかな上昇 |
価格決定要因として最も重要なのはサイズです。特にサイズ38-40の需要が高く、これより大きなサイズや小さなサイズは相対的に価格が下がる傾向があります。コンディションも重要で、色残りの良さよりも全体的なダメージの少なさが評価されます。
投資的な観点から見ると、507XXは長期的な価値保持が期待できるアイテムと考えられています。ただし、市場の変動リスクもあるため、純粋な投資目的よりも実用と楽しみを兼ねた購入が推奨されます。
サイズ表記と着こなしスタイルの選択基準
507XXのサイズ選択は、着こなしスタイルや個人の体型に大きく影響するため、慎重な検討が必要です。507XXは元々作業着として設計されているため、現代的なファッション感覚とは異なるサイズ感を理解することが重要です。
507XXの基本的なサイズ感の特徴として、短い着丈と小さめのアームホール、タイトなボディシルエットが挙げられます。これは506XX(ファースト)から継承された特徴で、サード以降のモデルとは大きく異なります。
推奨サイズの目安として、身長170cm前後の方にはサイズ38がジャストフィット、身長175cm前後の方にはサイズ40が適当とされています。ただし、現在のビッグシルエットトレンドを考慮すると、ワンサイズ上を選択する方も多いようです。
👔 サイズ別着用感比較表
サイズ | 推奨身長 | 着用感 | スタイリング傾向 |
---|---|---|---|
36 | 165cm前後 | タイトフィット | クラシック重視 |
38 | 170cm前後 | ジャストフィット | バランス重視 |
40 | 175cm前後 | ややゆったり | 現代的スタイル |
42以上 | 175cm以上 | ビッグシルエット | トレンド重視 |
着こなしスタイルの選択基準では、デニムオンデニム(上下デニム)は避けるのが一般的です。507XXは作業着としてのルーツを持つため、基本的には同時代の501XXなどとのセットアップが歴史的に正しいスタイルとされています。
現代的な着こなしでは、太めのシルエットのパンツとカットソーのタックインスタイルが人気です。また、507XXの短い着丈を活かしたレイヤードスタイルも注目されています。
偽物や復刻品を避けるための購入時注意点
507XXの購入時には、偽物や復刻品との見分けが重要になります。特に高額な革パッチ507XXでは、偽物のリスクが高いため、慎重な鑑定が必要です。
最も注意すべき偽物の特徴として、「トップボタン裏刻印501」があります。これはヴィンテージの507XXには存在しない刻印で、偽物の可能性が非常に高いとされています。また、赤タブが異常に短い、シンチバック(腰部調整ベルト)が指で簡単に曲がる、裏の縫製が雑などの特徴も偽物の指標となります。
購入先の選択も重要で、信頼できる古着専門店での購入が最も安全です。特にヴィンテージデニムに精通したスタッフがいる店舗では、適正価格での取引が期待できます。オンラインマーケットプレイスでの購入時は、出品者の評価確認と詳細写真の要求が必須です。
⚠️ 偽物・復刻品回避チェックリスト
チェック項目 | 確認ポイント | 偽物の特徴 |
---|---|---|
ボタン裏刻印 | 「501」刻印の有無 | 「501」は偽物の可能性大 |
赤タブ | 長さと縫製品質 | 異常に短い、縫製が雑 |
シンチバック | 硬度と材質感 | 指で簡単に曲がる |
全体縫製 | 裏側の縫製精度 | 糸処理が雑、ステッチが不均一 |
価格帯 | 市場相場との乖離 | 相場より異常に安価 |
購入前の実物確認では、パッチの有無と表記内容、赤タブの仕様、ボタン裏刻印、縫製の特徴、サイズの実寸、全体の状態を必ずチェックすることが重要です。高額な買い物では、複数の専門店での査定比較も有効な手段といえるでしょう。
507と507XXの違いと希少性による価値差
507XXと507の違いは、表記上の「XX」の有無だけでなく、製造時期と希少性に大きな違いがあります。この違いを理解することは、正確な価値判定において重要です。
507XX(ダブルエックス表記)は1953年~1962年頃の正規生産期間中に製造されたモデルで、これが本来の507セカンドモデルです。この時期の個体は製造数が多く、現在でも比較的多くの個体が市場に流通しています。
507(XX表記なし)は1962年以降も密かに?生産されていたとされる非常に希少なモデルです。557XX(サード)への移行後も、なんらかの理由で507として製造された個体が存在すると報告されています。これらは「激レア」と表現されるほどの希少価値を持ちます。
さらに、**「ギャラ無しの507XX」や「XXなしの507」**も存在するとされ、これらは通常の507XXよりもはるかに希少で高値がつく傾向があります。
🏆 507シリーズ希少度ランキング
ランク | モデル名 | 製造時期 | 希少度 | 推定価値 |
---|---|---|---|---|
SS | 507(XX無し) | 1962年以降 | 極めて高い | 100万円以上 |
S+ | 507XX(ギャラ無し) | 1962年前後 | 非常に高い | 50万円以上 |
S | 507XX(革パッチ) | 1953-1957年 | 高い | 20-40万円 |
A | 507XX(紙パッチ) | 1957-1962年 | 中程度 | 10-20万円 |
XX表記の意味については諸説ありますが、一般的にはリーバイスの品質グレードを示すとされています。XX表記が省略された背景には、製造コストの削減や表記の簡略化があったと推測されます。
この表記の違いは、コレクターの間では非常に重要視されており、同じコンディションであってもXX表記の有無で価格が大きく変動することがあります。購入時はパッチの表記を必ず確認することが重要です。
まとめ:リーバイス507xx見分け方の完全マスター法
最後に記事のポイントをまとめます。
- 507XXは1952年から1962年頃まで製造されたリーバイスのセカンドモデルである
- 革パッチ期(1952-1957年)と紙パッチ期(1957-1962年)に大別される
- フロントヨークのステッチパターンが最も確実な判別方法である
- 革パッチはコの字ステッチ、紙パッチは直線ステッチが特徴である
- バータック色は革パッチが黒系、紙パッチがオレンジ系となる
- ウエストバンド裏のステッチ仕様でも年代判別が可能である
- 袖先リベットの磁石反応テストで素材判定ができる
- 赤タブは片面タブ(初期)と両面タブ(後期)に分かれる
- ボタン裏刻印「17」はテキサス州デニソン工場を示す
- 復刻品は内タグや特殊刻印で判別可能である
- 現在の市場価格は革パッチで20-40万円が相場である
- サイズ選択は着丈の短さを考慮して決める必要がある
- 偽物の特徴として「ボタン裏刻印501」は要注意である
- 507と507XXでは希少性と価値に大きな差がある
- 信頼できる古着専門店での購入が最も安全である
調査にあたり一部参考にさせて頂いたサイト
- https://www.tf-style.com/shop/541/topics/203531/
- https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10236772975
- https://www.mylevis501.com/2013/06/levis507xx-detail.html
- http://feeet2.sblo.jp/article/181101526.html
- https://dig-it.media/lightning/article/12074/
- https://lifeonline.jp/how-to-identify-levis-vintage
- https://levi-fun.com/levis-g-jan-vintage-miwakekata/
- https://hands-on-jeans.com/blog/2016/04/08/799
- https://ameblo.jp/rokiroki2001/entry-12790039973.html
- https://archipelago.mayuhama.com/entry/2018/10/29/162003
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