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リーバイス年代判別は内タグで一発解決!初心者でもわかる完全攻略法

リーバイス年代判別は内タグで一発解決!初心者でもわかる完全攻略法
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古着屋でリーバイスのジーンズを見つけた時、「これっていつの時代のものだろう?」と気になったことはありませんか?実は、リーバイス年代判別は内タグを見ることで、驚くほど正確に製造年月を特定することができるんです。1974年以降のリーバイスには製造年月や工場番号が記載された内タグが付いており、この読み方さえマスターすれば、あなたも古着のプロ並みの年代判別ができるようになります。

本記事では、リーバイスの年代判別における内タグの見方を徹底的に調査し、どこよりもわかりやすくまとめました。1974年~1985年の初期タグから1993年以降の刺繍タグまで、時代ごとの特徴や読み方の違い、さらにボタン裏刻印やパッチデザインとの照らし合わせ方法まで、独自の考察も交えて完全解説します。

この記事のポイント
✅ リーバイス内タグの年代別読み方4パターンを完全マスター
✅ ボタン裏刻印との照らし合わせで確実な年代判別方法
✅ 内タグがない場合の代替判別方法も網羅
✅ 2000年代以降の現行モデルの見分け方まで解説

リーバイス年代判別における内タグの基本的な見方

  1. リーバイス年代判別で内タグが最重要な理由は1974年以降に製造年月が記載されているから
  2. 内タグの見方は年代によって4つのパターンに分かれている
  3. 1974年~1985年の内タグは工場番号と製造年月が同じ行に記載されている
  4. 1985年~1988年の内タグは右下の連続した数字が製造年月を示している
  5. 1988年~1994年の内タグは分かりやすく年月が表記されている
  6. 1993年以降の刺繍タグは最も読み取りやすい形式になっている

リーバイス年代判別で内タグが最重要な理由は1974年以降に製造年月が記載されているから

【リーバイス】リーバイス年代判別で内タグが最重要な理由は1974年以降に製造年月が記載されているから

リーバイスの年代を最も正確に判別する方法は、間違いなく内タグを確認することです。なぜなら、1974年以降のリーバイスには製造年月・製造工場などの情報が明確に記載された内タグが付いているからです。これは古着業界では常識とされている判別方法で、推測ではなく確実な情報として年代を特定できます。

内タグが導入された背景には、リーバイスがワークウェアから一般的なファッションアイテムへと変化していく過程で、より詳細な商品情報を提供する必要性が高まったことがあります。1974年以前のモデルには内タグが存在しないため、パッチのデザインやボタン裏の刻印などから間接的に推測するしかありませんでした。

内タグには製造年月だけでなく、製造工場番号、サイズ情報、洗濯表示などの重要な情報が記載されています。特に製造工場番号は、ボタン裏の刻印と照らし合わせることで、その個体の信頼性を確認する重要な手がかりとなります。一般的に、内タグの工場番号とボタン裏の刻印が一致している場合は、正規品である可能性が非常に高いと考えられています。

📊 内タグ導入前後の年代判別難易度比較

時代内タグ有無判別方法正確性
~1973年なしパッチ・ボタン裏・ステッチ等推測レベル
1974年~あり内タグ中心の総合判断高精度

しかし、内タグは長年の使用で文字が薄くなったり、最悪の場合は取れてしまったりすることも少なくありません。そのため、内タグが残っているリーバイスの方が古着市場では価値が高く評価される傾向があります。また、内タグの状態自体も、そのジーンズがどれだけ大切に扱われてきたかを示す指標の一つとして考えられています。

内タグの見方は年代によって4つのパターンに分かれている

【リーバイス】内タグの見方は年代によって4つのパターンに分かれている

リーバイスの内タグは、時代の変遷とともにデザインや情報の配置方法が変化してきました。これらの変化を理解することで、内タグを見ただけでおおよその年代を絞り込むことが可能になります。専門家の間では、おそらく4つの主要なパターンに分類できると考えられています。

第1期:1974年~1985年頃のパターンでは、数字が3行に分かれて記載され、製造年月と工場番号が同じ行にまとめて表記されています。このタイプは初期の内タグとして特徴的で、読み方にはコツが必要です。生地はやや厚めで、インクで印字されているのが特徴的です。

第2期:1985年~1988年頃のパターンでは、タグの構造が変化し、製造工場番号と製造年月が別々の行に記載されるようになりました。特に右下の連続した数字が製造年月を示すという、独特の配置になっています。この時期のタグは、前の時代とは明らかに異なる染み込みプリントのような印刷方法が採用されています。

第3期:1988年~1994年頃のパターンでは、タグがより読みやすい形式に改良されました。このタイプは分かりやすく年月が表記されており、多くの古着ファンにとって親しみやすいデザインとなっています。1993年頃からは、このタグと次の刺繍タグの両方が存在する過渡期となります。

📋 年代別内タグパターン一覧

期間タグの特徴製造年月の位置読み方の難易度
1974-1985年3行の数字配列工場番号と同じ行難しい
1985-1988年7行構成右下の連続数字普通
1988-1994年読みやすい配置明確な年月表記易しい
1993年~刺繍タグ最下段に明記最も易しい

第4期:1993年以降の刺繍タグは、最も読み取りやすい形式として設計されました。一枚を折り返したような大きなデザインで、製造年月が最下段に明確に記載されています。このタグは米国工場閉鎖(2003年)までの最終期を象徴するものとして、古着コレクターの間では特別な価値があるとされています。

1974年~1985年の内タグは工場番号と製造年月が同じ行に記載されている

【リーバイス】1974年~1985年の内タグは工場番号と製造年月が同じ行に記載されている

1974年から1985年頃までのリーバイス内タグは、最も読み方が複雑なパターンとして知られています。この時代の内タグの特徴は、数字が3行に分かれて記載されており、製造年月と工場番号が同じ行にまとめられていることです。一見すると数字の羅列に見えますが、正しい読み方をマスターすれば、正確な製造年月を特定できます。

まず最初に行うべきは、トップボタン裏の工場番号を確認することです。例えば、ボタン裏に「8」という刻印がある場合、内タグの中で「8」が記載されている行を探します。この行が製造年月の情報を含んでいる重要な行となります。これは、製造工場番号と製造年月を間違えてしまうミスを防ぐための確実な方法です。

一般的な読み方として、該当する行の数字は左から**「製造月」「製造年(下2桁)」「工場番号」**という順番で記載されています。例えば、「6 77 8」という表記があれば、これは「1977年6月に8番工場で製造された」という意味になります。ただし、この時代には製造年が1桁のみで表記されている場合もあり、その場合は「197X年」を意味します。

⚠️ 1970年代の特殊な表記パターン

表記例読み方注意点
3 83 81983年3月製年が下2桁表記
12 3 61973年12月製年が1桁表記(70年代特有)
5 1 161971年5月製1桁年表記の例

この時代の内タグには、製品の特徴を示す情報も同時に記載されています。特に注目すべきは、ウエストやレングスが記載されている行の上に表示される収縮率の情報です。「66モデル」の前期は収縮率が8%、後期は10%に変わるなど、この数値も年代判別の手がかりとして活用できるかもしれません。

内タグの素材や印刷方法も、この時代の特徴を表しています。やや厚めの生地にインクで印字されており、現在の内タグとは明らかに質感が異なります。また、情報の配置も独特で、現在見慣れた形式とは大きく違うため、初見では戸惑うことも多いでしょう。しかし、一度読み方を覚えてしまえば、この時代のリーバイスを正確に年代判別できるようになります。

1985年~1988年の内タグは右下の連続した数字が製造年月を示している

【リーバイス】1985年~1988年の内タグは右下の連続した数字が製造年月を示している

1985年から1988年頃にかけてのリーバイス内タグは、前の時代とは大きく異なる特徴を持っています。最も注目すべき点は、右下の連続した数字が製造年月を示していることで、この読み方を知らないと正確な年代判別ができません。この時代のタグは7行構成となり、情報量が以前より増加しているのも特徴的です。

このタイプの内タグでは、6行目に工場番号、7行目に製造年月が記載される配置になっています。ただし、製造年月の表記方法が特殊で、製造年が下1桁のみで表記され、製造月と製造年の数字が連続しているのが特徴です。例えば、右下に「107」という表記があれば、これは「10月」「7年」を意味し、「1987年10月製造」と読み取ることができます。

この時代の内タグで注意すべきは、製造年の表記が1桁のみであることです。そのため、年代を特定する際には、他のディテール(パッチのデザインや赤タブの特徴など)と照らし合わせて、1980年代であることを確認する必要があります。一般的に、この形式の内タグが使われていた時期は限定されているため、年代の判別は比較的容易とされています。

📝 1985-1988年内タグの読み方例

右下の表記読み方製造年月
10710月7年1987年10月
262月6年1986年2月
11511月5年1985年11月

印刷方法も、この時代から変化が見られます。以前のインク印字から、染み込みプリントのような印刷方法に変更されており、文字の質感や見た目が明らかに異なります。この変化は、製造技術の進歩や効率化を反映していると推測されます。

また、この時代の内タグは、リーバイスが「赤文字501」モデル(パッチの501の文字が赤で印刷されている)を製造していた時期と重なります。そのため、内タグとパッチの特徴を組み合わせることで、より正確な年代判別が可能になります。古着市場では、この時代のリーバイスは「87赤文字」などと呼ばれ、一定の人気を維持しています。

1988年~1994年の内タグは分かりやすく年月が表記されている

【リーバイス】1988年~1994年の内タグは分かりやすく年月が表記されている

1988年から1994年頃にかけてのリーバイス内タグは、前の時代と比べて格段に読みやすい形式に改良されました。この時代の内タグの最大の特徴は、製造年月が分かりやすく表記されていることで、古着初心者でも容易に年代判別ができるようになっています。

このタイプの内タグでは、製造年月と工場番号が明確に分離されて記載されています。一般的には、下から2行目に製造年月と工場番号の情報がまとめられており、左から順に「工場番号」「製造月・製造年」という配置になっています。例えば、「522 0394」という表記があれば、「522工場で1994年3月に製造された」と一目で理解できます。

1993年頃からは過渡期に入り、この読みやすいタイプのタグと、次に紹介する刺繍タグの両方が存在するようになります。この時期のリーバイスは、パッチに「赤文字」で情報が印刷されているものから、「黒太字」で印刷されているものへの切り替え時期でもあります。そのため、内タグとパッチの特徴を組み合わせることで、より細かな年代の特定が可能になります。

🔍 1988-1994年内タグの特徴

項目特徴判別ポイント
配置下から2行目に集約見つけやすい
表記順工場番号→月年覚えやすい
年の表記4桁または2桁明確
タグ素材薄手の生地触感で判別可能

この時代の内タグで注意すべき点は、タグの素材がペラペラで薄い生地に変更されていることです。1991年以降は特にこの傾向が顕著で、前の時代のしっかりしたタグとは明らかに質感が異なります。この変化は、製造コストの削減や効率化を目的としたものと考えられます。

また、この時代のリーバイスは、米国製の最後の時期に向かう重要な期間でもあります。工場番号も3桁になることが一般的で、アメリカ製は「5」から始まる番号、社外委託工場は「6」から始まる番号が使われることが多くなりました。内タグとボタン裏の刻印を照らし合わせることで、製造工場の詳細な情報も把握できるようになります。

1993年以降の刺繍タグは最も読み取りやすい形式になっている

【リーバイス】1993年以降の刺繍タグは最も読み取りやすい形式になっている

1993年以降のリーバイスに採用された刺繍タグは、最も読み取りやすい形式として設計されており、年代判別の観点では初心者にとって最も親しみやすいタイプです。このタグは「米国最終モデル」と呼ばれる時期のシンボルとして、古着コレクターの間では特別な意味を持っています。

刺繍タグの最大の特徴は、一枚を折り返したような大きなデザインで、必要な情報がすべて明確に記載されていることです。製造年月と工場番号は最下段に配置されており、例えば「653 0197」のような表記であれば、「653工場で1997年1月に製造された」と瞬時に理解できます。この明確さは、リーバイス社が消費者にとってより分かりやすい製品情報の提供を目指していたことの表れかもしれません。

刺繍タグの時代は、リーバイス社にとって重要な転換期でもありました。1993年から2003年にかけて、米国内の工場が次々と閉鎖され、最終的には全ての米国自社工場が閉鎖されることになります。そのため、この時代の「MADE IN USA」表記があるリーバイスは、真の意味でのアメリカ製最後の世代として、現在でも高い価値を持っています。

刺繍タグ時代の主要工場と特徴

工場番号工場名・場所特徴人気度
555バレンシア工場最後のリーバイス工場(1996-2003)非常に高い
553サンベニート工場色落ちが良いと評判高い
653ボールドウィン工場旧16工場の後継高い
524エルパソ工場旧6工場の後継高い

刺繍タグには複数のデザインバリエーションが存在します。1993-1994年頃の初期モデルでは「USライン」と呼ばれるタイプが多く見られ、その後「JPライン」初期、中期、後期といった変遷があります。これらの違いは、ロゴの位置やアイコンの縁の形状などの細かな部分に現れており、より詳細な年代判別に活用できます。

また、この時代のリーバイスは、パッチの表記も重要な判別ポイントとなります。初期は赤文字のパッチに黒文字で「501」が印刷されていましたが、後期には完全に黒太字の表記に変更されています。刺繍タグとパッチの特徴を組み合わせることで、1993年から2003年までの10年間をさらに細かく分類することができ、古着ファンにとっては非常に興味深い研究対象となっています。

リーバイス内タグと合わせて確認すべき年代判別ポイント

【リーバイス】1993年以降の刺繍タグは最も読み取りやすい形式になっている
  1. ボタン裏刻印から工場番号を確認することで内タグの読み方が決まる
  2. リーバイス内タグがない場合はパッチデザインで年代を推測できる
  3. 赤タブのビッグEとスモールeで1974年前後を判別できる
  4. バックポケットのステッチ変化で1977年前後の判別が可能
  5. 2000年代以降の現行リーバイスは内タグの表記方法が変化している
  6. 工場番号一覧を覚えることでレア度の高いモデルを見分けられる
  7. まとめ:リーバイス年代判別は内タグを中心とした総合判断が重要

ボタン裏刻印から工場番号を確認することで内タグの読み方が決まる

【リーバイス】ボタン裏刻印から工場番号を確認することで内タグの読み方が決まる

リーバイスの年代判別において、ボタン裏の刻印確認は内タグを読む前の必須ステップです。なぜなら、内タグの製造年月と工場番号を正確に読み取るためには、まずトップボタン裏の工場番号を把握する必要があるからです。この手順を飛ばしてしまうと、内タグの数字を間違って解釈してしまう可能性があります。

ボタン裏の刻印は時代によって大きく変化しており、この変遷を理解することで、おおよその年代を絞り込むことができます。1950~60年代はアルファベット(A、D、E、F、J、K、L、O、S、W)や2桁の数字(11、12、14~18、20)、1970年代は主に1桁の数字(1、2、4~8、16など)、1980~2000年代は3桁の数字という変遷をたどっています。

特に注目すべき工場番号として、「16」刻印があります。これは1950年代初期から70年代中期まで長期間存在した工場で、「16ボタン」モデルとして古着ファンに愛されています。後にこの工場は「653」(ボールドウィン工場)に変更されましたが、同じ工場の継続として理解されています。また、「6」刻印も人気が高く、後に「524」(エルパソ工場)となったことから「旧6工場」と呼ばれています。

🏭 主要工場番号の変遷

時代刻印パターン代表的な番号特徴
50-60年代アルファベット・2桁A、D、E、16希少価値高
70年代1桁・一部2桁6、8、16人気モデル多数
80-00年代3桁524、555、653アメリカ最終期

ボタン裏の刻印を確認したら、内タグで同じ番号を探します。例えば、ボタン裏が「8」の場合、内タグの中で「8」が記載されている行や位置を特定します。これにより、どの数字が製造年月を示しているかが明確になります。この照らし合わせを行わずに内タグを読もうとすると、工場番号を製造年月と勘違いしてしまう恐れがあります。

また、ボタン裏の刻印と内タグの工場番号が一致しない場合は、修理履歴がある可能性や、まれに偽造品の可能性も考えられます。ただし、古い個体では刻印が摩耗して読み取れなくなっていることもあるため、総合的な判断が必要です。正規品であれば、通常はボタン裏と内タグの工場番号は一致するはずです。

リーバイス内タグがない場合はパッチデザインで年代を推測できる

【リーバイス】リーバイス内タグがない場合はパッチデザインで年代を推測できる

内タグが欠損していたり、1974年以前のモデルで最初から内タグがない場合でも、パッチ(革や紙のラベル)のデザインから年代を推測することが可能です。パッチは時代とともに素材や表記内容が変化しており、これらの特徴を理解することで、おおよその製造年代を絞り込むことができます。

~1957年頃の最も古い時代には、鹿革製のパッチが使用されていました。この時代のパッチには「501XX」のように型番の末尾に「XX」が付き、「Every Garment Guaranteed」(すべての商品を保証)という文言が記載されています。ただし、この時代のパッチは経年劣化で文字がほとんど読めなくなっていることが多く、判別には専門的な知識が必要です。

1957年~1960年代前半になると、パッチが革から紙に変更されましたが、デザインは革パッチ時代とほぼ同様です。1962年~1965年には「Every Garment Guaranteed」の文字が消え、代わりに「Made in U.S.A.」の表記が小さく中央に記載されるようになりました。

1966年~1967年の短い期間には、非常に特徴的な「ダブルネーム」パッチが使用されました。これは品番変更による混乱を避けるため、新旧の型番を両方記載したもので、この特徴があれば年代をかなり絞り込むことができます。

📊 パッチデザインの時代別変遷

時代パッチ素材主な特徴判別の難易度
~1957年鹿革501XX、Every Garment Guaranteed非常に難しい
1957-1962年XX表記継続難しい
1962-1965年Made in U.S.A.表記開始普通
1966-1967年ダブルネーム比較的容易
1970年代~CARE INSTRUCTIONS表記容易

1970年代以降のパッチには「CARE INSTRUCTIONS INSIDE GARMENT」(取扱説明は衣服の内側にあります)という表記が現れます。これは内タグが導入されたことを示すサインでもあります。さらに、この表記の色にも注目すべきで、70年代~80年代中期は黒字、80年代中期以降は赤字で印刷されています。

また、型番に「®」マーク(レジスターマーク)が付いているかどうかも重要な判別ポイントです。一般的に、「501®」のように®マークが付いているものは比較的新しいモデルとされ、付いていないものの方が古いとされています。ただし、この特徴だけで年代を断定することは難しく、他の特徴と組み合わせた総合判断が必要です。

赤タブのビッグEとスモールeで1974年前後を判別できる

【リーバイス】赤タブのビッグEとスモールeで1974年前後を判別できる

リーバイスの象徴的な特徴である「赤タブ」は、1974年を境に大きな変化があり、これを理解することで確実に年代を判別できます。特に有名なのが「ビッグE」と「スモールe」の違いで、古着ファンの間では最も基本的な年代判別方法として知られています。

1974年以前の「ビッグE」時代では、「LEVI’S」の「E」が大文字で刺繍されています。さらに細かく分類すると、1953年~1966年頃は「均等V」(Vの字が左右対称)、1966年~1974年頃は「不均等V」(Vの右側だけが細い)という変化があります。このビッグE時代のリーバイスは、ヴィンテージとしての価値が非常に高いとされています。

1974年以降の「スモールe」時代では、「LeVI’S」のように「E」が小文字になっています。この変更は、リーバイス社の社内方針変更によるもので、1974年を境に全ての製品で統一されました。さらに1982年頃からは、刺繍からプリント方式に変更され、文字の立体感や光沢が失われています。

赤タブには通常の赤色以外にも、用途に応じたバリエーションが存在します。オレンジタブ(1960~70年代の廉価ライン)、白タブ(1970~80年代のデニム以外の素材用)、黒タブ(混紡素材用)、レジスターマークのみのタブ(商標権を示すため10本に1本程度の割合で混入)などがあります。

🏷️ 赤タブの種類と特徴

タブの種類時代用途希少度
ビッグE均等V1953-1966年メインライン非常に高い
ビッグE不均等V1966-1974年メインライン高い
スモールe刺繍1974-1982年メインライン中程度
スモールeプリント1982年~メインライン低い

赤タブの状態も重要な判断材料になります。古い時代の刺繍タブは、長年の使用で文字が薄くなったり、タブ自体が色褪せたりしていることがあります。これらの経年変化も、そのジーンズの年代を示す間接的な証拠となります。ただし、復刻版(LVC等)では意図的にビッグEタブが使用されているため、赤タブだけで判断せず、他の特徴と総合的に判断することが重要です。

また、赤タブの取り付け位置や縫製方法も時代によって微細な違いがあります。これらの詳細な特徴は、非常に専門的な知識を要求しますが、真剣なコレクターやディーラーにとっては重要な判別ポイントとなっています。

バックポケットのステッチ変化で1977年前後の判別が可能

【リーバイス】バックポケットのステッチ変化で1977年前後の判別が可能

バックポケット周辺のステッチは、リーバイスの年代判別において1977年頃を境とする重要な変化があります。特に注目すべきは、バックポケット裏側の縫製方法の変更で、この違いを理解することで、「66前期」と「66後期」を確実に見分けることができます。

**1977年頃まで(66前期)**のバックポケット裏は、シングルステッチで縫製されています。この縫製方法の特徴は、糸が一本で縫われているため、着用によるテンションが集中しやすく、特徴的な「タテ落ち」色落ちを生み出します。この縦に筋状に入る色落ちは、66前期モデルの魅力の一つとして、多くのデニムファンに愛されています。

1977年頃以降(66後期)になると、バックポケット裏はチェーンステッチに変更されました。チェーンステッチは伸縮性があり、デニム特有のアタリが出やすいという特徴があります。また、チェーンステッチの方が耐久性に優れており、ポケット部分の破れを防ぐ効果もあります。ただし、色落ちの特徴は前の時代とは異なり、より全体的な変化を見せる傾向があります。

バックポケット表側のアーキュエイトステッチ(弓形の装飾縫い)も、年代による変化があります。第二次世界大戦中(1942-1946年)は物資統制の影響でステッチが省略され、代わりにペイントで描かれていました。このペイントは洗濯で消えてしまうため、現存するヴィンテージではステッチのない状態になっていることが多いです。

🧵 バックポケットステッチの変遷

時代ポケット裏ステッチアーキュエイト色落ちの特徴
~1977年シングル継続タテ落ち
1977年~チェーン継続全体的変化
1942-1946年シングルペイント(消失)戦時特徴

アーキュエイトステッチ自体の色や縫い方も時代によって変化しています。XXモデル(1946-1966年頃)では中央でステッチが交差する「ダイヤモンドポイント」が特徴的で、ビッグEモデル(1960年代後半-1973年)ではステッチの色がイエローから金茶に変わり、縫い目の数も増えています。

トップボタン脇のステッチも重要な判別ポイントです。1960年代までは**「V字ステッチ」**が特徴的で、これはミシンに返し縫い機能がなかった時代の名残です。1960年代後半からは2本の平行ステッチに変更されており、この変化も年代判別の手がかりとして活用できます。これらのステッチの特徴を総合的に判断することで、内タグがない古いモデルでも、ある程度の年代推定が可能になります。

2000年代以降の現行リーバイスは内タグの表記方法が変化している

【リーバイス】2000年代以降の現行リーバイスは内タグの表記方法が変化している

2003年にリーバイス社が米国内の自社工場を全て閉鎖した後、現行リーバイスの内タグは大きく変化しました。この変化を理解することで、2000年代以降のモデルも正確に年代判別できるようになります。現行モデルの内タグは、ヴィンテージとは全く異なる読み方が必要です。

現行リーバイスの最大の特徴は、多言語対応の複数タグシステムです。世界中で販売するため、各国の言語で表記された複数のタグが付いており、最も重要な情報は通常、最後のタグに記載されています。このシステムにより、製造国、ロット番号、製造時期、工場番号、販売ラインなどの詳細な情報を読み取ることができます。

製造時期の表記方法は、ヴィンテージの「年/月」形式から「年/週」形式に変更されています。例えば「03/20」であれば、2020年の第3週を意味します。この変更により、より細かい製造時期の特定が可能になりましたが、読み方を知らないと混乱してしまう可能性があります。

工場番号は4桁に変更され、例えば「4996」(メキシコ)、「4459」(ベトナム)、「5115」(米国テキサス州エルパソの委託工場)というように表記されています。これらの番号により、世界中のどの工場で製造されたかを正確に把握できます。

🏭 現行リーバイス主要工場番号

工場番号製造国特徴品質評価
5115米国(エルパソ)MADE IN USA表記高い
4996メキシコ最も一般的安定
4459ベトナムアジア製造拠点良好
273ポーランド欧州向け良好

販売ラインの概念も重要です。「4100」や「41」はUSライン、「4515」や「45」はJPライン(日本向け)といった区別があり、同じロット番号でもデザインやフィット感が異なることがあります。この情報により、そのジーンズがどの市場向けに製造されたかを把握できます。

2003年以降の「MADE IN USA」表記のあるモデルは、リーバイス社の自社工場ではなく、米国内の委託工場で製造されています。主要な委託工場として「ReadyOne Industries社」「Roicom USA社」「Border Apparel Laundry社」などが知られており、これらの工場で製造されたモデルは、現行品の中でも特別な価値を持つとされています。

工場番号一覧を覚えることでレア度の高いモデルを見分けられる

【リーバイス】工場番号一覧を覚えることでレア度の高いモデルを見分けられる

リーバイスの工場番号を理解することは、レア度の高いモデルや価値のある個体を見分ける上で非常に重要です。特定の工場で製造されたモデルは、その品質や希少性から古着市場で高く評価される傾向があります。工場番号の知識があれば、古着屋で掘り出し物を見つけるチャンスも大幅に向上します。

最もレア度が高い工場番号として、まず1950~60年代のアルファベット刻印があります。「A」「D」「E」「F」「J」「K」「L」「O」「S」「W」などの刻印があるモデルは、ビンテージとしての価値が極めて高く、コレクターの間では垂涎の的とされています。これらは製造数も限られており、良好な状態で市場に出ることは稀です。

人気の高い工場番号として、「16」「6」「555」「524」「653」などが挙げられます。**「16」は1950年代から70年代中期まで長期間稼働した工場で、色落ちの良さで知られています。「6」**は後に「524」(エルパソ工場)となった旧6工場で、66モデルの主要製造工場です。

**「555」**は特別な意味を持つ工場番号です。これはバレンシア工場(1996-2003年)のコードで、米国最後のリーバイス自社工場として操業していました。この工場で製造されたモデルは「最後のアメリカ製」として、現在でも高い人気を誇っています。

レア度の高い工場番号ランキング

ランク工場番号時代特徴市場価値
S級A,D,E,F等50-60年代アルファベット刻印極めて高い
A級16,650-70年代長期稼働・人気高非常に高い
B級555,524,65380-00年代最終期・品質良高い
C級501,511,522等80-00年代一般的米国製中程度

海外の工場番号も押さえておくべきです。フランス製「275」「388」イギリス製「211」「299」「311」、**カナダ製「212」「216」「217」**などは、米国製以外でも人気があります。特にフランス製は独特の風合いがあるとされ、ヨーロッパのデニムファンに愛されています。

また、工場によって製造していた時期や得意分野が異なることも重要なポイントです。例えば、「524」工場は66モデルの後期を多く手がけており、「553」工場は90年代の赤文字501で知られています。これらの情報を組み合わせることで、そのジーンズの背景や特徴をより深く理解できるようになります。

工場番号の知識は、偽物の判別にも役立ちます。存在しない工場番号や、時代的に矛盾する組み合わせ(例:1970年代のパッチに2000年代の工場番号)があれば、何らかの問題がある可能性を疑うことができます。

まとめ:リーバイス年代判別は内タグを中心とした総合判断が重要

【リーバイス】まとめ:リーバイス年代判別は内タグを中心とした総合判断が重要

最後に記事のポイントをまとめます。

  1. リーバイス年代判別の最も確実な方法は1974年以降の内タグを確認することである
  2. 内タグの読み方は時代によって4つの主要パターンに分かれている
  3. 1974-1985年は工場番号と製造年月が同じ行に記載される3行形式である
  4. 1985-1988年は右下の連続数字が製造年月を示す特殊な表記方法である
  5. 1988-1994年は読みやすい配置で製造年月が明確に表記されている
  6. 1993年以降の刺繍タグは最も判別しやすい形式になっている
  7. ボタン裏刻印の確認は内タグを正しく読むための必須ステップである
  8. 内タグがない場合はパッチデザインで年代を推測できる
  9. 赤タブのビッグEとスモールeで1974年前後を確実に判別できる
  10. バックポケットのシングル・チェーンステッチで1977年前後を見分けられる
  11. 2000年代以降の現行モデルは多言語タグシステムで年/週表記になっている
  12. 工場番号を覚えることでレア度の高いモデルを見分けられる
  13. アルファベット刻印(50-60年代)は最もレア度が高い工場番号である
  14. 「555」「16」「6」「524」「653」などは人気の高い工場番号である
  15. 年代判別は単一要素ではなく複数の特徴を総合的に判断することが重要である

調査にあたり一部参考にさせて頂いたサイト

  • https://hurugiblog.com/levis-inner-tag
  • https://jamtrading.jp/blogs/jam/12047433/
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